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第7節 過去編 人魔大戦 キールとマサキ
第238話 役者、集結⑤
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王宮に足を踏み入れたオーレリアたち…兵たちは全て出撃して残っていないのか、王宮内は怖いほど静まり返っていた…
しかも、それだけではなく…人間の王が住む場所のはずなのに、恐ろしいほどの闇の瘴気が王宮内に溢れ返っていて…。
オフェリア「……すごく異常よ、これ…なんで人間領なのに、しかも王様の居城なのに、魔族領最深部並み…いやそれ以上の魔力濃度の瘴気が溢れてるのよ…なんでこんな…。」
マサキ「前はこれ程ではなかったんだがな…奴の手に国王が堕ち、戦争により人々の悲しみなどの様々な感情が高まり…それが引き金となって『異界化』してしまったみたいだな。
……この『闘争の果て』に、闇の都が完成してしまう一歩手前だ…もはや一刻の猶予もない…ここから、この世界の終焉が始まる…
それだけは、なんとしても避けなければならなっーー後ろに下がれ!」
オーレリア「っ…くっ…!」
走りながらオーレリアたちが状況を確認していると、強力な魔力が前方から発せられ…オーレリアたちが躱すと、先程まで彼女たちがいた場所を爆炎が飲み込み爆ぜる…
コツコツ…と足音を立てて前方から歩いてきたのは、マサキの師匠であるヴァネッサ=パワーズ=ベッケンバウアー…幼きマサキに人の道を示し、散った女だった。
ヴァネッサ「待っていたぞ、馬鹿弟子よ。
今のお前なら…過ぎた力を得た代償の果てに『繋がり』を手にしたお前なら、ここまでやってくると思っていた…さあ、正真正銘私とお前の最後の戦いといこうじゃないか。」
マサキ「……黒いサクヤ同様、あんたもさらに強化されたか…ああ、望むところだ。
オーレリア、オフェリア…俺はこの人と決着を…弟子として師に俺が『得たものを示さなくて』はいけなくなった…だから、お前ら2人は先に行け。」
マサキが『クロスフュージョン/イーリス』の魔法を発動すると、彼女の見た目が…白銀の髪…緋色の瞳…褐色の肌へと変化し…
イーリスから授かりし双刃剣を取り出し、マサキは己が師と向かい合う…それを見て、オフェリアはマサキの隣へと並ぶ。
オフェリア「なら、私も力も貸すわ…マサキの力になる…そのために私は、もう1人の私と向き合ったのだから。
……ごめんなさい、オーレリアさん…ここから先は、あなた1人で行って頂戴。」
オーレリア「……私は自分の想いをキール隊長に届けるためここにいます…そして、私が皇女殿下たちの想いを届けると約束しました…だからそれを果たすため、ここはマサキ隊長たちにお任せします…ご武運を。」
オーレリアは2人にその場を任し、己が本懐を果たすために王宮最深部へと向かった……。
しかも、それだけではなく…人間の王が住む場所のはずなのに、恐ろしいほどの闇の瘴気が王宮内に溢れ返っていて…。
オフェリア「……すごく異常よ、これ…なんで人間領なのに、しかも王様の居城なのに、魔族領最深部並み…いやそれ以上の魔力濃度の瘴気が溢れてるのよ…なんでこんな…。」
マサキ「前はこれ程ではなかったんだがな…奴の手に国王が堕ち、戦争により人々の悲しみなどの様々な感情が高まり…それが引き金となって『異界化』してしまったみたいだな。
……この『闘争の果て』に、闇の都が完成してしまう一歩手前だ…もはや一刻の猶予もない…ここから、この世界の終焉が始まる…
それだけは、なんとしても避けなければならなっーー後ろに下がれ!」
オーレリア「っ…くっ…!」
走りながらオーレリアたちが状況を確認していると、強力な魔力が前方から発せられ…オーレリアたちが躱すと、先程まで彼女たちがいた場所を爆炎が飲み込み爆ぜる…
コツコツ…と足音を立てて前方から歩いてきたのは、マサキの師匠であるヴァネッサ=パワーズ=ベッケンバウアー…幼きマサキに人の道を示し、散った女だった。
ヴァネッサ「待っていたぞ、馬鹿弟子よ。
今のお前なら…過ぎた力を得た代償の果てに『繋がり』を手にしたお前なら、ここまでやってくると思っていた…さあ、正真正銘私とお前の最後の戦いといこうじゃないか。」
マサキ「……黒いサクヤ同様、あんたもさらに強化されたか…ああ、望むところだ。
オーレリア、オフェリア…俺はこの人と決着を…弟子として師に俺が『得たものを示さなくて』はいけなくなった…だから、お前ら2人は先に行け。」
マサキが『クロスフュージョン/イーリス』の魔法を発動すると、彼女の見た目が…白銀の髪…緋色の瞳…褐色の肌へと変化し…
イーリスから授かりし双刃剣を取り出し、マサキは己が師と向かい合う…それを見て、オフェリアはマサキの隣へと並ぶ。
オフェリア「なら、私も力も貸すわ…マサキの力になる…そのために私は、もう1人の私と向き合ったのだから。
……ごめんなさい、オーレリアさん…ここから先は、あなた1人で行って頂戴。」
オーレリア「……私は自分の想いをキール隊長に届けるためここにいます…そして、私が皇女殿下たちの想いを届けると約束しました…だからそれを果たすため、ここはマサキ隊長たちにお任せします…ご武運を。」
オーレリアは2人にその場を任し、己が本懐を果たすために王宮最深部へと向かった……。
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