騎士学生と教官の百合物語

コマドリ

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第7節 過去編 人魔大戦 キールとマサキ

第207話 ガブリエラからの提案

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ガブリエラ「はぁい♡よろしくね♡それじゃ…ね、ランちゃん。

暫く、オーレリアちゃんと2人っきりにしてくれない?」

ラン「えっ………そんなぁ、ご主人様帰ってくるの楽しみにしてたのに……」

ガブリエラ「ゴメンね♡その間、貴女にお仕事を頼みたいの♪それは…ね……♡ほら、おいで♡」

寂しげな表情を浮かべていたランは、ご主人様に耳打ちされると、わかりやすく顔を明るく変え、更に頬を赤らめやや潤んだ瞳を浮かべた。


ラン「はぁん…♡わかりましたぁ……いっぱい『使って』もらいますぅ……♡だから帰ってきたらあ、約束です、から…♡」

ガブリエラ「もちろんよお♡ランちゃんなら、できるわ♪頑張って♡」

そのままランは夢心地のぼんやりした表情を浮かべ、オーレリアに声をかけることもなく、そのまま部屋を退室してしまう。


ガブリエラ「さて……♡それじゃ奥の部屋に椅子があるでしょ?

そ。まずはそこに座りなさい♪

私のスタイルでね。

新しい子を『仕込む』時には、私からの面談、そして必ずその子のバックグラウンド…背景を聞くようにしてるの。

あ、飲み物はコーヒーしかないわよ♪?

っとと。……その方がね♪

お互いの信頼関係が強まるのよ♡

貴女にだって絶対に言われたくないこと、言われたいことあると思うから♪

……はい、どうぞ♡」

ご主人様である彼女が奴隷にコーヒーを淹れ、椅子を進める等、通常の奴隷調教師とは全く異なるスタイルを見せ、自分は彼女の対面に座り、穏やかな笑顔を浮かべる。


ガブリエラ「それじゃ、初めていくわね♪

まあ、私が担当する子ってゆうのは、『難しい子』が多いの。

いわゆる奴隷に堕ちることに関して、抵抗が強い子ね。普通だったら、環境に慣れてそのまま奴隷を受け入れるんだけど。

意志の強いオーレリアちゃん…ランちゃんもそうね。

とにかく、そういった子たちよ♪」

少しいたずらっぽい笑みを浮かべながら、そのまま話を続ける様子を見せる。


ガブリエラ「その上で、単刀直入に聞くわね♪

オーレリアちゃんは、どうして奴隷になりたくないのかしら?

騎士としての自分が忘れられない?

それとも、アグレゴ様のことが嫌いなのかしら?」

ーーーー

オーレリア「あっ…え、えっと…なんだかその…すまないなラン…。

(行ってしまった…ランにはすまないことをしたな…しかし…使ってもらうとはいったいどういう意味…なんだ…?)」

ガブリエラさまから2人っきりと言われてしょぼんとするランを見て、その様子に私はなんだか申し訳なくなり彼女に謝って…

何かを耳打ちされ元気になるラン…何のお仕事を頼まれたのだろうか? 表情と瞳がとろんとしていたが…しかし…ランがそばにいてくれないのは…寂しいぞ…。


オーレリア「奥の椅子ですね…わかりました…面談ですか…? って…コ、コーヒーを淹れるなら私が…あっ…は、はい座っておきます…。

信頼関係ですか…なるほどです…確かに相手のことを知れば、お互いに打ち解け合うこともできますね…あっ…ありがとうございます。

(私もミレイにする時…彼女のことを知っているからこそ、彼女を気遣って…彼女が喜ぶことをしてあげれるからな…。)」

コーヒーを淹れようとするガブリエラさまを見て、私は自分が淹れると言おうとするがガブリエラさまに座っておきなさいと言われ、そのまま椅子に座って待つことに…

基本 キール隊長たちに淹れる役目は私が自らしていて…まあ隊長たちが淹れてくれる時も多かったけど…その癖もあったが、普通ご奉仕は私たちの役目では?

どうやらそれは奴隷の役目ではないのだな、ガブリエラさまの場合は…ブラッシュたちしか知らなかったからわからなかったが、こういう調教師の在り方もあるのだな。


オーレリア「そうなのですか? なるほど…確かに私は難しい子…そうかもしれませんね…。

アグレゴさまについては…ノーコメントで…でも言えることは…最初は恐怖と怒りの感情しかなかった…でも最近は何故か優しくされ、ブラッシュからも助けてもらって…感謝はしているのですが、突然だったから戸惑いもあって…少し人柄の判断がつかなくなっています…。

奴隷になりたくない理由は…それはまだ私は騎士としての役目を最後まで果たせていないから…です…騎士として民や国を守る使命…残してきた仲間たちを生き残らせ、隊長に託された副官としてみんなを勝利へと導く使命…

それと…キール隊長…えっと…騎士としても私個人としても…どうしても救いたい人がいるんです…その人は今闇の中にいて苦しんでるはずで…だから私はその彼女を救うまでは立ち止まるわけにはいかないんです…。」

アグレゴが悪であることには未だ変わりはないのだが、それでも助けられたりミレイのことにランに会わせてくれたことは感謝はしている…何か思惑があるのかもしれないが…

キール隊長から託された副官としての使命…そして民と国と仲間の命を守り抜くことが、私の騎士としての役目であり…それがどんなに希望が薄くても…私が私である限り、騎士である限りは最後まで抗うと誓っていて…

あともう一つの…私が絶対に諦めきれない願い…約束…それを果たすためにも私はここで折れるわけにはいなかいと話して…ガブリエラさまはキール隊長のことを知らないだろうから、途中から救いたい人と言い直して。

ーーーー

ガブリエラ「ふぅん…なかなか信頼されてないのねぇ、アグレゴ様。でもオーレリアちゃんも、アグレゴ様の良さがわかるわ♡

貴女の調教内容に『アグレゴ様への忠誠心を育てる』って項目があるんだけど、ランちゃんを見てわかる通り、理解出来れば貴女が勝手に慕うから♡」

アグレゴの話しに触れられたくないオーレリアの態度と思いを汲んで、そこそこで話を止めてあげ、彼女自身の話しに移る。


『貴女のお話をもっと聞かせて♡』

言葉とともに、そこでキール、戦……騎士としての在り方。忠義の向けられた剣……様々な話題と、掘り下げられた話を一通り聴き終える。

お互いのカップにそれぞれもう一杯注ぐと、今度はこちらから話を切り出す。


ガブリエラ「でも、オーレリアちゃんは健気だわ♪

貴女の考えや思いはわかりました。

その上で言わせてもらうけどお……

別に騎士は続けてもいいんじゃない♪?

むしろ続けなさいな♡

それだけ情熱を持って取り組めるお仕事ってことは、貴女向いてるのよ♪

何やら果たしたい野望もあるみたいだし♡」

彼女はコロコロ笑うとオーレリアが恐らく予想もしていなかった答えを楽しげに提案する。


ガブリエラ「あら、オーレリアちゃん。混乱してる?

私が言いたいのはね♪

オーレリアちゃんは、騎士と奴隷のお仕事を両立させればいいのよ♡

表側では今まで通り、騎士として国民や大切な人を守るために剣を振るうの♪

裏側では私が手掛ける最高級娼婦♡として、最高級奴隷♡として性的技術♡奴隷の作法♡を磨くのよ♪

わかるかしら?

貴女はここから出て騎士に戻れる♡

私は貴女を組織のために調教できる♡

オーレリアちゃんにも、私にもメリットだらけ♪

たまたま私が指名されたから良かったものの、貴女も他の奴隷調教師の下じゃ長く持ちそうにないもの。

貴女は中も、外も素材が良すぎるから持てあましてしまうわ」

暗にオーレリアが他の奴隷調教師の下で『廃棄』される可能性を示しながら、自分の下で『奴隷』としてのオーレリア自身を受け入れるように諭す。


ガブリエラ「それにね♡

単純に萌えると思うのよ!!

だって、オーレリアちゃんのことだからぁ……

『覚悟しろ!絶対にお前たちなんかに負けないっ。この剣にかけてっ。私の技を食らえ!』

って感じで、凛々しい女騎士をやってるんでしょ♡

それが裏では

『おちんぽ♡には勝てなかった…♡♡この剣はおちんぽ様に捧げる……♡♡私のセックステクを味わえ♡♡」

とか!ねぇ、オーレリアちゃん!すっごいドキドキすると思うのよ♡」

頬を赤らめ無邪気な様子で妙齢の美女は机から乗り出し、自分の考えへの同意を求める。

ーーーー

オーレリア「まあ アグレゴさまとの最初の出会いは最悪でしたからね…その時のイメージが強すぎて…それにスリスさまにも酷いことをしたし…ブラッシュから救ってもらったことなどは感謝…していますが…

そうだ…ガブリエラさまはスリスさまのことを知りませんか…? 私とランの仲間なのですが…どこにいるのかわからなくて…。」

最初の時の恐怖などのインパクトが強すぎて、優しくされると戸惑いの方が多いと話して…急には残る怒りなどは変えられるはずなく…実際 奴は悪だし…まあ弱かった自分に一番怒りを覚えているのだが…

そのままガブリエラに私はスリスさまのことも聞いてみて…ブラッシュに何かされてはいないだろうかと心配で。


オーレリア「……えっ…えっ…? き、騎士を続けなさいって…それはどういうこと…?

き、騎士と奴隷のお仕事を両立…? 両立…なる…ほど…表と裏…か…。」

ガブリエラさまから言われた言葉に私は戸惑いを見せ…奴隷にならなきゃなはずなのに、どうやって騎士を続けるのだろうか…? いや…心まで奴隷になるつもりはないのだけど…

そうしていると両立させればいいと言われ、私はなるほどと思ってしまう…確かにそれなら私はみんなとここを出られ、騎士として残してきた使命のために戻ることができる…

それに調教を受けて私がちゃんと奴隷としていれば、アグレゴとの約束でみんなも守られる…そしてアグレゴたちは私の組織への貢献で元が取れる…確かに双方にメリットがある。


オーレリア「も、萌える…萌えとはなんですか…? って…んなっ…//

っぅ…// わ、私がそんな恥ずかしいことを言うはずが…そ、それに騎士である私が快楽などに負けるはずがない…です…//

で、でも…その提案は私にとって魅力的です…だからその…ガブリエラさまの奴隷調教を…わ、私にしてくだ…さい…//」

ガブリエラさまの囁きにより…調教で雌として屈服させられ、娼婦に堕とされた自分の姿を想像してしまい…

私は瞳を潤ませ頬を赤く染めながら恥じらい…ドキドキさせられ…びくん♡とふたなりおちんぽを反応させてしまっていて…

自分はそんなはしたない雌には堕ちないと言いながらも、みんなとここを出るためならと…私をガブリエラさまの奴隷娼婦に仕込んでくださいと…自分から受け入れお願いして。
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