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主人公とヒロインとライバルが揃ってしまった
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艶やかなピンク色の髪に、肌が白く可愛いらしいヒロイン‥その名前は
ミモザ・ブルームーン!次期聖女様として教会育ちの子。
周りにいる貴族の男の子達は、ヒロインに釘付け状態だった。ルイガノとはまだ出会う筈ではなかったのに、主人公、ヒロイン、ライバル‥‥‥三人揃っちゃった‥‥!
「‥‥貴女‥文句を言う前に先に名乗りなさいな」
「なんで、デローザを悪くいうんだよ。胸糞悪い」
メリダお姉様とスコット兄様は相変わらず不機嫌な顔でヒロインを睨む。ヒロイン‥私と同い年だよね?なんというか‥‥自分でいうのもなんだけど、5歳児ってこんなにしっかりしてる?私がまだ舌足らずなだけ?
「‥‥ミモザ•ブルームーンですっ」
プルプル震えながら自分の名前を名乗るとメリダお姉様達は「「へー」」と返事をするだけだった。
そんな態度をとる2人がヒロインは逃げずに、キッと見て話す。
「だから、虐めはよくないんです!私のお母さまはいつも人々の幸せを祈ってる聖女なんですよ!」
「「だから何?」」
「‥ひっ」
いや、なんかもう辞めて。ブラック家がヒロインちゃんを虐めてるみたい。まあ、ヒロインの後ろでニヤニヤして笑っているさっきの貴族の二人は腹が立つかな。
ところで、何故ルイガノとフェルトは二人見つめあって‥‥ハッ!!もうすでにヒロインちゃんに、一目惚れをした二人は‥‥お互いを意識し合ってる!?遅かれ早かれ、やっぱり二人は‥‥ううん、これはしょうがないか。好きという気持ちは、止まらないのね!
私はルイガノとフェルト王子の背中をポンと優しく叩いて笑顔で応援をした。
「ルイ、王子様、頑張って!」
「え?何が?あはは!この子なんか勘違いしてるよ?いつもこうなのかな?」
「‥‥‥いちいち、デローザに興味を持たなくてもいいんですよ。ちっ‥‥ガキが」
ルイガノよ。君もまだ子供なのだよ。
「‥‥な、なんでフェルト王子も?彼女の味方なの?‥私にはいつも無視して‥‥」
「へ?あ、ちょ」
何故か誤解をしているヒロインちゃんは、ポロポロと涙を流して去っていった。
沢山の人達がヒロインちゃんの可愛らしい涙姿を見て、何故か泣かしたのは私になっていた。
「ブラック家のあの白い髪の‥‥デローザ嬢が泣かせた」
やっぱり、うん、私が来ても歓迎はされないパーティーなのはしみじみ感じてしまった。
「うさぎちゃん、そんな事よりドレスを着替え直しましょう」
「変な事言ってきたやつは俺らがしめとくわ」
「いや!やーめーてい!みんな仲良く!そんな事よりデロとお菓子食べよ!ね?」
メリダお姉様とスコットを宥めながら、私はルイガノとフェルト王子の袖をクイッとしながら、一緒にお菓子を食べようと話すと、ルイガノ、フェルト王子、メリダお姉様、スコット兄様は
「「「「その前に着替えて」」」」
ケーキまみれの私は、違う予備のドレスに着替えて、ブラック家兄弟&主人公と一緒にお菓子を食べた。
フェルト王子はニコニコしながら、嬉しそうに苺のケーキを食べて
「コッソリ食べるより、君と食べるほうが美味しいね!」
そんな笑顔で言われたら、女の子は嬉しいんだろうなあ。
「あはは!後ろのお兄ちゃん達怖くて面白いね!」
何が楽しいのかよくわからないけど‥‥
こんなに早くも主人公とヒロイン、ライバル三人が‥‥会ってしまったぞ!
ミモザ・ブルームーン!次期聖女様として教会育ちの子。
周りにいる貴族の男の子達は、ヒロインに釘付け状態だった。ルイガノとはまだ出会う筈ではなかったのに、主人公、ヒロイン、ライバル‥‥‥三人揃っちゃった‥‥!
「‥‥貴女‥文句を言う前に先に名乗りなさいな」
「なんで、デローザを悪くいうんだよ。胸糞悪い」
メリダお姉様とスコット兄様は相変わらず不機嫌な顔でヒロインを睨む。ヒロイン‥私と同い年だよね?なんというか‥‥自分でいうのもなんだけど、5歳児ってこんなにしっかりしてる?私がまだ舌足らずなだけ?
「‥‥ミモザ•ブルームーンですっ」
プルプル震えながら自分の名前を名乗るとメリダお姉様達は「「へー」」と返事をするだけだった。
そんな態度をとる2人がヒロインは逃げずに、キッと見て話す。
「だから、虐めはよくないんです!私のお母さまはいつも人々の幸せを祈ってる聖女なんですよ!」
「「だから何?」」
「‥ひっ」
いや、なんかもう辞めて。ブラック家がヒロインちゃんを虐めてるみたい。まあ、ヒロインの後ろでニヤニヤして笑っているさっきの貴族の二人は腹が立つかな。
ところで、何故ルイガノとフェルトは二人見つめあって‥‥ハッ!!もうすでにヒロインちゃんに、一目惚れをした二人は‥‥お互いを意識し合ってる!?遅かれ早かれ、やっぱり二人は‥‥ううん、これはしょうがないか。好きという気持ちは、止まらないのね!
私はルイガノとフェルト王子の背中をポンと優しく叩いて笑顔で応援をした。
「ルイ、王子様、頑張って!」
「え?何が?あはは!この子なんか勘違いしてるよ?いつもこうなのかな?」
「‥‥‥いちいち、デローザに興味を持たなくてもいいんですよ。ちっ‥‥ガキが」
ルイガノよ。君もまだ子供なのだよ。
「‥‥な、なんでフェルト王子も?彼女の味方なの?‥私にはいつも無視して‥‥」
「へ?あ、ちょ」
何故か誤解をしているヒロインちゃんは、ポロポロと涙を流して去っていった。
沢山の人達がヒロインちゃんの可愛らしい涙姿を見て、何故か泣かしたのは私になっていた。
「ブラック家のあの白い髪の‥‥デローザ嬢が泣かせた」
やっぱり、うん、私が来ても歓迎はされないパーティーなのはしみじみ感じてしまった。
「うさぎちゃん、そんな事よりドレスを着替え直しましょう」
「変な事言ってきたやつは俺らがしめとくわ」
「いや!やーめーてい!みんな仲良く!そんな事よりデロとお菓子食べよ!ね?」
メリダお姉様とスコットを宥めながら、私はルイガノとフェルト王子の袖をクイッとしながら、一緒にお菓子を食べようと話すと、ルイガノ、フェルト王子、メリダお姉様、スコット兄様は
「「「「その前に着替えて」」」」
ケーキまみれの私は、違う予備のドレスに着替えて、ブラック家兄弟&主人公と一緒にお菓子を食べた。
フェルト王子はニコニコしながら、嬉しそうに苺のケーキを食べて
「コッソリ食べるより、君と食べるほうが美味しいね!」
そんな笑顔で言われたら、女の子は嬉しいんだろうなあ。
「あはは!後ろのお兄ちゃん達怖くて面白いね!」
何が楽しいのかよくわからないけど‥‥
こんなに早くも主人公とヒロイン、ライバル三人が‥‥会ってしまったぞ!
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