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第8節 フィリア騎士学園本校地下・世界の深奥編
第303話 回想 天使の猫とその連れ
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あれから2日が経った。
今みんなで街中に出ていて…私はリーゼと2人、テラス席でランチをしている。
アイリス「……それで、レイチェルのことを本当に任せても大丈夫なの?」
リーゼ「ああ、私が連れていくしかないね。メイヴ博士には了承を得ているよ。」
2人でパスタを食べながら、レイチェルの身のふりについて話している。
そのレイチェルはというと、メイヴ先生と買い物に行っている。
リーゼ「王国騎士団や教会騎士団に、レイチェルくんの身柄を引き渡してみろ…そんなことしたら『奴ら』のかっこうの『研究素材』にされてしまうじゃないか。」
アイリス「それは…まあ、確かに…。」
リーゼ「かといって、身寄りなんてものは、私のせいで当然ないのだからね。
だから責任を取るという意味でも、あの娘が『一人前』になるまでは、私が面倒をみてやるのが…私の『最後』の役目だろう。」
アイリス「……リーゼ…あなた…。」
一人前という言葉に、何か裏が…含みがあるのを感じ取れた。リーゼ…あなたまさか、レイチェルに…。
リーゼ「それよりだ…きみの方こそ、これからどうするんだい?」
アイリス「……今回のことで思った…あの大戦を生き延びたからには、まだまだ騎士としてやらなければならないことがあるってことだよね…私にしかできない役目が。
だから騎士を休職するのはここまで、私は王国騎士団に復帰するよ…そして許されるのなら、また指導する役職に就きたいかな。」
リーゼ「そうかい…きみも真面目で、お優しくて…それでいて難儀な性格だねぇ…。私が言える立場ではないけど、まあ無理はせずに頑張りなよ。」
今回の一件で、大戦が終わっても、まだまだ問題が残っていることがわかった。だから私は、困ってる人たち…レイチェルみたいな人を少しでも減らしたり、助けたりの手助けを出来たらと思った。
それで…あの子たちが許してくれるのなら、また生徒を教える教官に…。まあ今すぐにはメンタルが…私の心的に、まだ無理なんだけどね。
メイヴ「あ、いたいた。あそこだよ。」
リーゼ「やぁ、買い物は済んだのかい…って、なんだい、その袋の山は。」
レイチェル「いっぱい買ってもらった。」
レイチェルたちがテラスにやってきた…その手には、食料品や生活用品、衣服やその他が入った袋があった。
アイリス「レイチェルもパスタ、食べる?」
レイチェル「ん、食べる。」
レイチェルとメイヴ先生も席に座り、私たちはパスタを食べながら話を始める。
リーゼ「一応もう一度聞いておくが、本当に私について来るのかい? 今ならまだ、メイヴ博士に保護してもらうこともできるが。」
レイチェル「私は、リーゼがいい。」
メイヴ「あはは♪ よかったね、懐かれて♪」
リーゼ「はぁ…本当の私を知らないから、そうでいられるんだよ。」
メイヴ「ふっふっふ…それはどうかな♪」
リーゼ「あん?」
アイリス「メイヴ先生…じゃない、メイメイ…また何か、よからぬことを企んでるでしょ…そんなんだから、リュネや姉弟子さんに好かれないんですよ。」
メイヴ「むー、よからぬこととはなんだい。私は、いつもきみたちのことを考えて…。」
アイリス「はいはい。私たちのことを考えてくれているのでしたら、ここの料金よろしくお願いしますね…依頼料の追加としてね♪」
リーゼ「そういうことなら、私ももっと頼もうか…傷を癒すには、食べるのが1番だからねぇ♪ レイチェルくん…レイチェルも好きなだけ頼むといい。」
レイチェル「ん…メイメイ、ありがとう。」
メイヴ「えー、仕方がないなぁ…レイチェルくんに免じて、今回は特別だからね。」
私たちが追加注文するのを見て、メイヴ先生も料理を追加注文し…。
メイヴ(……とりあえず、ミッションはコンプリートだね。これで…アイリス、リーゼ、レイチェルに接点などを作れた…この繋がりが、未来を変えるものになることを願っているよ…。)
リーゼ(……そういえば、こんな気分で誰かと食事するのは何百年ぶりだろうねぇ…こういうのも、たまには…。)
私たちは、穏やかなひと時を過ごした……。
ーーーー
ーーー
ーー
エリシア(あの人がマリスの師匠…聞いていた通り、確かに捉えどころのない人のようだな。)
三姉妹(彼女があのメイヴ博士…そして、リーゼとアイリスにあんな接点が…。)
コトリ(あの人が、アイリス教官とリュネたちの先生…不思議な雰囲気の人だな…。)
私たちはそのまま、回廊の探索を続ける……。
今みんなで街中に出ていて…私はリーゼと2人、テラス席でランチをしている。
アイリス「……それで、レイチェルのことを本当に任せても大丈夫なの?」
リーゼ「ああ、私が連れていくしかないね。メイヴ博士には了承を得ているよ。」
2人でパスタを食べながら、レイチェルの身のふりについて話している。
そのレイチェルはというと、メイヴ先生と買い物に行っている。
リーゼ「王国騎士団や教会騎士団に、レイチェルくんの身柄を引き渡してみろ…そんなことしたら『奴ら』のかっこうの『研究素材』にされてしまうじゃないか。」
アイリス「それは…まあ、確かに…。」
リーゼ「かといって、身寄りなんてものは、私のせいで当然ないのだからね。
だから責任を取るという意味でも、あの娘が『一人前』になるまでは、私が面倒をみてやるのが…私の『最後』の役目だろう。」
アイリス「……リーゼ…あなた…。」
一人前という言葉に、何か裏が…含みがあるのを感じ取れた。リーゼ…あなたまさか、レイチェルに…。
リーゼ「それよりだ…きみの方こそ、これからどうするんだい?」
アイリス「……今回のことで思った…あの大戦を生き延びたからには、まだまだ騎士としてやらなければならないことがあるってことだよね…私にしかできない役目が。
だから騎士を休職するのはここまで、私は王国騎士団に復帰するよ…そして許されるのなら、また指導する役職に就きたいかな。」
リーゼ「そうかい…きみも真面目で、お優しくて…それでいて難儀な性格だねぇ…。私が言える立場ではないけど、まあ無理はせずに頑張りなよ。」
今回の一件で、大戦が終わっても、まだまだ問題が残っていることがわかった。だから私は、困ってる人たち…レイチェルみたいな人を少しでも減らしたり、助けたりの手助けを出来たらと思った。
それで…あの子たちが許してくれるのなら、また生徒を教える教官に…。まあ今すぐにはメンタルが…私の心的に、まだ無理なんだけどね。
メイヴ「あ、いたいた。あそこだよ。」
リーゼ「やぁ、買い物は済んだのかい…って、なんだい、その袋の山は。」
レイチェル「いっぱい買ってもらった。」
レイチェルたちがテラスにやってきた…その手には、食料品や生活用品、衣服やその他が入った袋があった。
アイリス「レイチェルもパスタ、食べる?」
レイチェル「ん、食べる。」
レイチェルとメイヴ先生も席に座り、私たちはパスタを食べながら話を始める。
リーゼ「一応もう一度聞いておくが、本当に私について来るのかい? 今ならまだ、メイヴ博士に保護してもらうこともできるが。」
レイチェル「私は、リーゼがいい。」
メイヴ「あはは♪ よかったね、懐かれて♪」
リーゼ「はぁ…本当の私を知らないから、そうでいられるんだよ。」
メイヴ「ふっふっふ…それはどうかな♪」
リーゼ「あん?」
アイリス「メイヴ先生…じゃない、メイメイ…また何か、よからぬことを企んでるでしょ…そんなんだから、リュネや姉弟子さんに好かれないんですよ。」
メイヴ「むー、よからぬこととはなんだい。私は、いつもきみたちのことを考えて…。」
アイリス「はいはい。私たちのことを考えてくれているのでしたら、ここの料金よろしくお願いしますね…依頼料の追加としてね♪」
リーゼ「そういうことなら、私ももっと頼もうか…傷を癒すには、食べるのが1番だからねぇ♪ レイチェルくん…レイチェルも好きなだけ頼むといい。」
レイチェル「ん…メイメイ、ありがとう。」
メイヴ「えー、仕方がないなぁ…レイチェルくんに免じて、今回は特別だからね。」
私たちが追加注文するのを見て、メイヴ先生も料理を追加注文し…。
メイヴ(……とりあえず、ミッションはコンプリートだね。これで…アイリス、リーゼ、レイチェルに接点などを作れた…この繋がりが、未来を変えるものになることを願っているよ…。)
リーゼ(……そういえば、こんな気分で誰かと食事するのは何百年ぶりだろうねぇ…こういうのも、たまには…。)
私たちは、穏やかなひと時を過ごした……。
ーーーー
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エリシア(あの人がマリスの師匠…聞いていた通り、確かに捉えどころのない人のようだな。)
三姉妹(彼女があのメイヴ博士…そして、リーゼとアイリスにあんな接点が…。)
コトリ(あの人が、アイリス教官とリュネたちの先生…不思議な雰囲気の人だな…。)
私たちはそのまま、回廊の探索を続ける……。
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