黒幕一家の悪女は溺愛フラグが立ってしまった!

くま

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ママ現れた

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とある田舎の屋敷で青い髪色で一つに纏めている女性が歌を歌いながら、馬車に乗りはじめる。

「奥様!体調が良くなったからと言って歌を歌いながら走るのは駄目ですよ」

「あら🎵だって、こんなに嬉しいんだもの!6年よ?6年‥‥ようやく子供達に会えるのよ!ルイガノなんて産んだっきりで‥‥子育ても乳母に任せきりのまま、療養のためお別れして‥‥早く子供達に会いたいわ!楽しみ!」

「‥‥ですが‥その‥‥魔塔主様が連れてきたあの怪しな女の子の事ですが」

「そうね。コルナゴ様が勝手に連れてきた、わけわからない子だから‥‥浮気した子なのかしら。屋敷で好き勝手にしてるのでしょうね。ハア‥‥歌でも歌って気分良くなりましょう」

そう馬車の中からは、綺麗な歌声は、響き渡っていた。







ポタポタと血が沢山流れているメリダお姉様を見て、私は怒りが込み上がる。

そこまで彼女にしなければならない理由があるわけ!?いや、理由があっても、やっていいこと悪い事あるでしょう!!

「こあ!オバタン!アンポタリンが!」

そう私が叫ぶと、伯母様は私の存在に気づく。

「‥‥アナタ‥あぁ、あの馬鹿な弟が作ってきた出来損ないの子ね。ブラック家特徴である髪の色も違う、むしろ正反対ね」

いや、私血が繋がってないんだけど?まあ、小説で知ってたことだから、まだ知られてないみんなは不義の子的存在だったりするのかな。

伯母様は手を止めて私の方を睨みつけた時、私とルイガノの一歩前にでて、剣を向けるスコット兄様が立っていた。

「おい!ババア!母さんがいないからって、女主人でもなったつもりかよ!」

「あら、そりゃ屋敷の管理は弟は仕事でいないし、母親は死ぬ寸前だもの。元々ブラック家は私のものだったのに。それよりスコットは、口も頭も悪いのね。だから、お前は中途半端で弱いのよ」

「‥‥うあ!?」

そう言ってあっという間にスコットの周りには毒虫達が集まりスコットが身動きをとれず伯母様がスコットに手を出そうとした時、別な毒虫‥‥ううん、メリダお姉様が毒虫を操りスコットを庇い続けていた!

「‥‥や‥やめて‥‥」

「はあ。メリダ、お前に何年も毒虫の使い方を教えてセンスは良いわよ?でもそんな甘ったれなーーキャァ!何!?鴉?!」

伯母様の周りにはカーカーと鴉がまとまりついて攻撃していた。ルイガノだ!ルイガノさすがだよ!よし、私も参戦して、とりあえず小石でもどさくさに紛れて投げてみようかな!

「生意気な!ルイガノ!力が強いけれど、まだまだね!力を自分のものにしてないわ!」

「ガハッ‥!!」

メリダは血だらけながらも、すぐに、倒れているスコットやルイガノを庇い、ふらふらしながらも伯母様に頭を下げて、土下座をしていた。

「‥‥‥おばさま‥申し訳‥ありま‥‥ハアハア‥‥愚弟達には後で私から言い聞かせておきますわ」

「‥グソあにぎ!何やってんだよ、馬鹿か」

「‥‥‥」

伯母様はただ傷だらけの子供を見て楽しそうに笑っていた。意味わからない。

私は小石を思いっきり、投げつけた。

「‥いた!あぁ!糞!お前ね!」



「メリダ姉さま!オバタンにね!頭をさげるひつようないよ!‥‥私のお姉ちゃん、お兄ちゃんいじめるなあ!この性悪オバタン!」

「はあ!?生意気な!お前は殺しても問題なさそうね!?」

「「「デローザ!!!」」」

そう伯母は私を殺そうとした時ーー

青い髪色の女性が突然現れて、伯母の顔を‥‥グーパンで殴った!!!あ、また殴っていた。

「お久しぶりです。義姉様。随分好き勝手していたようで」

金色の瞳が美しい女性は、あの黒幕一家の‥‥コルナゴ•ブラックの妻であり、三人のママだ!!

かっくいー!















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