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第8節 フィリア騎士学園本校地下・世界の深奥編
第259話 コトリセイバーコンビネーション
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マリスミゼル「ふふ…♪ なるほど、セイバーは風属性との相性が抜群だったみたいですね。」
エリシア「ああ…私やフランと属性が違うため、習得訓練のメニュー作りは難航したよ…
だが、もはや一流の才覚は示した…今までの努力を結果として、今こそお前の手でそれを掴み取れ。」
コトリ&セイバー「はぁあああ!」
ドウセツ「っ…!」
私とセイバーの2人は怒涛のラッシュを繰り出し…その剣と拳の攻撃をドウセツさんは、槍と魔法の盾で防ぐ。
私は攻め手を緩めることないまま、ちらりとセイバーを見て…彼女と目線のやりとりをする。
アイリス(…? 今のアイコンタクトは…どうやら何かを企んでるみたいだね。)
セイバー「私は『この拳』でーー」
コトリ「私は『この剣』でーー」
コトリ&セイバー「あなたを倒します…!」
ドウセツ「私もそう簡単にやられるつもりはない…我は射手、走れ、閃光よーーーレイ」
ドウセツさんは魔力の足場を作り出し、それを蹴って勢いよくバックステップし…
無数の小さな光のキューブが、ドウセツさんの周囲に浮かび…光魔法によるビーム状の弾丸が私とセイバーへと放たれる。
コトリ&セイバー「っ…ふっ! せぁあ!」
モニカの補助魔法に加えて、魔と風によって強化された私たちは、光の爆撃の中を突き進む…2人いるため攻撃が分散し、光のビームをなんとか回避することができた。
ドウセツ「さすがに今のお二人を接近戦で相手するのは骨が折れますね…ここは安全な場所から狙い撃ちさせてもらいましょう。」
コトリ「っ…空へ…!」
ドウセツさんは魔力の足場を作り出し、それを使って上空へと上がる…地上戦を避けて、リジェネで回復しながら、空中の安全圏から攻撃を仕掛けようとする。
セイバー「残念ですが、逃しませんわ。」
ドウセツ「なっ…!?」
コトリ「えっ…セイバー…空を飛んで…!?」
ドウセツさんを追って、セイバーは力強くジャンプした…するとセイバーは落下することなく浮遊し、そのまま自在に空を飛んでドウセツさんへと迫る。
どうやら風魔法を纏う…風と半一体化することで、セイバーは飛行能力を得たみたいだ。
セイバー「らぁああ!」
ドウセツ「……空を飛べるのは驚きました…ですが、援護がない空中で、1人で私を押し切ることはできませんよ。」
セイバー「っ…あぅ…くっ…!」
フレイ(単純な速さと反応速度は紫電のエリシアの方が上…ですが…飛行ができ、空中での機動力はセイバーの方が優れていますね。
しかし、まさかこの『時期』にすでに習得しているとは少し驚きましたが、それだけでは戦乙女には届きません…さて、お二人のお手並みを拝見させてもらいましょうか。)
空中の足場を使いながら、ドウセツはセイバーと切り結ぶ…しかし空を飛べるとはいえドウセツは格上で、一対一ではセイバーは分が悪く、拳と槍がぶつかり合うたび押されていて。
セイバー「1人ではありません…言ったはずですよ、私たちで届かせると。」
ドウセツ「…? っ…くっ…!」
コトリ「七翼流 風の型 風神」
私は剣に纏わせた魔力を風魔法に変化させ…剣の鍔から『蒼い光の帯』が13本伸び…私が剣を振るうと、剣から蒼い一筋の斬撃が飛び…その風の斬撃が空中のドウセツさんを襲うが、魔力の足場を使って躱して。
コトリ「ふっ! せゃああ!」
セイバー「せい! はぁああ!」
ドウセツ「なるほど、その技がありましたか…ですが、それだけでは私は…っ…!?」
ドウセツさんと切り結び合うセイバーを援護するため、私は斬撃を繰り出し続ける…しかしそれらは全て躱され、風神全てを撃ち尽くし、弾数を示す光の帯が0になる…
だが外れたと思われた全ての斬撃は、セイバーとドウセツさんの周囲360度をぐるぐると旋回しながら回っていた。
コトリ「これが遠隔操作できる風神の真髄…ただの飛ぶ斬撃じゃないことを、その身で味わってもらう…! セイバー!」
セイバー「ええ、私に合わせてください!」
ドウセツ「っ…ぐぅ! くっ…んぁあ! ふぁ…あぁあ!」
セイバーが攻撃を打ち込むのに合わせて、絶妙なタイミングで遠隔斬撃が同時に襲いかかり…回避ができないまま、ドウセツさんはダメージを受けていく。
コトリ「そのままーー」
セイバー「落ちなさいっ! 受けるがいい…我が全身全霊の奥義! 轟けーーー獅子咆天撃っ!!」
ドウセツ「ホーリーシールドっ!!」
獅子が如き風を纏わせた、両手による全力の掌底打ちを繰り出し…その衝撃波を受けて、ドウセツさんは光の盾ごと地面に撃ち落とされ…
獅子の姿をした暴風の威力により、土煙が巻き起こり…両者ともに目ではお互いの姿を確認できず、視界が遮られる形になる。
ドウセツ(……こんな時こそ冷静にです…コトリさんの剣はこの槍で薙ぎ払い…セイバーさんの拳は届く前に魔法で迎撃する…
聖槍を抜錨している私は『リジェネ効果』が付与されいる…ここを凌げば、彼女たちの体力と魔力は底を尽きます。)
地面へと叩きつけられたドウセツはダメージを受けているが、盾のおかげでまだなんとか動けるようで…セイバーたちの動向に神経を集中し、次で勝敗が決まることに…。
コトリ「七翼流 闇の型 重力剣!」
セイバー「この拳でっーーはぁああっ!」
ドウセツ「そこです! 我は射手、走れ、閃光よーーーレイ」
セイバーたち2人の同時攻撃が行われ、土煙から剣先が姿を表し…それに即座に反応したドウセツは、槍を全力で薙ぎ払って剣を弾き飛ばし、そのまま魔法を放ちもう一つの迫った影は光の爆撃を受ける。
剣を失い、拳も届かず…戦乙女の勝利は確定した……
ドウセツ「ーーなっ!?」
はずだった…
しかし実際に剣を持っていたのはセイバーで、私はセイバーの風の盾『ウィンドシールド』で守られていて…
私の右手の中には…掌サイズの乱回転する重力の球体が作り出され、そのまま全力で隙ができたドウセツさんに駆けて。
アイリス&エリシア(…! セイバーは拳…コトリは剣という認識を逆手にとって、ドウセツを罠に嵌めた…!)
セイバー「これでーー」
コトリ「終わりですっ! 重力玉っ!!」
最初の言葉も布石…さらには剣技名を叫ぶのも囮にし、私とセイバーは剣で切り込む役目を入れ替えた…ドウセツさんの動揺を誘って、対応に遅れを生じさせるために。
セイバーとのコンビネーションで作り出したチャンスをものにし…私は重力魔法をドウセツさんのお腹にぶつけ、その威力により彼女を弾き飛ばした……。
エリシア「ああ…私やフランと属性が違うため、習得訓練のメニュー作りは難航したよ…
だが、もはや一流の才覚は示した…今までの努力を結果として、今こそお前の手でそれを掴み取れ。」
コトリ&セイバー「はぁあああ!」
ドウセツ「っ…!」
私とセイバーの2人は怒涛のラッシュを繰り出し…その剣と拳の攻撃をドウセツさんは、槍と魔法の盾で防ぐ。
私は攻め手を緩めることないまま、ちらりとセイバーを見て…彼女と目線のやりとりをする。
アイリス(…? 今のアイコンタクトは…どうやら何かを企んでるみたいだね。)
セイバー「私は『この拳』でーー」
コトリ「私は『この剣』でーー」
コトリ&セイバー「あなたを倒します…!」
ドウセツ「私もそう簡単にやられるつもりはない…我は射手、走れ、閃光よーーーレイ」
ドウセツさんは魔力の足場を作り出し、それを蹴って勢いよくバックステップし…
無数の小さな光のキューブが、ドウセツさんの周囲に浮かび…光魔法によるビーム状の弾丸が私とセイバーへと放たれる。
コトリ&セイバー「っ…ふっ! せぁあ!」
モニカの補助魔法に加えて、魔と風によって強化された私たちは、光の爆撃の中を突き進む…2人いるため攻撃が分散し、光のビームをなんとか回避することができた。
ドウセツ「さすがに今のお二人を接近戦で相手するのは骨が折れますね…ここは安全な場所から狙い撃ちさせてもらいましょう。」
コトリ「っ…空へ…!」
ドウセツさんは魔力の足場を作り出し、それを使って上空へと上がる…地上戦を避けて、リジェネで回復しながら、空中の安全圏から攻撃を仕掛けようとする。
セイバー「残念ですが、逃しませんわ。」
ドウセツ「なっ…!?」
コトリ「えっ…セイバー…空を飛んで…!?」
ドウセツさんを追って、セイバーは力強くジャンプした…するとセイバーは落下することなく浮遊し、そのまま自在に空を飛んでドウセツさんへと迫る。
どうやら風魔法を纏う…風と半一体化することで、セイバーは飛行能力を得たみたいだ。
セイバー「らぁああ!」
ドウセツ「……空を飛べるのは驚きました…ですが、援護がない空中で、1人で私を押し切ることはできませんよ。」
セイバー「っ…あぅ…くっ…!」
フレイ(単純な速さと反応速度は紫電のエリシアの方が上…ですが…飛行ができ、空中での機動力はセイバーの方が優れていますね。
しかし、まさかこの『時期』にすでに習得しているとは少し驚きましたが、それだけでは戦乙女には届きません…さて、お二人のお手並みを拝見させてもらいましょうか。)
空中の足場を使いながら、ドウセツはセイバーと切り結ぶ…しかし空を飛べるとはいえドウセツは格上で、一対一ではセイバーは分が悪く、拳と槍がぶつかり合うたび押されていて。
セイバー「1人ではありません…言ったはずですよ、私たちで届かせると。」
ドウセツ「…? っ…くっ…!」
コトリ「七翼流 風の型 風神」
私は剣に纏わせた魔力を風魔法に変化させ…剣の鍔から『蒼い光の帯』が13本伸び…私が剣を振るうと、剣から蒼い一筋の斬撃が飛び…その風の斬撃が空中のドウセツさんを襲うが、魔力の足場を使って躱して。
コトリ「ふっ! せゃああ!」
セイバー「せい! はぁああ!」
ドウセツ「なるほど、その技がありましたか…ですが、それだけでは私は…っ…!?」
ドウセツさんと切り結び合うセイバーを援護するため、私は斬撃を繰り出し続ける…しかしそれらは全て躱され、風神全てを撃ち尽くし、弾数を示す光の帯が0になる…
だが外れたと思われた全ての斬撃は、セイバーとドウセツさんの周囲360度をぐるぐると旋回しながら回っていた。
コトリ「これが遠隔操作できる風神の真髄…ただの飛ぶ斬撃じゃないことを、その身で味わってもらう…! セイバー!」
セイバー「ええ、私に合わせてください!」
ドウセツ「っ…ぐぅ! くっ…んぁあ! ふぁ…あぁあ!」
セイバーが攻撃を打ち込むのに合わせて、絶妙なタイミングで遠隔斬撃が同時に襲いかかり…回避ができないまま、ドウセツさんはダメージを受けていく。
コトリ「そのままーー」
セイバー「落ちなさいっ! 受けるがいい…我が全身全霊の奥義! 轟けーーー獅子咆天撃っ!!」
ドウセツ「ホーリーシールドっ!!」
獅子が如き風を纏わせた、両手による全力の掌底打ちを繰り出し…その衝撃波を受けて、ドウセツさんは光の盾ごと地面に撃ち落とされ…
獅子の姿をした暴風の威力により、土煙が巻き起こり…両者ともに目ではお互いの姿を確認できず、視界が遮られる形になる。
ドウセツ(……こんな時こそ冷静にです…コトリさんの剣はこの槍で薙ぎ払い…セイバーさんの拳は届く前に魔法で迎撃する…
聖槍を抜錨している私は『リジェネ効果』が付与されいる…ここを凌げば、彼女たちの体力と魔力は底を尽きます。)
地面へと叩きつけられたドウセツはダメージを受けているが、盾のおかげでまだなんとか動けるようで…セイバーたちの動向に神経を集中し、次で勝敗が決まることに…。
コトリ「七翼流 闇の型 重力剣!」
セイバー「この拳でっーーはぁああっ!」
ドウセツ「そこです! 我は射手、走れ、閃光よーーーレイ」
セイバーたち2人の同時攻撃が行われ、土煙から剣先が姿を表し…それに即座に反応したドウセツは、槍を全力で薙ぎ払って剣を弾き飛ばし、そのまま魔法を放ちもう一つの迫った影は光の爆撃を受ける。
剣を失い、拳も届かず…戦乙女の勝利は確定した……
ドウセツ「ーーなっ!?」
はずだった…
しかし実際に剣を持っていたのはセイバーで、私はセイバーの風の盾『ウィンドシールド』で守られていて…
私の右手の中には…掌サイズの乱回転する重力の球体が作り出され、そのまま全力で隙ができたドウセツさんに駆けて。
アイリス&エリシア(…! セイバーは拳…コトリは剣という認識を逆手にとって、ドウセツを罠に嵌めた…!)
セイバー「これでーー」
コトリ「終わりですっ! 重力玉っ!!」
最初の言葉も布石…さらには剣技名を叫ぶのも囮にし、私とセイバーは剣で切り込む役目を入れ替えた…ドウセツさんの動揺を誘って、対応に遅れを生じさせるために。
セイバーとのコンビネーションで作り出したチャンスをものにし…私は重力魔法をドウセツさんのお腹にぶつけ、その威力により彼女を弾き飛ばした……。
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