騎士学生と教官の百合物語

コマドリ

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第2節 過去編 人魔大戦(アイリス)

第36話 忍び寄る過去

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コトリ「……うん…今はこのまま離れたくない…かも…♪」

抱き合う身体をもっと寄り添わせ…
私は子猫のように、アイリス教官の頬と自分の頬を擦り合わせる。

今はクールな騎士の自分を忘れ、アイリス教官に甘えたくて…。


コトリ「お揃いのもの……あ、あの…それなら首輪が…いい…です…//

前に学園長から聞いたんだけど、エリシア教官がしている鈴付き首輪は…雌猫の証であり、二人の愛の証だって言ってたの…。
あの時の私は、ラブラブな二人が羨ましかった……だから…その…私はアイリス教官と…ラ、ラブラブ…してみたい…//」

お互いの汗と雌猫の甘くていやらしい香りに包まれながら 私は恥ずかしそうにつぶやいて。

初めの頃の恋人なんて作らない宣言していた私はもういなく、大好きな人とラブラブいちゃいちゃしたい…
そんなことを照れながら口にしていて。


ーーアイリス視点ーー

アイリス「く、首輪っ?......ああー、なるほど♪」

コトリがSMっぽいことを望むので少し驚く様子を見せるが理由を聞いて納得したように、微笑むと


アイリス「痛っ!....あ、ごめん!なんでもないよ♪一瞬だけ、なんか急に首が痛くなって...

さっきの話だけど、いいよ♪今度、買いにいこっか♪だけど..エリシアをからかってた私が、まさか同じようになるなんてねー♪
....買いにいくの楽しみ♪じゃ、とりあえず夜まで寝よっか....お休みコトリ♪ 」

すぐ消えた首の痛みに不思議そうな表情をするも、鏡でみても何らケガしている様子もなく

話に戻り、約束をしつつ、エリシアにからかわれそうと苦笑いしつつも頬にキスして、そのままゆっくり深い眠りへ落ちていった..


ーーコトリ視点ーー

コトリ「エリシア教官を…な、縄で縛ってたのも…凄かったけど…//

っ…!? ア、アイリス教官 どうしたの? どこか怪我でもした…!?
な、なんともないならよかった…でも何かあったらすぐに言ってね…?」

首輪のことで一瞬驚かれ、縄化粧をされていたことも口にして。

突然痛みを口にしたアイリス教官…
私は心配した表情で彼女を見つめ、何かあったらすぐに言ってと自分一人で抱え込みそうなアイリス教官に約束させて。


コトリ「うん…約束…♪ 楽しみにしてる…♪
ふぁ…♪ ……んんっ…お、おやすみ…//」

私も真似するようにアイリス教官の頬にキスして、照れながら一緒に寝ることに。

身体を寄り添わせ、お互いの甘くていやらしい香りに包まれながら私は眠りにつき…。


ーーーー

その2日ほど あと。

モニカ「....ふっー....終わらないっ、終わらないです....フレイ教官の鬼、ハゲ、オヤジ....」

莫大な本が所蔵され、360°壁全てが蔵書で埋め尽くされる学園書庫の、机の一角で、大量の本を積み上げたまま、モニカは机に突っ伏してそのまま呟きながら文句を


コトリ(モニカ、疲れてるね…。
……可愛い下着を一緒に選んでもらったのもあるし、またそのうちお礼しなきゃね。)

モニカがフレイ教官の悪口を言ってるのが少し聞こえ…
ベビードールを選んでもらった件もあるので、またお礼しなきゃと思いながら自分の仕事をたんたんと余裕にこなしていく。


セイバー「モニカさん、これくらい今の貴方なら余裕ですわ。
まあ一時間以上もしていますし、少し休憩にしましょうか…?

……そ、その…えっと…学園長とエリシア教官から教えてもらって作った…お菓子なら…ありますけど…もしよかった……//」

力なく机に突っ伏しているモニカを見て、セイバーは話しかけて。

集中力の切れてきたモニカに休憩を提案し、セイバーは自らの手作りクッキーを頬を赤くしながらモニカへ差し出し。

いつも自分を応援してくれ、セイバーの陰口を言う貴族生徒に怒ってくれるモニカに惹かれているセイバー…そんなモニカに少しでもお礼が出来たらと彼女は思っていて。


ーーモニカ視点ーー

モニカ「これくらい....なるほどですー」

自分の手元に目を落とすと、魔法構築学と書かれた参考書を筆頭に複雑な数式や解説のための専門用語が、中途半端に書かれた資料が目にはいるも、セイバーの気持ちは嬉しいのてさして文句は言わず


モニカ「おー♪ありがとうですっ♪さすがセイバーちゃん♪はむっ♪ん~おいしいっ♪」

クッキーを食べるとニコニコしながら機嫌を戻して、ひとがあまり居ないまばらな学園書庫で話はじめ


モニカ「だけど、実際すごいですよーこの魔法。魔力消費や、魔方陣の書き方が難しすぎて、今でも使える魔導師いないって。

作成者は..このジェイドってゆう大罪人らしいですけど..なんでその才能を悪用しちゃうんですかね。

こんな破壊力、7年前は凄かったんですねー....あ、お茶どうぞ♪」

「殲滅魔法」と書かれたそのページには魔法の説明と、その魔法を作った「ジェイド」とゆう作成者の名前が書かれており、話を続いながら、持ってきた水筒から、セイバーにお茶をわたしてあげ


モニカ「私なら悪用して犯罪なんかしないで....正しく使うのになー....この前だって、私にも力があればセイバーちゃんや、コトリちゃんとも一緒に戦えたのに..あ、でもみんな無事だからいーですけどね♪」

苦笑いしながら、この前の戦いについて少し寂しそうに話ながら、力がないことを嘆きつつも、ちょっとだけ心境を吐露し


ーーセイバー視点ーー

セイバー「よ、喜んでもらえて…その…嬉しいです…//」

手渡したクッキーを喜んで食べてくれるモニカに、私はほっと安心して嬉しい気持ちになる。


セイバー「何かそうなるきっかけがあったんですわ、きっと。
もともと何かそういう感情が本人にも知らずに秘めてあったとしても、きっかけがなかったらそんな感情が表に出てくることはないはずですから。」

悪人になったりしたのは何かきっかけがあったからだとセイバーは自分の考えを口にして。


セイバー「ありがとうございます…んっ…んくっ…♪
ふふっ…モニカさんは今のままで大丈夫ですわ……今の頑張り屋で優しいままの貴方でいれば…♪

それに…この前の成績もよかったですし、まだまだ貴方は強くなれます……きっと私より、ね…♪」

苦笑いしているモニカを見て、セイバーは優しくモニカの頭を撫でてあげ。

モニカはそのままで大丈夫だと言ってあげ、私より強くなる日がきますよ…と、微笑みながら口にして。


ーーモニカ視点ーー

モニカ「きっかけか....人って怖いですねー..」

ジェイドの名前の欄の下に記入されている犯罪....大量殺戮を繰り返し、味方や使えるべき主にまでてをかけた犯罪者の記述を少し恐怖感を持ってみつめ


モニカ「ふふ♪ありがとう、セイバーちゃん♪...みんなの、足を引っ張らないぐらいには強くなりたいです♪セイバーちゃんに撫でられると落ちつくー..♪

あ、そうだ♪今度お休みですからどこかに出掛けませんか?コトリちゃんとはこの前お出掛けしたから、セイバーちゃんともお出掛けしたいなーって♪ご飯とかどうですか?」

セイバーに頭を撫でられるときもちよさそうにその優しさに甘え、お出掛けの提案を


モニカ「....っと、お昼休憩終わりで、そろそろ授業ですねー♪確か、次は教室でアイリス教官の対複数戦闘技術の授業でしたね。

コトリちゃんもいきましょー♪」

資料をある程度整理すると立ち上がりながらコトリにも声をかけて 


ーーーー

セイバー「そうですね。
力のある者は、その力の使い方は間違えてはいけません……私たち騎士候補生も例外ではありません、なのでこの教訓を活かしましょうね…?」

力のある者は、その力の使い方を誤ってはいけないとつぶやくセイバー。

間違った力の使い方をしたジェイドを例えとして、自分たちは力を間違った使い方をしないようにと口にして。


セイバー「ふふっ…私もモニカを撫でてると、すごく安心しますよ…♪
えっ…私とお出掛けですか…? え、ええっ♪ 喜んで…♪」

コトリ「ん、わかった。」

穏やかな表情でモニカの頭を撫でていると、お出掛けのお誘いを受け…
セイバーはきょとんとした表情のあと、嬉しそうな微笑みを見せて。

とてとてとそんな二人に近づき、コトリはクールな表情で言葉を口にして。


ーーーー

教室にむかう最中、廊下を曲がるとコトリに男が軽くぶつかってしまい

???「おっと。いやいやすまないねぇ。よく前を見ていなかったよ。この軸では、2回目..いや、3回目かな?たびたびすまないね」

コトリ「わっ…と…。
……今の人、何処かで会ったことが…。」

コトリに対してぶつかった茶色のスーツに白衣をきた中年の男性は、丁寧にコトリに謝るも少し驚いた様子をみせ、そのままコトリたちとは反対に歩き去っていき。

廊下でぶつかった男の人に私は見覚えがあったが、その時はあまり気にもとめずにモニカたちと教室へ向かって……。
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