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館内風景
しおりを挟む気付けば三週間が経っていました。
俺は初めてのヒートになっていたらしい。
らしいというのは、ヒートになるちょっと前からの記憶がまるっきり無いからだ。
何も覚えてない。
覚えてないです。
……。
本当は部分的になら思い出せないことも無い。無いんだけれどちょっと思い出すのは差し障りがあるというか、穴を掘ってモアサナイトを埋めたくなるので覚えてません。
正気に返ってまず驚いたのは自分のいる場所だ。
『ずっと愛称で呼んでくれてた仲じゃないですかー』
どちら様ですか? と聞いたら盛大に拗ねた少年は、自分のことを船だと言う。
「船……」 ぼうぜんと呟く。「船なのになんで空を飛んでるんだ?」
外の景色を見れば、とても天気が良かった。
だって、
眼下に拡がるのは白い雲。──果て無き地平線。
『あれ。驚くのそっちなんですか?』
「え。他にどこに驚くんだっけ?」
『それ聞きますか? 私は船の分身なんですよ』
「うん。いろいろ忘れててごめんね。君の名前を聞いていい?」
『……この船の名は【緑の庭園】です』
「そうなんだ。ガーデン君って呼んでいい?」
首を傾げるガーデン君。頷く。
『マドカ、水の上に浮くモノばかりを船と呼ぶわけではありませんよ。空を飛ぶのだって立派に船です。格好良く飛空艇と呼んでくれても構いませんよ』
「ひくうてい」
『褒め称えてくれて構いませんよ?』
「えっと……俺の記憶だと爲永さんのビルにきていた筈なんだけど……なんで君に乗ってるのかなあ?」
どうして空の上にいるんだろうか。
「以前、僕が黒の剣を使っただろう?」
と、口を開いたのはモアサナイトだ。
「ああ……昼なのに真っ暗になった」
──周囲一帯を闇に落とした奴。
「あれはビルのエレベーターと、この船の空間を繋げた魔法の代償なんだよ」
「え。すごいな」 暗くする魔法を使ったわけじゃなかったのか。「……すごいけど何をやってんだよ」
わざわざ手間をかけて爲永をおちょくりたかったのか?
「それは円さんが空を飛ぶなって言ったからですよー」
トルマリンさんが言う。
は? ……つまり、何だ?
「空を飛ばなくてもいいように空間を繋げたってこと? ……俺が原因なのか!」
いや先に目的地が空飛ぶ船だって教えてほしかったよ?
『こう見えて私はおっきいんですよ。おっきすぎて広い場所を確保しないと着陸できないのが玉に瑕なんですけどね。ですが小回りは利きますし、おっきいです』
釈然としない表情をしていたせいか、ガーデン君が必死に自分をアピールしてくる。
「えっと。なんで大きさを連呼するんだ?」
『マドカおっきいの好きですよね』
すぱあんとガーデン君の頭を後ろから叩いたのはモアサナイト。
『暴力反対です!』
「円に下ネタを言うな。嫌がってるだろうが」
『どうして下ネタだなんて思うのでしょうか。勝手に下ネタだと解釈する方がいやらしいですよね』
「お前な」
「……ナイトがいやらしいのは間違えてないけど」
「円?」 すっとそばから離れた俺に、モアサナイトが捨てられた犬みたいな顔になる。「距離が遠いよ?」
そのまま近づかないでいたらショックを受けた様子で固まってしまった。
『ざまあ』
ごめん。恥ずかしいんです。
◇ ◇ ◇
もう一つ驚いたのは、たったの三週間で世の中が変わってしまっていたことだ。
「……逮捕された?」 驚いた。というよりも、理解したくない事態が起こっていた。「一体どうして」
現在は船の一室のリビングルームにいる。
この船は不思議で、本人が宣言した通り、広い。
まだ全容を把握しきれていないけれど──少なくとも生活空間は地上にある家と変わりが無い。
いや。俺のアパートと比べると断然豪華だ。
高級ホテルのスイートルームがこんな感じじゃないかと思う。高級なホテルなんて近寄ったこともない俺には断定できないのだけれど。
だってこの部屋の中には洋室の他に畳の和室もついているし、シャワールームとは別に浴室があって、中にあるのは檜風呂だ。
これ異世界産の船だよな?
トルマリンさんが困ったように笑う。
「きっかけはオメガの扱いに対する抗議運動です。首謀者として煽動罪にかけられたんですよ」
……はあ?
「なんでオメガの運動なんかするんだ? 抗議? ……煽動罪!? え。誰が」
トルマリンさんの台詞がひとつも理解できない。
「誰がって、ですから逮捕された仲嶋くんですよね」
とげとげしくなってしまった俺の問いに、トルマリンさんは根気よく答えてくれる。
「仲嶋はそんな無駄な事はしないよ」
「そうでしょうか?」
「……?」
それにしても何で友人の危機をトルマリンさんから知らされているんだろう俺。
「ふうん」 モアサナイトが薄く笑う。「こっちの世界にもまともな考えを持ったベータがいるんだな。面白いじゃないか」
「全然面白くないよ。どうして仲嶋が捕まらないといけないんだ」
「う」
何かの間違いか、嵌められたのか。どっちにしたってそれは逮捕されるほどの罪状じゃないのに。無茶苦茶だ。
『ざまあですね』
「え?」
『いいえこちらの話です。マドカはお気になさらず。私にはわかりますよ。それは見せしめです』
「……皆が知っていたけど敢えて言わなかったことを得意げに言われてもな」
『だからでしょう? 誰かが言わなければいけないのですよ。あえて泥を被ったのですから褒めて欲しいですよね』
どうして捕まったのか──その理由は解らなくても、裏で手引きをしたモノが何なのかは簡単に予想がつく。そんな事、大きな力の介入が無ければ不可能だからだ。
すなわち協会。
「……裏にいるのが爲永なら俺のせいだ」
『はい。その可能性は高いですね』
「お前黙ってろ。円に追い打ちをかけるな」
「ごめん。ナイトが黙ってて」
「ぐ」
『先方の本来の標的はおそらくマドカだったのでしょう。けど見つからなかった。マドカは長らく地上にいませんでしたからね。代わりに親しい人間を捕まえて目的の人物を誘き出そうとした。こういった場合での常套手段です』
「……円」
「仲嶋……」 溜息が漏れる。「俺が巻き込んだんだ」
「く」
『モアサナイト、なんなら慰めましょうかー?』
モアサナイトとガーデン君、仲良いな……。いやそんなこと考えてる場合じゃないし。
助ける──どうやってだよ。
「でも逮捕自体は問題じゃないんですよ」
トルマリンさんが部屋の戸口に向かいながら言う。
「問題だよ?」
「いえ。すぐに釈放されましたから。問題があるとすれば仲嶋くんが会社を退職にまで追い込まれたことでしょうか」
──え。
「嘘だ。そんな……だって仲嶋はエリートなのに」
営業成績だって良くて、順風満帆の人生だったのだ。
彼がクビになるのは役立たずの俺が切られるのとはわけが違う。それは約束されていたはずの輝かしい未来が断ち切られたということだ。
胸を押しつぶされそうな後悔が襲う。
──こんなことなら誰かを頼ろうとしなければ良かった。
迷惑をかけるつもりじゃなかっただなんて、今更言ったって遅いし甘い。少し考えれば解っていた結末だったのに。
「俺と友達にならなければ良かったとか薄情なこと考えてたら泣いちゃうぞ」
「なに言ってんだお前、自分が何をされたのか自覚して……っはあ!?」
「あはは。彼、フリーになったので連れてきちゃいました」
扉を開けたトルマリンさんがへらへらと笑う。
「来ちゃった。よろしくな」
仲嶋は片手をひらひらと振って挨拶する。
「……っはあ?」
◇ ◇ ◇
「言っとくけど俺をはめたのは社内の敵だからな」
俺が口を開くより先にそう言って仲嶋は胸を反らせる。
「ど……どういう意味?」
「どうもこうも。自分が仕事出来ないからって優秀な俺の足を引っ張って引きずり落としやがって。俺とお前を失っておいてまだ繁盛できるだなんて思うなよ。潰れろ」
「……ああ仲嶋だね」 納得しかけて、「じゃなくて、なんでここにいるのさ!? 仲嶋、ここがどこだかわかってるのか?」
「少なくとも正気になったばかりのお前よりは詳しいと思うけど」
「え」
「あのな。どんだけ待たせるんだっての」
「え」 思わず一歩後ろに下がる。「い、いつから? ……なにを。どこまで」
「どこまで?」 仲嶋が首をかしげる。「さっきまでお前が発情期でずっとそこのアルファ」
「うわーーー!」
「円」
手で仲嶋の口を塞ごうとしたら出来なかった。そこに届く寸前、ぐいっと後ろから腰を引かれて逞しい腕に閉じ込められてしまう。
「?」 なに。なにごと。暴れても動けない。「モ、モアサナイト」
じたばたすると余計に拘束されてしまう。耳元に囁かれる。
「他の男に触らないで」
「ちょっ、ちょっと待て」
「駄目」
ちゅ、と項にキスを落とされる。
「ふにゃ」
くたりとした俺の、うなじの徴をそっと舌で確かめて満足げ。
「も、お前な、犬か」
「うん? そうだね。アルファの起源は狼らしいよ」
「そういうことじゃ……ん、く」
ちゅ、と今度は口づけられて、諦める。
……だめだこれ。なんでか知らないけど意固地になっている。頭をガシガシと撫でてやるとうっとりと目を細める。やっぱり犬っぽいし。
「落ち着いたか?」
「もうちょっと」
もー。溜息。
はっと我に返る。なんだこの羞恥プレイ。恥ずかしいのに逃げられない。動けないから。
そして何故か俺以外の誰も動じていない。トルマリンさんがしみじみと呟く。
「我慢の限界を超えたんですね。……まあ導火線、すごく短いですけど」
『モアサナイトにしては案外耐えた方かと』
「おーお。真っ赤になっちゃって」
仲嶋が物珍しげに見ている。くっそ。
「と、トルマリンさん、どうして仲嶋を連れてきたんですか」
トルマリンさんが不思議そうだ。
「その方が円さんが安心すると思ったんですけど」
確かに安心したけれども。
「な、なんで俺中心で話を進めるんだ」
「え? そういうものですから」
当然のように言い放つトルマリンさん。……薄々感じていたけれど、この人たち、オメガ中心すぎる。
「けど仲嶋はそれで良いのか」
「俺? 俺はここで雇って貰おうかと思ってるよ」
「え? はあ?」
どうしてそうなるのか。
「だってこんな機会、滅多にないだろうが。異世界人の船だぞ? むしろチャンスだろ」
「ま、前向きなんだな」
クビになったからヤケになっているんじゃないのか?
「なんだよまどか」 にっと笑う仲嶋。「俺がいたら不満か?」
──名前で呼ばれた。
「……嬉しい、けど」 視線を左右にうろうろとあからさまに動揺していると、腰を拘束してくる腕がぐっと強くなった。「で、でもここに就職するって勢いで決めて大丈夫か? お前、将来ある若者なのに。異世界人に給料は払えないよ」
「自分も若者のくせに」 呆れたように言って、「将来性は充分あるだろうが。俺はその為に雇われてやるんだよ」
「その為?」
「彼のスキルは役に立つと思いますよ。俺たちだけじゃ世界は回せない。いずれにしてもベータは必要でしょう?」
モアサナイトが複雑そうに仲嶋を見やって、
「つまり君はこの船の新しいクルーになるのか」
その言葉に吃驚する。
「ナイトは知らなかったの?」
そりゃあな、と肩をすくめる。
「僕は取り込んでいたからね」
「……え? あ、あーそーか」
しまった。話題、話題をそらさないと。そんな焦りをどう読まれたのか、ふ、とモアサナイトは笑う。
「僕は円とずっと一緒にいたから他の事は出来なかったんだ」
「う。もうわかった。言わなくていい」
「どうして?」
「それより離せよ」
「ごめんね。嫌だ」 ……なにその柔らかい癖に断固とした態度。「円は僕と番なのが恥ずかしいから言いたくない?」
その台詞に脱力する。
「……もー」
しゅんとしている割に腕の拘束、緩まないし。
「そうだよ恥ずかしい」 ぐいと襟を引き寄せて、「仲嶋は俺のことを前から知ってるんだ。運命の番なんてバカにしてた俺が、今は番にメロメロなんだよ。それが、決まりが悪いの。恥ずかしいの。わかるか?」
首に腕を回してその唇に口づける。
「……」
「わかんないんだろ」
水色を睨むけど、まだぽかんとしてる。
背後で仲嶋がくくくと笑う。
「良かったな」
「なにがだよ」
恥ずかしさの反動で切れ気味の俺に、肩をすくめる。
「だってお前、俺が今まで見たこと無いぐらいに生き生きしてるし。番を得るってのはすごい事なんだな」
モアサナイトの拘束が、やっと緩む。急いで離れると今度はすぐに解放された。
「そういえば仲嶋、オメガの運動したっていうデマで逮捕されたって聞いたんだけど」
「デマじゃないぞ? お前から頼まれた事をやっただけだもん」
仲嶋はカウンター脇の背の高いスツールにひょいと乗っかって座る。その一角はバーのカウンターのようになっている。
「……俺から?」
「まどかお前、覚えてるか? 発情前に友人連中集めて顔合わせしたろ」
さらっと発情って言わないで欲しいんだけど。ってなに?
「え……顔合わせって……」 最初仲嶋が何を言ってるのかわからなくて、だんだん意味がわかってきてまた慌てる。「ええ!? 皆を集めたのはオメガの活動をしてほしかったんじゃないよ!?」
「あ、そうだっんだ。ごめんな、先走って」
こっちが青くなったのに、仲嶋の反応はあっさりしたものだ。
「だってさあ」 と仲嶋、スツールに両手を付いて足をぶらぶらさせる。「お前、友人連中を集めて顔合わせしてから急に連絡が取れなくなっただろ? 今は理由知ってるけど。知らなきゃ職もアパートも追い出された後だ。何かあったと考える」
言われてみれば、そうなる。
「だから皆、焦ったんだよ。まあ見切り発車は悪かったけど、何もしないって選択肢は無かったんだわ」
「仲嶋……」 軽く言っているけれど。申し訳なさと、申し訳ないのに嬉しい感情もごちゃ混ぜで、何て言っていいかわからない。「心配させてごめん。ありがとう」
「おう」
ふと怖い可能性に気が付く。
「抗議活動したのはその面子? じゃあ他の連中も危ないんじゃ」
「あー大丈夫だろ」 仲嶋は軽く手を振る。「最悪、逮捕されて仕事を首になる程度だから平気平気」
「……全然良くないから」
「そうなったら全員この船に拾えばいいんじゃん」
「うわあ無責任!」
『ご安心下さい。部屋ならいくらでもご用意できますよ。乗客の質は選んで欲しいところですが。ええ。床にガムや煙草の灰を落とすような輩は却下ですからね。あれは思い出しても腹立たしい』
「そういう問題じゃなくて」
「そりゃ最低だな。まあ酷い奴はどこでもいるよな」
仲嶋はカウンターの上のドリンクを手に取って飲みながら言う。
『仰るとおり。とかく人間は種族や階級で優劣をわける事を好みますが、どの種族であろうといい人間ばかりではないし、悪い人間ばかりでもない。そこは世界が変わっても変わらない真理です』
「そんなこと言って、うちに悪いのはもう乗ってきませんでしたけどね。船の機嫌損ねると空に放り出されるのがわかってるんで」
とトルマリンさん。
「空! 怖」
ケラケラ笑ってる仲嶋の飲み物はどこから出てきたんだろう。それにしても仲嶋は馴染みすぎでは。
主人的にはどうなんだろうと思って振り返るとモアサナイトは右手で口元を覆ったまま停止している。
『いつまで余韻を味わってるんですか。脂下がっててだらしないです』
「あははは。まあまあ」
平和だけれども。
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