騎士学生と教官の百合物語

コマドリ

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第1節 リュネメイア編

第7話 王国騎士団

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客が全て帰り店を閉めた後のメイド喫茶のロッカールームの前で背伸びをし、元の騎士服に着替え終わり、コトリが出てくるのを待つ。

アイリス「ん~っ....楽しかったけど、疲れたぁ..♪」

ーーーー

教官の少し後に続き、私も騎士服姿でロッカールームから出てきます。

コトリ「ふぅ…やっと終わりました…。
教官は楽しくやれていいですよね、私はすごく恥ずかしかったです……それに…お尻、まだ変な感じですし…。」

いつものクールな表情ですが、やっぱり慣れないことをしたため少し疲れが出ていて…でもやってみて楽しかったのか、少し満足げな様子も表情に出ていました。

猫の尻尾がお尻にずっと入っていたので、まだ変な感じが残っていて…私は頬を紅潮させ、身体をもじもじさせる。

ーーーー

アイリス「あはは♪だって、なにするにしても自分が楽しまなきゃ損だよ♪
あらら..お尻の感覚に目覚めちゃったか♪
それも、ゆくゆく開発してあげるから心配しないで♪..さ、行こうか。他の皆も帰っちゃったみたいだしね」

コトリの言葉にからかうような言葉をしながら路上に出ると、夕方で歓楽街ということもあり、人通りも増えすっかり昼の街とは姿を変えていて。


アイリス「今日の社会学の授業はおしまい♪どう?楽しかったかな?」

騎士学校への帰り道、今日の出来事を振り返りながらコトリがどうおもっているか、問いかけ。

ーーーー

コトリ「ふふっ…アイリス教官らしいや。っ!? 感覚に目覚めたって…そんなこと…か、開発なんてしなくていいから…//」

アイリス教官が楽しそうに微笑みながら損だよと言い、私もつられてくすりと微笑みます…私もこんな風になれたらな、と教官の明るさが羨ましくなる。

お尻のことを教官にからかうように言われ、私は赤くなりながら恥ずかしそうにして。


コトリ「……ん…疲れたけど、楽しかった…こんなに楽しく感じたのは久しぶりかも……ア、アイリス教官と一緒だったってのも…あるけど…。」

今日の授業は楽しかったかなと聞かれ、私は楽しかったと答える…
今日はモニカとマサキさんとの会話に教官とのメイド体験、本当に充実した1日で…久しぶりに自分が生きている実感を思い出せた。

でもやっぱり一番は…アイリス教官と一緒に居れたからだと思い、私は少し照れた表情で小さくつぶやきます。

ーーーー

アイリス「あの最初についた男の人たちも凄いテンション上がってたもんね♪
なんだっけ、美少女☆騎士せれ..セレナだったかな。
それよりコトリがかわいいって..きっと 好みのタイプにドンピシャだったんだろうね♪」

コトリが男性客に絶賛されたことを思いだし、楽しげに笑うと


アイリス「ふふ♪私もコトリと居れて楽しかったよ♪コトリには楽しく授業してもらって、どんどん成長してほしいなー♪
....っと、あれは..まだいろいろやってるみたいだね。」

コトリと楽しい会話をしながら歩いていると歓楽街には珍しい人数の、王国騎士団の魔導師・騎士がチラホラと通りすぎ、または目につき

ーーーー

コトリ「ふふっ…いろいろとその話してくれたもんね、いい人たちだったね。好みのタイプ……でも私、恋愛とかしないから…。
(恋愛は絶対にしちゃいけない…本当は友達や親しい人なんかも作っちゃいけない……教官やモニカにマサキさん、もし私の過去を知ったらどんな顔するんだろ…きっと嫌われちゃうよね、今までがそうだったし…。)」

最初の男性客との話になり、微笑みながら話していたが…恋愛の話になると少し表情に影がおちる。

私なんかが誰かを愛したりしちゃだめ、本当は親しい友達も作らないほうがいい…
いつか裏切るかもしれないから、私にあの男の血が流れてるから…と私は過去のことを思い出し、教官には嫌われたくないなと思って。


コトリ「あっ…アイリス教官…えへへ…//
(いつか私の過去を話せるのだろうか…? アイリス教官だけには…嫌われたくないな…。)

えっ? あれは…もしかして例の放火事件の…?」

アイリス教官も私と居れて楽しかったの言ってくれ、私はすごく嬉しくなって…自分の過去を思い出してたのも忘れ、嬉しそうに微笑む。

いつか自分の過去を話せる日がくるのだろうか、などと考えていると…多くの王国騎士団や魔導師たちがいるのを見つける。

ーーーー

 アイリス「こらこら、そんな枯れたこといわないのっ♪」

コトリが暗い表情を見せると、励ますようにコトリにチョップを入れてツッコミ


アイリス「うん、そうだろうねーっ..この数の王国騎士団は街中じゃなかなか見られないよ....
ん、そういえば、王国騎士団って、どういう人たちなのか、コトリ知らないんだっけ?」

 歩きながら調査活動をする騎士団を素通りし、騎士学校のほうに進み、初日の面接のことを思いだして確認を

ーーーー

コトリ「……あうっ!ア、アイリス教官…何するの…少し痛い…。」

私が自分の過去のことを考えていると、アイリス教官にチョップをされ…私は少し瞳を潤ませ、両手で頭を押さえる姿を見せます。


コトリ「やっぱり被害とか大きかったんだ…こんなことするなんて…酷い…。
えっ、あっ、うん…王国騎士団ってどんなのか詳しく知らない。
私を騎士候補にスカウトしてくれた騎士…レインは教会騎士団だから…。」

教官の話を聞きながら、私は放火事件の被害を受けた人のことを心配する一面を見せます。

ある女性騎士とたまたま私が出会い、その才能を見込まれて騎士候補生として学園に入学させてもらえた…そう私は教官に話す。

ーーーー

アイリス「そうだねー..すぐに犯人が捕まるといいけど。ん、王国騎士団とゆーのは..わかりやすくゆうと、この国の国王様、直轄の軍隊って言ったらいーのかな♪

通常、騎士団とは依頼人から依頼を受けて、その仕事をこなし報酬をいただいて生計をたてるんだけど..王国騎士団とゆうのは、王様がボスだからね。
そういうのじゃなくて、通常業務はこの国全体の警備や司法、治安・秩序を守るのが仕事。もちろん、報酬は王政府からでてるの。ここまではいいかな?」

歩きながらも、いつもの癖で人差し指をだてて、教室で講義するようにわかりやすく解説してあげ、理解できたかどうか確認を


 アイリス「ちなみに、うちの生徒たちは、王国騎士団は規模も大きくて二大騎士団の一つでもあるから、進路の一つとしては、結構人気なんだよ♪
教会騎士団のレインさんか…それってもしかして..っと、どうかしましたか?」

以前話してあげた話を交えて理解を促していると、王国騎士団魔導師隊のローブを着た若い男性が立ち塞がり


『時間をおとりして申し訳ありません。僕は王国騎士団魔導師隊所属 ケーガンといいます。
騎士の方とお見受けしますが..今日の早朝、騎士団の中央書庫が燃やされ、護衛の騎士4名の遺体も見つかりました。  
犯人は盗賊のような黒いローブをかぶった褐色の肌をしたものだとか。
..目下、全力で検索中なのですが..何かしりませんか?』  

アイリスが知らないと答えると 今度はコトリにも視線をうつし『どうかな?』と、話を続け

ーーーー

コトリ「えっと、王国騎士団は国王様 直轄の騎士たちのことを指すんだね。
それで普通の騎士団とは違い、国民たちの安全を守るのが主な役目…ってことだね?二大騎士団か…でも……騎士学校の教官を目指すのもあり…かな…。」

アイリス教官がいつもポーズで詳しく教えてくれるので、私も人差し指を立てて同じポーズで答えを返す。

アイリス教官みたいなフィリア騎士学園の教官を目指すのもありかな、と小さくつぶやく…私が教官みたいに生徒に慕われることはないかもだけど。


コトリ「王国騎士の魔導師…っ…
(死者が出たんだ…。)
い、いえ…私も知らないです……ごめんなさい、役に立てなくて…。」

私たちのところにローブを着た人たちが現れて、今日あった事件のことを話しながら尋ねてくる。

死者が出たと聞き、私は少し動揺してしまいます…私はアイリス騎士に身体を寄せ、心を落ち着かせてから知らないですとクールな表情で返答をし。

ーーーー

アイリス「コトリなら、なんにだってなれるよ♪それを叶えるための意思さえあればね♪これからどんど成長するだろうから♪」

コトリの理解した内容に「その通り♪」と伝えると、自分の真似をするコトリに小さく微笑み、不安そうにする彼女に言葉を続け


『そうですか...わかりました。それでは、何かあればこの僕..ケーガンか、王国騎士団に連絡して下さい。それでは。ご協力ありがとうございました』

 そういうとケーガンは一礼して 私たちとは逆の方に進んでいきやがて姿が見えなくなると


アイリス「物騒になっちゃったなぁ..大戦から7年..ようやく安定してきたのに..ん、コトリ、大丈夫?怖かった?」 

遠くを見つめながら小さく呟くと、身を寄せているコトリに気付き、頭を撫でてあげ。

ーーーー

コトリ「それを叶えるための意思があれば、か……ありがと、アイリス教官…。
(アイリス教官の期待に…答えたいな…。)」

アイリス教官の言葉に励まされ、私は少し微笑みをこぼす…過去の鎖に繋がれてる私が、名前のようにいつか自由に空に飛び立てる日はくるのだろか…?

私は教官の優しさや期待に答えないな…と心の中で今まで以上に頑張らなきゃと思う。


コトリ「……ふぁ…ア、アイリス教官…// こ、怖くなんてなかったです…ただ…ちょっとだけ動揺しただけです…。
教官は…アイリス教官は危ないことしないでね…? いなくなったり…しないでね…?」

アイリス教官に優しく頭を撫でられ…私は気持ちよさそうな声を漏らし、嬉しそうな感情が表情に出る。

まだ学生で本当は心も弱い私、だから死者が出た事実に少し恐怖を感じた…でも少し怖かったなんて口に出すのは出来なくて、私は強がったように振る舞う。

恐怖から…アイリス教官が怪我をしたり、私の前からいなくなったりしたことも想像してしまい…過去のこともあるので、私は少し涙目でアイリス教官を見つめて。

ーーーー

アイリス「あはは♪コトリは甘えん坊さんだね♪....大丈夫、そんなことにはならないよ♪」

優しくポンポンと頭を叩くとそのままコトリの身体を自分のほうに寄せてあげ安心させると小さく微笑み。


アイリス「さ、今日は帰ろうか♪いろいろあって疲れたよね。ゆっくり休も♪」

そのまま雰囲気を切り替えるように明るく言い、そのまま騎士学校女子寮前まで帰りつくと、ゆっくり休むように伝えて、帰寮するように促し

ーーーー

コトリ「ふぁ…っ…あ、甘えん坊じゃない…もん……ん…にゃ…アイリス教官…//
約束…だからね…?」

アイリス教官に抱き寄せられて微笑まれ…甘えん坊じゃないと言うが、私はより教官に身体を寄せてくっついちゃいます。

教官に頭をポンポンされながら、私は約束だからねとつぶやく。


コトリ「ん、今日は本当に疲れた…でも充実してた……教官こそ、ゆっくり休んでね。
あっ、約束してたし…今度また二人で一緒にマサキさんのところで飲もうね…。アイリス教官、また明日…おやすみ…。」

教官の方こそ疲れているだろうと心配し、私は照れながら気遣って。

今日は遅いから、今度また教官のお酒飲みに付き合ってあげると私は約束してあげる。

私はやわらかい微笑みを見せて、アイリス教官におやすみなさいと挨拶を交わし…。

ーーーー

アイリス「うん、また一緒にいこうね。お休み♪....ん~っ..♪
さて..と..関係ないとはいえ....気になるね..少し、調べてみよっかな..」

コトリが見えなくなるまで見送ると、背伸びをして小さく呟き、自分の部屋ではない方向へと進んだ....
王国騎士団の中央書庫といえば、機密文章も保管されている重要な場所の一つ....騎士学校のものに危険が及ぶとは思えないけど..一応ね………。
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