騎士学生と教官の百合物語

コマドリ

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第8節 フィリア騎士学園本校地下・世界の深奥編

第341話 学園祭

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学園祭当日

開演前…内装をちゃんと飾り付けたメイド喫茶の店内には、猫メイドとなった私たち8名がいた

エリシア「……で?なんで私までこのような格好を…// というかなぜマリスまでここにいる、仕事はどうした…」

喫茶の料理担当はエリシアとセイバー…それとおまけのマリスミゼル学園長が担当だ。おまけのため、学園長は普段の姿のままで

マリスミゼル「すでにやることはやって、後はノエインとイムカ…戦乙女三姉妹とアネット&ニニムに任せました。なので今日の私は基本自由です…エリシアとの時間作るために頑張りました♪

あなたの疑問に答えると…アイリスとフレイには対抗戦の監修を頼んでいますから、こちらの担当はあなたしかいなかったのです♪」

エリシア「マリス…はかったな」

セイバー「まだ接客少なく済みますから、私は料理担当でよかったですわ」

恥じらいながら睨みつけるエリシアに対して、にやりと微笑む学園長…そのまま彼女はエリシアに密着する。


マリスミゼル「それにしても、本当にその姿よく似合っていますよ…普段から付けている首輪に加え、猫装備付きのメイド服は…まるであなたのために用意された正装のようです♪」

エリシア「んんっ!っ…ち、ちょっとマリス!?もうすぐ開演の時間でふざけてる場合じゃ…んぁあ!」

両手でエリシアのお尻や全身を撫で回す、ゆっくりねっとり焦らすような手つきで…時折尻尾アナルパールを抜き差しして、エリシアの強気な態度を蕩けさせていく。

マリスミゼル「やはりどこも敏感ですね…まあ私が開発し直したのですから当然ですが♪メイド喫茶ではあなたは猫ちゃんなのだから、ご主人さまにご奉仕してください…ねぇ、私の雌猫メイドエリシア♪」

エリシア「ひぅ!んっん…ふぁん!マリ…ス…ほ、本当に…だめだ…ってば…ああっ!せ、せめて2人っきりの時にして…んんっ!」

セイバー「っ…// はわわ…//」

コトリ「……えっちするのはいいけど、今は時間ないので手伝ってくださいです」

様子をみにきた私はジト目で学園長たちを見て…学園長は残念な表情を浮かべた後、一緒に開店準備に取り掛かる

そして時間がきて、お店をオープンする

コトリたち「おかえりなさいませお嬢さま/ぼっちゃま/ご主人さま」

私たちは、やってきたお客さまたちを迎え入れる…メイドの挨拶や作法などは、マサキさんのお店のお姉さま方に指導してもらった。


席に案内し、注文を聞いて、食事を運んで、テーブル拭いて、片付けして…と、割と忙しく

モニカ「コトリちゃん、それ終わったらあちらのお嬢さま方の対応をお願いします」

コトリ「ん、了解」

それでもお店がうまく回転しているのは、モニカがリーダーとして指示を的確に出しているからだ…さすが軍師向きの状況判断能力に、マサキさんのバーで普段からお店を切り盛りしてるだけある

そうして時間が過ぎていき…やっと落ち着いた頃、2人の女性がお店にきた

「2名お願いします。あとコトリさんにお話があるのだけど、今いいかな?」

コトリ「おかえりなさいませお嬢さ…って、エレインさんにシャロンさん…!」


皆に許可をもらい、奥の席で私含め3人座って話をしている

シャロン「その服似合っていますね」

コトリ「は、恥ずかしいからあんまり見ないでもらえたらです…// それで、私に何か御用ですか?」

エレイン「唸る獣事件にひと段落がつきましたので、約束の手合わせに稽古いつでも大丈夫…と伝えておこうと思いまして。……まあ、他にも来た理由はありますが…」

そう言うと2人はクレーの方を見る…ああ、そういうことかな

コトリ「ありがとうございます、またお時間がある時に指導していただけたら嬉しいです。それとおそらく、お2人に有益な情報は持ってないと思います…クレーは魔族たちの動きに詳しくなく、ヴィレーヌさんの情報も…」

エレイン「だろうと思いました。まあそれについては、そこまで期待はしてなかったです…なので今回本命は別です」

別案件だと言われ、私は首を傾げる…私が知ってる別のって何だろう?


シャロン「あのシロナが所属する傭兵団を教会騎士レインたちが雇った…という情報は確かでしょうか?それとウルフヘイムが姿を現したとも聞いていますが、そちらも確かでしょうか?」

コトリ「…!それでしたか。はい、教会がシロナの傭兵団を雇ったのも…魔王軍副官が姿を見せたのも確かです。……ギルドはこのあたりの情報を何か話を掴んでいるの?まさかとは思うけど…魔族と人間の戦争がまた…」

エレイン「いえ…抗争相手は、とりあえずまだ魔族ではありません。……教会も一枚岩ではなく、色々とあるようで…最悪の場合、ギルドとしても介入を検討しています」

ギルドが介入するほどの事態って、教会に何が起きてるの?と私が考えていると…聞き覚えのある女性の声が聞こえ

「教会の内部争い、それがいよいよ民間人すら巻き込む所まで…事態が表面化寸前まできてるみたいだよ。あ、ここ相席いいかな?」

コトリ「……えっ…なっ!?あ、あなたはシロナ!?」

シャロン「この方が…全く気配を感じなかった…」

エレイン「最強の傭兵の1人…『夜天の剣聖』ですか、あなたが」

シロナ「そういうあなたたちは『剣姫』と『死戦域』だよね?強いって噂だけど…うん、これは確かに強そうだ」

モニカとセイバーが接客をしながら、こちらを心配そうにちらちら見ていた…2人の気持ちもわかる、私だって動揺してる。


コトリ「なんであなたがここにいるの?レインとの契約は?それに…教会の内部争いってどういうこと?」

シロナ「詳しくは契約上話せないんだ、特にコトリにはね。とりあえず今日の目的は対抗戦…噂の魔剣騎士の実力を見にきたんだ。

……まあそれと…私が気になる2人の人物も今日この学園祭に来るから、それが『ニ番目の目的』だけどね」

注文した料理を食べながら、そう語るシロナ

コトリ「私にはって…なんで?それに…魔剣騎士と気になる2人…もしかしてそれが、教会との件に関係があるの?」

シロナ「はむ…もぐもぐ♪ふふ…ノーコメントで」

私のジト目を気にせず、さらに料理を注文するシロナ…本当に何かを知ってる人は、みんな隠し事が多すぎない?

シロナ「ねぇ、食べ終わったさ、食後の運動ってことで…剣姫、私とやらない?あ、死戦域でもいいよ」

エレイン「遠慮しときます。私はまだあなたの域には達していませんので」

シャロン「お嬢さまが勝てないのであれば、私でも無理ですね」

そしてエレインさんたちに手合わせ申し込んでるし…いや私も似たようなことするけど、シロナほどの戦闘狂ではない…

誰にも負けない最強を目指してるらしいけど、この戦闘狂になった理由となってるのかな?


アイリス「シロナ!?何でいるの!?」

シロナ「もぐもぐ…や、1ヶ月ぶりくらいだね剣鬼」

そんなやりとりをしていた私の所へとやってきた教官…うん、驚くのも無理はない

コトリ「教官?あれ、対抗戦のまとめ役をしてたんじゃ?」

アイリス「フレイに任せて休憩をもらったの…だからコトリ、一緒に学園祭回らない?」

教官の誘いを受け、モニカたちを見るとokのサインが出ていた…だから私は二つ返事で喜んでそのお誘いを受けたいのだが、その前に…

コトリ「ということなんですが、大丈夫ですか?」

エレイン「私たちは大丈夫ですから、楽しんできてください。私はシャロンと楽しむので」

シロナ「私も勝手に見て回るから気にしないで。お祭りだから、今日は強い人を見かけても斬りかからないように我慢するよ」

コトリ「いや、いつもそれにしてよ…突然斬りかかられる相手の事考えて…」

ジト目でシロナを見た後、私と教官は学園祭で賑わう学園を一緒に回ることに。


騎士学園の校内は、普段とは違い一般の人たちで賑わっていた

カジノ風のお店
演劇
バンドやダンス
カレー
たこ焼き
サンドイッチ
クレープ
クッキー
サクヤさま出身国をイメージした和風喫茶
ドリンク系のお店
などなど、中々にバラエティ豊かなお店も出されている

アイリス「まずはここなんてどうかな?」

教官が薦めきたのはお化け屋敷で…2人中に入ると、様々なお化けが脅かしにくる

コトリ「ん、よくできてる」

アイリス「その様子だと怖くないんだね?ふふ…きゃー♪って私に抱きついてきてもいいんだよ?」

コトリ「っ…// こ、攻撃が当たるならお化けも怖くないから…でも…手だけ繋ぐ…//」

抱きつくのは気恥ずかしく、だけど恥じらいながら私は手を差し出す…教官と手を繋いだ瞬間、女子たちの黄色い声が聞こえたが…私たちの他のお客さんのものだろうか?


お化け屋敷を出た後、お昼も過ぎていたのでお腹がすく…だから教官と食べ歩きを始める

色々な食べ物を一つずつ購入し、それをお互いに食べさせ合いながら歩く

アイリス「これも美味しいね♪というかコトリ、最近よく食べるようになったね?」

コトリ「もぐもぐ…ん、美味しい…♪そだね、最近色々と激戦続きだったから、ご飯を身体が求めてるみたい。まあ、それでも背とかは伸びないけど…」

そう呟くと自分の胸に手を当て、胸の小さな膨らみに触れる…私のお母さんや教官みたいに大きくない…

アイリス「ふふ…今のままのコトリで充分素敵だよ♪私は『コトリ』が大好きだからさ♪それに私はこれくらいの方が好きだよ♪」

コトリ「っぅ…// き、教官ってやっぱりクレーの言ってた通りロリ好きなの?でも…わ、私だって…アイリス教官のことが…その…大好き…だから…//」

私のことが大好きと教官に耳元で囁かれ…私は耳や頬を赤くしながら、嬉しそうに私も教官が大好きと言って。


その後も色々と回ったあと、一休みするため木陰にあるベンチに2人座り

アイリス「そういえば、その猫メイドの格好を見るの2度目だけど…やっぱりその猫姿、コトリにすっごく似合ってるよ♪ふふ…そうだ、私とえっちする時それ着てほしいな…そして私だけの雌猫になってよ♪」

コトリ「っ…ち、ちょっと教官…んんっ…こんな所で…んぁ…尻尾までそんな…ふぁ…//」

教官は両手で、私の身体を撫で回し…時折尻尾アナルパールを抜き差しながら、耳元で甘く囁いてくる。だ…め…人がいるのに…ぞくぞくして、身体勝手に反応しちゃう…//

アイリス「大丈夫、私以外誰も見てないから…だから、いっぱい気持ちよくなろうね…♪」

ウンディーネ(……私は見てるけどね。ま、水を差さないようにしてあげましょうか)

こうして教官が満足するまで、私は猫として可愛がられた……。
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