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第8節 フィリア騎士学園本校地下・世界の深奥編

第295話 回想 剣鬼と先生と魔の猫①

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任務でいないアイリス教官だけを除き、私たちは学園地下…夢幻回廊の探索をしていた。

2階層最奥のボスも倒し、今は3階層を探索中…そうしていると、蒼く光る石版を見つけ。

ドウセツ「今回も蒼の石版ですか。」

クレイシア「今のところピンクのは、エリシアのだけだね。」

エリシア「頼むからそういう覚え方はやめてくれ。」

アルティナ「それじゃあ、コトリさん。」

コトリ「ん…触れるよ。」

私が右手を石板にかざすと…蒼い光が強まり、記憶映像が私たちの頭の中に再生され始めた……。


ーー。

ーーー。

ーーーー。

私は依頼のため、ある街へとやってきていた…そこで、依頼主である彼女と再会する。

アイリス「お久しぶりです、メイヴ先生」

メイヴ「よく来てくれたよ、アイアイ♪ 依頼を受けてくれてありがとうね♪」

白衣を着て、赤色の眼鏡、柔らかそうな金髪をツインテールにした小柄の彼女の名は…メイヴ=アールザー=モルヴィウス

私、リュネ、キール、マサキ…が昔お世話になった人だ。


アイリス「本当のことを言うと、きたくなかったんですけどね。メイヴ先生…メイメイの持ってくる依頼って、いつもやばいのばかりですし。」

私はジト目で先生を見つめながら、ニックネームで呼び直す。

依頼者は彼女とはいえ、昔。一応…お世話になった先生だし、乗り気ではない態度をこれ以上みせるのはよくないかな。

メイヴ先生にはお世話になったけど、彼女が関わることになると大抵『大当たり』を引いちゃう…だからほぼほぼ、私はいつも依頼を受けてひどい目に遭うのだ。


メイヴ「そう言いながらも依頼を受けてくれるあたり、さっすがアイアイだよ♪ 優しい生徒をもって、先生幸せ者だ♪」

アイリス「はぁ…そんな調子だから、余計にリュネから色々と小言を言われるんですよ。それで、依頼内容はなんなんです?」

メイヴ「それについては全員揃ってから説明するよ。実はアイアイの他に、もう1人助っ人を呼んでるだ。」

アイリス「もう1人…リュネもキールもいない今、いったい誰を…。もしかしてまだ会ったことはないけど、噂の私たちの姉弟子に当たる『深緑の魔女』ですか?」

メイヴ「違うよー。彼女…マリスミゼルは、私のことが…というより私のやり方が嫌いみたいで、こういう依頼にはあまり協力してくれないんだよー。」

アイリス「それはメイメイがいつも、よからぬことばかりしでかすからでは? でも、それじゃあいったい誰を…。」

「やぁ、待たせたかな? メイヴ博士」

聞き覚えのある声が聞こえ、そちらを振り返ると…そこにいた人物を見て、私は驚いた表情をみせる。


アイリス「なっ…あ、あなたは…リーゼ…!?」

リーゼ「剣鬼アイリス…大戦以来かな」
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