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デローザ達の別れ道
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何がなんだかわからない状態のまま、私達は王家所属の騎士団達共に、馬車の中へと入る。コルナゴと聖女様とヒロインは向こうの馬車か…。
私の本当の親が国王?双子というだけでこんなにも忌み嫌われ国なんてあるの??主人公であるフェルトと私は…つまり本当のキョウダイ。
「デローザちゃん」
「ハッ!あ、ビアンキ様っ」
私が色々と考えていた事がバレていたのか、ビアンキ様は私の手をぎゅっと握り、不安を取り除くように笑顔を向けた。大丈夫だよ、とそう言ってくれるきがして‥‥。
「貴女を一目見たとき、本当は王妃様に似てると思ったの」
「‥‥本当のママ?」
「そうよ。白い髪に赤い瞳が特徴的で目立っていたもの。ただ‥‥あの方の姿の記憶は私やコルナゴ、聖女キャノンデール様しか覚えてなかったのよ。‥‥多分だけれど、国王陛下がみんなの記憶を置きかえたのでしょうね」
「‥‥なんで、そんなことしたのかな」
そう私が質問をすると、ビアンキ様は少し困った顔をしながら答えた。
「ただ、陛下は私と同じく愛して欲しかったかもしれないわね‥」
「‥‥?」
隣にいたルイガノ達はただ黙って私のそばにいてくれている。
「うん、デロね‥それでもね、やっぱみんな大好き」
そう私が伝えると、メリダ姉様、スコット兄様は何も言わずにただ私を優しく抱きしめた。
王宮に着き、国王陛下がいる玉座へと向かう。白と金色の大きな扉が開くと、向こうには実の父親である国王陛下が座っていた。
コルナゴと聖女様が陛下の前に立つと同時に、国王陛下は右手を挙げる。
「コルナゴ•ブラックと聖女キャノンデールを拘束せよ!」
そう衛兵達が二人を取り囲む。
「お父様!」
「親父!」
「‥お、お母様まで!?どうして!聖女であるお母様なのに!」
メリダ姉様とスコット兄様、ミモザは自分達の親の方へと駆け寄るが衛兵達が止める。
メリダ姉様は沢山の毒虫を集め、スコット兄様も剣を握り狼達を呼び出し、いつでも戦闘態勢に入ると、衛兵達はその気圧に押されていた。そんな様子を国王陛下はただ見て笑っていた。
黙ったまま国王陛下を見つめるコルナゴ•ブラックに国王陛下は舌打ちをした。
「奴隷の刻印をプレゼントしたのに、解いてしまったのか。つまらんな、コルナゴ•ブラック、私は悲しいよ‥‥そう、君は私の娘を『誘拐』して育ててたなんて」
「‥‥陛下。それはどういう意味でしょう」
拘束されたままコルナゴの問いに国王はクスッと笑って話す。
「その娘、デローザは力があったみたいだ。なるほど‥‥フェルトや私の為に使えそうだ。こうしよう、私の娘は死産ではなく、誘拐されてしまったんだ。聖女はそれを隠していた罪がある。あぁ、嬉しい親子の再会じゃないか」
‥‥‥この人何を言ってるの?
私を捨てるよう指示していたのに?
力があるから、使い道があると?
「‥‥デローザ、僕はあの人を殺しても文句ありませんよね」
「ルイ、だ、駄目!」
私はルイを止めるだけで必死だった。
コルナゴからは黒いオーラが出て、一気に周りにいた衛兵達を吹き飛ばす。それと同時に大きな蛇が現れる。
「‥‥陛下、これは我々長年仕えていたブラック家に対する仕打ちでしょうか」
「奴隷の刻印が無くなると、反抗的な態度をとるものだね。しかし、今の君やキャノンデールは、今立っているだけでやっとだろうに!まだフラフラじゃないか!ふはは!お前は昔から腹が立つ男だ!」
国王陛下はコルナゴの少し後ろにいたビアンキ様、メリダ姉様、スコット兄様の方を見て攻撃を仕掛けてきた!?
ビアンキ様に目掛けて大きな火の玉が彼女に当たりそう!!
「ビアンキ様!!!」
一瞬の出来事でわからなかった。
ただ‥‥目の前で起きてる事はわかる。
ビアンキ様を、メリダ姉様、スコット兄様を庇っているコルナゴのお腹には沢山の血が流れていた。
ビアンキ様は震える声でコルナゴの背中に手を添えていた。
「‥‥‥な‥‥んで‥‥私‥」
「お父様?‥‥こんな技なんていつもなら‥かわせるはずだわ」
「親父嘘だろ。何庇ってんだよ、ブラック家らしくねーじゃん‥‥こんな‥」
コルナゴは意識もうろうとしながら、ビアンキ様を優しく抱きしめて、いつも無表情だった顔が微笑みかけて‥‥そのまま意識を失った。
「コルナゴ様!!嫌っ‥‥!」
「拘束しろ。聖女も地下牢獄へ」
「陛下!これは聖女である、神に仕える私への宣戦布告ともいえるぞ!」
そう聖女キャノンデールや、ビアンキ様、メリダ姉様、スコット兄様、ルイガノは国王陛下相手に攻撃をしようとするものの、彼らの周りには沢山の騎士団達もいて、取り押さえられる。
「みんな!」
「デローザは下がっててください!」
私は取り乱すヒロインの手を強く握る。争いに巻き込まれたら怪我しちゃう!
ルイガノは国王陛下を睨むと、国王陛下は
「ブラック家の末は、コルナゴに似て気味が悪い。‥‥私に牙を向け、ブラック家はそうだな。死刑はしない、だが‥‥辺境地の戦争へと行ってもらうか。慈悲深い私に感謝しなさい」
そう言い放つ国王陛下にビアンキ様は怒り狂う。
「辺境地!?戦争へ!?私の子供達を戦争に行かせるなんておかしいです!‥‥私達が何をしたというんです!やめて!‥がは!!」
そう叫ぶビアンキ様のお腹を蹴り、彼女の喉に剣を向ける騎士団に国王陛下は優しい笑顔で、メリダ姉様、スコット兄様、ルイガノに話しかける。
「駄目な親の罪を君達も償うべきだと思わないかい?」
これは‥‥ただの脅しだ‥
狂ってる。この人は‥なんで‥‥こんな‥。
メリダ姉様とスコット兄様は国王陛下に攻撃しようとしたのをルイガノは止める。
「‥‥ルイガノ!どいて!あの糞国王を‥!」
「そうだ!お前はデローザといろ!ここは俺達だけで!!」
そう叫ぶ二人にルイガノは無表情のまま、首を横に振る。メリダ姉様は涙目になり、スコット兄様は泣いていた。
「‥‥‥ルイ‥」
くるっと私の方を振り返るルイガノ‥周りに自分に向ける剣を気にせず私の方へと向かってくる。
「‥‥ルイッ‥‥」
何も出来ない自分で、なんて言ったらいいのかわからなくて私は泣いてしまった。そんな私の涙をルイガノはそっとハンカチで涙を拭いてくれた。
「‥‥‥泣き虫さんですね」
「‥‥なんかっ‥‥ごめんね‥‥デロがっ‥」
「デローザは悪くありません」
「‥‥でもっ‥‥っ!」
「‥‥時がきたら、必ず迎えにきます。その時まで生きててください」
私はコクンと頷く。メリダ姉様とスコット兄様も駆け寄り目がパンパンに腫れながらも、いつもの笑顔で私に向けて話す。
「うさぎちゃん‥‥!泣かないで!」
「デロより、メリダ姉様のほうが‥‥」
「俺らは死なねーよ!」
「スコット兄様、デロと同じくたくさん涙でてるよ‥」
私達は抱きしめあった。
この日、実は双子の姫が生きていたと国中知らされた。ブラック家にいた双子の姫は、それはもう『悪魔』のようだと。
フェルト王子の首を、王位継承権を狙っていると。誰かがそう勝手に決めつける。
ブラック家は姫を誘拐して、虐待した罪を被った。コルナゴ•ブラック、聖女キャノンデールは幽閉。
キャノンデールの娘であるミモザは教会へと身を寄せつつも、フェルト王子の婚約者として候補が上がった。
そして、私は‥‥
「私の子供はフェルトだけだ。それだけは覚えていなさい。欲深い悪魔の子だからね。フェルトの為に、生きろ。そうすればフェルトは次期王として指示が得られる」
実の父とされる人に否定された日。
双子の兄フェルトは正義であり、
私は悪役になれと。
‥‥‥今日から、このお城が私の家になる。
だけど‥
「早くみんなとお家に帰りたいよ‥」
私はきちんとみんなと別れの言葉も交わさず、暗い塔の部屋へと通され一人寂しく夜の空を眺めた。
私の本当の親が国王?双子というだけでこんなにも忌み嫌われ国なんてあるの??主人公であるフェルトと私は…つまり本当のキョウダイ。
「デローザちゃん」
「ハッ!あ、ビアンキ様っ」
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そう私が質問をすると、ビアンキ様は少し困った顔をしながら答えた。
「ただ、陛下は私と同じく愛して欲しかったかもしれないわね‥」
「‥‥?」
隣にいたルイガノ達はただ黙って私のそばにいてくれている。
「うん、デロね‥それでもね、やっぱみんな大好き」
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コルナゴと聖女様が陛下の前に立つと同時に、国王陛下は右手を挙げる。
「コルナゴ•ブラックと聖女キャノンデールを拘束せよ!」
そう衛兵達が二人を取り囲む。
「お父様!」
「親父!」
「‥お、お母様まで!?どうして!聖女であるお母様なのに!」
メリダ姉様とスコット兄様、ミモザは自分達の親の方へと駆け寄るが衛兵達が止める。
メリダ姉様は沢山の毒虫を集め、スコット兄様も剣を握り狼達を呼び出し、いつでも戦闘態勢に入ると、衛兵達はその気圧に押されていた。そんな様子を国王陛下はただ見て笑っていた。
黙ったまま国王陛下を見つめるコルナゴ•ブラックに国王陛下は舌打ちをした。
「奴隷の刻印をプレゼントしたのに、解いてしまったのか。つまらんな、コルナゴ•ブラック、私は悲しいよ‥‥そう、君は私の娘を『誘拐』して育ててたなんて」
「‥‥陛下。それはどういう意味でしょう」
拘束されたままコルナゴの問いに国王はクスッと笑って話す。
「その娘、デローザは力があったみたいだ。なるほど‥‥フェルトや私の為に使えそうだ。こうしよう、私の娘は死産ではなく、誘拐されてしまったんだ。聖女はそれを隠していた罪がある。あぁ、嬉しい親子の再会じゃないか」
‥‥‥この人何を言ってるの?
私を捨てるよう指示していたのに?
力があるから、使い道があると?
「‥‥デローザ、僕はあの人を殺しても文句ありませんよね」
「ルイ、だ、駄目!」
私はルイを止めるだけで必死だった。
コルナゴからは黒いオーラが出て、一気に周りにいた衛兵達を吹き飛ばす。それと同時に大きな蛇が現れる。
「‥‥陛下、これは我々長年仕えていたブラック家に対する仕打ちでしょうか」
「奴隷の刻印が無くなると、反抗的な態度をとるものだね。しかし、今の君やキャノンデールは、今立っているだけでやっとだろうに!まだフラフラじゃないか!ふはは!お前は昔から腹が立つ男だ!」
国王陛下はコルナゴの少し後ろにいたビアンキ様、メリダ姉様、スコット兄様の方を見て攻撃を仕掛けてきた!?
ビアンキ様に目掛けて大きな火の玉が彼女に当たりそう!!
「ビアンキ様!!!」
一瞬の出来事でわからなかった。
ただ‥‥目の前で起きてる事はわかる。
ビアンキ様を、メリダ姉様、スコット兄様を庇っているコルナゴのお腹には沢山の血が流れていた。
ビアンキ様は震える声でコルナゴの背中に手を添えていた。
「‥‥‥な‥‥んで‥‥私‥」
「お父様?‥‥こんな技なんていつもなら‥かわせるはずだわ」
「親父嘘だろ。何庇ってんだよ、ブラック家らしくねーじゃん‥‥こんな‥」
コルナゴは意識もうろうとしながら、ビアンキ様を優しく抱きしめて、いつも無表情だった顔が微笑みかけて‥‥そのまま意識を失った。
「コルナゴ様!!嫌っ‥‥!」
「拘束しろ。聖女も地下牢獄へ」
「陛下!これは聖女である、神に仕える私への宣戦布告ともいえるぞ!」
そう聖女キャノンデールや、ビアンキ様、メリダ姉様、スコット兄様、ルイガノは国王陛下相手に攻撃をしようとするものの、彼らの周りには沢山の騎士団達もいて、取り押さえられる。
「みんな!」
「デローザは下がっててください!」
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ルイガノは国王陛下を睨むと、国王陛下は
「ブラック家の末は、コルナゴに似て気味が悪い。‥‥私に牙を向け、ブラック家はそうだな。死刑はしない、だが‥‥辺境地の戦争へと行ってもらうか。慈悲深い私に感謝しなさい」
そう言い放つ国王陛下にビアンキ様は怒り狂う。
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そう叫ぶビアンキ様のお腹を蹴り、彼女の喉に剣を向ける騎士団に国王陛下は優しい笑顔で、メリダ姉様、スコット兄様、ルイガノに話しかける。
「駄目な親の罪を君達も償うべきだと思わないかい?」
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「‥‥‥ルイ‥」
くるっと私の方を振り返るルイガノ‥周りに自分に向ける剣を気にせず私の方へと向かってくる。
「‥‥ルイッ‥‥」
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「‥‥‥泣き虫さんですね」
「‥‥なんかっ‥‥ごめんね‥‥デロがっ‥」
「デローザは悪くありません」
「‥‥でもっ‥‥っ!」
「‥‥時がきたら、必ず迎えにきます。その時まで生きててください」
私はコクンと頷く。メリダ姉様とスコット兄様も駆け寄り目がパンパンに腫れながらも、いつもの笑顔で私に向けて話す。
「うさぎちゃん‥‥!泣かないで!」
「デロより、メリダ姉様のほうが‥‥」
「俺らは死なねーよ!」
「スコット兄様、デロと同じくたくさん涙でてるよ‥」
私達は抱きしめあった。
この日、実は双子の姫が生きていたと国中知らされた。ブラック家にいた双子の姫は、それはもう『悪魔』のようだと。
フェルト王子の首を、王位継承権を狙っていると。誰かがそう勝手に決めつける。
ブラック家は姫を誘拐して、虐待した罪を被った。コルナゴ•ブラック、聖女キャノンデールは幽閉。
キャノンデールの娘であるミモザは教会へと身を寄せつつも、フェルト王子の婚約者として候補が上がった。
そして、私は‥‥
「私の子供はフェルトだけだ。それだけは覚えていなさい。欲深い悪魔の子だからね。フェルトの為に、生きろ。そうすればフェルトは次期王として指示が得られる」
実の父とされる人に否定された日。
双子の兄フェルトは正義であり、
私は悪役になれと。
‥‥‥今日から、このお城が私の家になる。
だけど‥
「早くみんなとお家に帰りたいよ‥」
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