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第7節 過去編 人魔大戦 キールとマサキ
第143話 ベアトリーチェvsミク=クラウゼル
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一撃一撃が鋭い女騎士の攻撃をすんでのところで回避し続ける魔族の顔は愉悦に歪んでいた。
その瞳は深紅に染まり、残忍な表情を浮かべたまま。
ベアトリーチェ「ふふ……くくくっ♪笑いが止まりませんっ♪
あーはっははは♪こんなにも!こんなにも!!私を楽しませてくれるお方が、まだ居るなんて!!
ああ!!やはり私には至上の闘いがご褒美♪
戦場の一時は何者にも換えがたい!!
我が友、ジェイド卿は死に!アイリス卿も後を追う中!!
貴方様のような御仁が!!くくく♪
あーはっはは♪楽しい!!楽しいですミク!!
貴女なら!!ミク!!貴女なら、この渇いた私の疼きを!!
満たしてくれる!!」
人の足ほどある太い触手が地面を割り数十本飛び出たかと思うと、その身を鞭のようにしならせミクに襲い掛かる。
強度な硬質を誇るのか、柔らかそうな見た目とは裏腹に触手が叩きつけられた地面には大穴が空くが、しつこくミクに無数に攻撃を繰り返す。
ーーーー
ミク「……それはよかったです。私の方こそ本気で打ち込んでいるのに、ここまで当たらないのは シリウスおじさん…我が友 レイン以来ですよ。」
ベアトリーチェと会話をしながらも剣を振るうが、私の攻撃は彼女に回避され続ける…力量は向こうの方が上ですか…
彼女の言葉には同意できる部分がある…私も彼女と死合うこの刻に少なからず昂ぶってしまっている。
私の剣を躱せる者は、私の知る限りまだ他にもいるのだが…
フォウ先生やアズライールさんは人外だから例外…シンドバッド団長は…『神剣』頼りの人だけど『勘』だけで躱されるから 彼も例外だ。
ミク「ジェイドって人は知らないけど、レイフィールドさんは死なせない…彼女は…っと。」
迫り来る触手の攻撃をすんでのところで躱し続ける…速い…しかも重い…一発でも もらえば均衡している流れが彼女に持ってかれる…
レイフィールドさんの名前を聞き、触手を回避する私の頭にはあることが思い出される…
団長が『観た先』では…レイフィールドさんは 私の娘に良い影響を与えてくれる…と言っていた…
『あれ』を持つ団長が言うことは当たる…なら彼女をここで死なせはしない…そのために私はここへ来たのだから。
ミク「ふぅーーー七翼流 水の型 水円陣」
触手に追われるなか私は腰に剣を構え、剣へと纏わせた魔力を水魔法へと変化させ…
剣と魔法を同時に叩き込む『魔法剣』と呼ばれる技で私は…剣を横に薙ぎ、膜を張るように…円状に水魔法を発生させ、水流の流れで触手の軌道をずらして攻撃を受け流す。
ミク「いいわ、私があなたを正気に戻して…満たしてあげる。
ーーー七翼流 風の型 風神…ふっ!」
ベアトリーチェの言葉に応えるように、私は剣に纏わせた魔力を風魔法に変化させ…
剣の鍔から『蒼い光の帯』が13本伸び…私が剣を振るうと、剣から蒼い一筋の斬撃が飛び…
その斬撃はまるで風のように触手のガードを自動で避け…すり抜け、ベアトリーチェへとヒットしてダメージを与える…
その斬撃を繰り出すと、その斬撃の数だけ光の帯が消費していて。
残る12本の帯…遠隔斬撃でベアトリーチェの触手と撃ち合いながら、ガード不可避の攻撃で彼女と触手を少しずつ削っていく。
ミク「風神の弾切れ…だけど やっかいな触手の数は減らせた…。
ーーー七翼流 風の型 疾風…!」
光の帯を全て消費し切った私は、足に纏わせた魔力を風魔法へと変化させ…
風の力を加えた踏み込みで、触手を避けながら私はベアトリーチェへと突っ込み…
ミク「漆黒の翼で敗北の抱擁を受けなさいっーー七翼流 闇の型 奥義 黒翼剣っ!!」
纏わせた魔力を闇の魔法へと変化させると、剣の鍔に漆黒の羽が現れ その翼を羽ばたかせ…
漆黒纏う剣を私は振り抜き…身を守る触手のガードごと、黒き翼纏し斬撃がベアトリーチェを一閃した…。
その瞳は深紅に染まり、残忍な表情を浮かべたまま。
ベアトリーチェ「ふふ……くくくっ♪笑いが止まりませんっ♪
あーはっははは♪こんなにも!こんなにも!!私を楽しませてくれるお方が、まだ居るなんて!!
ああ!!やはり私には至上の闘いがご褒美♪
戦場の一時は何者にも換えがたい!!
我が友、ジェイド卿は死に!アイリス卿も後を追う中!!
貴方様のような御仁が!!くくく♪
あーはっはは♪楽しい!!楽しいですミク!!
貴女なら!!ミク!!貴女なら、この渇いた私の疼きを!!
満たしてくれる!!」
人の足ほどある太い触手が地面を割り数十本飛び出たかと思うと、その身を鞭のようにしならせミクに襲い掛かる。
強度な硬質を誇るのか、柔らかそうな見た目とは裏腹に触手が叩きつけられた地面には大穴が空くが、しつこくミクに無数に攻撃を繰り返す。
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ミク「……それはよかったです。私の方こそ本気で打ち込んでいるのに、ここまで当たらないのは シリウスおじさん…我が友 レイン以来ですよ。」
ベアトリーチェと会話をしながらも剣を振るうが、私の攻撃は彼女に回避され続ける…力量は向こうの方が上ですか…
彼女の言葉には同意できる部分がある…私も彼女と死合うこの刻に少なからず昂ぶってしまっている。
私の剣を躱せる者は、私の知る限りまだ他にもいるのだが…
フォウ先生やアズライールさんは人外だから例外…シンドバッド団長は…『神剣』頼りの人だけど『勘』だけで躱されるから 彼も例外だ。
ミク「ジェイドって人は知らないけど、レイフィールドさんは死なせない…彼女は…っと。」
迫り来る触手の攻撃をすんでのところで躱し続ける…速い…しかも重い…一発でも もらえば均衡している流れが彼女に持ってかれる…
レイフィールドさんの名前を聞き、触手を回避する私の頭にはあることが思い出される…
団長が『観た先』では…レイフィールドさんは 私の娘に良い影響を与えてくれる…と言っていた…
『あれ』を持つ団長が言うことは当たる…なら彼女をここで死なせはしない…そのために私はここへ来たのだから。
ミク「ふぅーーー七翼流 水の型 水円陣」
触手に追われるなか私は腰に剣を構え、剣へと纏わせた魔力を水魔法へと変化させ…
剣と魔法を同時に叩き込む『魔法剣』と呼ばれる技で私は…剣を横に薙ぎ、膜を張るように…円状に水魔法を発生させ、水流の流れで触手の軌道をずらして攻撃を受け流す。
ミク「いいわ、私があなたを正気に戻して…満たしてあげる。
ーーー七翼流 風の型 風神…ふっ!」
ベアトリーチェの言葉に応えるように、私は剣に纏わせた魔力を風魔法に変化させ…
剣の鍔から『蒼い光の帯』が13本伸び…私が剣を振るうと、剣から蒼い一筋の斬撃が飛び…
その斬撃はまるで風のように触手のガードを自動で避け…すり抜け、ベアトリーチェへとヒットしてダメージを与える…
その斬撃を繰り出すと、その斬撃の数だけ光の帯が消費していて。
残る12本の帯…遠隔斬撃でベアトリーチェの触手と撃ち合いながら、ガード不可避の攻撃で彼女と触手を少しずつ削っていく。
ミク「風神の弾切れ…だけど やっかいな触手の数は減らせた…。
ーーー七翼流 風の型 疾風…!」
光の帯を全て消費し切った私は、足に纏わせた魔力を風魔法へと変化させ…
風の力を加えた踏み込みで、触手を避けながら私はベアトリーチェへと突っ込み…
ミク「漆黒の翼で敗北の抱擁を受けなさいっーー七翼流 闇の型 奥義 黒翼剣っ!!」
纏わせた魔力を闇の魔法へと変化させると、剣の鍔に漆黒の羽が現れ その翼を羽ばたかせ…
漆黒纏う剣を私は振り抜き…身を守る触手のガードごと、黒き翼纏し斬撃がベアトリーチェを一閃した…。
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