絶滅危惧種オメガと異世界アルファ

さこ

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受け止められないこと

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 やかましい。


 怒声と悲鳴。日本語の他に、英語でも罵倒が飛び交っている。

 ──『の武器庫にモンスターが入り込んでる。駆除要請してるのにどうして来ない!』
 ──『武器がないのにできるわけないって!!』
 ──『米からの通信。軍事衛星の沈黙について破壊されていないかの確認を急ぎ──』
 ──『目標に発射。損傷見受けられません』

 いつくかが報告を終える事も出来ずにフッと画面が暗転する。
 生き残ったモニターのひとつに映し出されているのはどこかの格納庫。戦闘機にへばりついて金属をがじがじと囓ってる怪物。……多分、怪物。動物じゃないと思うのは、身体から黒い靄が立ち上っているのと目がLEDライトみたいな光り方をしてるから。よく見ると瞳は空洞だ。
 緊迫感漂うシーン。

 ……映画かな?
 定点カメラで映像の写りがあまり良くないところにリアルっぽい迫力がある。

 ちょうど目の前に立っていた爲永の、後ろの裾を引っ張ってみる。
「おなかが空きました」
 勢いよく振り返った爲永ためながに青筋たててギンッと睨まれた。でも人を顔を見て片眉を上げた。なんか戸惑っている?
 でもモノを食べてるシーンっておなかが減ります。
「……金針!」
 爲永に指名された秘書サンの方も珍しく俺を見て困ったような顔をした。意を決したように頷く。
「なにか作ります」


 ◇ ◇ ◇


 次に起こされてみるとテーブルがセットされていて、和風の料理が並んでいた。
 ていうか、いつの間にまた眠ってたんだろう。

 大根の味噌汁と味ごはん。筑前煮。ほっけのバター醤油焼き。卵焼き。日本茶。

 モリモリ食べる。無心に食べる。
 眠っても取れない眠気と戦って、勝ったのは食い気だ。
 身体機能が低下していては脳にまで栄養回りません。

「……そこまで凝る必要あったか?」
 爲永が秘書さんに嫌味を言ってる。秘書サンがちょっと笑う。
「逃避行動ですね。この子と同じ。ついでですから代表も食べてください」
 爲永が溜息。
 けれど珍しく文句は言わない。俺の対面の椅子に座って箸を取る。
「秘書サンの料理おいしいです」
「そうですか。良かったです」

 ──『まだ敵の全容も掴めないのか!?』 ──『消えるんです! あのどこからか湧いたモンスター! なんですかあれ!? なんなんですか!? 一機で兆越えるのに何機破壊されたのか』 ──『機甲科師団、戦車連隊、全て出撃不可能』 ──『仰せの通り、チェックしてみましたが航空の管制塔は無事でした。破壊されたAIは軍事目的だけに限定されていると仮定し』
 ──『それより現在アルファと連絡取れません! 繋がって……聞こえてますか!? アルファ!?』

 爲永はモニターの向こうからの絶叫を聞き流し、箸を持ったまま顎に手を当てて考えてる。

「……あんななりで科学が理解できるのかよ」フンと鼻を鳴らして、「ってレベルでもないな。ここの戦力を正確に見抜いて遊んでやがる」
 渋い顔で味噌汁をすする。美味しいのにもったいない。
「ピンポイントに嫌なところを狙ってきますね」
「おかわりください」
「……」
 横目でちらとこっちを見る爲永。ちょっとだけ怯んだが、どうぞと茶碗を渡されてどうでも良くなった。
 味ご飯のタケノコが美味しい。
「こいつ、食い過ぎじゃないのか?」
「でも顔色は戻ってきてますよ。どこまで詰め込めるんでしょうか」
「……ハムスターかよ」

 爲永はそのあとはもう無言で、きっちり食べて終わってから箸を置いた。
「まあ、だいたい把握した」

 おもむろに立ち上がり、「さてやるか」と気怠そうにスーツの襟を直す。

 ……なにを?

「代表、勝算は?」
「おびき寄せるのは簡単だ。餌がある。……あとはまあ、罠次第か」少しわらう。「今のところ、全て予想以上の結果だな。──実に喜ばしい」


 ◇ ◇ ◇


「これから出かけます」
「わかりました」目を合わせずに椅子に沈み込む。「行ってらっしゃい」
「貴方も行くんですよ」
「遠慮します」
「行きたくないのですか? 無理矢理地下に連れてこられて、やっと外に出られますよ?」
「えーと。ご飯食べたら眠くなったので……寝ます」
 唐突な引きこもり発言をした俺にそれほど心を動かされた様子でもなく、秘書サンは淡々と続ける。
「外に行けばあなたの番に会えますよ」
 ツガイ。
 つがい?
「……秘書サンはドラマ好きなんですか?」
「ドラマ、とは」
「運命の番っていうドラマがあるじゃないですか。番だなんて変なこと言うからドラマの影響かと思って」
「ああ、たしかに。来駕したモノはあなたの運命の番なのでしょうね」
 ? はなし繋がってない。
「え、いや」予想外の答えにテンパって起き上がる。「えっとあの、俺に番とか、いませんよ? これから出来る予定もありません。だいたいアルファなんて爲永さんしかいないじゃないですか。知ってますか? 運命の番どころかふつうの番だって都市伝説なんですよ。俺は見たことない」
「ハッ」俺の声に爲永の失笑が被さる。「喜べ、今はいる。しかもオマエに会いに来た」
「ハ?」
「境界を越えてやって来たのはアルファだった。そしてアレが顕現した場所にいたのがオマエだ。なら、それはお前に会いに来たと考えるのが自然だろう?」
「ちょっと何言ってるか意味がわからないです。……それより、アルファって爲永さんの他にもいるんですか?」
「飲み込みが悪いな。いるんじゃなくて、来たんだ。別の世界からな」と爲永。「……覚えが無いか?」
「全くないです」
「嘘をつけ」
 失礼な。
 嘘なんてついてないのに別の世界? おかしな事を言っている。そんなアルファなんて、
 夢でしか会ってない。ふと夢想する。……あれが現実だったら。……ナイトが?
 うん?

 ──モアサナイト。

 それまでは映画かなにかを見ているようにふわふわと頼りなく余所事に見えた、まわりの出来事が急に身近に、リアルに感じられる。

 ──あれが単なる夢じゃなかったら?

 いやまさか。
 だってぜんぶが現実離れだ。今だってあり得ないことばかりで、

 けど──だからこその、実感。

「……い、いみがわからな」
「なるほど、思い当たる節があるのか。──なら、理解したか?」逃げを許さないというキツイ眼光が俺を射貫く。「目を逸らしても変わんねえんだよオメガ。モニター見てたんだろ? 見てたし、聞こえたんだろ。あれは現実だ。生身の人間の絶叫だ」
 ひく、と喉が震えた。

「……やっぱり俺は行きません」
「なんだよ。男の癖に情けない──とは、あァ、思わないのか。オメガはそういう生き物だったな。少しの争いでも怖じ気づく」不快そうに喉を鳴らす。「弱者が」
「……けど餌って俺のことですよね?」
 俺の指摘に爲永が眉を上げる。
「その辺は理解してるのか。えらいじゃないか」
「褒められても嬉しくないです。だって爲永さん、俺を餌に使うって、ろくな事考えてないでしょう。やり方変えてください。他のやり方考えてください」

 爲永は危険な男だ。自分に逆らう相手には容赦しないとこがある。
 要するに、地上で繰り広げられているのはアルファ同士の喧嘩で、現状、不利なのはどういうわけか爲永だ。

 ──なのに、いまだに彼の余裕は崩れない。

 それが不気味だ。
 何が起こってるのかよくわからない。わからないけれど、従ったら駄目だと思う。

 すいっと目を眇める爲永。
「……オメガが指図するのか? 俺に」
「そうやってすぐ圧をかけるから他の人が逆らえなくて我が儘になるんですよ」
「んだと!?」
「アルファだからって周囲に甘やかされすぎかと」
「余計なお世話だ! オメガが俺に逆らうな!」
「逆らうもなにも爲永さんが悪い顔してるからじゃないですか」
 意味の無い言葉の応酬をしていると、驚愕している秘書サンが視界に入った。冷静なイメージのこの人がこれだけ表情崩れてるのが珍しい。どうした。
「……平気なんですか?」
「なにがです?」
「普通なら……いや、ベータなら、とてもアルファの圧に耐えられません。オメガは違うのでしょうか」
 秘書サンの台詞に爲永の動きが止まった。
「いや、えーと。えー? ……? わかりません。俺はずっとアルファの人が傍にいたことってないし、アルファでまともに会話したのも爲永さんがはじめて。他のオメガの方はどうなんでしょうか」
 爲永が目をそらす。
「……オメガと会話したことはない」
「え」
 爲永が息を吐く。
「御託はもう良い。単純に聞いてやるがオマエ、番に会いたいとは思わないのか?」
「爲永さんは?」
「……」
「番に会いたいですか? ぐえ」
 襟首を掴まれる。
「持ち方が違います代表。猫じゃないので死にますよ」
「なら金針、お前が持て」


 ◇ ◇ ◇


 地上は様変わりしてた。

 なんてことはなく、見えているのは普段と変わらない町並みだ。
「あ。なにも壊れてないんですね」
 おもわずつぶやく。
「はい?」
「ぼんやりとゴジラが通った後の瓦礫の山を想像してました」
「……攻撃を受けたのは協会の手持ちの武器庫が主ですから。民間にはその情報すら伝わっていませんよ」
 ほっとした。

 ああでも。
 ちゃんと見たら違いはあった。空の色。
「……きらきらしてる」
 ぽかんと不自然な体勢で空を仰いだまま眺めてしまう。なぜにピンク色?

「なにを呆けている。それほど久々に地上に出たわけじゃあるまいし」
「なにって……」爲永の嫌味の意味がわからない。「ピンク色の空は見たことがなくて。満開の桜の花びらが舞っているみたいですよね」
「ピンク? どこがだ」
「え? ホラその、」
 指さそうとしたらバランスを崩して転びそうになって秘書サンに背中を支えられる。
「別に何も変わらない空だな。金針、変わったものは見えるか?」
「いいえ」
「じゃあオマエだけ見えてるモノが違うな」
 あっさりと結論づける。
「……なんで」
「ツガイがみせる景色なんだろ」
 淡々と爲永が言う。
 ……何の確信を持って言ってるんだろう。
 けどなんだろう。なんとなく詳しくは聞けない雰囲気。

 結局は別のことを聞く。
「これから何処に行くんですか?」
「どうするかな。飯は食ったしな」
「ふあ?」
 いま当たり前のように日常会話した!? 面食らう。食事じゃなかったら映画でも? とか言いそうな、そんなわけない。
「……罠は何処にあるんですか?」
「罠はない」
「え?」
「オマエが止めろと言ったんだろう」
「え?」見上げた爲永の表情はまったく読めない。……まさか、俺の訴えを聞いてくれるなんて。と感動する前にとても釈然としない気持ちになる。「……じゃあこの手は、何故」

 両手を掲げてみる。
 手首がくっついている。縛られているからだ。

 これだけで重心がとれなくて上手く歩けないし、人様の視線がとても気になる。
 ちょっとお茶しようとなってもお店には入れないと思う。

 爲永は無視した。
「行き先を決めた。やはり車を手配しろ」
「承知しました」
 そういえばこのビルに入った時は車で直だったのに、地上に出てきたのは徒歩だ。
 思いつきで行動する方針?

「言っときますけど、俺が万全で抵抗したって誰にも敵わないんですよ? 縛る意味ないですよ」
 胸を張って宣言した後、ちょっと空しくなった。
「構わん。どうせ嫌がらせだ」
「いやがらせて」
 ストレートすぎて逆に言い返せずに打ちのめされているうちにエントランスに車が滑り込んできた。レクサス。背を押されて乗り込む。今回は秘書サンは助手席。
 そして運転手さんから俺の縛られた手についてのコメントは無かった。

 というか、地下からエントランスに来るまで会った誰からもその指摘はない。
 一瞬、目をむかれてもすぐ表情を消してくる。皆様とても行儀がよろしいです。

 まあ、だよね。この辺り、全て爲永の部下さんで固めてあるんですね。
「バース研究所に向かう」
 運転手に告げた場所が意外で、状況忘れる。
「……今バースセンター行くんですか? あの怪しい病院。俺もよく行きますけど」
 俺の反応に爲永が喉の奥で失笑する。
「怪しいのは確かだな。あそこが本来やってるのは異世界の研究だ」
 ……。
「……なる、ほど」
 どう反応するか悩んでしまい微妙な返事になった。
 
 ……いま異世界と言ったような。
 聞き間違い。
 というわけでもない、気がする。
 認めたくないけれど、これまでの話の流れには一番合う。
 常識ありそうな大人に真面目に異世界を語られて、どうしていいかわからない。
 救いを求めて秘書サンを見るが、
「ああ、そうですね。収集したデータが纏まってる頃合ですか」
 普通に受け答えしてる。
 どうしよう。アウェー。

「ああ、でも下手にあそこを潰されるのは困るな」
「え? ……ふぁ──っぐ、ぷ」
 あまりに自然な動作て、自分の喉に迫る男の腕をただ見つめてた。

 首を絞められている。

 そうと自覚したのも、ぎりり、という摩擦音が耳にすごく近くて、息できないってわかってからで、自分の身に降りかかった災難よりも、なにより唐突に明確に殺意を向けられているという事実に身が竦む。片手のてのひらだけで。
 いきができない。なんで。手がうまくうごかせない。いきができない。くるしい。息。
 首を掴まれたまま、後部座席のドア前に身体を押し上げられる。
 支離滅裂な頭の隅ではどこかで冷静に考えている。簡単に身体を持ち上げられてるし……ほんと弱いな。
 アルファの片手だけで命を奪われる存在。オメガって、

 いきてるいみ、あるのかな。

 目がチカチカする。息くるしい。もう見えない。いき。死ぬのかな。痛いな。

「──チッ」

 じゃりん、と
 重い鈴の音を聞いた気がした。


 ──対面に、今まで俺の首を絞めていたはずの男が詰まらなそうに、斜に構えて立っている。
 爲永がぺっと唾を吐き捨てる──違う、つばじゃない。
 血だ。
 怪我、したのか? よくよく見れば血が滲んでいるのは頬だけで、少し安心する。
「出鱈目だな」
 爲永が言う。

 ……どうして爲永さんと対峙しているのか、理解できない。あれ?

 だって俺今まで、あの人に首を締められていたはずだ。
 微かに震える両手で自分の首を触る。どこも苦しくない。痛みもない。首を絞められた後って、そういうものだっけ? 経験したことがないから何が本当がわからないけれど、せめて咳き込むとかするはず。思考がぼんやりする。首を絞められている時よりも。

 痛くないけど身体に全く力が入らない。くたりと背中の逞しいからだに身を預ける。
 そしたらそっと、確かめるように首に触れられた。気持ち良くなってきてその腕にすりっと頬を擦り付ける。

 目の端に映ったものの違和感に、思考が戻る。
 あれはレクサスか?
 さっきまで乗っていた、車らしきところから運転手さんがあわててドアを外に出てくる。

 天井だけが切り取られている。
 構造を無視した壊し方。どうやったらキレイに天井だけを剥がせるんだろう?
「……」
 自分の腰を抱いてる相手の腰の、鞘に収まった剣を凝視する。それを振るったところを見たような、見てないような。

 くらくらする。視界いっぱいにピンクの花びらが舞っていて、むせるような花の匂い。死んだのかもしれない。だってすごくきもちがいい。

「──ここは随分特殊な世界だね。どういう分岐でこうなるのかな? アルファとオメガを有しながら、バースがないのと同じ、最低限の進化しか出来ていないなんて」低い声にうっとりする。「ベータが不自然に多いのは結果なのか、原因なのか」
「……会話ができるのは何故だ? 言語が違うだろう」
 独白に口を挟んだのは爲永だ。

「あぁ、そんなことも解らないんだね」
 そっと首のうしろに触れられて反射的にその腕にぎゅっと抱きつく。するとその腕が交差して俺を包んでくれて安心する。離れたくない。

「それで? 人の番を横からかっ攫って隠してくれたのは君かい?」
 ──おうじの声が低い。
「隠した?」爲永がてのひらを開いてわらう。「なるほど、なるほど。劣っている私達などに騙されてくれたようで、なにより」
 パン、パン、パン、とわざとらしくもゆっくり手を叩いて拍手。
 双方共に煽ってくるスタイルかよ。──じぶんの中で冷静な思考をする部分と霞んでる部分が交差してぐちゃぐちゃに混ざってる。

「僕の番を傷つけた代償は高くつくよ」
「もう充分払ってるがな。全く、いくらの損害になったか」

 一触即発。

「……」
 俺、どこにいるんだろう。──だれかの腕の中。
 ……どうして自分だけおかしくなっているんだろう。自分を抱えている人はまるで平静で、どころか、とても静かに怒っている。

 俺だけだ。
 寂しさが自分を少し、正気にした。
 このままでは良くないような気がする。いやー……良くないどころかマズイ。

 爲永とは会話ができる距離にいる。気合いを入れようと深呼吸したらほんわり気持ちが良くなった。やっぱり好きだ。もっと欲し……違うってば。
 冷静に。落ち着いて。自分の体に聞く。思い通りに動くか?
 指を動かす。掌をひらいてとじて、ひらく。動く。……走れる? やってみよう。
 昔やった、かけっこを思い出す。ほら──イメージしろ。
 頭の中で笛を鳴らす──スタート。

「えっ──まどか!?」

 走る速度なんて遅かったと思う。

 ただ、優しい手が俺を見守るか、引き留めるかで躊躇(ためら)った。

 手が縛られているのでまた前のめりに倒れて転びそうになる。
 鼻を打つ寸前に、服の背をつまんですくい上げられる。

 俺の服をつまむ爲永の顔を見上げてみたら、憮然とした表情。
 はは。相変わらずのつれない態度がブレない。
「……おい」
 氷点下の声に、被せて訴える。

「すみません匿(かくま)って下さい!」
 そのまま爲永の背中に隠れて、そっと前を覗く。

 愕然とした表情のモアサナイトがいた。

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