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アメリー 下克上編
それでも、嬉しい
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ソフィア姉様は警戒した顔で剣をアデライト姉様に向けた。
「何故アデライト姉様がここにいるの?幽閉されてるはず。姉様にいる後ろにいる人達が、手を貸したみたいね」
キッと、信者達を睨むもののアデライト姉様は笑っていた。
「ふふ、そんなに睨まないでちょうだい。眉間に皺を寄せてる顔は美しくないわ」
そう久しぶりに会った二人は睨み合っていた。
そして空気を読まず、ソフィア姉様とアデライト姉様の間にジェイコブお兄様は間に入りながら喜んでいた。
「アデライト!元気そうで僕は嬉しいよ!感動の再会に兄妹お揃いの手縫いのハンカチを揃えよう!」
「「いりませんわ」」
そう二人に即答されてジェイコブお兄様は少しだけ落ち込むものの、アデライト姉様をぎゅっと抱きしめて嬉しそうにしていた。
「一生会えないかと‥‥アデライト!凄く性格悪くても元気そうで僕は嬉しいんだ!」
「‥‥ジェイコブお兄様。喧嘩を売ってるのかしら」
フレデリック殿下とリリアン姫がやってきて、フレデリック殿下はアデライト姉様を不審な目で見ていた。
「君がアデライト‥‥弟のヒューゴと親しかったらしいな?なんの目的できたんだ?」
「‥‥目的?私は私のやるべき事をしにきただけですわ。あの女狐のアイラ・ソレイユに用がありますの」
フレデリック殿下が警戒していたかけれど、ずっと黙っていたチャーリー師匠が話しかけてきて冷たい空気だった場を和ませていた。
「とにかく我々はヒューゴ達を追わなければならない。急ごう」
フレデリック殿下の声がけにソフィア姉様とジェイコブお兄様は頷いた。私もみんなの後をついていこうとした時、ガシッと手首を捕まえられた。
「‥行くなよ!危険だぞ!」
「ルーカス君‥‥」
「俺の屋敷の客人は敵国の姫だとか、コブがコブじゃなくてお前の兄だとか、正直まだ混乱してるけど‥‥行くな!」
「私ね、行くよ。ルチータ王子を助けなきゃ」
そう私が話すとルーカス君は頬を赤らめながら
「好きなんだ‥‥アメリーの事。だから‥‥行くなよ!」
必死に私を止めようとするルーカス君。
ルーカス君は私に好意を寄せているのは、なんとなく知っていた。‥‥知っていて、私は利用していた部分があったのに。彼は小学部の時から、良き友人だった。
「‥‥ごめんなさい」
「‥‥そんなに‥好きなのかルチータ殿下の事」
「‥うん」
「‥‥‥そうか」
スルッと手を離したルーカス君に私は頭を下げて、ソフィア姉様達の元へと走った。アデライト姉様はクスッと笑いながら私に話しかける。
「あら、アメリーは可愛い坊やに好かれてるのね」
「ん~私アデライト姉様より、魅力的な女性だもの」
「‥‥私より魅力的な女性はいないわ。いたら、潰すだけだもの」
アデライト姉様と話しているとすぐにソフィア姉様が前に出てきた。
「アデライト姉様。アメリーにあまり近づかないでください、貴女がヒューゴ王子達の居場所を把握しているみたいなので連れていくだけよ。これが終わったら色々と尋問するわ」
「アデライト!ソフィア!とりあえずクッキーを持ってきた!みんなで仲良く食べーー」
「「だから、食べませんわ」」
相変わらず、アデライト姉様とソフィア姉様は喧嘩をしていた。ジェイコブお兄様は二人にクッキーを渡して仲直りをしようとさせていたが、二人に怒られている。
ニコニコしている私にジェイコブお兄様、ソフィア姉様、アデライト姉様は私を見た。
「アメリー?どうしたの?」
「僕のクッキーがそんなに好きなのか?」
こんな時に不謹慎だけど‥‥兄妹が揃って嬉しいんだ。以前のような仲良しな家族ではない、一人は追放された兄、一人は犯罪を犯し幽閉されてる身の姉、一人は沢山の人達を助ける騎士の姉。
「‥‥集まった理由がどうであれ嬉しい。久しぶりにみんなが揃って私は嬉しいんだよ」
そう私はニッコリと微笑みかけると、ソフィア姉様は少し困っていた顔をし、ジェイコブお兄様はウンウンと頷いていた。アデライト姉様はいつものように目が笑ってなかった。
フレデリック殿下達と一緒に行ったアメリーの後ろ姿をずっと見つめるルーカスに父親は肩をポンと添えた。
「‥‥マカロン家の娘はお前では手に負えないさ」
「‥ハァ‥‥そうみたいですね」
そう笑いながらルーカスは落ち込んでいた。
「何故アデライト姉様がここにいるの?幽閉されてるはず。姉様にいる後ろにいる人達が、手を貸したみたいね」
キッと、信者達を睨むもののアデライト姉様は笑っていた。
「ふふ、そんなに睨まないでちょうだい。眉間に皺を寄せてる顔は美しくないわ」
そう久しぶりに会った二人は睨み合っていた。
そして空気を読まず、ソフィア姉様とアデライト姉様の間にジェイコブお兄様は間に入りながら喜んでいた。
「アデライト!元気そうで僕は嬉しいよ!感動の再会に兄妹お揃いの手縫いのハンカチを揃えよう!」
「「いりませんわ」」
そう二人に即答されてジェイコブお兄様は少しだけ落ち込むものの、アデライト姉様をぎゅっと抱きしめて嬉しそうにしていた。
「一生会えないかと‥‥アデライト!凄く性格悪くても元気そうで僕は嬉しいんだ!」
「‥‥ジェイコブお兄様。喧嘩を売ってるのかしら」
フレデリック殿下とリリアン姫がやってきて、フレデリック殿下はアデライト姉様を不審な目で見ていた。
「君がアデライト‥‥弟のヒューゴと親しかったらしいな?なんの目的できたんだ?」
「‥‥目的?私は私のやるべき事をしにきただけですわ。あの女狐のアイラ・ソレイユに用がありますの」
フレデリック殿下が警戒していたかけれど、ずっと黙っていたチャーリー師匠が話しかけてきて冷たい空気だった場を和ませていた。
「とにかく我々はヒューゴ達を追わなければならない。急ごう」
フレデリック殿下の声がけにソフィア姉様とジェイコブお兄様は頷いた。私もみんなの後をついていこうとした時、ガシッと手首を捕まえられた。
「‥行くなよ!危険だぞ!」
「ルーカス君‥‥」
「俺の屋敷の客人は敵国の姫だとか、コブがコブじゃなくてお前の兄だとか、正直まだ混乱してるけど‥‥行くな!」
「私ね、行くよ。ルチータ王子を助けなきゃ」
そう私が話すとルーカス君は頬を赤らめながら
「好きなんだ‥‥アメリーの事。だから‥‥行くなよ!」
必死に私を止めようとするルーカス君。
ルーカス君は私に好意を寄せているのは、なんとなく知っていた。‥‥知っていて、私は利用していた部分があったのに。彼は小学部の時から、良き友人だった。
「‥‥ごめんなさい」
「‥‥そんなに‥好きなのかルチータ殿下の事」
「‥うん」
「‥‥‥そうか」
スルッと手を離したルーカス君に私は頭を下げて、ソフィア姉様達の元へと走った。アデライト姉様はクスッと笑いながら私に話しかける。
「あら、アメリーは可愛い坊やに好かれてるのね」
「ん~私アデライト姉様より、魅力的な女性だもの」
「‥‥私より魅力的な女性はいないわ。いたら、潰すだけだもの」
アデライト姉様と話しているとすぐにソフィア姉様が前に出てきた。
「アデライト姉様。アメリーにあまり近づかないでください、貴女がヒューゴ王子達の居場所を把握しているみたいなので連れていくだけよ。これが終わったら色々と尋問するわ」
「アデライト!ソフィア!とりあえずクッキーを持ってきた!みんなで仲良く食べーー」
「「だから、食べませんわ」」
相変わらず、アデライト姉様とソフィア姉様は喧嘩をしていた。ジェイコブお兄様は二人にクッキーを渡して仲直りをしようとさせていたが、二人に怒られている。
ニコニコしている私にジェイコブお兄様、ソフィア姉様、アデライト姉様は私を見た。
「アメリー?どうしたの?」
「僕のクッキーがそんなに好きなのか?」
こんな時に不謹慎だけど‥‥兄妹が揃って嬉しいんだ。以前のような仲良しな家族ではない、一人は追放された兄、一人は犯罪を犯し幽閉されてる身の姉、一人は沢山の人達を助ける騎士の姉。
「‥‥集まった理由がどうであれ嬉しい。久しぶりにみんなが揃って私は嬉しいんだよ」
そう私はニッコリと微笑みかけると、ソフィア姉様は少し困っていた顔をし、ジェイコブお兄様はウンウンと頷いていた。アデライト姉様はいつものように目が笑ってなかった。
フレデリック殿下達と一緒に行ったアメリーの後ろ姿をずっと見つめるルーカスに父親は肩をポンと添えた。
「‥‥マカロン家の娘はお前では手に負えないさ」
「‥ハァ‥‥そうみたいですね」
そう笑いながらルーカスは落ち込んでいた。
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