【完結】悪役令嬢の妹に転生しちゃったけど推しはお姉様だから全力で断罪破滅から守らせていただきます!

くま

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え?トマトと大根でアピールしてみたよ!

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バレンタインデーから三日ほど経ちました。
私色々考えました。とにかく小さな脳ミソを振り絞って考えました!!

「私…エリオスの事…」

好きなようです!自覚してからというものの、どう接したか忘れたのでとりあえずチョコレートケーキを食べるしかない!と思い食べてます。

いや、うん。突然過ぎてビックリだから食べるしかない。
恋すると、食欲ないとか聞くけど、私は食べるけどなんか違うのかな。

テラスからキャーキャー女子生徒達が騒いでいた。
あ、姉様とエリオスが二人で並んで話しをしていた。
私は二人の元へ行こうとした時、何人かの女子生徒達が


「やはりお二人は元婚約者同士ですからお似合いですわね」

「マリア様は現在婚約者候補ですが、やはりマリエ様の方が知識や経験、マナー、全てに置いて完璧ですもの。
それに何より、ご病気でなく健康ですわ」

「色々悪評はあったものの、マリエ様が断トツでお妃としてがいいですわね…もう婚約はされないのが正直残念ですわね」


「候補者の方はまだ沢山いますが、マリア様はあまり向いていないかという声がありますからね…可愛らしい方ですが、やはりご病気されている方は…応援されている方もいますが私は国の為を思うなら身を引きますわ。自分が病気なのなら尚更」




…うん。知ってる。


ちょっぴりとションボリとしていたら、私の両耳を塞ぎ、お喋りをしていた令嬢達を睨むうさぎさんが現れた。

「そこのお喋りさん達、声が大きいぞ?」

うさぎさんに話しをかけられた令嬢達は私達の存在に気づき、謝ってパタパタと去っていった。

「うさぎさん…」

「マリアの病は治るさ」

「うん!ありがとう」


ちらっと、姉様とエリオス二人を見ていると確かに絵になるよね。前まであまり気にならなかったのに、ちょっぴり、羨ましいような気がする。

少しだけ二人を眺めていたら、私達の存在に気付いたのかエリオスが私に手を振りこっちへやってきた。

いや、まてまてまて!あれ、私今日の髪大丈夫かな!?
姉様見たくストレートサラサラじゃないし!
ハッ!メイクなんてしてない!!あと姉様みたく、香水つけてないから臭いかも!!どうしよ!


「マリア、またチョコレートケーキを食べてたの?あまり食べ過ぎは良くないと思うけど。あぁ、アスラ王子もいたんだ。全然気が付かなかったよ」

「私はまったく君に興味ないから気にしてないさ」

あはははと笑いあってるうさぎさんとエリオス。
姉様も私の元へ来てうさぎさんに挨拶をしていた。

「マリア?どうしたの?」

「ううん!なんでもない!あ、私カナちゃんに用事あるからまたね!」

なんとなく、なんとなーくエリオスに顔を合わせる事が出来ないから嘘ついちゃった。




「マリアがいないのなら、特に君達に用はない。これで失礼するよ。あぁ…それと、君達元婚約者同士だったのだな。
とても似合ってるぞ?婚約しなおしたらどうだ?」

「僕にはマリアがいるからね、あり得ないよ」

「マリアは婚約者候補だとは聞いているが、あまり周りに歓迎されてないようだな。私の国へ来た方がよっぽどよい」

「ふふ、お二人とも、何か勘違いしておりません?大事な妹を腹黒い方や、ましてや隣国の方などには嫁がせるつもりはありませんわよ?」


三人のにらみ合いと嫌味などが五分間続いた。





「よく考えたら、私とエリオスってなんだろ?友達だとは思うから嫌われてはないはず。やっぱ、アレかなー姉様みたいなボッキュンボンで頭良くて綺麗な人が好みなんだよなあ」

初恋は私のお母さんだし、エリオスはかなりの面食いだわ!

「マリア何考え事してるんだ?」

「マリア嬢またウロウロしてて、少しは教室で静かに本でも読みなよ」

考え事をしていたらスクアーロとレオ君、クロ、トムに会ったので皆んなに聞いてみた。

「皆んなは好きな人にはどんなアプローチするの?」


「「えっ!」」


スクアーロは少し照れながら

「お、俺は好きな奴の好きなもんをプレゼントしたり、俺が強くてカッコいいところを見せる、かな」

レオ君は
「僕は、えと、一緒に図書館行って勉強をしたり、優しくしてあげたい、かな」


「強く優しくね!なるほど!」


クロは真っ直ぐな目で自信満々に
「私ですか?私は常に甘やかして甘やかして可愛がります」


トムは
「んー僕は自分が育てた薔薇を彼女に渡したりお話しを沢山するかなあ」

「甘やかして自分の育てた薔薇ね!」

なるほど!私薔薇はないけど、今プチトマトを栽培中だわ!!なんかわかってきたかも!!


「皆んなありがとう!」



次の日

「エリオス!見て!私の筋肉を」

更に私は二の腕をエリオス見せた。ちょっぴり筋肉ついたから強いとこアピールよ!!

「うん?細くて綺麗な腕だね。でもあまり肌を見せるのはよくないからね」

エリオスは優しく私の頭をまた撫でてくれた。

「やっ、あのっ、近っ」

顔が近い顔が近い顔が近い!!

「最近マリア少しおかしいね?どうしたの?」

だからあああああ!!
顔がああああ!!
近いいいいいのおぉお!!


「トッ!トマト!!!あと大根もあるよ!」

私は屋敷で自分が育てたトマトと大根をエリオスにプレゼントをした。

「バババッ!バイバイ!またね!」


「…なんでトマトと大根?」

ポツンと取り残されたエリオスは
ちょっぴり困惑しながらも、マリアにもらったトマトと大根を見て、クスッと嬉しそうに笑った。
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