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家族で一緒に林檎パイ
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ルイガノとビアンキ様の誕生日プレゼントを買いに行ったあの日、まさかのヒロインと出会うとは‥‥!あの後、ルイガノは何事もないようにプレゼントを買ってさっさと帰ったけど‥‥
あれは多分もうホの字だね!応援したいけど、でもでも、結局は主人公である王子様とヒロインが結ばれて‥‥うぅ。
ルイガノが傷つくとこ見たくないなあ。というより、気になる事が少しある。ビアンキ様の誕生日という事もあるのに関わらず、家族だけでパーティー!?いや、いいんだけど‥
「貴族だったら、豪華なパーティーにしたりするんじゃないのかなあ。なんでお客様呼ばないの??」
そう私はメリダお姉様に聞くと、当たり前のような顔をして答える。
「そりゃ、我が家に来たがる者なんていないわよ」
「え、じゃあ、メリダ姉様もスコット兄様やルイのお誕生日パーティーって‥‥」
「そんなのするわけないだろ?基本的にブラック家そんな目立った行動とかしないし興味ねえもん。今回は母さんが病気治ってくれた
からお祝いするもんだしなー」
そう説明をするスコット兄様に黙々と花の飾りを作るルイガノ‥‥
子供の楽しみのイベントの一つだよ!?
「デロは、ビアンキ様も、みんなのお誕生日も、たくさんたくさん、楽しくお祝いしたいなあ」
そう話ていた時、籠に林檎を沢山入れて持ってきたのは‥‥おや?コルナゴ•ブラック!!
メリダ姉様やスコット兄様は自分達の屋敷に足を運ぶ父親が珍しいのか、固まっていた。
「ルイ、パパさんきたよ」
「‥今は飾りを早く作るのが先です」
いや、そこは違うぞ!?挨拶はマナーだよ!?メリダ姉様は恐る恐る頭を下げて挨拶をしていた。
「‥おはようございます。あの‥‥私達になにか用が?」
「‥‥‥‥林檎だ」
「「「りんご???」」」
私とメリダ姉様とスコット兄様はキョトンとしているとコルナゴはゴホンと咳をしながら、私達に林檎を渡す。
「‥‥‥‥‥ビアンキの好物だ」
「え、?」
「‥‥あ。親父は‥‥」
「私は参加しない」
そう一言言って立ち去ろうとするコルナゴに、メリダ姉様やスコット兄様は、もう少し話したがっているように見えた。私はすぐに追いかけて、コルナゴの片足にしがみついた。
「‥‥‥何をしている」
「まって!!今日ね、ビアンキ様お祝い!みんなでしようよ!パパ!」
「「「パパ!?」」」
私がパパと言うと、メリダ姉様達は何故か笑いを堪えていた。ルイガノだけは、すこーしだけ、複雑な顔をしている。やきもちかい?
「いやいやいやー!パパ様ー!家族の仲を深めるならば、一緒に何か作るのどうっすかー?」
突然現れた魔塔所属している制服を着ている青い髪の青年が笑いながら現れる。あ、確かこの前コルナゴ•ブラックと一緒にいた部下の人だ!
「アクセル。お前はまた仕事をサボっていたのか」
「えー俺魔塔主様に用事があってきたんすよ?まあ、それは置いといて、林檎パイとかどうすか!?」
「ふざけるな」
ギリッとコルナゴは睨むものの、彼は慣れていれのか平気そうだった。魔塔の人達って、変わってる人とか沢山いそう!
アクセルさんの言う通り、こんなに沢山林檎あるなら確かに林檎パイいいかも!
「アクセルさん、ナイスだよ!うん!みんなでつくろ!」
「おー!デローザお嬢様はノリノリっすね!」
と、私と部下のアクセルさんとは反対に四人はまったく乗る気ではない顔だった。
メリダ姉様はチラッとコルナゴの顔を見てため息まじりに話す。
「‥‥お母様が林檎を好きなの初めて知りましたので、とりあえず作りましょうか」
「俺味見役!」
「‥‥スコット兄上、その役ならばいりません」
「なんだと!?」
「ふふ、ところで、林檎パイってどう作るの?」
メリダ姉様の一言で、そう‥‥全員静かになった。私はアクセルさんの方を見ると、既に逃げ、いや、いなくなっていた。言うだけ言って消えたんかい!!コルナゴは何やら手紙を渡されていたようで、その手紙を読んでいた。
私も食べる専門だから、、作り方知らない!でも勢いでなんとかなるかも!私はコルナゴの手を握った。
「パパ!作ろう!おいしくて、最高の林檎パイ!!!」
そう私が微笑んで言うと、コルナゴは何故か固まっていた。
私達はメイド達に作り方を聞いて、一緒に作った。コルナゴも黙って林檎を剣で切ってたり【包丁使わず】、メリダ姉様は、変な呪文を唱え美味しくなれとなんとかやって、スコット兄様は生地をぐちゃぐちゃに‥‥‥ルイガノはもうただ、林檎うさぎを作ってた。
料理すらまともにできない者達が集まり、なんとなく勘で林檎パイを作り始めた結果
『あぉぉおぉ』
コルナゴ、メリダ、スコット、ルイガノ、デローザは遠い目をしながら、何故か声が出てる焦げ焦げの変な林檎パイ?ができあがる。
林檎パイではなく、モンスター作ったのかな。
「‥‥パパ、みんな‥‥‥‥林檎パイやめよっ」
そうこの時だけ、家族全員気持ちは一緒になっていた気がする。
そして、またブラック家の、黒い噂ができた。ブラック家では、何やら、怪しげなモンスターを作っていると。
あれは多分もうホの字だね!応援したいけど、でもでも、結局は主人公である王子様とヒロインが結ばれて‥‥うぅ。
ルイガノが傷つくとこ見たくないなあ。というより、気になる事が少しある。ビアンキ様の誕生日という事もあるのに関わらず、家族だけでパーティー!?いや、いいんだけど‥
「貴族だったら、豪華なパーティーにしたりするんじゃないのかなあ。なんでお客様呼ばないの??」
そう私はメリダお姉様に聞くと、当たり前のような顔をして答える。
「そりゃ、我が家に来たがる者なんていないわよ」
「え、じゃあ、メリダ姉様もスコット兄様やルイのお誕生日パーティーって‥‥」
「そんなのするわけないだろ?基本的にブラック家そんな目立った行動とかしないし興味ねえもん。今回は母さんが病気治ってくれた
からお祝いするもんだしなー」
そう説明をするスコット兄様に黙々と花の飾りを作るルイガノ‥‥
子供の楽しみのイベントの一つだよ!?
「デロは、ビアンキ様も、みんなのお誕生日も、たくさんたくさん、楽しくお祝いしたいなあ」
そう話ていた時、籠に林檎を沢山入れて持ってきたのは‥‥おや?コルナゴ•ブラック!!
メリダ姉様やスコット兄様は自分達の屋敷に足を運ぶ父親が珍しいのか、固まっていた。
「ルイ、パパさんきたよ」
「‥今は飾りを早く作るのが先です」
いや、そこは違うぞ!?挨拶はマナーだよ!?メリダ姉様は恐る恐る頭を下げて挨拶をしていた。
「‥おはようございます。あの‥‥私達になにか用が?」
「‥‥‥‥林檎だ」
「「「りんご???」」」
私とメリダ姉様とスコット兄様はキョトンとしているとコルナゴはゴホンと咳をしながら、私達に林檎を渡す。
「‥‥‥‥‥ビアンキの好物だ」
「え、?」
「‥‥あ。親父は‥‥」
「私は参加しない」
そう一言言って立ち去ろうとするコルナゴに、メリダ姉様やスコット兄様は、もう少し話したがっているように見えた。私はすぐに追いかけて、コルナゴの片足にしがみついた。
「‥‥‥何をしている」
「まって!!今日ね、ビアンキ様お祝い!みんなでしようよ!パパ!」
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私がパパと言うと、メリダ姉様達は何故か笑いを堪えていた。ルイガノだけは、すこーしだけ、複雑な顔をしている。やきもちかい?
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突然現れた魔塔所属している制服を着ている青い髪の青年が笑いながら現れる。あ、確かこの前コルナゴ•ブラックと一緒にいた部下の人だ!
「アクセル。お前はまた仕事をサボっていたのか」
「えー俺魔塔主様に用事があってきたんすよ?まあ、それは置いといて、林檎パイとかどうすか!?」
「ふざけるな」
ギリッとコルナゴは睨むものの、彼は慣れていれのか平気そうだった。魔塔の人達って、変わってる人とか沢山いそう!
アクセルさんの言う通り、こんなに沢山林檎あるなら確かに林檎パイいいかも!
「アクセルさん、ナイスだよ!うん!みんなでつくろ!」
「おー!デローザお嬢様はノリノリっすね!」
と、私と部下のアクセルさんとは反対に四人はまったく乗る気ではない顔だった。
メリダ姉様はチラッとコルナゴの顔を見てため息まじりに話す。
「‥‥お母様が林檎を好きなの初めて知りましたので、とりあえず作りましょうか」
「俺味見役!」
「‥‥スコット兄上、その役ならばいりません」
「なんだと!?」
「ふふ、ところで、林檎パイってどう作るの?」
メリダ姉様の一言で、そう‥‥全員静かになった。私はアクセルさんの方を見ると、既に逃げ、いや、いなくなっていた。言うだけ言って消えたんかい!!コルナゴは何やら手紙を渡されていたようで、その手紙を読んでいた。
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コルナゴ、メリダ、スコット、ルイガノ、デローザは遠い目をしながら、何故か声が出てる焦げ焦げの変な林檎パイ?ができあがる。
林檎パイではなく、モンスター作ったのかな。
「‥‥パパ、みんな‥‥‥‥林檎パイやめよっ」
そうこの時だけ、家族全員気持ちは一緒になっていた気がする。
そして、またブラック家の、黒い噂ができた。ブラック家では、何やら、怪しげなモンスターを作っていると。
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