騎士学生と教官の百合物語

コマドリ

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第1節 リュネメイア編

第25話 vsアイリス

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アイリス「ふー...ここ、だね」

リュネのアジト付近で魔物の死体の山を築き上げ、キンッと金属音を立てて、蒼の剣を背中の鞘に納めると溜め息をつく..これほどの数を相手にしたのは、7年前以来かも知れない

頬についた返り血をぬぐいながら、アジトの入り口をみる

コトリが自らリュネのもとに向かったなんて信じられない。
なにか理由があるはず..でも関係ない。
コトリを守れなかった自分に責任がある..彼女の意思であったとしても


アイリス「必ず、連れて帰るからね...今、行くから」

襲いかかる魔物のや、トラップを破壊しながら深部へと突入していく..すると少しだけ広い部屋にでる

アイリス「行き止まり..!扉..あそこかな..」


………。

リュネ「ふふ♪コトリよ..1週間の修行ご苦労であった♪魔の力を得、コントロールした今の主ならアイリスとも渡り合えるであろう♪
大広間にアイリスが来ておる..主を取り返し、妾を殺そうとな♪」

コトリに話しかけ、修行を終えた彼女を褒め称えながら状況を説明し


リュネ「とうとう主が望んだ願いが叶うときが来ておる♪アイリスを倒し...主の女にするがよい♪そのあとは、主のしたいように躾、調教するがよい♪..準備はよいか♪?」

コトリに対して戦闘意欲を煽るように話を続け、コトリの足元に転送魔方陣を展開し、彼女の覚悟を確かめ


コトリ「ん、でもまだアイリス教官に正面から挑むのは力が及ばない…だから罠を仕掛けさせてもらう…。
リュネ様は殺させないし、もちろんアイリス教官も死なせない…リュネ様は私のわがままに付き合ってもらってるだけだしね。」

アイリスが自分を救出しに来てくれてることを知り、かえって好都合だとつぶやき…
この一週間で魔族の力が馴染み雌豚化もすすんで、自らの欲望と疼きに負けて罪悪感も薄らいでいて。


コトリ「はい、リュネ様…アイリス教官を…私だけのものにしてきます…♪」

すっかりとリュネの従順な雌豚色に染まり、これからアイリスを手に入れられると思うと…コトリは妖艶に微笑んでいて。

そして魔法陣でアイリスのいる少しだけ広い部屋へと転送され…
もちろんもうアイリスを捕らえるための仕掛けは、あらかじめ仕掛けていて…。


ーーコトリ視点ーー

コトリ「……アイリス教官、一週間ぶりですね…♪」

アイリス教官の目の前だけど少し距離が離れたところへ転送されて来た私は、以前とは違う妖艶な微笑みをアイリス教官に向け。

服装も以前とは違い、黒いレオタードに黒い鎧を付けていて…
そして纏っている魔力も包み隠さず、魔族特有の黒いオーラーで。


コトリ「あの夜は裏切ってごめんなさい…でも私はどうしてもあなたを…アイリス教官を私のものにしたかったんです…♪
好き……アイリス教官…いきますよ…♪」

私が指をぱちんっと鳴らすと、私の周りにうねうねの触手が現れ…
リュネ様とは違い種類や召喚できる数は少ないですが、アイリス教官を気持ちよくすることは可能で。

私は小さくつぶやくと…
剣を抜いてその剣先を教官に向け、アイリス教官の方へと触手を何本も差し向けて教官を拘束しようとして。


ーーアイリス視点ーー

アイリス「コトリ..!良かった、本当に心配したんだよ。はやく一緒に帰ろう♪
みんな待って...!」

息をはいてコトリの無事を確かめて安心したように表情を浮かべるも、彼女の以前とは異なる鎧や魔の力に反射的に蒼の剣を構え


アイリス「す、好きって..っ!はやいっ!」 

コトリの告白に表情を赤らめ動揺しつつも、素早い触手の動きを読みながら、攻撃を回避し、蒼の剣で触手を切り落としていき


アイリス(コトリが私を好きって..恋人としてってこと?でも、私はコトリの教官でそんな関係になるには..)

アイリス「うっ!」

私の頬すれすれに触手が通過し、間一髪それを切り落とすも、心理的動揺から普段の私に比べ、剣術や動きが鈍くなっていて


アイリス(いまは考えちゃダメ..目の前のコトリをどうするか考えなきゃ..
なんとか、近づければ峰打ちで気絶させれるはず..集中、集中しなきゃ...)

心を落ち着かせようと勤めるに従い、動きにキレが戻り触手を切り落とし続け


ーーコトリ視点ーー

コトリ「ん、さすがアイリス教官…やはり単純な触手攻撃だけでは捕らえることはできないね…。
始めは動きが鈍っていたみたいだけど、もういつもの教官の動きに戻って…。
……やっぱり前までの私じゃ、教官の背中を守れるだけの力は身につけられなかった…。」

一見 教官用の黒のレオタードと同じように見えるが、鎧の色だけ白銀から漆黒色に変わっていて…
効果も騎士の魔力を高めたりするものから、魔族の力を高める効果などに変わっている。

アイリス教官は次第と簡単に触手の攻撃に対応できるようになり、やはり戦闘経験の差が出てきていると私は把握する…
そして私は小さく自分に対する嘆きの言葉をつぶやく。


コトリ「でも今なら……アイリス教官を捕らえて、もう誰とも戦わせないように出来る…アイリス教官が傷つくことは見たくないからね…。
アイリス教官っーー!! ふっ!!」

私は黒い魔力を隠すことなく溢れさせ、力とスピードをアイリス教官と五分になるまで今の限界まで引き出す…持久戦は狙わない、短期決戦で教官を倒す。

近づくことに専念するだろうと思い、私は先手をとって自分から剣を持ってアイリス教官に向かっていき…そのままつばぜり合いになる。


コトリ「っ! くっ! はぁはぁ…!」

私はつばぜり合いをしながら触手を襲わせ、その触手にも何とか対応してる教官に攻撃をしてを繰り返し…
再生力と手数で責めながら、切り落とされて教官の身体にかかる媚薬の粘液で発情させて教官の動きを鈍らせていく。


ーーアイリス視点ーー

アイリス「...っ!
(おかしい...身体が熱すぎるし、ぞわぞわする..身体が重い..っ!)」

アイリス「くっ...!」

つばぜり合いでコトリと見つめ合うも、ジリジリと押され始め触手の数本をかわしつつ


アイリス(ここまでコトリの一撃が重いなんて..このままじゃマズイ...本気でいかないと..一旦、体勢を..)

私は一旦 距離を取ろうとバックステップし


ーーコトリ視点ーー

コトリ「んっん…! ふふっ…掛かりましたね、アイリス教官…♪」

お互いに体力と気力を消耗していき、まずに根をあげたのはここに来るまで連戦をしてきたアイリス教官で…
教官は一旦距離を置こうとするが、バックステップで退いて回避した先には罠があり…。


それは巨大な蜘蛛の巣でアイリス教官はその中心に飛び込んで、ねばねばした銀色の糸はもがけばもがくほど絡みつき…
教官は巨大な蜘蛛の巣に磔にされてしまい動けなくなり、身体をくねらせたりするとギシギシと蜘蛛の巣が揺れるだけで。


ーーアイリス視点ーー

アイリス「..うっ!こ、これは..蜘蛛族の糸..!くっ!..やられたよ、ここまで強くなっちゃってるなんてね..コトリ、今なら間に合うから解放する..なんて選択肢はないのかな?」

蜘蛛族の糸に捕らわれ、磔にされ蒼の剣を取り落とすとそこから逃れようと身体をくねらせるもかえって身体に糸が絡まり、身体の力を抜き小さく笑いながらもコトリの様子を伺い……。
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