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ぴよぴよひよこは可愛い
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兄弟喧嘩あるあるだと思えば、止めるなんてへっちゃら!何故なら、美味しいお菓子が無様な状態でグチャグチャなんだから!
「たべものをね、オソマツさんするの、だめ!ハイ!あくしゅして仲直り!」
私はキッと二人を睨んで、握手をさせて満足していると「プッ‥」とメリダは笑った。
「あははは!ねえ、なあに!?これ!私達が怖くないのかしら?!」
「‥‥えと、こあくないよ?マロカンやお菓子が無くなるのはこあいけど‥‥」
止めに入っただけでなんで笑うのかな??メリダは笑いながら、私の顔をマジマジと見てから話す。
「可愛いうさぎちゃん。私達ブラック家特有の体質を知ってる?」
「しってう!動物や虫さん達となかおくなれること!あと、デロうさぎじゃないよー」
メリダはクスッと笑いながら、私の頭を撫でてくれた。
「‥‥ブラック家はね、あまりにもマナの力が強く、他人に恐怖や不快を与えてしまうみたいなのよね」
「んーと、みぃんな、ぞわわわわ~!ってなるてこと?」
「うふふ、そうよぉー?みんな逃げるのよ。‥‥身体の弱い人は耐性がなくてすぐ倒れるし‥‥」
メリダは何故か悲しそうな目で語っていた。私が心配そうに見つめていると、メリダは指をパチンと鳴らすと、虫達が崩れて地面にあるお菓子やケーキを片付けてくれていた。
ちまちま動いてて、うん。
Gという虫は嫌だけど、よくよく見るとメリダの毒虫さんは黒い芋虫みたいでなんか可愛いかも!
「メリダお姉さまの、虫さんはかあいいねー!がんばって運んでくれてる!」
そうニコニコと褒めて話すと、メリダは何故か私を抱っこして目をキラキラして見つめた。
「‥‥不思議!近寄っても逃げなくて、可愛い生き物ってこのことかしら?お菓子なら沢山あるわ」
「いーの?いっぱい食べて」
やった!とにかく三人仲良く食べましょう!メリダはニコニコ上機嫌だったけれど、何故かルイガノは不機嫌?
‥‥ハッ!!わかったぞ!?
私はメリダの膝から降りて、隣りにいたルイガノの腕を引っ張り、メリダの隣りにルイガノを座らせた。
「‥‥‥‥意味わからない」
「おねーさまと仲良しなれるよ」
そう私が言うと、ルイガノはハアと溜息を出しながら黙ってクッキーを食べた。
「‥‥へえ‥‥‥一緒に食べてくれるんだ」
そう小さな声で、なんとなくだけど‥少し複雑で、でも嬉しそうな顔をしていたメリダだった。‥‥お互い干渉しない生活をしていたんだろうけど‥‥一瞬だけ、メリダはやっぱりお兄ちゃんな顔をしていた。
‥‥‥小説では悪役の黒幕一家と呼ばれている彼らは‥‥本当に【悪】なのかな?
メリダも10歳でまだ子供だし、私がしっかり悪い事していないか見張れば良いよね!!
親達はまだよくわからないけれど、兄弟仲良くすればきっと寂しさなんてなくなるかも!
と、なれば‥‥次男も別な屋敷にいるはず。ブラック家は三兄弟だ。よし今度次男君ともお茶ができるか確認してみようかな?
そう考えていた時、『ピピピヨピヨ』と可愛らしいヒヨコ達がワラワラとルイガノの元へやってきた。
「きゃ、きゃわゆい!!ひよこさん!」
「‥‥‥‥檻から勝手にでてきたみたいです」
メリダは笑いながら
「ルイガノ、貴方、鴉だけでなくひよこも?まさかひよこ以外もいるわけ?」
「‥‥一応」
そりゃブラック家では基本一種類の動物や虫しか従えるんだけど、ルイガノは鳥全般いけるみたい。チートすぎるぞ。でも、それよりも‥
「ルイ!ルイ!デロのお手手に、ピョコさん乗せていー?!かあいい!きいろで、ちっこい!」
ルイガノに懐いてピヨピヨとひよこ達が沢山ルイガノの肩や頭によじ登ってて、寛いでる。ひよこに埋もれてルイガノがまた可愛い!SNSに載せたらバズるぞ!?
「ぷぷっ、ルイ、頭にひよこさん、かあいー!」
そう私が笑ってると、ルイガノは黙ったまま一匹のひよこを私の手に乗せてくれた。
メリダは呆れた顔をしながら
「そのひよこ、一応肉食なのに‥‥」
そう呟いていた。
「たべものをね、オソマツさんするの、だめ!ハイ!あくしゅして仲直り!」
私はキッと二人を睨んで、握手をさせて満足していると「プッ‥」とメリダは笑った。
「あははは!ねえ、なあに!?これ!私達が怖くないのかしら?!」
「‥‥えと、こあくないよ?マロカンやお菓子が無くなるのはこあいけど‥‥」
止めに入っただけでなんで笑うのかな??メリダは笑いながら、私の顔をマジマジと見てから話す。
「可愛いうさぎちゃん。私達ブラック家特有の体質を知ってる?」
「しってう!動物や虫さん達となかおくなれること!あと、デロうさぎじゃないよー」
メリダはクスッと笑いながら、私の頭を撫でてくれた。
「‥‥ブラック家はね、あまりにもマナの力が強く、他人に恐怖や不快を与えてしまうみたいなのよね」
「んーと、みぃんな、ぞわわわわ~!ってなるてこと?」
「うふふ、そうよぉー?みんな逃げるのよ。‥‥身体の弱い人は耐性がなくてすぐ倒れるし‥‥」
メリダは何故か悲しそうな目で語っていた。私が心配そうに見つめていると、メリダは指をパチンと鳴らすと、虫達が崩れて地面にあるお菓子やケーキを片付けてくれていた。
ちまちま動いてて、うん。
Gという虫は嫌だけど、よくよく見るとメリダの毒虫さんは黒い芋虫みたいでなんか可愛いかも!
「メリダお姉さまの、虫さんはかあいいねー!がんばって運んでくれてる!」
そうニコニコと褒めて話すと、メリダは何故か私を抱っこして目をキラキラして見つめた。
「‥‥不思議!近寄っても逃げなくて、可愛い生き物ってこのことかしら?お菓子なら沢山あるわ」
「いーの?いっぱい食べて」
やった!とにかく三人仲良く食べましょう!メリダはニコニコ上機嫌だったけれど、何故かルイガノは不機嫌?
‥‥ハッ!!わかったぞ!?
私はメリダの膝から降りて、隣りにいたルイガノの腕を引っ張り、メリダの隣りにルイガノを座らせた。
「‥‥‥‥意味わからない」
「おねーさまと仲良しなれるよ」
そう私が言うと、ルイガノはハアと溜息を出しながら黙ってクッキーを食べた。
「‥‥へえ‥‥‥一緒に食べてくれるんだ」
そう小さな声で、なんとなくだけど‥少し複雑で、でも嬉しそうな顔をしていたメリダだった。‥‥お互い干渉しない生活をしていたんだろうけど‥‥一瞬だけ、メリダはやっぱりお兄ちゃんな顔をしていた。
‥‥‥小説では悪役の黒幕一家と呼ばれている彼らは‥‥本当に【悪】なのかな?
メリダも10歳でまだ子供だし、私がしっかり悪い事していないか見張れば良いよね!!
親達はまだよくわからないけれど、兄弟仲良くすればきっと寂しさなんてなくなるかも!
と、なれば‥‥次男も別な屋敷にいるはず。ブラック家は三兄弟だ。よし今度次男君ともお茶ができるか確認してみようかな?
そう考えていた時、『ピピピヨピヨ』と可愛らしいヒヨコ達がワラワラとルイガノの元へやってきた。
「きゃ、きゃわゆい!!ひよこさん!」
「‥‥‥‥檻から勝手にでてきたみたいです」
メリダは笑いながら
「ルイガノ、貴方、鴉だけでなくひよこも?まさかひよこ以外もいるわけ?」
「‥‥一応」
そりゃブラック家では基本一種類の動物や虫しか従えるんだけど、ルイガノは鳥全般いけるみたい。チートすぎるぞ。でも、それよりも‥
「ルイ!ルイ!デロのお手手に、ピョコさん乗せていー?!かあいい!きいろで、ちっこい!」
ルイガノに懐いてピヨピヨとひよこ達が沢山ルイガノの肩や頭によじ登ってて、寛いでる。ひよこに埋もれてルイガノがまた可愛い!SNSに載せたらバズるぞ!?
「ぷぷっ、ルイ、頭にひよこさん、かあいー!」
そう私が笑ってると、ルイガノは黙ったまま一匹のひよこを私の手に乗せてくれた。
メリダは呆れた顔をしながら
「そのひよこ、一応肉食なのに‥‥」
そう呟いていた。
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