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第8節 フィリア騎士学園本校地下・世界の深奥編
第252話 アイリス教官からの贈り物
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アイリス「それじゃあ、勇者と魔王の記憶関連を探すために…それと復活したキメラへの対抗策も兼ねて、戦力増強も目的に学園地下の攻略をする…それで大丈夫かな?
もうすでにマリスミゼル学園長とは話し合ってるから、今日から探索開始ができるよ。」
コトリ「ん、それで大丈夫だよ。でも、そっか…魔王が関係してくるのなら、魔族のボスをしていたキメラも…。」
アイリス「うん…キールやマサキへ続く道の前に立ち塞がってきて、奴とぶつかる可能性が高いかな…正直今のままじゃ、パワーアップして復活したキメラには勝てない…
そしてそれだけじゃなくて…魔王が関係しているのなら、魔王六武聖っていう魔王軍の幹部も現れる可能性が高い…まあ『今』の彼女たちが敵になる可能性は半々なんだけど…。」
コトリ「魔王六武聖って人たちがどんな人たちなのかわからないけど、今より私たちは強くならないといけないってことだね…ん、今日から私もっと頑張る…!」
アイリス「ふふ…そうだね、今は目の前のことから一歩ずつ一緒にやっていこっか…♪」
私がぎゅっと拳を握ってやる気を示すと、教官は微笑みながら頭を撫でてくれた。
アイリス「よし、それじゃあ一緒に学園に登校しよっか…っと、そうだ、コトリに渡す物があったんだ…ちょっと待っててね。」
コトリ「…?」
アイリス「……おまたせ。はい、これ…少し遅くなったけど、過去で約束していた贈り物…この青のネックレスのお返しだよ…♪」
コトリ「あっ…あの時に言っていた、私に合う贈り物…ん…ありがとう、アイリス教官…すごく嬉しい…大事にするよ…。
でも、これって…剣…? それにしては、刀身部分がないけど…それに…この中央に付いてる七つの色の玉は…なんか属性が付与されてるような感じがするんだけど…。」
決戦前にした約束…大戦が終わったら贈り物を渡すという話を思い出し、2人無事にちゃんと約束を果たせたことが実感できて、私は嬉しくて絶対に大事にすると微笑んだ。
刀身部分がない剣を渡され…その鍔部分、中央には七つの宝石が装備されていて…そこからは『白色/光』『黒色/闇』『蒼色/水』『緋色/火』『天色/氷』『黄緑/風』『黄色/雷』と七属性の気配が感じ取れた。
アイリス「うん、そうだよ…人のこう在りたいという想いや願いを叶えると言う…騎士の開祖である、フィリア=オックスフォードが使っていた七属性の剣だそうだよ。その剣の使い方については、またあとで教えるよ。
それで、剣の名前は…フィリアのパートナーが好きだったとされる花の名から取ったらしいのだけど…えっと…『虹の花剣アイリス』だって。」
コトリ「アイリス教官と同じ名前の剣…というかフィリア=オックスフォードが使っていたって…そんな剣を私にいいの…?」
アイリス「うん、コトリだからこそ、それをもらって欲しいんだ。
それ、私が学園地下で授かった剣なんだ…フィリアの血筋っていうことでね…けど、私はうまく使いこなせなかった…でも魔力操作に長けたコトリなら、きっとその剣を使いこなせると思うんだ。
それに…コトリにもらって欲しい理由はもう一つある。」
コトリ「もう一つの理由?」
私は刀身なき剣を手に持ちながら、教官の話の続きを聞いていく。
アイリス「管理者が言っていた『騎士の未来を背負うもの』…それはコトリのことだと、私は思っている。」
コトリ「えっ…わ、私…?」
アイリス「うん、そうだよ…私が『その者を導く者』と管理者に『予言』を言われたからね。
でも、それがなくても、あなたならそうなるって、私は信じてるから…コトリなら、私やリュネたちより…それこそ騎士の開祖にも負けないくらいの…すごい騎士になれるってね…♪
その剣は…あなたへの、私の信頼の証だよ…♪」
コトリ「っ…// ん…わかった…この剣に恥じぬように、アイリス教官の生徒として、アイリス教官の信頼に応えられるよう、私は立派な騎士になるよ…だからそばで見守っててね、アイリス教官…♪」
アイリス「ふふ…期待してるよ…♪ それじゃあ学園に行こっか…♪ 今日から忙しくなると思うけど、ちゃんとついてくるんだよ?」
コトリ「んっ! 授業も全部頑張る!」
アイリス教官の家を出て…2人で手を繋いで、仲良く一緒にフィリア学園へと向かった。
もうすでにマリスミゼル学園長とは話し合ってるから、今日から探索開始ができるよ。」
コトリ「ん、それで大丈夫だよ。でも、そっか…魔王が関係してくるのなら、魔族のボスをしていたキメラも…。」
アイリス「うん…キールやマサキへ続く道の前に立ち塞がってきて、奴とぶつかる可能性が高いかな…正直今のままじゃ、パワーアップして復活したキメラには勝てない…
そしてそれだけじゃなくて…魔王が関係しているのなら、魔王六武聖っていう魔王軍の幹部も現れる可能性が高い…まあ『今』の彼女たちが敵になる可能性は半々なんだけど…。」
コトリ「魔王六武聖って人たちがどんな人たちなのかわからないけど、今より私たちは強くならないといけないってことだね…ん、今日から私もっと頑張る…!」
アイリス「ふふ…そうだね、今は目の前のことから一歩ずつ一緒にやっていこっか…♪」
私がぎゅっと拳を握ってやる気を示すと、教官は微笑みながら頭を撫でてくれた。
アイリス「よし、それじゃあ一緒に学園に登校しよっか…っと、そうだ、コトリに渡す物があったんだ…ちょっと待っててね。」
コトリ「…?」
アイリス「……おまたせ。はい、これ…少し遅くなったけど、過去で約束していた贈り物…この青のネックレスのお返しだよ…♪」
コトリ「あっ…あの時に言っていた、私に合う贈り物…ん…ありがとう、アイリス教官…すごく嬉しい…大事にするよ…。
でも、これって…剣…? それにしては、刀身部分がないけど…それに…この中央に付いてる七つの色の玉は…なんか属性が付与されてるような感じがするんだけど…。」
決戦前にした約束…大戦が終わったら贈り物を渡すという話を思い出し、2人無事にちゃんと約束を果たせたことが実感できて、私は嬉しくて絶対に大事にすると微笑んだ。
刀身部分がない剣を渡され…その鍔部分、中央には七つの宝石が装備されていて…そこからは『白色/光』『黒色/闇』『蒼色/水』『緋色/火』『天色/氷』『黄緑/風』『黄色/雷』と七属性の気配が感じ取れた。
アイリス「うん、そうだよ…人のこう在りたいという想いや願いを叶えると言う…騎士の開祖である、フィリア=オックスフォードが使っていた七属性の剣だそうだよ。その剣の使い方については、またあとで教えるよ。
それで、剣の名前は…フィリアのパートナーが好きだったとされる花の名から取ったらしいのだけど…えっと…『虹の花剣アイリス』だって。」
コトリ「アイリス教官と同じ名前の剣…というかフィリア=オックスフォードが使っていたって…そんな剣を私にいいの…?」
アイリス「うん、コトリだからこそ、それをもらって欲しいんだ。
それ、私が学園地下で授かった剣なんだ…フィリアの血筋っていうことでね…けど、私はうまく使いこなせなかった…でも魔力操作に長けたコトリなら、きっとその剣を使いこなせると思うんだ。
それに…コトリにもらって欲しい理由はもう一つある。」
コトリ「もう一つの理由?」
私は刀身なき剣を手に持ちながら、教官の話の続きを聞いていく。
アイリス「管理者が言っていた『騎士の未来を背負うもの』…それはコトリのことだと、私は思っている。」
コトリ「えっ…わ、私…?」
アイリス「うん、そうだよ…私が『その者を導く者』と管理者に『予言』を言われたからね。
でも、それがなくても、あなたならそうなるって、私は信じてるから…コトリなら、私やリュネたちより…それこそ騎士の開祖にも負けないくらいの…すごい騎士になれるってね…♪
その剣は…あなたへの、私の信頼の証だよ…♪」
コトリ「っ…// ん…わかった…この剣に恥じぬように、アイリス教官の生徒として、アイリス教官の信頼に応えられるよう、私は立派な騎士になるよ…だからそばで見守っててね、アイリス教官…♪」
アイリス「ふふ…期待してるよ…♪ それじゃあ学園に行こっか…♪ 今日から忙しくなると思うけど、ちゃんとついてくるんだよ?」
コトリ「んっ! 授業も全部頑張る!」
アイリス教官の家を出て…2人で手を繋いで、仲良く一緒にフィリア学園へと向かった。
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