78 / 100
アデライト 逆行復讐編
運命という言葉は嫌い
しおりを挟む
「母さん、お店の方は僕がするから休んでて」
「ルカ、ごめんなさいね‥来年学園の編入試験があるというのに。それにしてもアデライトちゃんは大丈夫かしら。有名な医者でもない私の薬のレシピで不敬罪とか色々言われないかしら‥」
ルカは心配そうに話す母親の手をぎゅっと握り励ました。
「アディは大丈夫だよ。ヤルと言ったら必ずやり遂げる強い子だから、後で夕方会う約束をしているし母さんが心配しているよと伝えとく」
そう母親に言い、階段を降りて店を開いた。マカロン家というおかかえもあり潰れはしなかったが、少しずつお店は繁盛し始めていた。例の薬のおかげのようで、まわりの人たちはルカに沢山話しかけお礼をしていた。
「ルカ。見舞いだ、ほら」
「あ、マックスさん。こんなに沢山の果物ありがとう。母さんは上にーー」
「いや、今から仕事しに行ってくるから。んじゃな」
「カフェは今日お休みじゃ?」
「あー違う違う、アデライトお嬢にー‥‥いや、うん。休みだけど、あー少しカフェの新作メニューを考えててな。んじゃ!」
「‥‥うん、気をつけて?」
そうマックスは、早足で去っていった。そんなマックスの後ろ姿を見てクスッと笑うルカだった。
「わ、もう夕方だ。お店閉じてアディが来るまで少し勉強でもしようかな」
ルカは店のドアを閉めようとした時、店の前にフードをかぶっているルカと同じ歳ぐらいの少年が立っていた。
「まだ店はやってるかなー」
「あ、ハイ!どうぞ。何の薬ですか?」
そうルカは少年を店の中へと案内をし、フードを被った少年は古いイスへと座り、ルカは色々な薬草が入っている瓶や薬草を取り出そうとした時
「心臓病に効く薬かなあ」
それを聞いたルカの手は止まり、少年の方へと振りむく。
「…………すいません。心臓病に効く薬はここに置いておりません」
「あはは☆だろうね!ごめんごめん、俺もどうにかならないかと必死でさー」
そう話す少年にルカは申し訳なさそうに頭を下げる。
「心臓病……貴方も親しい人がその病に?」
「……そ。俺の女なんだよね。今の医学では心臓病を治すには移植しかないみたいだけどねー」
クスクスと笑いながら話す少年にルカは少し違和感を感じつつも、いつもアデライトに渡している栄養ドリンクを彼に渡した。
「……実は僕の大切な子もそうなんです。この薬草入りの栄養ドリンクは少し発作を抑えれるものなのであげます」
「はは☆くれるの?お金あるけど」
「いえ、他人事じゃないみたいで……」
そうルカが話すと、少年はフードを外しルカに顔を見せた。ルカは何故か、一瞬固まった。青い髪色の少年は立ち上がり、ルカの手をぎゅっと握った。
「君は優しいねー☆なに?なんか俺の顔についてる?」
「……いえ、なんだか…何処かお会いしたようなしてないような?あ、すいませんっ!」
ルカはペコッと頭を下げると、少年はルカの顔をじーっと見てニヤニヤしながら話す。
「君はさ、《運命》って信じる?人には決められた道があるんだよねー。誰にどう会ったのか、誰の手を取るのか。…そして生きるも死ぬのも決められている運命」
「………僕は《運命》という言葉は嫌いですね」
「ふぅん?そうなんだ。さて、こんな時間だ。栄養ドリンクありがとうねー☆」
そう少年は立ち去っていった。
ルカはボーと自分の手のひらを眺めていた時、ルカの店の前にマカロン家の馬車がやってきた。
ふわふわと銀色の巻き髪の少女がルカの元へやってきた。
「アディだ」
「ルカ!明日からまた忙しくなるわ!ルカのお母様のお薬の効果が認められたから、明日王宮の医者達がルカのところにーー‥‥って、ちょ、どうしたの?」
ルカはぎゅっと、アデライトを強く抱きしめた。
「‥‥アディは運命とか信じる?」
「信じないわ。その言葉嫌いだわ」
「へへ、そっか。うん、そうだね」
「‥‥?」
アデライトの後に、ジェイコブとソフィアもやってきた。
「アデライト、すっごいニヤニヤしていて嬉しそーーって痛!!また鞭で僕を叩いた!地味に足のスネはやめてくれ!」
「‥‥ふふ。邪魔なだけですわ」
「がーん!ひ、酷い。いつからこんな‥可愛いらしい女神だったのに」
「ジェイコブさん、ソフィアさんも、少しお茶してってください。立派なお茶会ではないですけど」
少しだけ四人は、薄い味がするお茶を一緒に飲んで話していた。
その様子を遠くから、屋根の上で見つめている先程のフードを被った少年は笑っていた。
「へえ?おっかしいなあ‥‥色々と。今世は俺とは会わないつもりかなあー。今頃なのに、俺と出会ったのは」
「ヒューゴ王子様!聞いてくださいよ!私やっぱりアデライト様は好きじゃないです!私をブスとか言ってきたんですよ!?あ、でもルチータ王子様素敵でしたあ♡」
後ろからフード姿のアイラが現れた。そんなアイラにヒューゴは、笑いながら話す。
「あはは、うんうん。彼女は相変わらず美しいねえ。でも‥‥君はそちら側ではない筈だよ。アデライト・マカロン」
「ソフィア?どうしたんだ?」
「‥‥いえ、なんか殺気を感じたような。気のせいかな‥」
一瞬だけ、外から殺気に気づくソフィアだけがなんとなく嫌な予感を感じていた。
「ルカ、ごめんなさいね‥来年学園の編入試験があるというのに。それにしてもアデライトちゃんは大丈夫かしら。有名な医者でもない私の薬のレシピで不敬罪とか色々言われないかしら‥」
ルカは心配そうに話す母親の手をぎゅっと握り励ました。
「アディは大丈夫だよ。ヤルと言ったら必ずやり遂げる強い子だから、後で夕方会う約束をしているし母さんが心配しているよと伝えとく」
そう母親に言い、階段を降りて店を開いた。マカロン家というおかかえもあり潰れはしなかったが、少しずつお店は繁盛し始めていた。例の薬のおかげのようで、まわりの人たちはルカに沢山話しかけお礼をしていた。
「ルカ。見舞いだ、ほら」
「あ、マックスさん。こんなに沢山の果物ありがとう。母さんは上にーー」
「いや、今から仕事しに行ってくるから。んじゃな」
「カフェは今日お休みじゃ?」
「あー違う違う、アデライトお嬢にー‥‥いや、うん。休みだけど、あー少しカフェの新作メニューを考えててな。んじゃ!」
「‥‥うん、気をつけて?」
そうマックスは、早足で去っていった。そんなマックスの後ろ姿を見てクスッと笑うルカだった。
「わ、もう夕方だ。お店閉じてアディが来るまで少し勉強でもしようかな」
ルカは店のドアを閉めようとした時、店の前にフードをかぶっているルカと同じ歳ぐらいの少年が立っていた。
「まだ店はやってるかなー」
「あ、ハイ!どうぞ。何の薬ですか?」
そうルカは少年を店の中へと案内をし、フードを被った少年は古いイスへと座り、ルカは色々な薬草が入っている瓶や薬草を取り出そうとした時
「心臓病に効く薬かなあ」
それを聞いたルカの手は止まり、少年の方へと振りむく。
「…………すいません。心臓病に効く薬はここに置いておりません」
「あはは☆だろうね!ごめんごめん、俺もどうにかならないかと必死でさー」
そう話す少年にルカは申し訳なさそうに頭を下げる。
「心臓病……貴方も親しい人がその病に?」
「……そ。俺の女なんだよね。今の医学では心臓病を治すには移植しかないみたいだけどねー」
クスクスと笑いながら話す少年にルカは少し違和感を感じつつも、いつもアデライトに渡している栄養ドリンクを彼に渡した。
「……実は僕の大切な子もそうなんです。この薬草入りの栄養ドリンクは少し発作を抑えれるものなのであげます」
「はは☆くれるの?お金あるけど」
「いえ、他人事じゃないみたいで……」
そうルカが話すと、少年はフードを外しルカに顔を見せた。ルカは何故か、一瞬固まった。青い髪色の少年は立ち上がり、ルカの手をぎゅっと握った。
「君は優しいねー☆なに?なんか俺の顔についてる?」
「……いえ、なんだか…何処かお会いしたようなしてないような?あ、すいませんっ!」
ルカはペコッと頭を下げると、少年はルカの顔をじーっと見てニヤニヤしながら話す。
「君はさ、《運命》って信じる?人には決められた道があるんだよねー。誰にどう会ったのか、誰の手を取るのか。…そして生きるも死ぬのも決められている運命」
「………僕は《運命》という言葉は嫌いですね」
「ふぅん?そうなんだ。さて、こんな時間だ。栄養ドリンクありがとうねー☆」
そう少年は立ち去っていった。
ルカはボーと自分の手のひらを眺めていた時、ルカの店の前にマカロン家の馬車がやってきた。
ふわふわと銀色の巻き髪の少女がルカの元へやってきた。
「アディだ」
「ルカ!明日からまた忙しくなるわ!ルカのお母様のお薬の効果が認められたから、明日王宮の医者達がルカのところにーー‥‥って、ちょ、どうしたの?」
ルカはぎゅっと、アデライトを強く抱きしめた。
「‥‥アディは運命とか信じる?」
「信じないわ。その言葉嫌いだわ」
「へへ、そっか。うん、そうだね」
「‥‥?」
アデライトの後に、ジェイコブとソフィアもやってきた。
「アデライト、すっごいニヤニヤしていて嬉しそーーって痛!!また鞭で僕を叩いた!地味に足のスネはやめてくれ!」
「‥‥ふふ。邪魔なだけですわ」
「がーん!ひ、酷い。いつからこんな‥可愛いらしい女神だったのに」
「ジェイコブさん、ソフィアさんも、少しお茶してってください。立派なお茶会ではないですけど」
少しだけ四人は、薄い味がするお茶を一緒に飲んで話していた。
その様子を遠くから、屋根の上で見つめている先程のフードを被った少年は笑っていた。
「へえ?おっかしいなあ‥‥色々と。今世は俺とは会わないつもりかなあー。今頃なのに、俺と出会ったのは」
「ヒューゴ王子様!聞いてくださいよ!私やっぱりアデライト様は好きじゃないです!私をブスとか言ってきたんですよ!?あ、でもルチータ王子様素敵でしたあ♡」
後ろからフード姿のアイラが現れた。そんなアイラにヒューゴは、笑いながら話す。
「あはは、うんうん。彼女は相変わらず美しいねえ。でも‥‥君はそちら側ではない筈だよ。アデライト・マカロン」
「ソフィア?どうしたんだ?」
「‥‥いえ、なんか殺気を感じたような。気のせいかな‥」
一瞬だけ、外から殺気に気づくソフィアだけがなんとなく嫌な予感を感じていた。
6
お気に入りに追加
5,989
あなたにおすすめの小説
妹と旦那様に子供ができたので、離縁して隣国に嫁ぎます
冬月光輝
恋愛
私がベルモンド公爵家に嫁いで3年の間、夫婦に子供は出来ませんでした。
そんな中、夫のファルマンは裏切り行為を働きます。
しかも相手は妹のレナ。
最初は夫を叱っていた義両親でしたが、レナに子供が出来たと知ると私を責めだしました。
夫も婚約中から私からの愛は感じていないと口にしており、あの頃に婚約破棄していればと謝罪すらしません。
最後には、二人と子供の幸せを害する権利はないと言われて離縁させられてしまいます。
それからまもなくして、隣国の王子であるレオン殿下が我が家に現れました。
「約束どおり、私の妻になってもらうぞ」
確かにそんな約束をした覚えがあるような気がしますが、殿下はまだ5歳だったような……。
言われるがままに、隣国へ向かった私。
その頃になって、子供が出来ない理由は元旦那にあることが発覚して――。
ベルモンド公爵家ではひと悶着起こりそうらしいのですが、もう私には関係ありません。
※ざまぁパートは第16話〜です
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
【完結】私のことを愛さないと仰ったはずなのに 〜家族に虐げれ、妹のワガママで婚約破棄をされた令嬢は、新しい婚約者に溺愛される〜
ゆうき@初書籍化作品発売中
恋愛
とある子爵家の長女であるエルミーユは、家長の父と使用人の母から生まれたことと、常人離れした記憶力を持っているせいで、幼い頃から家族に嫌われ、酷い暴言を言われたり、酷い扱いをされる生活を送っていた。
エルミーユには、十歳の時に決められた婚約者がおり、十八歳になったら家を出て嫁ぐことが決められていた。
地獄のような家を出るために、なにをされても気丈に振舞う生活を送り続け、無事に十八歳を迎える。
しかし、まだ婚約者がおらず、エルミーユだけ結婚するのが面白くないと思った、ワガママな異母妹の策略で騙されてしまった婚約者に、婚約破棄を突き付けられてしまう。
突然結婚の話が無くなり、落胆するエルミーユは、とあるパーティーで伯爵家の若き家長、ブラハルトと出会う。
社交界では彼の恐ろしい噂が流れており、彼は孤立してしまっていたが、少し話をしたエルミーユは、彼が噂のような恐ろしい人ではないと気づき、一緒にいてとても居心地が良いと感じる。
そんなブラハルトと、互いの結婚事情について話した後、互いに利益があるから、婚約しようと持ち出される。
喜んで婚約を受けるエルミーユに、ブラハルトは思わぬことを口にした。それは、エルミーユのことは愛さないというものだった。
それでも全然構わないと思い、ブラハルトとの生活が始まったが、愛さないという話だったのに、なぜか溺愛されてしまい……?
⭐︎全56話、最終話まで予約投稿済みです。小説家になろう様にも投稿しております。2/16女性HOTランキング1位ありがとうございます!⭐︎
【完結】 私を忌み嫌って義妹を贔屓したいのなら、家を出て行くのでお好きにしてください
ゆうき@初書籍化作品発売中
恋愛
苦しむ民を救う使命を持つ、国のお抱えの聖女でありながら、悪魔の子と呼ばれて忌み嫌われている者が持つ、赤い目を持っているせいで、民に恐れられ、陰口を叩かれ、家族には忌み嫌われて劣悪な環境に置かれている少女、サーシャはある日、義妹が屋敷にやってきたことをきっかけに、聖女の座と婚約者を義妹に奪われてしまった。
義父は義妹を贔屓し、なにを言っても聞き入れてもらえない。これでは聖女としての使命も、幼い頃にとある男の子と交わした誓いも果たせない……そう思ったサーシャは、誰にも言わずに外の世界に飛び出した。
外の世界に出てから間もなく、サーシャも知っている、とある家からの捜索願が出されていたことを知ったサーシャは、急いでその家に向かうと、その家のご子息様に迎えられた。
彼とは何度か社交界で顔を合わせていたが、なぜかサーシャにだけは冷たかった。なのに、出会うなりサーシャのことを抱きしめて、衝撃の一言を口にする。
「おお、サーシャ! 我が愛しの人よ!」
――これは一人の少女が、溺愛されながらも、聖女の使命と大切な人との誓いを果たすために奮闘しながら、愛を育む物語。
⭐︎小説家になろう様にも投稿されています⭐︎
大好きな旦那様が愛人を連れて帰還したので離縁を願い出ました
ネコ
恋愛
戦地に赴いていた侯爵令息の夫・ロウエルが、討伐成功の凱旋と共に“恩人の娘”を実質的な愛人として連れて帰ってきた。彼女の手当てが大事だからと、わたしの存在など空気同然。だが、見て見ぬふりをするのももう終わり。愛していたからこそ尽くしたけれど、報われないのなら仕方ない。では早速、離縁手続きをお願いしましょうか。
[完結]いらない子と思われていた令嬢は・・・・・・
青空一夏
恋愛
私は両親の目には映らない。それは妹が生まれてから、ずっとだ。弟が生まれてからは、もう私は存在しない。
婚約者は妹を選び、両親は当然のようにそれを喜ぶ。
「取られる方が悪いんじゃないの? 魅力がないほうが負け」
妹の言葉を肯定する家族達。
そうですか・・・・・・私は邪魔者ですよね、だから私はいなくなります。
※以前投稿していたものを引き下げ、大幅に改稿したものになります。
婚約破棄をされ、父に追放まで言われた私は、むしろ喜んで出て行きます! ~家を出る時に一緒に来てくれた執事の溺愛が始まりました~
ゆうき@初書籍化作品発売中
恋愛
男爵家の次女として生まれたシエルは、姉と妹に比べて平凡だからという理由で、父親や姉妹からバカにされ、虐げられる生活を送っていた。
そんな生活に嫌気がさしたシエルは、とある計画を考えつく。それは、婚約者に社交界で婚約を破棄してもらい、その責任を取って家を出て、自由を手に入れるというものだった。
シエルの専属の執事であるラルフや、幼い頃から実の兄のように親しくしてくれていた婚約者の協力の元、シエルは無事に婚約を破棄され、父親に見捨てられて家を出ることになった。
ラルフも一緒に来てくれることとなり、これで念願の自由を手に入れたシエル。しかし、シエルにはどこにも行くあてはなかった。
それをラルフに伝えると、隣の国にあるラルフの故郷に行こうと提案される。
それを承諾したシエルは、これからの自由で幸せな日々を手に入れられると胸を躍らせていたが、その幸せは家族によって邪魔をされてしまう。
なんと、家族はシエルとラルフを広大な湖に捨て、自らの手を汚さずに二人を亡き者にしようとしていた――
☆誤字脱字が多いですが、見つけ次第直しますのでご了承ください☆
☆全文字はだいたい14万文字になっています☆
☆完結まで予約済みなので、エタることはありません!☆
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。