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へっぽこ姫の仲良し作戦⑤ 五章 ペラルゴニウム国編
レピさんにごめんなさい
しおりを挟むガシャン!!
「くそっ!くそっ!!!あの銀髪のチビ!ムカつく!ヤゲトを負わせやがって!!!精霊使いでもなんでもないのに!次あったら殺してやる!」
目の前にある物を八つ当たりして壊すマートルにシバとピエロは少し困った顔をし
「ウヌが取り乱すとは…珍しいものだな」
「いや、銀髪とかよりも悪魔の王子とやたら強い女の子達いたし!怖いよ!」
「……クソっ!!リビアングラス様はどうして…あんな奴らと…!!モルガ様には今は何もするなと命じられてる。俺らを各国の馬鹿達が探しまわってるみたいだから今は何も動かないようにな」
ピエロは笑いながら
「あはは!でも見つかる分けないもんねー!とりあえずいまは大人しくかー!残念!」
シバはうんうんと頷きながら
「うむ、我も嫁に相応しい者と出会ったのだ。また彼女に会わねばならんが、しばし我慢だな」
マートルは一人になりたいと苛々しながら、自分の部屋へ戻る。
「苛々するよ…あの緑色の目…本当苛々するっ!!苛々するくらいなら…あの姫を殺さないと!!次は絶対……それとあの銀髪のチビも…」
マートルの部屋には黒ずんでいて汚い小さなうさぎの人形を手にとり、見つめながらマートルは呟いていた。
「…おや、みなさんご無事で何よりですよ。えぇ、聞きましたよ?ペラルゴニウム国の件について。あぁ、お待ちなさい、少し順番に座りましょうか?可愛らしいエメラルド姫様と他の女性陣はゆっくりと自分のところへ戻ってください。お疲れ様でした。まちなさい、ユーディアライト、何どさくさに紛れて帰ろうとしてます?ブラッド君もですよ。私にきちんと説明をしてくださいますか?え?疲れたから着替えたい?ガーネット王子、ハウライト王子はまだご自分の立場がお分かりなっておりませんか?私の話はそんなに長くありませんよ。ただ心配をしておりました、馬鹿息子と愉快な仲間達がいなくなったと途端この国の王も不在となった日は、私が代わりに仕事をしておりました。いえ、別に怒っておりませんよ?本当に無計画で馬鹿ばかりで胃が痛くなりそうですけれど、私はこの国が好きですからね、何も問題はあらりません。あ、何足を崩してるんですか?正座をして下さい。昔からピーター国王は何を考えているかわからない人だとは思っておりましたが、本当に今回の件はビックリしましたよ。下手をしたら皆さん…死んでいましたよね?そうですよね?それと危険人物であるモルガの息子が堂々とこちらへきて一体王よ、貴方は何を考えて…え?エメラルド姫様がですか?おや、それはしょうがないですね!姫様は可愛いらしい方ですからね、今日はここまでにしましょうか。あ、そこの全員反省をして下さいね」
ちょこんと膝の上に私を乗せて、眼鏡をクイッとしながら素敵な笑顔をパパ達に向けてるレピさんよ…笑ってないよー!?パパ達は久しぶり?のレピさんのご立腹姿に全員正座中です。え、パパがこの国で一番偉い人なのに完全にいま、飼い主に怒られている子犬にしかみえない!!
パパ、ガーネット兄様、ハウライト兄様、ユー君、ブラッドは
「「「「「……すいませんでした…」」」」」
レピさんはニッコリ笑い
「素直でよろしいです。私はそこまで心が狭い人間ではありません。姫様達を心配していたということもありますらかね!結果みなさん無事でしたし、怒っておりませんよ?あぁ、でもピーター国王はまだお話がありますからね」
「……わ、わかった…」
その後パパだけは更にネチネチと説教時間が約三時間ほどあったそうです。
黙ってお出かけするのはよくないもんね!
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