231 / 365
第7節 過去編 人魔大戦 キールとマサキ
第230話 エリシアの記憶
しおりを挟む
……深く沈む意識…彼女が体験した記憶が鮮明に蘇っていく…。
爆撃音が辺りに凄まじい衝撃音を響かせ、辺りを瓦礫の山に変え…もはや周囲の民家は原型を留めず、ここが街であったとさえ分からぬほど戦火が広がっていた…
そわな廃墟と言っても違和感などない街中で、ある王国騎士団の部隊は魔族たちと交戦していた…その中の2人の女性は隊長と副隊長なのか、部下たちに指示を叫ぶ。
エリシア「みんな、ここは私とマリスが引き受ける! だからお前たちは救える市民を全部救え! マリス、援護は頼んだ!」
マリスミゼル「ええ、サポートは任されました…だからエリシアは、思う存分暴れてください!」
エリシアとマリスは敵の足止めをし、それ以外の部下には避難誘導を行わせる。
この交戦の直前まで潜入捜査をしていたエリシアは、ワンピースタイプの街娘衣装を身に纏いながら戦闘をしており…
飛んで来る魔法爆撃弾を稲妻のような速さで躱し、雷纏う剣で迫る敵を一閃し、そのまま回転斬りで周囲の敵も一緒に薙ぎ払う…
マリスミゼルは大杖を円を描くよう両手で回転させると、地面が盛り上がり爆発的な速度で植物の蔦が伸びる…その無数の蔦で敵の動きを止めて、エリシアや避難のサポートを同時にこなしていく。
マリスミゼルの魔力操作は学生時代の時より、さらに研ぎ澄まされていて…それに加え戦争中は常にエリシアと戦場を共にし、彼女との連携はより深く絆で結ばれ洗練されていた。
そしてエリシアのそのスピードは【赤い閃光】のレインにすら匹敵し…単純なスピードだけなら、王国騎士団で1番の速さを誇っていた。
そんな彼女たち2人の部隊は…リュネメイア隊と同じく、各地の部隊の救援に加えて、戦場と化した街へ駆けつけては市民の避難…それらを行う部隊であり…
『魔剣公主』に負けず劣らず、『紫電』の二つ名の通り活躍をし、リュネメイア隊とエリシア隊の二翼は王国になくてはならない部隊であった……。
……2人で敵の数を減らし、戦況が終盤に差し掛かったその時、私とマリスの前に4人の魔族が現れた。
魔王軍六武聖のリーゼ…同じく幹部のリリス…
そして…白銀の髪でツインテール、尖った耳、背中からサキュバスの翼を生やす少女…同じく尖った耳、背中からサキュバスの翼を生やし、ピンクの髪でツインテールの少女だった…
ロリ娘2人は双子のサキュバス、ノアとブラッドと呼ばれる要注意魔族。
リーゼ「【紫電】に【深緑の魔女】…各地の部隊や街の救援に加えて、ギランバルトや三賢人の独自捜査と、ずいぶんと甲斐甲斐しい働きっぷりじゃないか…
でもねぇ…リュネメイア君に次いで君たちも邪魔で面倒くさいんだぁ…だからまずは、早めに君たちには退場してもらおうか。」
マリスミゼル「……最悪ですね…魔王軍六武聖2人に加えて、イタズラ好きなメスガキサキュバスが2人…よっぽど私たちを潰したいみたいですね、ギランバルトたちは。」
エリシア「……リリスさん…やはり私の調査通り、ギランバルトは黒…そして、そのお付きの騎士をしていたあなたは『そちら側』だったか…しかし、正体が魔王軍の幹部だったとは驚きです。」
ノア&ブラッド「リリスは手を出しちゃだめだよ、私たちとリーゼの『3人』であのお姉ちゃんたちを捕まえるんだからね。」
リリス「はいはい…エリシアにマリスミゼル、まあ気をつけなさいな…この子たちこんなんだけど『タチの悪い』強者だからね。」
リリスがそんな忠告をした直後に、ノアが炎魔法…ブラッドが氷魔法を放ってきて、それをマリスミゼルが蔦の壁で防いでみせ…と、同時に私は全力で雷を纏って地面を蹴り、リーゼの背後を取って剣で斬りかかる。
リーゼ「はは…私を傷つけたねぇ♪」
エリシア「なっ…!?」
エリシアの鋭い一閃が、顔を掠め頬が薄く裂けるも何故が血液は流れない…そうしてるとリーゼの身体が光を発すると瞬時に、リーゼが増えて本体と合わせると5人の奴がそこにいた。
マリスミゼル「これは…まさかフェアラートの能力ですか…!?」
リーゼ「さすがはマリスミゼル…フェアラートを知っているとは、『奴』と共に世界を旅していただけあるねぇ…
ギランバルトたちの裏を気付いたのも君だろ? それもさすがと言いたいところだけど、鋭すぎるのも命取りになるよ…今みたいにね。」
ノア&ブラッド「ほらほらぁ♪ お話しなんてしてる暇なんてないよぉ♪」
エリシア「くっ…!」
炎と氷の魔法を途切れることなく撃ち出し続けるノアたち…それを回避する私だが、増えたリーゼたちが追撃してきて、私は受け切るので精一杯で反撃する隙もなくて…
マリスも懸命にサポートをしてくれ、私は傷を受けずなんとか凌いでみせるが…一方的な展開となり、このままでは2人ともやられてしまう結末は見えていて。
マリスミゼル「はぁはぁ…ノアとブラッドさえ倒せれば、リーゼを封じる策が私にはあります…やれますかエリシア?」
エリシア「はぁはぁ…ふっ…ああ、任せてくれ…マリス、君を信じるよ。」
奥の手である魔法を発動するために、マリスは魔力を練り始め…彼女を信頼した私は駆け出し、増えたリーゼとノア&ブラッドの魔法攻撃を掻い潜り…
そしてノア&ブラッドのところまで迫り…。
ノア&ブラッド「やばい! やられちゃっーーなぁんちぁってぇ♪」
エリシア「っーーしまっ…んぐぅ!?」
マリスミゼル「あっーーエ、エリシアっ!!」
刃が届く前に、地面から触手に捕らわれた女性が現れて…私は、その女性に剣が当たる寸前でなんとか止める…
しかしそれが隙となり…足の下の地面から触手の塊が口を開けて現れ、その触手に食べられるかのように飲み込まれ…光届かぬ触手牢に閉じ込められ、私の意識は快楽に堕ちた……。
ノア「きゃはは♪ 引っかかった、引っかかったぁ♪ 『3人』でって私たちの言葉を間に受けちゃって…本当に笑えるぅ♪
紫電のお姉ちゃんを捕らえるのは、これが1番効率がいいと思ったけど…まさかこんなにうまくいくとは思わなかったよぉ♪」
ブラッド「あはは♪ 仲間…他の人のために戦っているお姉ちゃんだもんね、あんなの見ちゃったら、やっぱり隙を見せちゃうよねぇ♪
おお♪ 触手牢の中で派手にイッてるイッてる♪ ベアトリーチェから借りた触手すっごぉい♪
こんなに近くに最愛のパートナーがいる前でイキまくってぇ…すっごくなっさけなぁい♪」
マリスミゼル「っ…! 今すぐに私のエリシアを離しなさいっ!」
ノアたちだけは、外側から中を確認できるのか…触手牢で行われてる快楽責めを解説し、双子のサキュバスたちは楽しそうにしていて…
触手牢の中からは、エリシアの淫らに乱れイキ狂う雌の声が響いてきて…自分の作戦でエリシアが触手責めされ囚われの身になってしまって、マリスミゼルは冷静を保てなかった。
ノア&ブラッド「無駄だよ♪」
マリスミゼル「あぁあああっ!」
ノアとブラッドは先程までより強力な炎と氷魔法で、マリスミゼルの魔法を貫いてダメージを与えて…さらには雷の力をも加えたのか、マリスミゼルは痺れて動けなくなり。
ノア&ブラッド「驚いた? その雷の力は紫電のお姉ちゃんの力だよ♪
私たちの『エナジードレイン』の能力で紫電のお姉ちゃんがイクたびに、今その人が残ってる魔力と精気を吸い取って…私たちはスーパーパワーアップしてるんだぁ♪
そして『エナジードレイン』した相手の力も同じように、私たちも使えるようになるんだぁ♪ 私たち2人の強さに上限なんてないよぉ♪」
リーゼ「私に近い能力を有しているとは…いやはや、末恐ろしい子供たちだよ…まあ、これで終わりみたいだねぇ。」
リリス「……。(ぎりぎり…かしらね…。)」
マリスミゼル「エリ…シア…。」
ノアとブラッドはマリスミゼルにも触手を差し向け、身動きが取れない彼女もエリシアと同じように、触手牢に囚われて……
「そうはさせない。」
かのように思えたが、マリスミゼルを襲おうとした触手は粉々に切り刻まれ、彼女はある女性によって救われた。
リーゼ「……【赤い閃光】…どうしてこんなところに君がいるんだい?」
レイン「あなたたちのしようとしてることの情報を掴んだからさ。でも…少し遅かったみたいだね…いや、まだ間に合うか…。」
ノア&ブラッド「っ…紫電のお姉ちゃんは渡さないよ!」
レイン「聖剣っーー抜剣」
ノアとブラッドから連続して炎と氷の魔法弾が放たれ、それを両手に持つ二刀の剣でレインは全て薙ぎ払う…
5人のリーゼもレインに向かって襲いかかり…それに対抗するためレインは聖剣を背に発現させ、リーゼと剣と拳で斬り結び、全てのリーゼを押し返す…今は制限があるのか、リーゼが増える様子がみられない。
ノア&ブラッド「う、うそ…この人、紫電のお姉ちゃんと同じくらい…ううん、あの背中のが浮かび上がってからだともっと速いかも…!」
リーゼ「さすがだねぇ…『特別な力』を持ってる人間なだけはあるよ。」
レイン「私の場合は未熟だから時間制限付きだけどね…だから、一気に決着をつけさせてもらうよ…私の聖剣の力…『千の雨』ならリーゼ、あんたも滅ぼせるか?」
リーゼ「できる…かもねぇ。だけどいいのかい? 君の聖剣の威力だと、エリシア君も巻き込むと思うけど?」
マリスミゼル「…!」
レインは右手を天高く掲げ、上空が無数の聖剣で埋め尽くされ始め…2人はお互いに見つめ合い、先に動いたのはリーゼだった。
リーゼ「まあ、とりあえずの目標は達した…だから今回は引いてあげるよ…君の聖剣を食らうと、さすがの私もただじゃ済まなそうだ。」
リリス「……マリスミゼル…あなたとの『決着』がつくまで、大事なエリシアは私が『預かって』おくわ。
まあその間に、色々と彼女に仕込んじゃうとは思うけど…♪」
転移魔法が発動し、リーゼたちの姿が戦場から消えた…マリスミゼルは自分の弱さを悔やみ、しかしてエリシアを取り戻すと誓って…
この日、王国の片翼が失われた……。
爆撃音が辺りに凄まじい衝撃音を響かせ、辺りを瓦礫の山に変え…もはや周囲の民家は原型を留めず、ここが街であったとさえ分からぬほど戦火が広がっていた…
そわな廃墟と言っても違和感などない街中で、ある王国騎士団の部隊は魔族たちと交戦していた…その中の2人の女性は隊長と副隊長なのか、部下たちに指示を叫ぶ。
エリシア「みんな、ここは私とマリスが引き受ける! だからお前たちは救える市民を全部救え! マリス、援護は頼んだ!」
マリスミゼル「ええ、サポートは任されました…だからエリシアは、思う存分暴れてください!」
エリシアとマリスは敵の足止めをし、それ以外の部下には避難誘導を行わせる。
この交戦の直前まで潜入捜査をしていたエリシアは、ワンピースタイプの街娘衣装を身に纏いながら戦闘をしており…
飛んで来る魔法爆撃弾を稲妻のような速さで躱し、雷纏う剣で迫る敵を一閃し、そのまま回転斬りで周囲の敵も一緒に薙ぎ払う…
マリスミゼルは大杖を円を描くよう両手で回転させると、地面が盛り上がり爆発的な速度で植物の蔦が伸びる…その無数の蔦で敵の動きを止めて、エリシアや避難のサポートを同時にこなしていく。
マリスミゼルの魔力操作は学生時代の時より、さらに研ぎ澄まされていて…それに加え戦争中は常にエリシアと戦場を共にし、彼女との連携はより深く絆で結ばれ洗練されていた。
そしてエリシアのそのスピードは【赤い閃光】のレインにすら匹敵し…単純なスピードだけなら、王国騎士団で1番の速さを誇っていた。
そんな彼女たち2人の部隊は…リュネメイア隊と同じく、各地の部隊の救援に加えて、戦場と化した街へ駆けつけては市民の避難…それらを行う部隊であり…
『魔剣公主』に負けず劣らず、『紫電』の二つ名の通り活躍をし、リュネメイア隊とエリシア隊の二翼は王国になくてはならない部隊であった……。
……2人で敵の数を減らし、戦況が終盤に差し掛かったその時、私とマリスの前に4人の魔族が現れた。
魔王軍六武聖のリーゼ…同じく幹部のリリス…
そして…白銀の髪でツインテール、尖った耳、背中からサキュバスの翼を生やす少女…同じく尖った耳、背中からサキュバスの翼を生やし、ピンクの髪でツインテールの少女だった…
ロリ娘2人は双子のサキュバス、ノアとブラッドと呼ばれる要注意魔族。
リーゼ「【紫電】に【深緑の魔女】…各地の部隊や街の救援に加えて、ギランバルトや三賢人の独自捜査と、ずいぶんと甲斐甲斐しい働きっぷりじゃないか…
でもねぇ…リュネメイア君に次いで君たちも邪魔で面倒くさいんだぁ…だからまずは、早めに君たちには退場してもらおうか。」
マリスミゼル「……最悪ですね…魔王軍六武聖2人に加えて、イタズラ好きなメスガキサキュバスが2人…よっぽど私たちを潰したいみたいですね、ギランバルトたちは。」
エリシア「……リリスさん…やはり私の調査通り、ギランバルトは黒…そして、そのお付きの騎士をしていたあなたは『そちら側』だったか…しかし、正体が魔王軍の幹部だったとは驚きです。」
ノア&ブラッド「リリスは手を出しちゃだめだよ、私たちとリーゼの『3人』であのお姉ちゃんたちを捕まえるんだからね。」
リリス「はいはい…エリシアにマリスミゼル、まあ気をつけなさいな…この子たちこんなんだけど『タチの悪い』強者だからね。」
リリスがそんな忠告をした直後に、ノアが炎魔法…ブラッドが氷魔法を放ってきて、それをマリスミゼルが蔦の壁で防いでみせ…と、同時に私は全力で雷を纏って地面を蹴り、リーゼの背後を取って剣で斬りかかる。
リーゼ「はは…私を傷つけたねぇ♪」
エリシア「なっ…!?」
エリシアの鋭い一閃が、顔を掠め頬が薄く裂けるも何故が血液は流れない…そうしてるとリーゼの身体が光を発すると瞬時に、リーゼが増えて本体と合わせると5人の奴がそこにいた。
マリスミゼル「これは…まさかフェアラートの能力ですか…!?」
リーゼ「さすがはマリスミゼル…フェアラートを知っているとは、『奴』と共に世界を旅していただけあるねぇ…
ギランバルトたちの裏を気付いたのも君だろ? それもさすがと言いたいところだけど、鋭すぎるのも命取りになるよ…今みたいにね。」
ノア&ブラッド「ほらほらぁ♪ お話しなんてしてる暇なんてないよぉ♪」
エリシア「くっ…!」
炎と氷の魔法を途切れることなく撃ち出し続けるノアたち…それを回避する私だが、増えたリーゼたちが追撃してきて、私は受け切るので精一杯で反撃する隙もなくて…
マリスも懸命にサポートをしてくれ、私は傷を受けずなんとか凌いでみせるが…一方的な展開となり、このままでは2人ともやられてしまう結末は見えていて。
マリスミゼル「はぁはぁ…ノアとブラッドさえ倒せれば、リーゼを封じる策が私にはあります…やれますかエリシア?」
エリシア「はぁはぁ…ふっ…ああ、任せてくれ…マリス、君を信じるよ。」
奥の手である魔法を発動するために、マリスは魔力を練り始め…彼女を信頼した私は駆け出し、増えたリーゼとノア&ブラッドの魔法攻撃を掻い潜り…
そしてノア&ブラッドのところまで迫り…。
ノア&ブラッド「やばい! やられちゃっーーなぁんちぁってぇ♪」
エリシア「っーーしまっ…んぐぅ!?」
マリスミゼル「あっーーエ、エリシアっ!!」
刃が届く前に、地面から触手に捕らわれた女性が現れて…私は、その女性に剣が当たる寸前でなんとか止める…
しかしそれが隙となり…足の下の地面から触手の塊が口を開けて現れ、その触手に食べられるかのように飲み込まれ…光届かぬ触手牢に閉じ込められ、私の意識は快楽に堕ちた……。
ノア「きゃはは♪ 引っかかった、引っかかったぁ♪ 『3人』でって私たちの言葉を間に受けちゃって…本当に笑えるぅ♪
紫電のお姉ちゃんを捕らえるのは、これが1番効率がいいと思ったけど…まさかこんなにうまくいくとは思わなかったよぉ♪」
ブラッド「あはは♪ 仲間…他の人のために戦っているお姉ちゃんだもんね、あんなの見ちゃったら、やっぱり隙を見せちゃうよねぇ♪
おお♪ 触手牢の中で派手にイッてるイッてる♪ ベアトリーチェから借りた触手すっごぉい♪
こんなに近くに最愛のパートナーがいる前でイキまくってぇ…すっごくなっさけなぁい♪」
マリスミゼル「っ…! 今すぐに私のエリシアを離しなさいっ!」
ノアたちだけは、外側から中を確認できるのか…触手牢で行われてる快楽責めを解説し、双子のサキュバスたちは楽しそうにしていて…
触手牢の中からは、エリシアの淫らに乱れイキ狂う雌の声が響いてきて…自分の作戦でエリシアが触手責めされ囚われの身になってしまって、マリスミゼルは冷静を保てなかった。
ノア&ブラッド「無駄だよ♪」
マリスミゼル「あぁあああっ!」
ノアとブラッドは先程までより強力な炎と氷魔法で、マリスミゼルの魔法を貫いてダメージを与えて…さらには雷の力をも加えたのか、マリスミゼルは痺れて動けなくなり。
ノア&ブラッド「驚いた? その雷の力は紫電のお姉ちゃんの力だよ♪
私たちの『エナジードレイン』の能力で紫電のお姉ちゃんがイクたびに、今その人が残ってる魔力と精気を吸い取って…私たちはスーパーパワーアップしてるんだぁ♪
そして『エナジードレイン』した相手の力も同じように、私たちも使えるようになるんだぁ♪ 私たち2人の強さに上限なんてないよぉ♪」
リーゼ「私に近い能力を有しているとは…いやはや、末恐ろしい子供たちだよ…まあ、これで終わりみたいだねぇ。」
リリス「……。(ぎりぎり…かしらね…。)」
マリスミゼル「エリ…シア…。」
ノアとブラッドはマリスミゼルにも触手を差し向け、身動きが取れない彼女もエリシアと同じように、触手牢に囚われて……
「そうはさせない。」
かのように思えたが、マリスミゼルを襲おうとした触手は粉々に切り刻まれ、彼女はある女性によって救われた。
リーゼ「……【赤い閃光】…どうしてこんなところに君がいるんだい?」
レイン「あなたたちのしようとしてることの情報を掴んだからさ。でも…少し遅かったみたいだね…いや、まだ間に合うか…。」
ノア&ブラッド「っ…紫電のお姉ちゃんは渡さないよ!」
レイン「聖剣っーー抜剣」
ノアとブラッドから連続して炎と氷の魔法弾が放たれ、それを両手に持つ二刀の剣でレインは全て薙ぎ払う…
5人のリーゼもレインに向かって襲いかかり…それに対抗するためレインは聖剣を背に発現させ、リーゼと剣と拳で斬り結び、全てのリーゼを押し返す…今は制限があるのか、リーゼが増える様子がみられない。
ノア&ブラッド「う、うそ…この人、紫電のお姉ちゃんと同じくらい…ううん、あの背中のが浮かび上がってからだともっと速いかも…!」
リーゼ「さすがだねぇ…『特別な力』を持ってる人間なだけはあるよ。」
レイン「私の場合は未熟だから時間制限付きだけどね…だから、一気に決着をつけさせてもらうよ…私の聖剣の力…『千の雨』ならリーゼ、あんたも滅ぼせるか?」
リーゼ「できる…かもねぇ。だけどいいのかい? 君の聖剣の威力だと、エリシア君も巻き込むと思うけど?」
マリスミゼル「…!」
レインは右手を天高く掲げ、上空が無数の聖剣で埋め尽くされ始め…2人はお互いに見つめ合い、先に動いたのはリーゼだった。
リーゼ「まあ、とりあえずの目標は達した…だから今回は引いてあげるよ…君の聖剣を食らうと、さすがの私もただじゃ済まなそうだ。」
リリス「……マリスミゼル…あなたとの『決着』がつくまで、大事なエリシアは私が『預かって』おくわ。
まあその間に、色々と彼女に仕込んじゃうとは思うけど…♪」
転移魔法が発動し、リーゼたちの姿が戦場から消えた…マリスミゼルは自分の弱さを悔やみ、しかしてエリシアを取り戻すと誓って…
この日、王国の片翼が失われた……。
0
お気に入りに追加
106
あなたにおすすめの小説

〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
【ママ友百合】ラテアートにハートをのせて
千鶴田ルト
恋愛
専業主婦の優菜は、娘の幼稚園の親子イベントで娘の友達と一緒にいた千春と出会う。
ちょっと変わったママ友不倫百合ほのぼのガールズラブ物語です。
ハッピーエンドになると思うのでご安心ください。

とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
身体だけの関係です‐原田巴について‐
みのりすい
恋愛
原田巴は高校一年生。(ボクっ子)
彼女には昔から尊敬している10歳年上の従姉がいた。
ある日巴は酒に酔ったお姉ちゃんに身体を奪われる。
その日から、仲の良かった二人の秒針は狂っていく。
毎日19時ごろ更新予定
「身体だけの関係です 三崎早月について」と同一世界観です。また、1~2話はそちらにも投稿しています。今回分けることにしましたため重複しています。ご迷惑をおかけします。
良ければそちらもお読みください。
身体だけの関係です‐三崎早月について‐
https://www.alphapolis.co.jp/novel/711270795/500699060
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる