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第8節 フィリア騎士学園本校地下・世界の深奥編
第309話 回想 聖女と妹、そして
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私たちが引き続き、回廊の3階層を探索していると…ピンク色に光る石版を見つけた。
モニカ「今回もピンク色の石版ですね。」
エリシア「ふ…今度はドウセツたちのかもしれないな。」
三姉妹「ポンコツのエリシアじゃあるまいし、私たちがそんな失敗をするとでも?」
セイバー「コトリさん、お願いしますわ。」
コトリ「ん…触れる。」
私が右手を石板にかざすと…ピンク色の光が強まり、記憶映像が私たちの頭の中に再生され始めた……。
ーーー
ーーーー
その日、1人の少女が王都にやってきた。まだ幼い黒髪の少女は巫女装束を纏い、手には槍と鞄を持っていた。
「初めて乗りましたが、飛行船という乗り物…あれは便利ですね、私の国と王都をこんな簡単に移動できるとは。
魔法と化学の両方がいるため、まだ色々と課題は多いらしいですが…今後世界で普及していけば、人々の暮らしが豊かになりますね。」
少女が発着場から出ると、そこには久しぶりにみる姉の姿があって…少女は駆け出し、姉の胸へ飛び込んだ。
「ノエイン姉さま!」
ノエイン「久しぶりですね、サクヤ。よく来ました、長旅お疲れさま。」
サクヤの姉ノエインは、この王国の教会騎士団に所属し、民から聖女と呼ばれている。
その妹であるサクヤも幼いが、次期聖女としてすでに選ばれていた…その理由はサクヤが、初代聖女の再来と言われるほどの魔力量と戦闘センスを持っていたからだ。
そのためサクヤは、幼い今時分から次期聖女として、当代の聖女であるノエインから学ぶために王国へと移住してきたのだ。
ノエイン「この王都から、教会騎士団の総本山がある、王国第二の首都にまた移動になります…ですが長旅の疲れもあると思うので、今日は王都で一泊する予定です。」
サクヤ「王国で2番目に大きい街…確か姉さまが通っている、フィリア騎士学園分校もそこにあるのでしたっけ?」
ノエイン「ええ…その街は教会が取り締まっていて、その象徴となる大聖堂もあります。この王都は王国騎士団、その街は教会騎士団といった感じですね。」
サクヤ「なるほど…ん…?」
王族がいる王都を王国騎士団が守護している…そう理解したところでサクヤは、姉の後ろに控えている2人の女性に気づいた。
サクヤ「姉さま、後ろの2人は誰です?」
ノエイン「そういえば紹介がまだでしたね…彼女は、私の補佐兼護衛をしているイムカです。」
サクヤ「その耳…エルフの方でしょうか?」
「エルフはエルフだが、ダークエルフだ。あなたの話はノエインから聞いている…私はイムカ、よろしく。」
イムカさんは…赤い瞳、白銀のポニーテール、褐色の肌をし、特徴的な耳をしていた。
ノエイン「そしてこちらは、あなたの補佐兼護衛となるクラリッサです。彼女はヴァングネス家の者なので、実力は確かです…あなたの良きパートナーになってくれるはずです。」
サクヤ「ヴァングネス…その名は確か、帝国の…。それに…私の…?」
「クラリッサ=フォン=ヴァングネスです。これからよろしくお願いします、サクヤお嬢さま。」
私と同じくらいの幼い少女は…薄紫色のミディアムロングに金色の瞳、クールな印象を与える顔立ち、左目にモノクル(片眼鏡)、黒の燕尾服に白手袋姿をしている。
『専属の御付きが今までいなかった』サクヤは、じっとクラリッサを見つめ…そしてこれが、サクヤとクラリッサの出会いだった…。
ーーーー
クラリッサ=フォン=ヴァングネス
薄紫色のミディアムロングに金色の瞳、クールな印象を与える顔立ち、左目にモノクル(片眼鏡)、黒の燕尾服に白手袋姿。
161cm
ー概要ー
帝国にて長い歴史と強大な力を持つ名門大貴族ヴァングネス家の分家出身。
やがて教会騎士団を統括する存在になると予見されたサクヤ=ウギの『懐刀』になる人材を求めた教会騎士団の上層部からの要請でサクヤと会うことに。
幼い頃より武芸術と処世術、秘書業務をとあるメイドに叩き込まれたため、若いながら非常に大人びていて、実力も護衛を勤めるのにふさわしいもの。
独自の美学『平和を愛するお嬢様の側にお仕えするのに争いの元になる武器は持ち込むべきではない』という考えに基づき武器は特に持っておらず、柔術や格闘術。その場に在るものを在り合わせで利用することが多い。
モニカ「今回もピンク色の石版ですね。」
エリシア「ふ…今度はドウセツたちのかもしれないな。」
三姉妹「ポンコツのエリシアじゃあるまいし、私たちがそんな失敗をするとでも?」
セイバー「コトリさん、お願いしますわ。」
コトリ「ん…触れる。」
私が右手を石板にかざすと…ピンク色の光が強まり、記憶映像が私たちの頭の中に再生され始めた……。
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その日、1人の少女が王都にやってきた。まだ幼い黒髪の少女は巫女装束を纏い、手には槍と鞄を持っていた。
「初めて乗りましたが、飛行船という乗り物…あれは便利ですね、私の国と王都をこんな簡単に移動できるとは。
魔法と化学の両方がいるため、まだ色々と課題は多いらしいですが…今後世界で普及していけば、人々の暮らしが豊かになりますね。」
少女が発着場から出ると、そこには久しぶりにみる姉の姿があって…少女は駆け出し、姉の胸へ飛び込んだ。
「ノエイン姉さま!」
ノエイン「久しぶりですね、サクヤ。よく来ました、長旅お疲れさま。」
サクヤの姉ノエインは、この王国の教会騎士団に所属し、民から聖女と呼ばれている。
その妹であるサクヤも幼いが、次期聖女としてすでに選ばれていた…その理由はサクヤが、初代聖女の再来と言われるほどの魔力量と戦闘センスを持っていたからだ。
そのためサクヤは、幼い今時分から次期聖女として、当代の聖女であるノエインから学ぶために王国へと移住してきたのだ。
ノエイン「この王都から、教会騎士団の総本山がある、王国第二の首都にまた移動になります…ですが長旅の疲れもあると思うので、今日は王都で一泊する予定です。」
サクヤ「王国で2番目に大きい街…確か姉さまが通っている、フィリア騎士学園分校もそこにあるのでしたっけ?」
ノエイン「ええ…その街は教会が取り締まっていて、その象徴となる大聖堂もあります。この王都は王国騎士団、その街は教会騎士団といった感じですね。」
サクヤ「なるほど…ん…?」
王族がいる王都を王国騎士団が守護している…そう理解したところでサクヤは、姉の後ろに控えている2人の女性に気づいた。
サクヤ「姉さま、後ろの2人は誰です?」
ノエイン「そういえば紹介がまだでしたね…彼女は、私の補佐兼護衛をしているイムカです。」
サクヤ「その耳…エルフの方でしょうか?」
「エルフはエルフだが、ダークエルフだ。あなたの話はノエインから聞いている…私はイムカ、よろしく。」
イムカさんは…赤い瞳、白銀のポニーテール、褐色の肌をし、特徴的な耳をしていた。
ノエイン「そしてこちらは、あなたの補佐兼護衛となるクラリッサです。彼女はヴァングネス家の者なので、実力は確かです…あなたの良きパートナーになってくれるはずです。」
サクヤ「ヴァングネス…その名は確か、帝国の…。それに…私の…?」
「クラリッサ=フォン=ヴァングネスです。これからよろしくお願いします、サクヤお嬢さま。」
私と同じくらいの幼い少女は…薄紫色のミディアムロングに金色の瞳、クールな印象を与える顔立ち、左目にモノクル(片眼鏡)、黒の燕尾服に白手袋姿をしている。
『専属の御付きが今までいなかった』サクヤは、じっとクラリッサを見つめ…そしてこれが、サクヤとクラリッサの出会いだった…。
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クラリッサ=フォン=ヴァングネス
薄紫色のミディアムロングに金色の瞳、クールな印象を与える顔立ち、左目にモノクル(片眼鏡)、黒の燕尾服に白手袋姿。
161cm
ー概要ー
帝国にて長い歴史と強大な力を持つ名門大貴族ヴァングネス家の分家出身。
やがて教会騎士団を統括する存在になると予見されたサクヤ=ウギの『懐刀』になる人材を求めた教会騎士団の上層部からの要請でサクヤと会うことに。
幼い頃より武芸術と処世術、秘書業務をとあるメイドに叩き込まれたため、若いながら非常に大人びていて、実力も護衛を勤めるのにふさわしいもの。
独自の美学『平和を愛するお嬢様の側にお仕えするのに争いの元になる武器は持ち込むべきではない』という考えに基づき武器は特に持っておらず、柔術や格闘術。その場に在るものを在り合わせで利用することが多い。
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