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第5節 魔族領編 リュネとクロ
第71話 空の旅
しおりを挟むクロ「んんっ…そう…かな…?
リュネの今があるのはユラミルティさんのおかげでしょ…なら私にとっても恩人だよ。」
リュネに頬を指でなぞられ、私はくすぐったそうな気持ちよさそうな表情を見せて。
私が好きなリュネの命の恩人ということもあり、リュネに出会えてリュネが私の側にいるのはユラミルティさんのおかげだからと感謝していて。
クロ「んっ そう? メイメイさんって不思議な人だね…あっ 翼綺麗だよ? 美人なリュネに似合ってる♪天使みたいだね♪
私が昔の記憶があったら役立てる情報もだせたかもだけど…教会って何か考えあるの?
あっそだ 私はどんな格好で行ったらいい? さすがにメイド服じゃ目立つでしょ?
んっ 了解…さて 何が必要かな…。」
私はメイヴさんって不思議な人だなと思いながら、天使みたいな翼とリュネを綺麗と微笑みながら言ってあげて。
魔族だけど記憶を失ってるため役に立てないなと思いながら、リュネの教会の言葉の意味を考えながらどんな服装で行ったらいいと尋ね。
準備をしながら二人で行くことに決まり、何かあったら私がリュネを守らないと…と気を引き締めて。
ーーーー
リュネメイア「ふ…まぁ、勝手にするがよい。主の考えまで縛るつもりはないでな。此度は頼りにしておるぞ」
クロに対して激励の言葉をかけ、信頼の笑みを浮かべる。
リュネメイア「とゆうか……変人じゃ。
て、天使じゃと…// むぅ、おだてても何も出ぬぞ// ……む?なに、我が王国の教会なら、魔族にも少数ながら信仰者を抱えておる。サクヤなどの貢献ゆえな。
此度は、妾たちがその信仰者ということにすれば、その地域かから入れるであろう。
幸い、主は魔族。妾もこの翼のおかげで人間とは見られぬ……魔族の部族が1。鳥人族で通せるであろう」
クロに天使と言われると袖もとから扇を取りだし、顔を隠しながらやんわり否定をしながら、論理たでて、順序よく説明を。
リュネメイア「服は……主のお気に入りの服であればなんでもよい。後で妾がいろいろ加工してやるでな」
ーーーー
クロ「んっ まかせて…魔力スペックならコトリより私の方が上だから頼っていいよ。
その反応…リュネ 照れてる…? ふふっ…なんか新鮮…♪
サクヤ? あー なるほどね…まあここは私が魔族ってことが都合よかったかもね。」
リュネに信頼されてる言葉をかけられ、私はクールな顔のまま はりきってみせて。
素直な感想にリュネが照れてみせたので、私は新鮮と言いながら にこにこしていて。
クロ「そっか 教会っていうからシスター服とかで変装するのかなって思ったよ。
…リュネが加工してくれた服 たのしみ…でも露出多くないのでね?」
リュネが作ってくれる服は素直に楽しみだけど、たまに恥ずかしいえっちい服が混ざってる時もあり、効果あるのか分からないが一応言っておいて。
魔族が騎士服着てるのもどうかなと思い、シンプルに白のワンピースに麦わら帽子にして…
ちなみに武器である剣は私の魔力で作成できる、眼で見たものなら構造もある程度 真似ることができ。
ーーーー
リュネメイア「むぅ…まぁ、よい」
照れたことを指摘され抗議しようとするも、クロの笑顔を見るとその気が薄れてしまい小さく笑う
リュネメイア「シスター服でもよいがー…む?主……この真剣な話をしているときに妾がそんなことを考えていると?
…あるいは露出を多目にしてほしいとのフラグというやつかの?」
クロの言葉に応えるも彼女からの言葉の意味を考えて、ジト目を向けながらしばらく見つめる
リュネメイア「ふむ、決めた。それをこちらへ……っ!」
クロから彼女が用意した服を受け取ると一瞬ではあるが特殊な魔力を込める。
見た目には何も変化がないものの、服を彼女に返すと
リュネメイア「これでよし…細工も済んだことじゃし。そろそろ向かうとするか。準備はよいの? 」
ーーーー
クロ「……だってリュネといちゃいちゃしてたのにメイメイさんに水をさされたし…いや急ぎなのはわかってるんだけど…。
…だからね…帰ってきたら、落ち着いてリュネと二人っきりで過ごしたいな…その…その時は露出多めの服でもいい…よ…。」
露出の話から期待してるのかと聞かれ、私は少し頬を膨らませて拗ねていて。
そのあとに少し赤くなったと思うと、私はリュネを誘っていて。
クロ「? はい…。 …? 何も変わってないけど リュネ何かしたの?
んっ 大丈夫…それじゃあリュネの過去を救いに行こっか。」
リュネが服に何をしたのか分からなく私は聞いてみる。
恩人さんとリュネが仲直りできるように頑張ろうと私は張り切ってみせて。
ーーーー
リュネメイア「~っ……かわいいやつめ♪ふふ、主が望むなら存分に愛でようではないか♪とっておきの奴を考えおいてやろうっ」
クロの頬を赤らめ拗ねる様子を見て、キュンと来たのかクロをギュッと抱き締めて頬をすりすりと擦り付け、テンションが上がる様子を見せ
リュネメイア「それは…ふふ。時がくればわかる。…主、ちょっとカッコつけたか?♪…まぁ、よい♪
……おるか?妾たちはしばらく館を空ける。留守を頼むぞ、スリス。
…恐らくあやつとも、途中で会うやも知れぬ。何より、クロもおるし護衛は不要じゃ。」
小さく笑いながらクロをからかうと、扉越しにスリスと呼ばれたメイドに声をかけ留守を任せる旨を伝える
スリス「わかりました、リュネ様。
留守はお任せ下さいませ。そして、どうかお気をつけ下さい。
…クロ。やることは分かるでしょう?しっかりお勤めを果たしなさい。くれぐれも気を抜かないように」
冷静な声が扉越しに返され、クロに語りかける
リュネメイア「ふむ……それでは早速試してみるか。クロ…こちらに」
バルコニーに出ると明るい様子で彼女を手招きして
ーーーー
クロ「えっ ひゃ…リュ、リュネ 急に抱きしめられたらびっくりするから…んんっ…っ…う…ん…期待しと…く…♪」
リュネに抱きしめられながら頬同士をすりすりとされ、私はびくっと驚くも嬉しそうな表情で抱かれていて。
クロ「んっ…まあ…かっこつけたかな。
? あやつ…? …んっ 大丈夫です わかってます スリスさん…でも気をつける。」
頑張るための意気込みに かっこつけた かなと少し赤くなりながら私はつぶやいて。
あやつ というのが誰なのかと考えていると スリスさんに言葉をかけられ…
自分がやることはリュネの護衛だということは分かってるといいつつ、スリスさんの言葉で気を引き締め直して。
クロ「? んっ 来たけどどうしたの?」
バルコニーの方で手招きするリュネ…
その表情はいつもより明るい様子で、このままリュネがいい方向に変わっていければなと思いながら、私はとてとてと彼女に近づき。
ーーーー
リュネメイア「良いぞ。…ほっ。主、軽いの。きちんと食事をとっておるのか?」
クロが自分の近くに寄ると彼女の足と腰を取り、お姫様抱っこの要領で抱えあげると小さく笑い
リュネメイア「…さて…フーッ……いい感じよの♪」
瞳を閉じて小さく吐息とともに、彼女の白き双翼がバザバサとゆっくり羽ばたき始め少しずつ二人の姿は宙に浮く。
リュネメイア「ゆくぞ、クロ。…あまり揺らすつもりはないが、きちんと妾に掴まるようにの♪魔族領までひとっ飛びよ。」
空高く上がり翔ると鳥や、雲が自分の目線と同じくらいの位置で悠々と翔んでおり、眼下にあるのは巨大な建物が小さく見えるほどの広大な大地が
ーーーー
クロ「えっ あっ…っぅ…リュネ…これって…~~…。
ちゃ、ちゃんと食べてるよ…私じゃなくてコトリが軽いんだよ…。」
不意にリュネにお姫様抱っこをされて、私はかぁっと真っ赤になって恥ずかしそうに視線を逸らして。
恥ずかしそうにしながらもどこか嬉しそうにして、コトリが軽かったから トレースした私は軽いのだとつぶやき。
クロ「リュ、リュネ…その翼で飛べるの? んっ わかった…。
…私 本当に飛んでる…リュネ…景色綺麗だね…♪」
さっき生やされたばかりの翼でリュネと飛び始め、言われた通り私はきゅっと軽くリュネに抱きついて。
リュネと一緒にまるで鳥になったように飛んでいて、私は少しはしゃいだような表情を見せて。
ーーーー
リュネメイア「……あやつに生やされたこの翼、2度目よ。
従って……利用するのは釈ではあるが、ここは、魔族領から遠い故…それに主のそんな顔を見れるなら今回のは悪くない…♪」
呆れたようにため息をつきながら、空を翔る。それでもクロの表情を見ると少しだけ考えを改め、小さく笑う。
リュネメイア「まぁ、せっかくの空の旅。しばしの間、ゆったりと楽しんでおれ♪」
クロに負担がない程度に加速して魔族領へのスピードを増して、二人は進む。
ーーーー
クロ「ん そうなの?
(というかもしかしてメイメイさん…今回リュネに翼を生やしたのって移動ために…?)
? …ぁ…いやだってリュネと一緒に空飛べるの嬉しいし…それに…こんな抱っこを本当にしてもらえると思ってなかったから…だ、だから少しくらい はしゃい じゃっても仕方ないの…!
むぅ…んっ…楽しんどく…♪」
メイヴさんがリュネに翼を生やしたのは移動手段のために? と少し考えこんで。
リュネの言葉に自分が はしゃい じゃってたのに気づき、なんだか恥ずかしくなり 私は赤くなりながら咄嗟に言い訳みたいなことを口にしていて…そのあとにリュネにきゅっと抱きつきながら空の旅を二人で楽しんで……。
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