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アデライト 逆行復讐編
魔女と呼ばれる日
しおりを挟む「アディー、どうしたの」
「この種の寝床を探し中なのよ」
「チーター君の為に頑張ってるんだね」
「‥‥違うわ。恩を売るだけよ、あの腹黒王子を助ければ王家はルカ達のお店や我がマカロン家の価値を高く評価してくれるアイテムですもの」
「でもその薬草は他の植物の栄養を吸収しちゃうから、広い土地がないと駄目だよね。今僕の鉢植えにも育ててみてるけど微々たる量の薬しかならないんだよ。難しいよね。学園に着いた、じゃあ僕は向こうにいくね!またね!」
そうルカは笑顔で手を振り、自分の教室へと向かう。
フォース国から手に入れた種。これを沢山栽培をしたいけれど、マカロン家は親達が不正や犯罪を犯したため僅かな土地しか与えられていないわ。伯父様の土地も広いのがないし、王子の為と言えば王家が動くけれどルチータ殿下はあまり大きく動きを見せたくないはずでしょうね。
‥‥さて、どうしようかしら?
そして学園へ通ってわかった事がある。まず、我がマカロン家は『変わり者のマカロン家』と影で言われいる。言っているのはごく一部らしいけれど‥
ジェイコブお兄様の乙女な趣味、ソフィアの剣術、そして私が薬を作っているという‥‥
「ふふ。あら、事実だからしょうがないわね」
「‥でも!アデライト様が変人呼ばわりをするなんておかしいですわ!つい最近まで女神だとみんな慕っていたのに‥もちろん私達は今でもアデライト様を花の女神様だと思ってます」
「それもこれも、あのアイラ嬢が来てからですもの‥‥おかしな噂も流れて」
学園では、聖女と讃えるアイラ嬢派とアデライト派に分かれている、ね。アイラ嬢派が私の兄や妹の良くない噂を流しているのでしょうね。
ルチータ殿下はそれを聞いてわかってて面白がっている。やっぱりあの男は腹が立つわ。
「アデライト様聞きました?アイラ嬢に膨大な土地をプレゼントするらしいんですよ!?我が国の重鎮の一人であるマスカット家のご子息がアイラ嬢にご自分の土地を‥‥あぁ、嘆かわしい!」
私の取り巻き達は不満を私に言ってきたけれど、マスカット家は確かに優秀な家柄ね。確か同じ学年の子だったはず。
授業が終わり私は昼食の為、ルカと待ち合わせ場所へと向かうとアイラと取り巻き達がいた。アイラの後ろに控えているのが、マスコット家の子息、ロナルドね。頬を赤らめながらアイラを見つめて歩いてる様子を見ると‥‥
「ふふ、私もあんな事をしてたからなんだか懐かしいわね。でも改めて見るとアレはみっともないものなのね」
周りには必ず男性を囲って、ソフィアを後ろに歩かせていた。あのとき沢山の人に囲まれていても何故か、気持ちは空っぽで苛々していた。
「‥‥‥さてルカが待っているわ。行きましょうか」
途中歩いてると面白い光景を目にした。騎士科の男子学生にソフィアが囲まれているわ。
「‥おい!女の癖にいい気になるなよ!大体おかしいんだよ!女なのに騎士団の、しかも更に上の団長を目指すって笑わせる!」
「‥なら、勝手に笑っててください。私は自分の思うようにするだけです」
「ハハッ!そんなんだから、婚約者のオスカー様にも嫌われるんだよ!?可愛げのない婚約者なんて俺は嫌だしなー」
ソフィアを数人寄ってたかって馬鹿にしている‥‥あらあら面白いわね。私は階段に降りずに、上から様子を見ていた。
「ジェイコブ様も大した事ないよな!アルフレッド王子に負けてばかりだし!それに妹にも負けるって弱い証拠だよ!昔から天才といわれてて、調子に乗ってたんだな。みんな陰で気持ち悪い趣味だと言ってるぞ」
「‥‥ジェイコブお兄様は弱くなんかないわ!」
ソフィアは拳をグッと堪えながら騎士科の男子学生を睨んでいた。
あらあら、人を睨めるようになったのね。いつも下ばかり、顔色を伺ってばかりだったのに少しは成長をしたようね。
「女性というだけで偏見な見方をする国の意識を変えないといけないけど、ソフィア嬢ならみんなの見方を変えてくれる人物になれそうだよ」
「‥‥‥ルチータ王子。気配を消してて急に話かけてくるのをやめてもらいたいわ」
突然現れたルチータ殿下に無礼は承知で、私は顔を合わせずそのままソフィアを見ていた。
「妹を助けないのかい?」
「何故かしら?‥‥ふふ。あの子にそれは必要ないわ。必要なのはソフィアなの絡んだ学生ね」
私はソフィア達の方を指で指した方向をルチータ殿下は止めようかと一歩前に出ようとした時、ソフィアは腰にさげてる木刀を抜いて騎士科の男子学生達を睨みながら向けた。
「‥‥これ以上私の家族を愚弄するのならば、騎士として闘いを申し込みますけどかっ
「くっ!覚えてろ!」
ソフィアに絡んだ騎士科の学生達はソフィアの圧に負けたのか逃げていった。
そのあとジェイコブお兄様、アルフレッド殿下とも合流‥‥何故みんな一緒なの?私はルカと2人で昼食を食べたかっただけよ。
私は大衆食堂など行かないけれどルカは安くて美味しいと気にいってるようなので一緒に昼食をここで取るようにしていたのに‥‥。
「アデライト!どうだ?体調は、僕はさっきまでアルフレッド王子と模擬授業を受けに行ってきたんだ」
「ふふ。そうですか」
「アデライトお姉様!‥サラダのみ、ですか?」
「そうよ」
‥‥ルカはまだかしら。何故私の両隣に2人が座ってるの。ルチータ殿下は嫌がる私をみて笑っているし、アルフレッド殿下は興味無さそうにみんなの分の昼食を運んで持ってきた。
ルチータ殿下と一緒に昼食を取るのは、とても珍しく食堂にいる生徒達は驚いていた。そしてアイラもその中の1人で、ルチータ殿下を狙っているのか一緒に食事をしている私をキッと睨んでいたので、私はアイラ嬢に向けてニッコリと微笑み返した。
とても悔しがっているアイラ嬢の表情はとても面白いわね。ただアイラだけは何も注文はしてないのに、何故か席に座り周りの様子を伺っているようだわ。‥‥変な子ね?
「アデライト嬢、君は性格が少々問題があると自覚しているかい?」
「あら、ふふ。ルチータ王子、そのままそっくりお返しいたしますわ」
みんなが羨む視線の中、アデライト達がいる席だけは氷のような冷たい空気だった。
「あ、いたいた!アディー!みんなも!またせたね!ごめんね!わわ、アル君。わざわざ僕の分まで!ありがとう」
「ん。席は‥‥まあ、俺のとこでよければ」
私はルカと一緒に座りたかったのだけど、しょうがないわね‥‥。みんな揃ったので一緒に食べようとした時、私は声をかけた。
「ルカ、みなさんこの昼食を食べない方がよろしいわよ」
「‥‥アディーの言う通りだね。食べない方が良いみたい」
そう言うとルチータ殿下達の手は止まった。アルフレッド殿下は首を傾げながら私に質問をしてきた。
「何故だ?」
私が説明をしようとしたとき、一斉に食堂にいる学生達が腹痛を起こしていた。
「わあ!大丈夫か!?」
「いたたた‥‥」
「お腹が痛い‥‥」
混乱し始めた食堂の中、アルフレッド殿下やジェイコブお兄様達はルチータ殿下の前に出て守っていた。
「なんてことだ!これは毒か?ルチータ王子を狙っているのか!?」
「ルチータ王子!下がっててください!アルも!王子2人を狙ってる暗殺者かもしれないわ」
「‥‥ソフィア、お前は俺の後ろにいろ」
「んーと、これは毒草の一種のクレクレ草が入ってる。匂いが独特なんだよね、僕とアディーくらいしか気づかないかも。ただこの毒草は少し腹痛をするだけで‥‥」
そうルカがアルフレッド殿下達に説明をしていた時ピンク色の髪を靡かせてルチータ殿下に近づいてやってきたアイラの姿があった。
「ルチータ王子!大丈夫ですか?お腹が痛くなるなんて!!」
「‥‥‥ふふ。こんな馬鹿馬鹿しい事するのは1人しかいなわね。狙っている、は当たってはいるわね。でも今は殺そうとはしてないみたいですわよ?」
そう私はルチータ殿下に話かけると、ルチータ殿下は繭を寄せてアイラを見ていた。
「‥‥毒を入れ混乱を招く、王家の者が2人いる我々に喧嘩を売ってるようにしか見えないけれどね?もし、私の可愛い弟アルフレッドがこのご飯を一口でも食べてたならと思うと‥‥」
「ふふ。あら、これは‥そうね。恋をした乙女が愚かな行為をしただけですわ。優しいところを見せたかっただけかと」
100%アイラがやったわね。しかも自分の手を汚さずに、誰かにやらせるなんて私もよくやってたからわかるわ。
それにしても‥数十人、教師を含めるともっといるわね。
とにかく、うるさいわ。私はただ、静かにルカと食事をしたかっただけなのに‥‥私はポケットから取り出した小瓶を何本かルカに渡した。
「ルカ、腹痛の薬の薬草よ。これを至急、作って増やしてちょうだい。これぐらいあれば間に合うわ」
そう私が言うとルカはいつも持ち歩いている、鞄から小瓶や入れ物、液体などをテーブルの上に置いて作業をし始めた。
そんな私達をルチータ殿下達は首を傾げた。ソフィアは不思議そうに話しかけてきた。
「いつもルカ君の持ち歩いてる鞄の中身はなんだろうと思っていたけれど‥‥それは?増やすって?」
「うん、薬草作りセット。いつ何が起きてもよいように。アディーなんて、服の中に沢山の薬草小瓶を持ち歩いてるんだよ」
そう話すルカに、ルチータ殿下やアルフレッド、ソフィアは少し驚き、ジェイコブはアデライトに慌てて話しかけた。
「アデライト!上着の中に沢山毒をもってきてるのか!?」
「毒は一種類だけですわ。あとは10種の薬となる薬草を小瓶に入れて持ち歩いてるだけよ」
「「「毒はあるんかい」」」
私は沢山の苦しむ学生達の中、1人の学生に手を差し伸べる。
「‥‥うぅ‥‥いたたたた‥‥!!貴女は‥‥アデライト嬢‥」
「ふふ。あまり動くとお体によくありませんわ。こちらの薬を飲んでくださいませ。すぐによくなりますわ。ロンズ・マスカット様」
アイラ派である、マスカット家の長男ロンズ・マスカットに私が微笑みかけると、彼は頬を赤らめた。
「な、何故‥‥貴女が‥‥僕を助けるのですか?」
「あら、あまり私を良く思ってなくても、苦しんだ人を放っておけおけませんもの」
私はニッコリ笑った後、その場から立ち去り他の苦しんでいた学生にも薬を分け与えた。ソフィアやアルフレッド王子達も率先して手伝ってくれていた。私の取り巻き達も様子を察して手伝ってくれた。
「おい!ソ、ソフィア嬢!助けてくれ!!俺達にも早く薬を!げ、げ下痢が止まらないんだ!」
「あ、貴方達は‥さっきの‥‥待ってください。今追加の薬をルカ君から貰って」
先程ソフィアに絡んで暴言を吐いていた騎士科の学生達も腹痛を起こしていた。ソフィアは可哀想だと薬を渡そうとした時
「あらあら、貴方達は金貨五枚ほど頂くわ」
そう後ろから声をかけてきたのはアデライトだった。
「「「はあ!!?金を取るのか?!しかも金貨って!!」」」
「あまり近寄らないで。汗臭いの嫌いなのよね。あら。ハイ、そこの貴女もよ。そうね、金貨三枚かしら」
「え、いたた!ちょっ、私からお金をとるのかしら!?」
「そうよ、悪い?ほら、早く美しい私に薬をくださいと頭を下げなさいな」
「う‥」
アデライトの姿を影で見つめているオスカーは、
「アデライト‥‥優しい子なのに‥あんなことをして‥」
そう溜息をはき去っていた。
ごく一部の学生からお金を巻き上げる姿のアデライトの姿にソフィアとアルフレッドは口を開けて固まっていた。ルチータはクスッと笑いながら、次々と素早く薬を作るルカに話しかけた。
「君の大事な女性が人からお金をとってるようだが?」
「あはは。多分その人達、ソフィアちゃんや、ジェイコブ君や僕の悪口を言ってたり虐めた子だね」
「それにしても‥‥ルカ。君は薬師として十分素質があるね、我が王家専属の者達も驚いてたよ、いつのまに資格の試験を受けたんだい?」
「んー秘密」
そう話すルチータとルカだった。
アイラは自分が思ったとおりの方へと進まなく気に食わなかったのかすぐにその場から立ち去った。
この食堂食中毒事件と呼ばれた時、学園の間では、苦しむ姿を率先して助けていたソフィアやジェイコブ、薬を作った天才平民のルカの姿を見て感謝し、讃えていた。‥‥そして、ある者は怯え、ある者は頬を赤らめながら、アデライトをこう呼んでいた。
彼女はまさしく『魔女』のようだとそう呼ばれた。
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