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第8節 フィリア騎士学園本校地下・世界の深奥編
第327話 回想 悪魔の守り手
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それでは私も行く…またの再会を楽しみにしてるよ、アイリスにミクの娘のコトリ。
そう言ったオーレリアさんとも別れ、私と教官は学園へと戻ってきた。あの言い方…もしかしてオーレリアさんもお母さんを知って…?
色々と疑問が残っていたが、日常は進んでいく…今日は騎士学生となったクレーも連れて、夢幻回廊の探索にきていた。
3階層のボスを倒し、4階層に足を踏み入れ進んでいく。
モニカ「まさかコトリちゃんに妹さんがいるだなんて」
セイバー「腹違いってことですが、どういうことですのよ」
コトリ「実は私もよくわかってない…未だに色々と困惑してる…。」
クレーティ「改めてだけど、モニカにセイバーもよろしくね♪」
エリシア「賑やかなことなのはいいが…魔王軍六武聖の娘か…。」
アイリス「心配しなくても、こちらにあまり危害はないかな…まあ目を離すと、触手でちょっとした問題は起こすかもだけど…。」
フレイ「……。」
階層を進んでいると、赤く光る石板を発見した。
モニカ「今回も赤いのですね」
コトリ「とりあえず触れてみるね」
私が手をかざすと赤の光が強まり、頭に記憶映像が流れ始め……。
ーーー
ーー
ー
「これがシリウスおじさまと転写の魔術師が戦った跡ね…地面も壁も大穴だらけって、相変わらずどちらも化物です」
私…ミク=クラウゼルは、戦闘によりぼろぼろとなった景色を見ながら感想を述べる。
ここはかつてアグレゴが拠点としていた1つで、戦争中オーレリアが仲間を庇うため奴隷となるのを誓った場所だ。
ここに来た理由は、何か情報などが残されていないかを捜査しにだ。
私は白のレオタード型騎士服を着ている。フィリア騎士学園を出て、騎士にならなかった後も構わず着用していた…これって便利なのよね、意志によって鎧を自由に換装できるから。
私は奥に進む…牢屋の区域を抜けると1つ部屋があり、そこから何者かの気配がする。
警戒しながら扉を開けると…そこには目元に仮面を付け、紫レオタード型の騎士服に身を包んだ女性がいた。
「あら、お客さまですか…申し訳ないですが、ここは廃棄する予定なのです」
ミク「あなたは何者かな? 見た所一般人ではなさそうだけど」
「申し遅れました…私は『悪魔の守り手』と呼ばれています、どうぞお見知りおきを」
私は剣を抜いて、仮面の女性から目を離さないで話を続ける。
ミク「悪魔ね…つまりアグレゴのお仲間ということで合っているかしら?」
「ええ、そうです…最近加入した新参者ですが、アグレゴさまの組織で幹部をやらせてもらってます。
そういうあなたは確か『闇の剣聖』殿ですね、魔王軍六武聖をも倒したという強者。ふふ…今日ここに痕跡潰しをしにきてよかったです…剣士さまみたいな凛々しくお強い女性を奴隷として迎え入れることができるのですから。」
私のことを知っている様子の彼女はそういうと、不気味な首輪を取り出し手に持つ。
ミク「こっちこそとっ捕まえて、知っていることを喋ってもらいましょうか」
「なるほど…噂通りお強いですね、全く隙がない。ですが…。」
彼女が手に持つ首輪が突然消えた…と思ったら、私の首にその首輪が付けられていた。
ミク「っ!?」
「私の『空間入れ替え』能力で首輪を嵌めさせてもらいました。その首輪には魔力封じや…戦闘能力低下の各種デバフ効果があります。」
すでにその効果が出ているのか、身体に力が入らなく。
ミク「あ…ぅ…悪魔の力…いえ、何か違うような…。」
「ええ、この能力は『生前のもの』です…まあ『影』のようなものですが。さて、それでは拘束させてもらいますね。」
ミク「くっ…!」
私は抵抗しようとするも首輪のせいでうまく動けず、仮面の彼女に捕まって意識を失い……。
そう言ったオーレリアさんとも別れ、私と教官は学園へと戻ってきた。あの言い方…もしかしてオーレリアさんもお母さんを知って…?
色々と疑問が残っていたが、日常は進んでいく…今日は騎士学生となったクレーも連れて、夢幻回廊の探索にきていた。
3階層のボスを倒し、4階層に足を踏み入れ進んでいく。
モニカ「まさかコトリちゃんに妹さんがいるだなんて」
セイバー「腹違いってことですが、どういうことですのよ」
コトリ「実は私もよくわかってない…未だに色々と困惑してる…。」
クレーティ「改めてだけど、モニカにセイバーもよろしくね♪」
エリシア「賑やかなことなのはいいが…魔王軍六武聖の娘か…。」
アイリス「心配しなくても、こちらにあまり危害はないかな…まあ目を離すと、触手でちょっとした問題は起こすかもだけど…。」
フレイ「……。」
階層を進んでいると、赤く光る石板を発見した。
モニカ「今回も赤いのですね」
コトリ「とりあえず触れてみるね」
私が手をかざすと赤の光が強まり、頭に記憶映像が流れ始め……。
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「これがシリウスおじさまと転写の魔術師が戦った跡ね…地面も壁も大穴だらけって、相変わらずどちらも化物です」
私…ミク=クラウゼルは、戦闘によりぼろぼろとなった景色を見ながら感想を述べる。
ここはかつてアグレゴが拠点としていた1つで、戦争中オーレリアが仲間を庇うため奴隷となるのを誓った場所だ。
ここに来た理由は、何か情報などが残されていないかを捜査しにだ。
私は白のレオタード型騎士服を着ている。フィリア騎士学園を出て、騎士にならなかった後も構わず着用していた…これって便利なのよね、意志によって鎧を自由に換装できるから。
私は奥に進む…牢屋の区域を抜けると1つ部屋があり、そこから何者かの気配がする。
警戒しながら扉を開けると…そこには目元に仮面を付け、紫レオタード型の騎士服に身を包んだ女性がいた。
「あら、お客さまですか…申し訳ないですが、ここは廃棄する予定なのです」
ミク「あなたは何者かな? 見た所一般人ではなさそうだけど」
「申し遅れました…私は『悪魔の守り手』と呼ばれています、どうぞお見知りおきを」
私は剣を抜いて、仮面の女性から目を離さないで話を続ける。
ミク「悪魔ね…つまりアグレゴのお仲間ということで合っているかしら?」
「ええ、そうです…最近加入した新参者ですが、アグレゴさまの組織で幹部をやらせてもらってます。
そういうあなたは確か『闇の剣聖』殿ですね、魔王軍六武聖をも倒したという強者。ふふ…今日ここに痕跡潰しをしにきてよかったです…剣士さまみたいな凛々しくお強い女性を奴隷として迎え入れることができるのですから。」
私のことを知っている様子の彼女はそういうと、不気味な首輪を取り出し手に持つ。
ミク「こっちこそとっ捕まえて、知っていることを喋ってもらいましょうか」
「なるほど…噂通りお強いですね、全く隙がない。ですが…。」
彼女が手に持つ首輪が突然消えた…と思ったら、私の首にその首輪が付けられていた。
ミク「っ!?」
「私の『空間入れ替え』能力で首輪を嵌めさせてもらいました。その首輪には魔力封じや…戦闘能力低下の各種デバフ効果があります。」
すでにその効果が出ているのか、身体に力が入らなく。
ミク「あ…ぅ…悪魔の力…いえ、何か違うような…。」
「ええ、この能力は『生前のもの』です…まあ『影』のようなものですが。さて、それでは拘束させてもらいますね。」
ミク「くっ…!」
私は抵抗しようとするも首輪のせいでうまく動けず、仮面の彼女に捕まって意識を失い……。
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