騎士学生と教官の百合物語

第8節 フィリア騎士学園本校地下・世界の深奥編

第260話 掴み取った確かな一歩

アイリス「はい、そこまで！　この勝負…コトリ、セイバー、モニカの勝ちだよ。」

アイリス教官が私たちの勝利宣言をしてくれ、三姉妹さんたちとの模擬戦に決着がつき…モニカが私とセイバーに駆け寄ってくる。


モニカ「やりました、やりましたよコトリちゃん！　セイバーちゃん！」

コトリ「ん…モニカとセイバーのおかげ。」

セイバー「ふふん…私たちのチームワークの勝利ですわ！」

私は両手を上げて、モニカとセイバーとハイタッチする…3人で掴み取った勝利が嬉しくて、私たちはみんな笑顔で。


モニカ(マリスミゼル学園長…それにフレイ教官…ありがとうございました…私、今やっとコトリちゃんとセイバーちゃんの2人に追いつけました…。)

セイバー(エリシア教官…ありがとうございます…教官のおかげで、私は今、大切な2人をそばで守れるだけの力を手にできました…。)

コトリ(セイバーとモニカ…本当にすごく強くなってて、今日はいっぱい助けられた…これは私ももっと強くならなくちゃだね、2人の隣で共に戦う仲間として…。)

アイリス(ふふ…お互いの存在がお互いを成長させる…いい仲間だね、コトリ。

……私たちにもあんな学生時間があったな…なつかしいな……大丈夫…コトリやみんながいてくれるから…またリュネたちと4人で一緒に過ごせる未来がくると…信じられるよ…。)

私たちが掴み取った確かな勝利を喜んでいると、ドウセツさんたち三姉妹がやってきた。


ドウセツ「完敗です…コトリさん、セイバーさん、モニカさん、あなたたちは本当に強かった…素晴らしいチームワークです。」

クレイシア「ふふ…聖槍を抜錨したお姉ちゃんを負かすなんて、モニカだけじゃなくてコトリとセイバーもやるじゃん。」

アルティナ「連携で三姉妹の私たちより上をいかれたのは、少し悔しさはありますが、それは置いておいてです…

コトリさんたちには、正式にこちらから地下探索のお願いをしたいです…引き受けていただけますでしょうか？」

コトリ「全力で叩き込んだはずなのに、もう動けるんだ…戦乙女の回復力、割と規格外だね…

ん…今日ドウセツさんたちと戦えてラッキーだった…ドウセツさんたちのおかげで、私たちは強くなれたから…ありがとうございました。

それと、喜んで引き受けさせてもらうよ。」

私たち3人は三姉妹さんたちと握手をした…6人とも笑っていて、こんな清々しい決着もあるんだなと私は知った。

こうして私たちは、三姉妹さんたちという最初の壁を乗り越え、真なる騎士への一歩を踏み出した……。