9 / 365
第1節 リュネメイア編
第8話 合同班
しおりを挟む登場人物 紹介
名前 セイバー
年齢 15歳
身長 165cm
誕生日 11月1日
容姿 赤い瞳 金髪のポニーテールでたまに髪をおろしてロングヘアーにもなる。
名前 エリシア
年齢 30
身長 170センチ
誕生日 8月3日
容姿 黄色の瞳 青髪のポニーテール、ときどき髪を下ろしてロングヘアーへ。
マリスミゼル(愛称 マリス)
年齢 30歳
身長 172センチ
誕生日 ーーーー
容姿 腰までのウェーブがかった明るい翠色の髪に金色の瞳。
ーーーーーーーー
コトリ「……アイリス教官 ちゃんと帰ったかな…?あっ…このローブ…ちゃんと洗って教官に返さなきゃ…。」
さっきの魔術師さんとの会話で、一瞬教官が表情を変えたのを見逃さなかった…中央書庫、重要なものが保管されてるところだろうか?
教官から借りたローブを思い出し…
教官の温もりを感じながら、ひとりえっちに使っちゃったからちゃんと綺麗にしてから返さなきゃと思う…
借りたものだったのに、そんなことに使っちゃってなんだか申し訳なかった……。
…………。
モニカ「コトリちゃーん もう朝7時ですよー♪遅刻したいんですかー?コトリちゃーん♪」
翌日の朝、私の部屋の扉からノックの音と、昨日あった友人の声が響き。
コトリ「ふぁ…? んっ、んんっ~ この声は…モニカ…?
ふぁあ…モニカ、どうして私の部屋がわかったの? というかなんで私のところに?」
翌朝、誰かが私の部屋に訪ねてきて…それがモニカかなと思い、まだ寝てた私はピンクのパジャマのまま扉を開けます。
今まで誰かが起こしに来てくれるなんて経験したことのない私、友達になったとはいえモニカが朝私の部屋に訪ねてくるなんて予想してなくて…私はあくびをしながら、まだ寝ぼけた表情でモニカを部屋に招き入れます。
私の部屋はほとんど何もなく、もともと学生用に支給された机やベットにテーブルなんかくらいしかなかって。
ーーーー
モニカ「なんでわたしのところに....?じゃないですよっ。
時計見てください時計っ♪ほらほらっ」
まだ寝ぼけているのか眠そうなコトリに、部屋にかけてある時計を指差し急ぐように促してあげ、ゆっくりと腕を組んでニヤリと笑うと
モニカ「まぁ、夜遅くまで..ひとりでいろいろやってたから仕方ないですけど♪
....というか、部屋シンプルですねー♪くまのぬいぐるみとかあげましょうか?♪」
コトリを待っている間、部屋をキョロキョロと見回しながら、話を続けて
ーーーー
コトリ「むにゃむにゃ…まだ時間あるじゃない…私 朝は野菜ジュースだけで十分だから、まだもうちょい寝れるの…ふぁあ…。」
モニカに時計を指差しされながら急ぐように言われ、私は朝はギリギリまで寝てるタイプだからと答えます。
いつもこれでちゃんと遅刻しないように起きれてるし、まだ眠いからもう少し寝ていたいな…と私はあくびをしながら思ったりしてみて。
コトリ「むにゃ…? ひとりでやってた…? ふぁあ…モニカにゃに言ってるの…?
だって私、ここに何も持ってくるものなんてなかったし…くまのぬいぐるみとか、私には似合わないよ。
とりあえず着替えてくるから、少し待ってて…あっ、覗いちゃだめだよ…女の子同士でも…その…恥ずかしいから…。」
頭が回ってない私は、モニカがニヤニヤしている理由が分からない…おそらくひとりえっちのことを言っていたのかな? と思うのはまた少し後のことである。
モニカと会話しながら眠気が少なくなってきて、私は部屋のシャワー室で白のレオタードに着替えてくるから待っててねと言う…
私は少し頬を赤くしながら、恥ずかしいから見ないでねとモニカに言いってレオタードに着替えてきます。
ーーーー
モニカ「ふふっ..コトリちゃんはマイペースですねぇ♪」
寝ぼけた様子のコトリに、昨日の彼女に見なかった一面を見て小さく微笑むと部屋の壁にもたれかかり準備が整うのを待つことにし
モニカ「ふーん..そうなんですか。はい、わかりましたけど、遅刻しない程度には急いで下さいね♪
今日の一個目は、例の合同訓練班の発表日ですよー..つまり、ききそびれたら他の皆に迷惑かけちゃいますからね♪」
壁にもたれかかったまま、コトリに声をかけながら、一応忘れてないかどうか確認のために予定を教えてあげもののない簡素な部屋に彼女なりの拘りがあるのかなと内心考えながら、一応遅刻を意識させて。
ーーーー
コトリ「ん、わかった。んっしょ…と、これで大丈夫かな…?モニカ、お待たせ。」
私は鏡の前に立ちながらレオタードに着替えていきます。
ピンクのパジャマを脱ぎ、下着も脱ぎ、白いレオタードを身に纏い着替えは完了します。
すぐに着替え終わった私は、モニカのところに戻ってくる。
コトリ「部屋を見回してたみたいだけど、どこか気になるところでもあった?合同訓練班?
ああ、今日だったか…まあ私は誰と一緒になろうと関係ないけどね…んくんく…。まあ、その…一緒の班になれたらいい…ね…。」
冷蔵庫から野菜ジュースを二本取り出し、一本をモニカに渡して、もう一本は自分で飲み始めます。
少し前までなら誰と一緒になろうと関係なかったが、今はモニカと一緒の班になれたらいいなと思っていて…私は少し恥ずかしそうにしながら、そうつぶやき。
ーーーー
モニカ「んーん♪じゃあ、いきましょう♪....そうですねー、実際のところ誰となるかは蓋を開けてみるまでわかりませんし♪
ジュースですか♪ありがとーです♪....ふふ♪そうですね。私もコトリちゃんと一緒の班ならいいなと思いますよ♪」
学校までの通学路の道のりを歩きながら、明るい様子で話していると、ほどなく騎士学校の門が見えてきて多くの生徒や教官の姿も
モニカ「ほえ~..だけど、生徒は1チームにつき3人..私とコトリちゃん以外にも一緒になったとしても、あと1人入りますよねー。すぐに仲良くできるといいですね♪」
そう話しかけながら合同授業室への廊下を歩いていき
ーーーー
コトリ「そういえばそうだったね、となると教官も三人になるわけだ。
三人目か……貴族の人とは班になりたくないな…特にあの人とは…。」
班分けは三人だという話になり、プライドの高そうな貴族の人とは一緒の班になりたくないなとつぶやく。
特に入学試験の時に 貴族ではない私が新入生の一位を取ってしまい、二位のある貴族のお嬢様に目をつけられていたのだ…。
…………。
班分けが発表された…
コトリ、モニカ、そして『セイバー』と呼ばれた女性が同じ班らしい。
それを聞いた私は、うわぁ…と どうしてこうなったのという表情になっていて、そこに女性の声がして…。
????「ふふふっ…まさか貴方と同じ班になれるとは思いませんでしたわ。
入学試験では遅れをとりましたが、入学してからはもう遅れなんてとりませんから…よろしくね、コトリさん。」
コトリ「ふぅ…セイバーさん、まだ私のこと気にかけてたんだ……行こっ、モニカ。」
セイバー「ちょっと! またこの私を無視するのですかコトリさん!?いい加減に私と一対一の真剣勝負を受けてくださいまし!」
コトリ「やだ、めんどくさいし。」
セイバー「またそれですの!? お、お願いですから私を無視しないでくださいですわ!」
私はセイバーの話しかける言葉には反応するが、無視してモニカの手を引きながら一緒に合同訓練のために指定の場所に歩いて行く。
その後ろには、セイバーも後を着いてきていて…。
ーーーー
モニカ「あぁ、あの子がコトリちゃんが言ってセイバーちゃんですか♪コトリちゃん、コトリちゃん..あれ?」
セイバーの名前が発表されると、コトリに話しかけるも全然返事が帰ってこず、コトリの方に顔を向けると既にセイバーとじゃれあい出して、すぐに手をひかれて誘導され
モニカ「ハイハイ、二人ともそこまでですよ♪私たちはこれから同じ班なんですから..ずばり、チームワークが大事ですっ♪
..あんまり、教官たちに仲悪い姿見せたら..っと、あ、ここ、ここですよっ」
誘導されながらも、仲良くなるように取り計らおうとするもあんまり効果がなく、すぐに教官たちが待つ部屋についてしまい
アイリス「お!来たねー♪さ、そこに座って座って♪ん、そうそう。..私はアイリス。コトリの担当教官だよーっ
..ていっても、モニカも、セイバーもちょこっとだけ入学式の時に話したし、初めましてでもないかな♪他の教官たちが来たら、始めるから楽にして待っててね♪」
生徒たちを明るい笑顔で迎え自己紹介をするアイリスだが、左頬には長方形の絆創膏のようなものが張ってあり部屋に入った彼らを気遣い、着席させてあげ三人を見渡すと、少しだけギスギスした空気に気づき....
ふーん..まぁ、初めてチームを組むんだしね..不安になって当然かな♪
ーーーー
セイバー「ええ、よろしくお願いしますわ アイリス教官。
ふぅ…それにしても、また見事に無視されてしまいましたわ…。
貴方はモニカさんでしたわね? 私はセイバー、これからよろしくですわ♪」
席は真ん中がモニカ、そして左右それぞれにコトリとセイバーが座っています。
アイリス教官に挨拶を交わし、そして少しため息をついたあと…セイバーはモニカに挨拶をします。
さきほどまでの強気な態度は少しなりを潜め、優しく微笑んでモニカに手を差し出して握手を交わす。
コトリ「……? ……っ!?
ア、アイリス教官…その頬どうしたの…? 昨日帰るときはそんなのしてなかったのに…!」
私は一人で他の教官が来るのを待っているなか アイリス教官が怪我をしてるのに気づく。
席を立ち上がった私は 少し慌てた様子でアイリス教官のそばに近寄り、心配そうな表情でアイリス教官を見つめて。
ーーーー
モニカ「こちらこそよろしくです、セイバーちゃん♪いやー でもでも緊張しますね♪騎士学生の中でも優秀な二人とチームなんて..♪」
セイバーに対してニコニコ微笑みながら、臆することなく手をとり挨拶をして、学生No.1とNo.2の生徒と一緒になることに対してちょっとだけ緊張していると告げ
アイリス「え?あー、これはねー...かすり傷だよ♪ちょっと昨日いろいろあってねー..っと、ほらほら、私なら大丈夫。もうすぐ教官も来るし、座っててね♪
....心配してくれてありがとう♪ん、来たみたいだね♪」
コトリがかけよってくると、白の絆創膏を片手でさすりながら、考えるような仕草を見せ話を続け、優しく微笑みコトリにお礼を言ってボンポンと頭を撫でて席につかせると同時に部屋の扉が開かれ
ーーーー
セイバー「ふふっ…ありがとうございます、でもコトリさんに負けてますから……私はなんとしても卒業までに一位にならなければいけないのです…。」
モニカに優秀と言われ、セイバーは一瞬戸惑う……騎士学校を一位で卒業、そして騎士団にトップで入隊しないといけない…と、セイバーは少し悲しそうな表情で告げて。
コトリ「っ…あ、危ないことしないでって言ったのに…。
んんっ…// …今は許すけど…本当に気をつけてね…?」
やっぱり昨日の私の考えは当たっていて、教官が何か放火事件を調べてたんじゃ…ということが考えて分かる。
アイリス教官に頭をポンポンと撫でられ、本当に気をつけてねとすごく心配した声で私はお願いする。
????「アイリス、遅れてすまない…学園長がどうしても私についてくるって聞かなくてな…。」
セイバー「エリシア教官、いつも厳しい貴方が遅れてくると思いませんでしたわ。」
エリシア「ふふっ…そういうなセイバー、後でお前の訓練に付き合ってやるから。」
私が席に着くと…そこへフレイ教官に学園長、そしてアリシアと呼ばれたセイバーの教官が教室に入ってくる。
エリシアとセイバーが会話を交わす…二人はお互いに貴族出身で、学園に来る前から師弟関係だそうだ。
ーーーー
モニカ「....?」
セイバーのかたくなな様子に、そこまで成績が大事なのかな..それとも、貴族って言ってたし何かしら事情があるのかな..と考えながら、
不思議な様子を
アイリス「エリシア。んーん、私たちも今来たところだからね♪...学園長はともかく、これでみんな揃ったから始めよっか♪フレイ?」
フレイ「ですね。それでは、自分から説明しますよ....」
アイリスの言葉に、黒髪をボサボサにし瞳まで隠れるぐらい伸ばした丸眼鏡をかけた男性が前にたって
フレイ「えー..セイバーさん、それにコトリさん。はじめまして。自分は一応..モニカさんの担当教官のフレイといいます。以後よろしくお願いしますね」
そういって教官にも関わらず、一礼すると、あまり気にしてない様子で教壇の前に立ち話を続けて
フレイ「えー..今回の合同班の編成の目的はですね。将来、騎士団として皆さんが戦うときに必要な、チームワーク等を養うことです。
学園長を除いた、この6人でチームを編成します。卒業までの間は、この班が基本になりますので、仲良くしてくださいね」
小さく息をはくと、「そうそう」と呟いて
フレイ「実際に授業として、騎士団が扱わないような小さな事件や事案、簡単な事案を扱って行く実践式だから飽きることはないと思いますよ。えー..生徒の皆さん、ここまではいいですか?」
コトリや、モニカ、セイバーを見回しながら内容を把握しているか確認を
ーーーー
エリシア「学園長はこの席で、おとなしく聞いていてくださいね。」
エリシアはフレイ教官と一緒に教壇前まで来ると、一つ椅子を端っこへと持っていき…学園長はここで座って話を聞いていてくださいねと告げる。
コトリとセイバーはフレイ教官に挨拶をし、そして合同訓練の説明が始まり。
コトリ「……仲良くできそうにない…。」
セイバー「ふふっ…コトリさんが私を無視しないというのなら、特別に仲良くしてあげてもよろしくってよ?」
エリシア「ふぅ…お前たち二人は相変わらずだな、ちゃんと仲良くしろ。」
私は表情一つ変えないクールなまま言葉を紡ぎ、それにたいしてセイバーも反応する…仲が良いのか悪いのか分からないやりとりに、エリシアは呆れた表情を浮かべる。
ちゃんと私もセイバーもフレイ教官の話を理解していて その辺りはちゃんと優等生らしく。
ーーーー
フレイ「..それで、今回、我々が最初に扱うのは先日発生した..放火事件です。ご存知の方もいるかもしれませんが..王国騎士団中央書庫が燃やされたアレです。」
フレイが話を続けると、王国騎士団に犠牲者が出たことを知っているのかモニカが不安そうな表情を浮かべたのを見て、私が立ち上がり。
アイリス「もちろん、危ない事件ではあるから、私たちも全力でサポートするからね♪
私たちがチームとしてやることは..時系列の整理とか、探索であったりだとか..簡単なことだから、そんなに危険はないと思うよ♪」
フォローするように話を続けて生徒たちの不安を解消するようにつとめ
フレイ「えー..早い話が王国騎士団も、国境警備や他の重要施設の警護に駆り出されていて人員不足ということです。
それとは別にチームで戦闘訓練や、授業も行ってはいきます..こんなとこですかね...学園長、他何かありますか?」
事情を説明し終わると、建前上聞かなければと思い、学園長に質問を
マリスミゼル「エリシア♪にアイリス、フレイ..このチームは教官 生徒 含め 取り分け優秀ですからねぇ♪私からは特には付け加えることはないでしょう♪
ああ..皆さんの顔は覚えましたよ♪
がんばって頂いたら、今度は私から差し入れを持って来ますので、励んで下さいね。期待していますから♪」
緑色のウェーブのかかった長髪に、金色の瞳を辺りに見回すと、上品な雰囲気をかもしだしながらも、エリシアを呼ぶときはとくに嬉しそうな様子をみせ激励の言葉を
ーーーー
コトリ「ん、昨日の…。」
セイバー「犠牲者が出たアレですか…そんな危険で重要そうな案件の手伝いを、騎士学生の私たちがですの?」
昨日の放火事件の話題が出て、私は昨日のアイリス教官とのやりとりで不安は消えたのか、クールな表情のままつぶやき…
セイバーはそんな重要で危険そうなことを学生に? と聞き返す…セイバーと私はチラリとモニカを見て、彼女を心配した素振りを見せる。
するとアイリス教官がちゃんと答えてくれ…セイバーとコトリは納得して、またフレイ教官の説明を聞くことに。
エリシア「ふぅ…学園長…今回だけではなく、また次回からもついてくるおつもりですか?
別に構いませんが、自分の仕事はさぼらないでくださいね…私は手伝いませんから。
まあマリスミゼル学園長のいうとおり私はともかく…アイリスとフレイは優秀な教官だ、もし何らかの事態があっても君たちの安全は保証できるだろう。
もちろん私も君たちを守る、だから安心して授業に集中してくれ。」
学園長が今度からは差し入れを と言い…エリシアは少し呆れた表情を見せ、学園長としての仕事はちゃんとこなしてくださいねと言う。
嬉しそうにしている学園長…そんな学園長の話に合わせるようにエリシアも語り出し、生徒たちを安心させる言葉を選ぶ。
ーーーー
マリス「ふむ....♪」
このまま帰してもいいと思ったのだけれど...あの二人には問題がありそうね..決めた♪
マリス「それでは説明も終わったことですし..チームの結成と、親睦を深めるために皆さんをディナーに招待しましょう♪」
フレイ「あ、あの学園長..失礼ですが、自分は..あ、いえ。..なんでもないです」
フレイが学園長の申し出に目を見開いて恐る恐る手をあげ断ろうとするも、笑顔の学園長に睨み付けられると大人しく手を下ろして従い
マリス「ディナーといっても内々でやるものですから、ドレスや正装をしてくる必要はありませんよ♪ おのおの、いつもの格好で私の家にきてください♪..そうー..準備は私とエリシアでやっておきます♪」
穏やかな感じで話を続け、エリシアを見てニッコリ笑うとこちらに来るように小さく訃げ
マリス「それでは、私たちは一旦失礼しますよ♪ここからは、自由時間..一旦解散するも、授業を続けるのもよしとします♪
そうですねぇ..生徒たちの意思を優先してあげなさい。では、また夕刻に..」
扉を開けて小さく微笑み、ある程度の指示を与えその場をあとにして
ーーーー
コトリとセイバー「えっ…?」
エリシア「……。」
学園長の提案に 私とセイバーがえっ…と言ったあと、お互いの顔をちらりと見る。
エリシアは学園長の意図に気づき、黙って成り行きを見守る。
エリシア「ぁ…っ…は、はい…学園長…。
セイバーもあとでみんなと一緒に来てくれ…その…時間もかかるだろうからゆっくりな。」
学園長…マリスに微笑みながら呼ばれ、エリシアは恥ずかしそうにしながら視線を逸らす…その頬は少し紅潮していて、マリスの声などに身体も反応してびくんと震え…それにより彼女が身につけている首輪の鈴がちりんと音色を鳴らして。
セイバー「エリシア教官、なんだかいつもと様子が違ったような……いやそれより、一人になってしまいましたわ。
そうですわ、コトリさん私と勝負を…。」
コトリ「アイリス教官、ちょっと訓練に付き合ってよ。
あと…その頬の傷を見せて、私が治療してあげるから…。」
セイバー「また無視ですの!?
はぁ…私これからどうしましょう…。」
エリシアがいなくなりセイバーは一人で時間を過ごすことになり、コトリに勝負を挑もうとするが…私はアイリス教官の側により、傷口のことをずっと心配していて。
自由時間を一人でどうやって過ごそうかと考えるセイバー。
ーーーー
モニカ「ふふ♪コトリちゃんは、アイリス教官ラブですから♪勝負は私じゃ、力不足だから無理ですけど..私にセイバーちゃんのこと、いろいろ教えてくれませんか?
フレイ教官は行っちゃいましたし、そもそも、私、セイバーちゃんと、もっと仲良くなりたいし友達になりたいんです♪」
横からセイバーを見ていたモニカが彼女の片手をとり、ニコニコ笑って素直に気持ちを告げ
アイリス「んー?もちろん♪やる気がある生徒は好きだよ私♪じゃ 私たちは訓練室だね♪
ふふ♪心配は嬉しいけど大丈夫だよ♪いこっか♪」
訓練を求めてくるコトリに満足そうにうなずくと、優しく笑ってお礼を言い、コトリの手を握ると彼女を引っ張りながら訓練室にいくために退室を。
ーーーー
セイバー「あっ…モニカさん…? 私の…ことを…それは何故ですの…?
えっ…? わ、私と…友達に…? っ…。
え、ええ♪ 私で良ければ友達になってあげますわ♪ よろしくですのモニカさん♪」
不意に横からモニカに優しく手を握られ、そしてセイバーのことをいろいろ教えて欲しいと言われ…セイバーは少し戸惑いと不思議が混ざった表情を見せる。
微笑むモニカの偽りのない気持ちを聞かされ、セイバーは頬を赤くして恥ずかしそうにする…幼い頃から出来損ないのセイバーの周りには友達なんていなくて、モニカの真っ直ぐな気持ちがすごく嬉しかって。
嬉しさのあまり、セイバーはモニカの身体をぎゅっと抱きしめる。
コトリ「そうだ…きょ、今日は…その…前みたいなこと…しちゃだめだからね…?
あっ…// か、顔に傷残らないようにね! アイリス教官の顔、綺麗なんだから!」
私は恥ずかしそうにしながら…前みたいにエッチなことはだめだよと言う…でも、でも私は少しは期待もしていて。
アイリス教官に手を握られ、私はドキドキしてしまい…クールな表情が赤くなりながら、顔に傷を残さないように手当しなよと言います。
ーーーー
モニカ「ひゃっ♪....せ、セイバーちゃん..く、苦し..ん♪..じゃあ、話しましょー♪」
セイバーに抱き締められると嬉しくはあったが、あまりにぎゅっと抱き締められ苦しそうな表情をしつつ、少し微笑み話始め
アイリス「ん♪フラグだね、フラグ♪本人は絶対するなよっ!するなよっ..ってゆうけど 実はホントはおねだりしてるってやつだよね♪
大丈夫だよ♪ちゃんと魔法騎士様に応急処置してもらったから♪さ、訓練訓練だよー♪」
ニコニコ笑いながらコトリと話を続け訓練室への道を歩いて
ーーーー
セイバー「えっ…あっ…ご、ごめんなさい…つい嬉しくなってしまいまして…//
はい、モニカさん♪」
苦しいと言われモニカを抱きしめるのをいったん止め、セイバーは嬉しそうな表情で話し始めます…自分は出来損ないっと呼ばれてるのはもちろん伏せて。
コトリ「っ…// フ、フラグって…私がおねだりなんて…するわけ…//
それなら大丈夫かな…? ん、いこっか。」
アイリス教官の言葉に…私は少し赤くなりながらも、クールな表情のままおねだりなんてしてないとつぶやく。
そしてアイリス教官の手をぎゅっと握り返し、二人で部屋を出た……。
0
お気に入りに追加
106
あなたにおすすめの小説

〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
【ママ友百合】ラテアートにハートをのせて
千鶴田ルト
恋愛
専業主婦の優菜は、娘の幼稚園の親子イベントで娘の友達と一緒にいた千春と出会う。
ちょっと変わったママ友不倫百合ほのぼのガールズラブ物語です。
ハッピーエンドになると思うのでご安心ください。

とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
身体だけの関係です‐原田巴について‐
みのりすい
恋愛
原田巴は高校一年生。(ボクっ子)
彼女には昔から尊敬している10歳年上の従姉がいた。
ある日巴は酒に酔ったお姉ちゃんに身体を奪われる。
その日から、仲の良かった二人の秒針は狂っていく。
毎日19時ごろ更新予定
「身体だけの関係です 三崎早月について」と同一世界観です。また、1~2話はそちらにも投稿しています。今回分けることにしましたため重複しています。ご迷惑をおかけします。
良ければそちらもお読みください。
身体だけの関係です‐三崎早月について‐
https://www.alphapolis.co.jp/novel/711270795/500699060
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる