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え?食欲ないけど大丈夫だよ!
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私はお気に入りの木に登り考えていた。
まず姉様と父様の関係もピリピリしてるし!
昨日の夕食時の2人なんて
「マリエ、噂で聞いたが苛めに加担していると耳に入ったが…」
「まあ、お父様。たかだか噂のお話を真に受けてるのですか?クリスタルティーン家当主とあろうものが、たかが“噂“を信じるだなんて」
「え、いや、私はだな」
「ご馳走でした」
姉様は席を外して自分の部屋へ戻る。
「うっ…ぐすん。マリエが反抗期…やはり反対しちゃったから、怒ったのだろうか…父の愛届かない…」
涙ぐむ父に隣にいた母様は冷めた目で父に
「王も貴方も余計な事をせずにすればよかったのですよ、自業自得よ」
てな感じ。父様あれよ、思春期あるあるよ!頑張って!
一番問題なのは彼女は私と同じ転生者だ。多分。
あの勝ち誇った顔は忘れられない。しかも
ヤバイ、非常にヤバイ!姉様の悪評が少しずつ広まっている!!レオ君いわくエリオスの婚約者の座を狙ってる令嬢達がカナリアさんを使って色々言ってるみたいだけど…
マリエ派とカナリア派が真っ二つに分かれている。
どんなにエリオス達が姉様を庇っていても、何故か皆んなは姉様を黙らせる為だとかで一緒にいるんだとか誤解をしている。
「…エリオス達はどう思ってるのかなあ」
最近なんだか食欲ないから、ドーナッツ6個だけにしよう。あ、チョコクッキーは3枚だけね。
「僕がなんだって?」
下から声がしたらと思ったらエリオスだった。
エリオスは木の方へよじ登り私の横に座る。
「マリアがしおらしく空を眺めてるなんて、どうしたかと思ったけど…案の定お菓子とか大量だね」
「うん、あまり食欲なくて」
「いや、結構多いと思うよ」
「私、心配で心配で」
「僕も心配だよ。その量をみると」
エリオスは婚約者となった姉様を断罪するようには見えないな。うん、皆んなも!でも気になるんだよなあ。
「エリオスはさ、姉様の婚約者になったのは嫌?」
エリオスは少しだけ寂しそうな顔をしたけどいつものような余裕な笑顔で
「うん、嫌だよ?」
な、なんだと!!?嫌!?私の姉様だよ!?こら!
え、やっぱ何断罪イベントあるの?!
私が青ざめてるとエリオスは
「彼女はビジネスパートナーとしては最高だと思うよ。結構僕と思考が似ている部分もあるし、学業でもなんでも彼女はとてもサポートしてくれてるね」
「え!?ならなんで嫌なの!!?姉様は完璧なレディだよ!?エリオスに勿体ないくらーいだよ?」
エリオスは少し困った顔をしながらまっすぐ私を見て
「僕は彼女を愛してない。それだけだよ」
なんだろ、ズシンとくるね。その言葉。
私とエリオスは少しだけ見つめあった。え?まてまてまて。なら、なんで姉様と婚約?あれ?エリオス好きなこいるの?!初恋忘れられないから私の母!?いや、レオ君?いや…あ、そっか…なんやかんや、
ヒロインちゃんに惹かれてるんだ。
そっか、うん。やっぱメインヒーローだしね。うん、
「なら私がすべき事は一つじゃない!」
「ん?何が?」
「大丈夫!!」
私はスタコラと木から降りていく。
エリオスは何察したのか
「うん?ちょっとまって、マリア君は何を」
私はエリオスにニッコリ微笑んで
「大丈夫だから!」
「…っつ」
急にエリオスは赤くなり俯く。
走り去るマリアの後ろ姿を見つめるエリオスは
「本当、ずるいなぁ…その笑顔」
まず姉様と父様の関係もピリピリしてるし!
昨日の夕食時の2人なんて
「マリエ、噂で聞いたが苛めに加担していると耳に入ったが…」
「まあ、お父様。たかだか噂のお話を真に受けてるのですか?クリスタルティーン家当主とあろうものが、たかが“噂“を信じるだなんて」
「え、いや、私はだな」
「ご馳走でした」
姉様は席を外して自分の部屋へ戻る。
「うっ…ぐすん。マリエが反抗期…やはり反対しちゃったから、怒ったのだろうか…父の愛届かない…」
涙ぐむ父に隣にいた母様は冷めた目で父に
「王も貴方も余計な事をせずにすればよかったのですよ、自業自得よ」
てな感じ。父様あれよ、思春期あるあるよ!頑張って!
一番問題なのは彼女は私と同じ転生者だ。多分。
あの勝ち誇った顔は忘れられない。しかも
ヤバイ、非常にヤバイ!姉様の悪評が少しずつ広まっている!!レオ君いわくエリオスの婚約者の座を狙ってる令嬢達がカナリアさんを使って色々言ってるみたいだけど…
マリエ派とカナリア派が真っ二つに分かれている。
どんなにエリオス達が姉様を庇っていても、何故か皆んなは姉様を黙らせる為だとかで一緒にいるんだとか誤解をしている。
「…エリオス達はどう思ってるのかなあ」
最近なんだか食欲ないから、ドーナッツ6個だけにしよう。あ、チョコクッキーは3枚だけね。
「僕がなんだって?」
下から声がしたらと思ったらエリオスだった。
エリオスは木の方へよじ登り私の横に座る。
「マリアがしおらしく空を眺めてるなんて、どうしたかと思ったけど…案の定お菓子とか大量だね」
「うん、あまり食欲なくて」
「いや、結構多いと思うよ」
「私、心配で心配で」
「僕も心配だよ。その量をみると」
エリオスは婚約者となった姉様を断罪するようには見えないな。うん、皆んなも!でも気になるんだよなあ。
「エリオスはさ、姉様の婚約者になったのは嫌?」
エリオスは少しだけ寂しそうな顔をしたけどいつものような余裕な笑顔で
「うん、嫌だよ?」
な、なんだと!!?嫌!?私の姉様だよ!?こら!
え、やっぱ何断罪イベントあるの?!
私が青ざめてるとエリオスは
「彼女はビジネスパートナーとしては最高だと思うよ。結構僕と思考が似ている部分もあるし、学業でもなんでも彼女はとてもサポートしてくれてるね」
「え!?ならなんで嫌なの!!?姉様は完璧なレディだよ!?エリオスに勿体ないくらーいだよ?」
エリオスは少し困った顔をしながらまっすぐ私を見て
「僕は彼女を愛してない。それだけだよ」
なんだろ、ズシンとくるね。その言葉。
私とエリオスは少しだけ見つめあった。え?まてまてまて。なら、なんで姉様と婚約?あれ?エリオス好きなこいるの?!初恋忘れられないから私の母!?いや、レオ君?いや…あ、そっか…なんやかんや、
ヒロインちゃんに惹かれてるんだ。
そっか、うん。やっぱメインヒーローだしね。うん、
「なら私がすべき事は一つじゃない!」
「ん?何が?」
「大丈夫!!」
私はスタコラと木から降りていく。
エリオスは何察したのか
「うん?ちょっとまって、マリア君は何を」
私はエリオスにニッコリ微笑んで
「大丈夫だから!」
「…っつ」
急にエリオスは赤くなり俯く。
走り去るマリアの後ろ姿を見つめるエリオスは
「本当、ずるいなぁ…その笑顔」
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