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第8節 フィリア騎士学園本校地下・世界の深奥編
第286話 回想 教団と彼
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あれから第ニ層の回廊を引き続き探索していると、回廊の途中で蒼く光る石板を発見した。
セイバー「今回も石板は蒼ですわ。」
三姉妹「ピンク色じゃなくてよかったですね、エリシア。」
エリシア「……あれは忘れてくれ…。」
コトリ「ん…それじゃ、触れるよ。」
私は右手を石板にかざすと…蒼い光が強まり、記憶映像が私たちの頭の中に再生され始めた……。
ーー。
ーーー。
ーーーー。
私の家…レムグラスト家は、当時としては最も勢いがあった貴族だった。
しかし、それが嫉妬と嫌悪を生み、他の貴族と対立が激化していき…
やがて、反レムグラストで結束した一部の貴族たちは…己が手を汚すことを恐れ、魔族とも手を組み、私の生家を急襲した。
燃える館、血に塗れた使用人…魔族の爪や牙に倒れた両親たち…
私も傷を負ったが、なんとか一命はとりとめた…けど生き延びた私は、ある場所へ連れて行かれ…そこで彼女と彼の2人に出会った……。
目覚めた私は、大きな牢屋に入れられていて…辺りを見回すと私と同じように、この牢屋に入れられた人たちが沢山いた。
(あの2人は…リュネやルリラは無事かしら…無事よね…? ……無事でいて…。)
魔族に家が襲われ、そして連れ去られたのだということは、私はわかった…
色々な感情を抑えながら、自分の状況を把握しようとしていると…私に話しかけてきた、少女と少年がいて、2人と会話することに…
聞くとここは、悪魔を信仰する教団のロッジだそうで、ここにいるのは全員が『禁術・悪魔おろしのための器…要するに実験体』だそうだ…おそらく私もその実験体・器の1人として、ここへ連れて来られたのだろう。
「そういえば、自己紹介がまだだったわね…私はアネット=レムグラスト。王国の貴族…だったけど、魔族に家を襲われ、ここへ連れられてこられたわ。」
「……ニニム…戦争で家族を失って、彷徨っていたところ、ここへ連れてこられた…私は王国出身ではない。」
「僕はアグレゴ…人攫いにあって、ここへ連れてこられたんだ。」
……それから長い年月が経ち、時間が経つにつれて、子供たちが1人また1人と実験によりいなくなっていった…
まあいなくなった分は、どこからか連れ去られてきた者たちで補充はされる…だが、私が連れて来られてからの知る最初期の者は…すでにニニムとアグレゴだけとなっていた。
アネット「ねえ、アグレゴ…最近ニニムの体調がよろしくない…このまま実験を続けられたら、たぶんニニムも…。」
アグレゴ「実験中も泣き叫んだり、苦しそうな表情をしない君が、そんな表情をするだなんてね…ニニムを妹と重ねたの…? それとも、それ以上の……っと、そんな睨まないでよ。」
話をしている私とアグレゴ、それだけではなくニニムを含めた3人は『ほぼ最初に出会った時の姿のまま』だ…
私たち3人が『ほぼあの頃から姿が変わらない』のは、投薬された薬や悪魔実験の影響によるものだろう。
アグレゴ「大丈夫だよ、そうはならない…教団は後ろ盾もなく、多くの人を攫ったり、色々とやりすぎたみたいだ…近々各方面から粛清される。
その教団殲滅作戦により…冒険者ギルド、王国騎士団、教会騎士団、傭兵団、果ては魔族まで動き…各地にある教団ロッジへ一斉に奇襲を仕掛けるみたいだ。
この教団ロッジには、三帝の1人…炎帝ネルの部隊がやってくるのが『見えた』」
アネット「なんでそんなことをあなたが知っているの…? それに見えたって…それがあなたの悪魔の力なのかしら…?」
アグレゴ「まあそんなところさ。その混乱に乗じて、3人でこのロッジの教祖を討つ…君の頭脳と『魔槍』…ニニムの『障壁』があれば、やれる可能性が高いけど…どうする?」
アネット「……そんなの決まってるわ。」
こうして私とアグレゴ、そしてニニムは教祖との戦いに挑むことになった…その戦いは苛烈を極め、最後はアグレゴが教祖を討った。
だがそれが引き金だったのか、教祖にトドメをさした時、アグレゴ…彼の中で何かが変わった。
アグレゴ「……『俺』はお前らとは行けない…俺はこれから教団の残党を集め、教団を新たな組織に再編する。」
ニニム「アグ…レゴ…?」
アネット「あなた…何を言って…。」
アグレゴ「すぐそこまで炎帝のネルが来ている…そいつに保護されろ、そうすればお前らは助かる。それからは全てを忘れて生きろ、そうすれば『少しは長生き』できる『その時』が来るまではな。」
そうしてアグレゴは去り、私たちは炎帝…義母となるネルに拾われた。
それから私とニニムはある目的もあり、彼女の娘兼諜報員をやっている…
そして彼…アグレゴは、今や各国に名を馳せる犯罪組織のリーダーとなっていて…
幹部の大半は、アグレゴが新たにスカウトした者たちだが…その組織の幹部には、教団の残党もいるそうだ。
私たちの見た目は今もほぼ変わらない、しかしアグレゴはあの頃と変わっていて…アグレゴは自身で自由に姿を変えているのだろうか?
というかだ…人攫いにあった奴が、人攫いをするなよ…あのバカ……。
アネット「……それで…ネルお母さんにクレアさん、お話とはなんでしょうか?」
唸る獣の一件が解決したあと私とニニムは、ネルお母さんに呼び出されていた…その隣には、側近で義母のパートナーであるクレアさんもいた。
ネル「あなたたち2人に、調査してもらいたい人物たちがいるの。」
アネット「調査ですか…いったいどんな凶悪な犯罪者……っ!?」
ニニム「この名前は確か…アネットから聞いていた…。」
渡された紙には、はっきりと確認できないが…女性の顔写真と名前が書かれていた。
アネット「……この写真と名前、本当に確かですか?」
ネル「本人はそう名乗っているそうだ…『家名』はわからないし、偽名かもしれなかったが…だがアネットのその反応を見ると、この彼女の名前は本名のようだな。」
アネット「ええ、だってこの子は…私の…でも魔剣騎士って…。」
ネル「ああ、三賢人と教会騎士団関連だ。その写真の人物と、残る魔剣騎士の調査をしてもらいたい…
シオンさまや私たちは『別件』で忙しい…だから頼めるだろうか?」
あちらにある、まだ渡していない紙2枚にも、魔剣騎士の残る2名の情報が書かれているのだろう…教会騎士団同士での内戦が起こる可能性がある今、その情報を多くでも掴んでおきたいことはわかる…だが…。
アネット「(確かに教会騎士団のことが1番の理由だろうけど…私に調査依頼したのは、ルリラのことがあるからでしょうね…
思えばコトリ…妹であるリュネがお気に入りの後輩ちゃんと知り合えたのも、ネルお母さんの根回しがあったから…
妹2人のことがずっと気になっていた私を想って、ネルお母さんはわかった情報はすぐに私にくれるんだろう…本当の娘ではないのに、本当に私とニニムよくしてくれる…。)
わかりました、この依頼、私とニニムが引き受けさせてもらいます。」
ニニムと共に娘として迎え入れてくれた恩を返すため、ネルお母さんの役に立つために…そして、これが本当にあの子なのか、確かめるために……。
ーーーー。
ーーー。
ーー。
コトリ「……え…えっ…!? アネット先輩が…っ…ア、アイリス教官…今のって…!」
アイリス「……昔リュネから2人の姉がいたとは、話で聞いたことがあったけど…だけど、まさかアネットがその1番上のお姉さん…。
(レングラスと聞かされた時から、ちょっと違和感はあったけど…聞かされた情報と彼女の見た目の年齢が違いすぎたから、今まで気づけなかった…だけどなるほど、見た目はそういうカラクリだったか…だから諜報員としても…。
ネルさま…私に『依頼を出している』のに、そんな大事なことを教えてくれないだなんて…いや、重要な機密情報だとはわかってる…けども…だけど…。)」
三姉妹(アグレゴ…あの犯罪組織のリーダーと、同一人物と考えてよさそうですね…彼にそんな過去があったとは…。
しかし、こんな重要な『記憶』すら見れるとは…この『場所』は本当に、いったい何なのでしょうか…? 普通ではありえない…。)
アネット先輩がリュネの姉、その他過去についての一部が知ることができ…それによりこの場所、この空間についての謎がいっそう深まるのだった……。
セイバー「今回も石板は蒼ですわ。」
三姉妹「ピンク色じゃなくてよかったですね、エリシア。」
エリシア「……あれは忘れてくれ…。」
コトリ「ん…それじゃ、触れるよ。」
私は右手を石板にかざすと…蒼い光が強まり、記憶映像が私たちの頭の中に再生され始めた……。
ーー。
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私の家…レムグラスト家は、当時としては最も勢いがあった貴族だった。
しかし、それが嫉妬と嫌悪を生み、他の貴族と対立が激化していき…
やがて、反レムグラストで結束した一部の貴族たちは…己が手を汚すことを恐れ、魔族とも手を組み、私の生家を急襲した。
燃える館、血に塗れた使用人…魔族の爪や牙に倒れた両親たち…
私も傷を負ったが、なんとか一命はとりとめた…けど生き延びた私は、ある場所へ連れて行かれ…そこで彼女と彼の2人に出会った……。
目覚めた私は、大きな牢屋に入れられていて…辺りを見回すと私と同じように、この牢屋に入れられた人たちが沢山いた。
(あの2人は…リュネやルリラは無事かしら…無事よね…? ……無事でいて…。)
魔族に家が襲われ、そして連れ去られたのだということは、私はわかった…
色々な感情を抑えながら、自分の状況を把握しようとしていると…私に話しかけてきた、少女と少年がいて、2人と会話することに…
聞くとここは、悪魔を信仰する教団のロッジだそうで、ここにいるのは全員が『禁術・悪魔おろしのための器…要するに実験体』だそうだ…おそらく私もその実験体・器の1人として、ここへ連れて来られたのだろう。
「そういえば、自己紹介がまだだったわね…私はアネット=レムグラスト。王国の貴族…だったけど、魔族に家を襲われ、ここへ連れられてこられたわ。」
「……ニニム…戦争で家族を失って、彷徨っていたところ、ここへ連れてこられた…私は王国出身ではない。」
「僕はアグレゴ…人攫いにあって、ここへ連れてこられたんだ。」
……それから長い年月が経ち、時間が経つにつれて、子供たちが1人また1人と実験によりいなくなっていった…
まあいなくなった分は、どこからか連れ去られてきた者たちで補充はされる…だが、私が連れて来られてからの知る最初期の者は…すでにニニムとアグレゴだけとなっていた。
アネット「ねえ、アグレゴ…最近ニニムの体調がよろしくない…このまま実験を続けられたら、たぶんニニムも…。」
アグレゴ「実験中も泣き叫んだり、苦しそうな表情をしない君が、そんな表情をするだなんてね…ニニムを妹と重ねたの…? それとも、それ以上の……っと、そんな睨まないでよ。」
話をしている私とアグレゴ、それだけではなくニニムを含めた3人は『ほぼ最初に出会った時の姿のまま』だ…
私たち3人が『ほぼあの頃から姿が変わらない』のは、投薬された薬や悪魔実験の影響によるものだろう。
アグレゴ「大丈夫だよ、そうはならない…教団は後ろ盾もなく、多くの人を攫ったり、色々とやりすぎたみたいだ…近々各方面から粛清される。
その教団殲滅作戦により…冒険者ギルド、王国騎士団、教会騎士団、傭兵団、果ては魔族まで動き…各地にある教団ロッジへ一斉に奇襲を仕掛けるみたいだ。
この教団ロッジには、三帝の1人…炎帝ネルの部隊がやってくるのが『見えた』」
アネット「なんでそんなことをあなたが知っているの…? それに見えたって…それがあなたの悪魔の力なのかしら…?」
アグレゴ「まあそんなところさ。その混乱に乗じて、3人でこのロッジの教祖を討つ…君の頭脳と『魔槍』…ニニムの『障壁』があれば、やれる可能性が高いけど…どうする?」
アネット「……そんなの決まってるわ。」
こうして私とアグレゴ、そしてニニムは教祖との戦いに挑むことになった…その戦いは苛烈を極め、最後はアグレゴが教祖を討った。
だがそれが引き金だったのか、教祖にトドメをさした時、アグレゴ…彼の中で何かが変わった。
アグレゴ「……『俺』はお前らとは行けない…俺はこれから教団の残党を集め、教団を新たな組織に再編する。」
ニニム「アグ…レゴ…?」
アネット「あなた…何を言って…。」
アグレゴ「すぐそこまで炎帝のネルが来ている…そいつに保護されろ、そうすればお前らは助かる。それからは全てを忘れて生きろ、そうすれば『少しは長生き』できる『その時』が来るまではな。」
そうしてアグレゴは去り、私たちは炎帝…義母となるネルに拾われた。
それから私とニニムはある目的もあり、彼女の娘兼諜報員をやっている…
そして彼…アグレゴは、今や各国に名を馳せる犯罪組織のリーダーとなっていて…
幹部の大半は、アグレゴが新たにスカウトした者たちだが…その組織の幹部には、教団の残党もいるそうだ。
私たちの見た目は今もほぼ変わらない、しかしアグレゴはあの頃と変わっていて…アグレゴは自身で自由に姿を変えているのだろうか?
というかだ…人攫いにあった奴が、人攫いをするなよ…あのバカ……。
アネット「……それで…ネルお母さんにクレアさん、お話とはなんでしょうか?」
唸る獣の一件が解決したあと私とニニムは、ネルお母さんに呼び出されていた…その隣には、側近で義母のパートナーであるクレアさんもいた。
ネル「あなたたち2人に、調査してもらいたい人物たちがいるの。」
アネット「調査ですか…いったいどんな凶悪な犯罪者……っ!?」
ニニム「この名前は確か…アネットから聞いていた…。」
渡された紙には、はっきりと確認できないが…女性の顔写真と名前が書かれていた。
アネット「……この写真と名前、本当に確かですか?」
ネル「本人はそう名乗っているそうだ…『家名』はわからないし、偽名かもしれなかったが…だがアネットのその反応を見ると、この彼女の名前は本名のようだな。」
アネット「ええ、だってこの子は…私の…でも魔剣騎士って…。」
ネル「ああ、三賢人と教会騎士団関連だ。その写真の人物と、残る魔剣騎士の調査をしてもらいたい…
シオンさまや私たちは『別件』で忙しい…だから頼めるだろうか?」
あちらにある、まだ渡していない紙2枚にも、魔剣騎士の残る2名の情報が書かれているのだろう…教会騎士団同士での内戦が起こる可能性がある今、その情報を多くでも掴んでおきたいことはわかる…だが…。
アネット「(確かに教会騎士団のことが1番の理由だろうけど…私に調査依頼したのは、ルリラのことがあるからでしょうね…
思えばコトリ…妹であるリュネがお気に入りの後輩ちゃんと知り合えたのも、ネルお母さんの根回しがあったから…
妹2人のことがずっと気になっていた私を想って、ネルお母さんはわかった情報はすぐに私にくれるんだろう…本当の娘ではないのに、本当に私とニニムよくしてくれる…。)
わかりました、この依頼、私とニニムが引き受けさせてもらいます。」
ニニムと共に娘として迎え入れてくれた恩を返すため、ネルお母さんの役に立つために…そして、これが本当にあの子なのか、確かめるために……。
ーーーー。
ーーー。
ーー。
コトリ「……え…えっ…!? アネット先輩が…っ…ア、アイリス教官…今のって…!」
アイリス「……昔リュネから2人の姉がいたとは、話で聞いたことがあったけど…だけど、まさかアネットがその1番上のお姉さん…。
(レングラスと聞かされた時から、ちょっと違和感はあったけど…聞かされた情報と彼女の見た目の年齢が違いすぎたから、今まで気づけなかった…だけどなるほど、見た目はそういうカラクリだったか…だから諜報員としても…。
ネルさま…私に『依頼を出している』のに、そんな大事なことを教えてくれないだなんて…いや、重要な機密情報だとはわかってる…けども…だけど…。)」
三姉妹(アグレゴ…あの犯罪組織のリーダーと、同一人物と考えてよさそうですね…彼にそんな過去があったとは…。
しかし、こんな重要な『記憶』すら見れるとは…この『場所』は本当に、いったい何なのでしょうか…? 普通ではありえない…。)
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