55 / 100
アメリー 下克上編
※おまけ編 アデライト回帰
しおりを挟む
自慢の美しい顔も醜くなり、沢山の人達を殺した。
人でなしな私を『貴方』は今でも綺麗だと笑ってくれるかしら‥‥
美しいという言葉は私の為にある。
世界は私中心に動いてる。
私は私のやりたい事とやり方がある。
人を跪かせて見下すあの快感は忘れない。
そんな私を『貴方』は幻滅するかしら。
ドクン!!と心臓が鳴り響いた。
「‥‥‥ハッ!!」
目を覚ますと白いベットに眠っていた私‥‥
私は死んだはず‥‥よね?
あのおブスの投げつけた剣で心臓に当たったはずだわ。
私は自分の心臓を摩ってみて気づいた。手が小さいわ。
近くにあった手鏡で確認をすると
「‥‥あらまあ。なんの冗談かしら‥‥」
この可愛らしく美しい顔はまさしく小さな時の私だわ。長いまつ毛も、肌もプルプルで国宝並みだもの。
美しい自分の顔を確認し、私は周りを見渡して固まってしまった。
白いベットに広い部屋‥‥‥ここは病院の私専用の休憩室だわ。
「‥‥‥ここは‥‥」
忘れかけていたあの時の気持ちが何故か蘇った。私はベットから降りて走り出す。
「あ!アデライトお嬢様!走ってはいけませんよ!」
「‥‥ッ!ハァハァハァ‥‥!!」
まだ弱々しく風邪が引きやすい体な為か、走ると息が苦しくなるけれど、どうしても確かめたかった。
また会えるかしら。
生きているかしら。
私が私でいられる場所だったあの頃ならば‥‥
ガラッ!と勢いよくドアを開けた。でも見るのが怖くて‥‥いや、まってちょうだい。怖い?私が?そんな感情なんて捨てたもの。だけど…‥もしかしたら、目を開けたら夢かもしれない。
夢でも‥‥‥彼がいるかしら。
ぎゅっと目を瞑って立ったままいると爽やかな風が吹いた。
「アディー‥‥?どうしたの?」
「‥‥‥あ‥‥‥」
何十年振りに聞いた優しい声。
そっと目を開けると『彼』がいた。薄い茶色の髪色の男の子はベットの上で薬草学の本を沢山読んで勉強をしていた。
「‥‥‥‥‥ルカ‥‥なの‥?」
「うん??どーしたの?‥‥アディー?ねえ泣いてる??痛い?何処か痛いの?悲しいの?えぇ、どうしよう。ちょ、ちょっとまってて!あ!」
「え?あぁ‥‥涙だわ」
「アディーどうしたの?あ、ほら!この黄色い花はひまわりっていうんだよ!アディーちょっと近くにきて」
そう彼は手を差し伸べる。私は黙ったままその手をおいた。‥‥あたたかい。生きてるんだわ。
彼は私に黄色い花のひまわりを私の髪に飾る。
「うん、やっぱり美しいアディーに似合うよ」
神はなんて私に残酷な事をしたのかしら‥‥。私は死にたかったのに。
これは罰だわ。
こんな夢のような事を喜ぶと思う?
彼に会えば‥‥‥今までの重たい罪がのしかかる。
罪悪感がでてくるから。
後悔をしそうだから。
アメリーを虐待してい事もソフィアを苦しめたことも。
捨てた気持ちも、愛しい気持ちも彼が殺されたあの日から‥‥
私は‥‥‥私の事だけしか考えてなかったのに。
罪を犯した私を彼は知らない。
「ねぇルカ‥‥‥私って美しい?」
「うん!だって僕のお姫様だもの。ってアディーどうして俯いてるの?お腹壊した?」
だけど‥‥‥もう一度チャンスが与えてくれたのならば‥‥ルカを救う事ができるかもしれないわ。
殺した奴らを‥‥この腐った両親や病院。
私に歯向かった奴らを‥。
「どう殺してあげようかしら‥‥」
私がポソリと呟くとルカは聞こえなかったのか首を傾げていた。それでも私は自分の心の中に悪魔がいると感じる。
窓の外からお父様とお母様達の声がした。
そっと窓から覗くとまだ髪の毛があるお父様とお腹が大きいお母様。そして‥‥ジェイコブお兄様とソフィアがいた。
「アディー?家族が呼んでるよ」
「行きたくないわ。嫌いだもの。特にソフィアは‥‥嫌いよ」
そうポソリと呟く私にルカは私の頬っぺたをつねりながら頬を膨らませた。
「‥‥痛い。本当に夢じゃないみたいね」
「こーら!だーめっ!妹さんと仲良くしなきゃ。体調も良くなってきたんでしょう?アディーの笑顔はね、みんなを元気にしちゃうんだよ。嫌いとかいったら駄目だよ」
「‥‥わかったわ。行けばいいのでしょう」
私は渋々と部屋へ出て家族の元へといった。
「ア、アデライト姉様っ‥‥!」
ぎこちない笑顔を私に向けるソフィア‥‥以前の彼女というべきかしら?最後に会ったソフィアは敵意剥き出しで、涙を流してたわね。だけど真っ直ぐな瞳を向けてくるのは変わりないのが腹が立つのよ。
「アデライト!僕達と一緒に散歩をしよう!体がだいぶ良くなったか!?」
‥‥とりあえず口にチョコレートを食べた後があるわね、ジェイコブお兄様。
そして‥‥ルカの‥彼の死に深く関わっている憎い両親。
「おーい!アディー!またねー!」
精一杯窓から手を振り、可愛らしい笑顔を私に向けるルカ。
‥‥‥もう一度‥‥貴方に会えたのなら‥‥
女神なんて呼ばれなくてもいい。
可愛らしく取り繕うとか面倒な事なんてしない。
だから‥‥死なないで。
私が代わりに全員始末をしてあげるの。
まずは‥‥この目の前の両親をどうしてやろうか。ルカの父親も加担しているはず。
‥絶対に許さない。
あぁ、太陽教会にあのおブスの女もいるわよね。ヒューゴ王子とも会う時期はまだだけど、始末した方がいいのかしら。
でもそうするとルチータ王子が喜ぶからやめましょう。
ルチータ王子‥‥とりあえず腹黒王子は腹が立つから病いの事はまだ教えないでおこうかしら。ふふ、せいぜいギリギリまで悩むところを見ておきましょう。
だって弱味をにぎるのも良いわよね?
私を見下し、裏切り者はいらない。
やることは沢山あるけれど時間はたっぷりあるもの。
それと‥‥‥
「アデライト?どうした?僕お菓子をもらったんだ!ハッ!長男のぼ、僕はいらないからアデライトとソフィアで半分して食べよう!」
「え!?あ、えと‥‥わ、私はアデライト姉様にあげます‥」
「‥‥‥‥」
私はジェイコブお兄様からもらったクッキーを貰い3つ割って二人にあげた。
そんな私にソフィアは目を開いて驚いていた。ジェイコブお兄様は喜んでる顔がバレバレだわ。犬ね。
「アデライト!ありがとう!」
「ア、アデライトお姉様‥あの、ありがとう‥!嬉しいです‥お姉様がくれたクッキー‥本当に嬉しいです」
「‥‥‥‥今日は特別よ。私は…優しいもの」
私はお母様のお腹にいるアメリーの事も少しだけ考えた。
「あらあら、アデライトは優しい子ね!うふふ、男の子かしら?女の子かしら?生まれてくるのが楽しみね」
そうお母様は話していた。私はお腹をさすりながら、お腹にいる子に小声で話しかけた。
「‥‥‥あなたは私と似てないのは残念だったわ」
それと‥‥兄や妹達とこれから何か関係が変わるのかしら‥。馴れ合うつもりはないけれど、以前とはまた違うようになるのかしら。
私はもう一度ルカの方へと振り向いて窓の方へと見上げた。
彼がまだ生きているこの世界は夢か幻なのか。
夢だろうとなんだろうと‥‥‥
「ふふ、私は私のやりたいようにやるだけよ」
数十年後アデライト・マカロンは‥‥
マカロン家でも国一番の『魔女』と呼ばれていた。
ルチータ王子と同じくらいに、いやそれ以上に腹黒く、計算高い。逆らってきたものは容赦なく地に落とす彼女を恐ろしいと言われ見られていたが、逆に病いや病気に関する薬草事には詳しく、頼りになるとも評価されていたらしい。
沢山の功績と悪評を残して突然彼女は消えた。
30歳以降の彼女の行方は誰も知らない。
美しく残酷な顔を持つ魔女と呼ばれるアデライト。
そんな彼女の仮面を剥がせる男性が一人だけいた‥‥かもしれないと囁かれていた。
おわり
➖➖➖ ➖➖➖ ➖➖➖ ➖➖➖ ➖
※アデライト編書こうと思いましたが、やっぱり性格悪い?のと、サイコパス思考なので、共感ないかとぉもいやめました。😅とりあえずこのお話はお終いにしておきます。でも希望ある声が沢山いただければ改めて考えて物語を書かせていただきます。🫣でも主人公となると性格悪いしなあ。。いいのかな。。
とりあえず完結です!
ありがとうございました😊
人でなしな私を『貴方』は今でも綺麗だと笑ってくれるかしら‥‥
美しいという言葉は私の為にある。
世界は私中心に動いてる。
私は私のやりたい事とやり方がある。
人を跪かせて見下すあの快感は忘れない。
そんな私を『貴方』は幻滅するかしら。
ドクン!!と心臓が鳴り響いた。
「‥‥‥ハッ!!」
目を覚ますと白いベットに眠っていた私‥‥
私は死んだはず‥‥よね?
あのおブスの投げつけた剣で心臓に当たったはずだわ。
私は自分の心臓を摩ってみて気づいた。手が小さいわ。
近くにあった手鏡で確認をすると
「‥‥あらまあ。なんの冗談かしら‥‥」
この可愛らしく美しい顔はまさしく小さな時の私だわ。長いまつ毛も、肌もプルプルで国宝並みだもの。
美しい自分の顔を確認し、私は周りを見渡して固まってしまった。
白いベットに広い部屋‥‥‥ここは病院の私専用の休憩室だわ。
「‥‥‥ここは‥‥」
忘れかけていたあの時の気持ちが何故か蘇った。私はベットから降りて走り出す。
「あ!アデライトお嬢様!走ってはいけませんよ!」
「‥‥ッ!ハァハァハァ‥‥!!」
まだ弱々しく風邪が引きやすい体な為か、走ると息が苦しくなるけれど、どうしても確かめたかった。
また会えるかしら。
生きているかしら。
私が私でいられる場所だったあの頃ならば‥‥
ガラッ!と勢いよくドアを開けた。でも見るのが怖くて‥‥いや、まってちょうだい。怖い?私が?そんな感情なんて捨てたもの。だけど…‥もしかしたら、目を開けたら夢かもしれない。
夢でも‥‥‥彼がいるかしら。
ぎゅっと目を瞑って立ったままいると爽やかな風が吹いた。
「アディー‥‥?どうしたの?」
「‥‥‥あ‥‥‥」
何十年振りに聞いた優しい声。
そっと目を開けると『彼』がいた。薄い茶色の髪色の男の子はベットの上で薬草学の本を沢山読んで勉強をしていた。
「‥‥‥‥‥ルカ‥‥なの‥?」
「うん??どーしたの?‥‥アディー?ねえ泣いてる??痛い?何処か痛いの?悲しいの?えぇ、どうしよう。ちょ、ちょっとまってて!あ!」
「え?あぁ‥‥涙だわ」
「アディーどうしたの?あ、ほら!この黄色い花はひまわりっていうんだよ!アディーちょっと近くにきて」
そう彼は手を差し伸べる。私は黙ったままその手をおいた。‥‥あたたかい。生きてるんだわ。
彼は私に黄色い花のひまわりを私の髪に飾る。
「うん、やっぱり美しいアディーに似合うよ」
神はなんて私に残酷な事をしたのかしら‥‥。私は死にたかったのに。
これは罰だわ。
こんな夢のような事を喜ぶと思う?
彼に会えば‥‥‥今までの重たい罪がのしかかる。
罪悪感がでてくるから。
後悔をしそうだから。
アメリーを虐待してい事もソフィアを苦しめたことも。
捨てた気持ちも、愛しい気持ちも彼が殺されたあの日から‥‥
私は‥‥‥私の事だけしか考えてなかったのに。
罪を犯した私を彼は知らない。
「ねぇルカ‥‥‥私って美しい?」
「うん!だって僕のお姫様だもの。ってアディーどうして俯いてるの?お腹壊した?」
だけど‥‥‥もう一度チャンスが与えてくれたのならば‥‥ルカを救う事ができるかもしれないわ。
殺した奴らを‥‥この腐った両親や病院。
私に歯向かった奴らを‥。
「どう殺してあげようかしら‥‥」
私がポソリと呟くとルカは聞こえなかったのか首を傾げていた。それでも私は自分の心の中に悪魔がいると感じる。
窓の外からお父様とお母様達の声がした。
そっと窓から覗くとまだ髪の毛があるお父様とお腹が大きいお母様。そして‥‥ジェイコブお兄様とソフィアがいた。
「アディー?家族が呼んでるよ」
「行きたくないわ。嫌いだもの。特にソフィアは‥‥嫌いよ」
そうポソリと呟く私にルカは私の頬っぺたをつねりながら頬を膨らませた。
「‥‥痛い。本当に夢じゃないみたいね」
「こーら!だーめっ!妹さんと仲良くしなきゃ。体調も良くなってきたんでしょう?アディーの笑顔はね、みんなを元気にしちゃうんだよ。嫌いとかいったら駄目だよ」
「‥‥わかったわ。行けばいいのでしょう」
私は渋々と部屋へ出て家族の元へといった。
「ア、アデライト姉様っ‥‥!」
ぎこちない笑顔を私に向けるソフィア‥‥以前の彼女というべきかしら?最後に会ったソフィアは敵意剥き出しで、涙を流してたわね。だけど真っ直ぐな瞳を向けてくるのは変わりないのが腹が立つのよ。
「アデライト!僕達と一緒に散歩をしよう!体がだいぶ良くなったか!?」
‥‥とりあえず口にチョコレートを食べた後があるわね、ジェイコブお兄様。
そして‥‥ルカの‥彼の死に深く関わっている憎い両親。
「おーい!アディー!またねー!」
精一杯窓から手を振り、可愛らしい笑顔を私に向けるルカ。
‥‥‥もう一度‥‥貴方に会えたのなら‥‥
女神なんて呼ばれなくてもいい。
可愛らしく取り繕うとか面倒な事なんてしない。
だから‥‥死なないで。
私が代わりに全員始末をしてあげるの。
まずは‥‥この目の前の両親をどうしてやろうか。ルカの父親も加担しているはず。
‥絶対に許さない。
あぁ、太陽教会にあのおブスの女もいるわよね。ヒューゴ王子とも会う時期はまだだけど、始末した方がいいのかしら。
でもそうするとルチータ王子が喜ぶからやめましょう。
ルチータ王子‥‥とりあえず腹黒王子は腹が立つから病いの事はまだ教えないでおこうかしら。ふふ、せいぜいギリギリまで悩むところを見ておきましょう。
だって弱味をにぎるのも良いわよね?
私を見下し、裏切り者はいらない。
やることは沢山あるけれど時間はたっぷりあるもの。
それと‥‥‥
「アデライト?どうした?僕お菓子をもらったんだ!ハッ!長男のぼ、僕はいらないからアデライトとソフィアで半分して食べよう!」
「え!?あ、えと‥‥わ、私はアデライト姉様にあげます‥」
「‥‥‥‥」
私はジェイコブお兄様からもらったクッキーを貰い3つ割って二人にあげた。
そんな私にソフィアは目を開いて驚いていた。ジェイコブお兄様は喜んでる顔がバレバレだわ。犬ね。
「アデライト!ありがとう!」
「ア、アデライトお姉様‥あの、ありがとう‥!嬉しいです‥お姉様がくれたクッキー‥本当に嬉しいです」
「‥‥‥‥今日は特別よ。私は…優しいもの」
私はお母様のお腹にいるアメリーの事も少しだけ考えた。
「あらあら、アデライトは優しい子ね!うふふ、男の子かしら?女の子かしら?生まれてくるのが楽しみね」
そうお母様は話していた。私はお腹をさすりながら、お腹にいる子に小声で話しかけた。
「‥‥‥あなたは私と似てないのは残念だったわ」
それと‥‥兄や妹達とこれから何か関係が変わるのかしら‥。馴れ合うつもりはないけれど、以前とはまた違うようになるのかしら。
私はもう一度ルカの方へと振り向いて窓の方へと見上げた。
彼がまだ生きているこの世界は夢か幻なのか。
夢だろうとなんだろうと‥‥‥
「ふふ、私は私のやりたいようにやるだけよ」
数十年後アデライト・マカロンは‥‥
マカロン家でも国一番の『魔女』と呼ばれていた。
ルチータ王子と同じくらいに、いやそれ以上に腹黒く、計算高い。逆らってきたものは容赦なく地に落とす彼女を恐ろしいと言われ見られていたが、逆に病いや病気に関する薬草事には詳しく、頼りになるとも評価されていたらしい。
沢山の功績と悪評を残して突然彼女は消えた。
30歳以降の彼女の行方は誰も知らない。
美しく残酷な顔を持つ魔女と呼ばれるアデライト。
そんな彼女の仮面を剥がせる男性が一人だけいた‥‥かもしれないと囁かれていた。
おわり
➖➖➖ ➖➖➖ ➖➖➖ ➖➖➖ ➖
※アデライト編書こうと思いましたが、やっぱり性格悪い?のと、サイコパス思考なので、共感ないかとぉもいやめました。😅とりあえずこのお話はお終いにしておきます。でも希望ある声が沢山いただければ改めて考えて物語を書かせていただきます。🫣でも主人公となると性格悪いしなあ。。いいのかな。。
とりあえず完結です!
ありがとうございました😊
0
お気に入りに追加
5,796
あなたにおすすめの小説
妹と旦那様に子供ができたので、離縁して隣国に嫁ぎます
冬月光輝
恋愛
私がベルモンド公爵家に嫁いで3年の間、夫婦に子供は出来ませんでした。
そんな中、夫のファルマンは裏切り行為を働きます。
しかも相手は妹のレナ。
最初は夫を叱っていた義両親でしたが、レナに子供が出来たと知ると私を責めだしました。
夫も婚約中から私からの愛は感じていないと口にしており、あの頃に婚約破棄していればと謝罪すらしません。
最後には、二人と子供の幸せを害する権利はないと言われて離縁させられてしまいます。
それからまもなくして、隣国の王子であるレオン殿下が我が家に現れました。
「約束どおり、私の妻になってもらうぞ」
確かにそんな約束をした覚えがあるような気がしますが、殿下はまだ5歳だったような……。
言われるがままに、隣国へ向かった私。
その頃になって、子供が出来ない理由は元旦那にあることが発覚して――。
ベルモンド公爵家ではひと悶着起こりそうらしいのですが、もう私には関係ありません。
※ざまぁパートは第16話〜です
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
【完結】公女が死んだ、その後のこと
杜野秋人
恋愛
【第17回恋愛小説大賞 奨励賞受賞しました!】
「お母様……」
冷たく薄暗く、不潔で不快な地下の罪人牢で、彼女は独り、亡き母に語りかける。その掌の中には、ひと粒の小さな白い錠剤。
古ぼけた簡易寝台に座り、彼女はそのままゆっくりと、覚悟を決めたように横たわる。
「言いつけを、守ります」
最期にそう呟いて、彼女は震える手で錠剤を口に含み、そのまま飲み下した。
こうして、第二王子ボアネルジェスの婚約者でありカストリア公爵家の次期女公爵でもある公女オフィーリアは、獄中にて自ら命を断った。
そして彼女の死後、その影響はマケダニア王国の王宮内外の至るところで噴出した。
「ええい、公務が回らん!オフィーリアは何をやっている!?」
「殿下は何を仰せか!すでに公女は儚くなられたでしょうが!」
「くっ……、な、ならば蘇生させ」
「あれから何日経つとお思いで!?お気は確かか!」
「何故だ!何故この私が裁かれねばならん!」
「そうよ!お父様も私も何も悪くないわ!悪いのは全部お義姉さまよ!」
「…………申し開きがあるのなら、今ここではなく取り調べと裁判の場で存分に申すがよいわ。⸺連れて行け」
「まっ、待て!話を」
「嫌ぁ〜!」
「今さら何しに戻ってきたかね先々代様。わしらはもう、公女さま以外にお仕えする気も従う気もないんじゃがな?」
「なっ……貴様!領主たる儂の言うことが聞けんと」
「領主だったのは亡くなった女公さまとその娘の公女さまじゃ。あの方らはあんたと違って、わしら領民を第一に考えて下さった。あんたと違ってな!」
「くっ……!」
「なっ、譲位せよだと!?」
「本国の決定にございます。これ以上の混迷は連邦友邦にまで悪影響を与えかねないと。⸺潔く観念なさいませ。さあ、ご署名を」
「おのれ、謀りおったか!」
「…………父上が悪いのですよ。あの時止めてさえいれば、彼女は死なずに済んだのに」
◆人が亡くなる描写、及びベッドシーンがあるのでR15で。生々しい表現は避けています。
◆公女が亡くなってからが本番。なので最初の方、恋愛要素はほぼありません。最後はちゃんとジャンル:恋愛です。
◆ドアマットヒロインを書こうとしたはずが。どうしてこうなった?
◆作中の演出として自死のシーンがありますが、決して推奨し助長するものではありません。早まっちゃう前に然るべき窓口に一言相談を。
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。が、他作品とリンクする予定は特にありません。本作単品でお楽しみ頂けます。
◆この作品は小説家になろうでも公開します。
◆24/2/17、HOTランキング女性向け1位!?1位は初ですありがとうございます!
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
継母の心得
トール
恋愛
【本編第一部完結済、2023/10〜第二部スタート ☆書籍化 2024/11/22ノベル5巻、コミックス1巻同時刊行予定☆】
※継母というテーマですが、ドロドロではありません。ほっこり可愛いを中心に展開されるお話ですので、ドロドロ重い、が苦手の方にもお読みいただけます。
山崎 美咲(35)は、癌治療で子供の作れない身体となった。生涯独身だと諦めていたが、やはり子供は欲しかったとじわじわ後悔が募っていく。
治療の甲斐なくこの世を去った美咲が目を覚ますと、なんと生前読んでいたマンガの世界に転生していた。
不遇な幼少期を過ごした主人公が、ライバルである皇太子とヒロインを巡り争い、最後は見事ヒロインを射止めるというテンプレもののマンガ。その不遇な幼少期で主人公を虐待する悪辣な継母がまさかの私!?
前世の記憶を取り戻したのは、主人公の父親との結婚式前日だった!
突然3才児の母親になった主人公が、良い継母になれるよう子育てに奮闘していたら、いつの間にか父子に溺愛されて……。
オタクの知識を使って、子育て頑張ります!!
子育てに関する道具が揃っていない世界で、玩具や食器、子供用品を作り出していく、オタクが行う異世界育児ファンタジー開幕です!
番外編は10/7〜別ページに移動いたしました。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った
五色ひわ
恋愛
辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。真実を確かめるため、アメリアは3年ぶりに王都へと旅立った。
※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。