騎士学生と教官の百合物語

第7節 過去編 人魔大戦 キールとマサキ

第236話 役者、集結③

私とマサキ隊長たちが転移した先では戦闘が行われており…ヴィレーヌとシャロンが、三賢人と激しい戦いを繰り広げていて…

その少し離れたところでは…ティフィアさんが龍の吐息による焔で、サクヤさんの完全回復が完了したところだった。


スリス「それでは私は、皇女殿下のもとへ向かいます…指揮の引き継ぎが終わり次第、すぐにそちらへ向かってもらいます。」

マサキ「ああ、頼んだ。」

オーレリア「スリスさまもお気をつけて。」

ガブリエラ「それじゃあリャン、私たちもヴィレーヌの加勢にいくわよ。」

リャン「了解…あの三賢人が相手だから、私も本気をだす。」

ガブリエラさまとリャンさまは三賢人との戦いに参戦し、スリスさまも使命を果たすために皇女殿下のもとへ向かい…私たちは、サクヤさまたちのところへ駆け寄る……。


マサキ「どうやらサクヤの回復はうまくいったようだな。クラリッサ…お前がティフィアの回復などを受け入れたということは、少しは俺を信用できると判断したのか？」

クラリッサ「……情報の管理精査をし、私は真実を見極めました…フォウさまたちはともかくとして、別にあなたを完全に信頼した訳ではありません。

ただあのまま、あの『クソジジイ』たちに従っていては、お嬢さまが笑顔でいられないと思ったから…ただ、それだけです。」

マサキ「ふっ…サクヤのことが1番、物事は全てサクヤ基準でとは…お前はブレないな…割と嫌いじゃないぞ、お前のその『信念』。

よし、それじゃあ転移魔法で飛ぶぞ。」

転移が始まる直前…クラリッサはサクヤの手に自身の手を重ね、ぎゅっと強く握った…。


クラリッサ「お嬢さま…今こそ、あなたの力を示す時です…準備はよいですか？」

サクヤ「ええ、もちろんです…ありがとう、クラリッサ…あなたの支えがあったから、あなたがいてくれたから、私は三賢人たちの鎖から解放されることができました…

だから今こそあなたの主人でパートナーである私は、この力を民たちのために振るい…真に民たちを救う光となってみせます…！」