4 / 5
04.状況整理と方針設定
しおりを挟む俺の名前は松代《まつしろ》 才賀《さいが》。
どこにでも居る高校生……だった。
くそ女神に廃棄されたダンジョンで、ヒドラと出会い、なんとか勝利を収める。
ドロップアイテムの妖刀【七福塵《しちふくじん》】、そして呪物【夜笠】を手に入れた。
『我が使い手よ』
妖刀からは、中性的な声が聞こえてくる。
男のようにも聞こえるし、女と言われてもまあ納得がいく。そんな感じの声だ。
『名を聞こう』
「松代《まつしろ》 才賀《さいが》だ」
『ふむ……サイガ・マツシロ。おまえ様はひょっとして召喚者か?』
「なんだよ、召喚者って?」
『異世界より召喚された者のことだ。そういうやからは古来よりいたのだ』
「じゃあ、それだ。くそ女神のせいで、こっちの世界に無理矢理連れてこられた……というか捨てられたんだよ」
あのくそ女神め。
俺を悪者に仕立て上げた上で捨てやがった。絶対に許さねえ。
『サイガよ。今おまえ様が置かれてる状況は、そこそこ危ういぞ』
「……どういうことだ?」
『ここは高難易度ダンジョン、【七獄《セブンス・フォール》】だ』
「七獄……?」
『世界トップクラスに難易度の高い七つのダンジョンの総称だ。ここは七獄の一つ、【憤怒の迷宮】と呼ばれている』
七つの地獄で、七獄。
しかも憤怒のダンジョン……。
「もしかして、ほかにも暴食とか高慢とか、そういうダンジョンがあるのか?」
『そのとおりだ。知恵が回るな。ともあれ、ここがものすごい高難易度のダンジョンであることは理解したか?』
「ああ……」
脳裏に、ヒドラとの戦いがよぎる。
正直、ギリギリでの勝利だった。
相手が毒攻撃以外のすごい攻撃手段を持っていたら……。
あるいは、俺が無毒なんていうヒドラメタな能力を持っていなかったら……。
今頃、俺は即死していただろう。
『ヒドラはこのダンジョンで出現するモンスターの一つにすぎない』
「ほかにもあれくらいやばい敵がいるっていうのか」
『然り。そのうえ、このダンジョンは全250階層。そしてここはその最下層だ』
「250……」
気が遠くなりそうな数字だ。
相当奥深くに、俺は捨てられたってことだな。
『さて、サイガよ。現状は理解したな? その上で、どうする?』
「どうするって……」
『聞いたとおり、ここは七獄《セブンス・フォール》、高難易度ダンジョンだ。生きて外に出れる保証はまるでない』
「…………」
この部屋を出たら、そこにはヒドラ並のやばいモンスターが待ち受けてる。
そして、250にもおよぶ、広大なダンジョンも……。
『リスクを犯してまで、外に出る必要はないだろう。幸いにして、この部屋はヒドラのナワバリだ。ほかの魔物は入ってこない』
なるほど、さっきから魔物が襲ってくる気配がないのは、そういう理由だったか。
『で? どうする?』
どうする……かだって?
「決まってるだろ。外へ、出る」
『魔物がうろつくダンジョンを抜けてまで、なぜ外に出たい?』
「決まってるだろ。復讐だ」
俺を捨てたくそ女神。
俺をいじめた木曽川。
俺に呪いがかかっているとかいう、明らかな嘘をあっさり信じて、俺を廃棄することに賛成したクラスメイト。
あいつらが……憎い。
「あいつら全員に、仕返ししてやらないと、気が済まない」
『くくく……あははは! いやいや、良い使い手に拾われたものだ! いいぞ、ではその復讐に、我も喜んで協力してやろう』
「協力?」
『ああ。おまえ様から聞かれたことに対して、嘘偽り無く答えてやろう。もっとも、我が知ってる範囲でということになるがな』
「……その言葉を、俺がバカ正直に信じるとでも?」
こいつは妖刀、呪物だ。
しかも、触れたら意識を乗っ取られるとかいうやばい代物であり、そんな呪いがかかっていることを、俺に聞かれるまで黙っていた。
信用できる相手じゃない。
『安心しろ。これは契約だ』
「契約……」
『ああ。呪いを扱うものにとって、契約は非常に重要な要素のひとつだ。我はおまえ様に協力し、聞かれたことに嘘偽り無く答える』
「……見返りはなんだ?」
『おまえ様の復讐が完了するまで、この妖刀をおまえ様のそばに置くこと』
「妖刀以外の武器を使うなってことか?」
『解釈は任せる。とかく、我をそばに置いてくれればそれでいい』
……妖刀はヒドラの毒を使える。強力な武器だ。
それをノーリスクで使えるうえ、俺の問いかけに何でも答えてくれる。
この世界の情報をほぼ何も知らない俺にとって、情報、そしてこいつの毒は武器となる。
「わかった。契約を結ぼう」
『くくく、これで正式に我の使い手となったな。よろしく頼むぞ、我が使い手よ。退屈させるなよ』
「命令するな」
くっくっく、と妖刀が笑う。
『さて、現状の把握、そして方針が定まったところで……とりあえず今ある手札を確認しておくべきではないか?』
「そうだ。たしか……ステータスが確認できるんだったな」
~~~~~~
松代《まつしろ》 才賀《さいが》
レベル142
HP 1420/1420
MP 420/1420(+500)
攻撃 142(+1000)
防御 142(+1000)
知性 142
素早さ 142
~~~~~~
「……まるでゲームだな」
『女神が、おまえ様たちの世界に合わせて、成長の様子をわかりやすく可視化したのだろう』
なるほどね……。俺たち大抵みんな、ゲームやってるからな。
ゲームっぽい表示になってるわけか。
「レベル142って……俺、1じゃなかったか?」
『ヒドラを倒し、食らったことで、進化したのだろう。人は魔物を倒すとレベルが上がるのだ』
そこもゲームっぽいな……。
しかし、それにしたって……。
「1から142にって……上がりすぎだろ」
『ヒドラはそれだけ強い敵だった、ということだ。強さを等級にすると、S。上から3番目に強い敵だ。ちなみに七獄《セブンス・フォール》にはSランクの魔物がうじゃうじゃいるぞ』
しかし改めてだが……。
「女神は、俺を生かす気、ほんとにゼロだったんだな」
倒し食らうことで、141もレベルが上がる、格上の魔物がうじゃうじゃいるなかに、捨てやがったんだからな。
……あのくそ女神。
勝手に拉致っておいて、使えないからってポイ捨て、しかも絶対死ぬような場所に?
……ふざけやがって。
人の命をなんだと思ってる? おもちゃじゃないんだぞ……?
「殺してやる……あいつだけは少なくとも……」
『まぁ、慌てるなよおまえ様。神のレベルは相当高いぞ』
「142も結構高くないか?」
『そうだな。だが、そのレベルでは神クラス相手は厳しい』
「ヒドラとかのSランクは?」
『まあ、頑張ればなんとかって感じだな。しかしおまえ様にはヒドラを倒し手に入れた呪物、そして……最強にして万能スキル【無】がある』
ステータスの数値に+補正がかかっている理由は、呪物を装備してるからだそうだ。
そして、ステータスをスライドさせると、所有してるスキルの一覧が表示された。
~~~~~~
所有スキル
【無】レベル1
~~~~~~
「スキルの横のレベルがあるんだが、これはなんだ?」
『スキルのレベルだ。スキルを使えば使うほど高くなる』
「スキルのレベルが上がるとどうなるんだ?」
『たとえば、効果範囲が広がる、威力が上がる、消費魔力が減る……など、レベルが上がることでいろんな恩恵が受けられる。スキルが派生して新たなスキルを覚えるということもあるな』
使用すればするほどレベルが上がる……か。
ステータス画面をスクロールさせる。
~~~~~~
スキル【無】レベル1:スキルスロット2
【無毒】:常時発動型。消費魔力120
【無 】:
~~~~~~
「スキルスロットって書いてあるんだが、なんだこれは?」
『思うに、おまえ様が【無】を進化させられる上限数ではないか? 下のは、おまえ様が今身につけてるスキルだろう』
確かに無毒は使っている。そうじゃなきゃ、呪物は装備できないからな。
「スロット2ってことは……現状だと、【無】を2つにしか進化させられないってことか? でも、俺、無傷や虚無を使ったけど?」
『付け替えができるのだろうよ』
つまり……。
レベル1では、【無~】を2つまで、進化させて装備ができる。
3つ以上装備したい場合は、1つを外し、【無~】に戻さないといけないわけか。
「無毒はつけておくとして……あとは、虚無かな。攻撃手段は欲しい」
『ふむ、それなのだが、やめておいた方が良いぞ』
「どうしてだ?」
『消費MPが、尋常ではないからな』
試しに虚無を装備してみる。
~~~~~~
スキル【無】レベル1:スキルスロット2
【無毒】:常時発動型。消費魔力120
【虚無】:任意発動型。消費魔力1500
~~~~~~
「1500か……結構、MPを消費するんだな」
『強いスキルを発動させるためには、そうおうのリスクが居るということだ』
「ちなみにMPが切れるとどうなるんだ?」
『気絶し、しばらく目が覚めない。その間に魔物に襲われたら終了だな』
……虚無一発で、1500持ってかれる。
で、現状のMPでは虚無を発動できない。
なら……つけておかないほうが無難か。
「【無~】って……これ、自由に設定できるんだよな」
『そうだな。設定自体はおまえ様が決められるが、発動型と消費魔力は、自動で設定されるようだな』
なるほど……。ん?
「ひょっとして……【無敵】とか、できちゃうんじゃないか?」
マ●オのスター状態みたいな。
攻撃を全く受け付けず、触れたら相手を一撃死させるみたいな。
~~~~~~
スキル【無】レベル1:スキルスロット2
【無毒】:常時発動型。消費魔力120
【無敵】:常時発動型。消費魔力9999。一秒あたり1000
~~~~~~
『無敵は、文字通り無敵になるスキルのようだが、装備するのにMPを一万近く必要とするうえに、1秒ごとにMPを追加で1000消費するようだな』
どう考えても、今の俺には使えないスキルだ。
装備するだけで気絶してしまう。
「結構、縛りが多いんだな」
『強い武器を使いこなすためには、それなりの技量が必要となるということだろうよ』
わかったことがある。
スキルには、常時発動(装備すると常に発動するスキル)、任意発動(装備し発動を宣言すると発動するスキル)がある。
常時発動スキルは、装備するのにMPを消費し、任意発動は発動するのにMPが必要となる。
「常時発動はコスパがいいな」
『だが、付け替える都度MPを消費するから、注意した方が良い』
任意発動は装備しただけでMPがかからないが、使うたびにMPを削る……か。
「無毒は装着しておくとして……あともう一つは……」
まてよ。
俺には武器があるんだ。だから……
「よし。【これ】でいく」
俺は二つ目のスキルをセットし、準備を完了させる。
「いくか」
『ヒドラのナワバリの外にでたら、すぐ敵が襲ってくるぞ。準備はいいのか?』
「もちろん」
出口へと向かう。
そして……一歩、前に足を出した。
「コケェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!」
突如として、鶏の声が響き渡る。
ピキピキピキ……!
俺の周りが、一瞬で石化した。
『みよ、斜め前に、コカトリスがいる。石化の呪いを使うやっかいな敵だ』
岩の上に、でけえ鶏が鎮座してやがった。
あれがコカトリスか。
石化の呪い?
「俺には効かなかったぞ?」
『無毒を装備してる影響だろうな』
「呪いは毒じゃないだろ?」
『何を言う、呪いとは人体にとって猛毒なのだ。それゆえ、無毒は呪いすらも打ち消す』
「へりくつじゃないか……?」
『違う。解釈だ』
ああ、そうかい。
まあなんにせよ、ラッキーだ。
呪物を装備するために身につけていたスキルで、敵の攻撃を防げたんだからな。
さて……。
「じゃあ、軽く駆除するかな」
俺は妖刀を手に取って、コカトリスの方へと……歩いて行く。
コカトリスは……しかし、首をキョロキョロさせるばかりで、目の前のエサに気づいていない。
「間抜けが。死ね!」
俺は妖刀をコカトリスの眉間に、ぶっさした。
「ゴゲ!?」
やつはようやく、俺を認識しただろう。
そう俺が装備したスキルは……。
【無視】;常時発動型。消費魔力100。一秒あたり10
『はは! なるほど、無視ね。相手の目に、おまえ様の姿が見え無くするスキルか』
ようはステルススキルだ。
俺の姿を見えなくして、猛毒の妖刀でぶっさして殺す。
コカトリスは白目をむいて、その場でぶっ倒れた。
『はは! すごいぞ、コカトリスはランクS! ヒドラと同等の強者を、おまえ様は一撃で倒してしまった!』
MPによる縛りは結構きついが、やっぱりスキル【無】は、とんでもないなって思った。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。

無限初回ログインボーナスを貰い続けて三年 ~辺境伯となり辺境領地生活~
桜井正宗
ファンタジー
元恋人に騙され、捨てられたケイオス帝国出身の少年・アビスは絶望していた。資産を奪われ、何もかも失ったからだ。
仕方なく、冒険者を志すが道半ばで死にかける。そこで大聖女のローザと出会う。幼少の頃、彼女から『無限初回ログインボーナス』を授かっていた事実が発覚。アビスは、三年間もの間に多くのログインボーナスを受け取っていた。今まで気づかず生活を送っていたのだ。
気づけばSSS級の武具アイテムであふれかえっていた。最強となったアビスは、アイテムの受け取りを拒絶――!?

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる