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アメリー 下克上編
恋の行方
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私は夜、アデライト姉様が大切にしていたかもしれない薬草学の本を読んでビックリした。
「‥‥この書き溜めた字‥‥アデライト姉様のものじゃないけれど凄い勉強家の子だったのね」
びっしりと薬草、毒草に関してのメリットとデメリットの部分や効果の事を書かれていた。ビックリしたのはこの薬草に関する事は私や学者でもまだわからない部分が多く記載されている。
アデライト姉様の友人だった男の子‥‥平民だったみたいだけど、とても優秀だったのがわかる。もし生きていれば、医者とか学者‥‥ううん、それ以上になれる可能性があったかもしれない。
「‥‥‥アデライト姉様の友人だから、その子もアデライト姉様のような人だったら納得かなあ。どんな子だったのかな。色々と教えて欲しかったかも」
パラパラと読んでるうちに、なんとなく目に止まったのはフォース国しかない薬草についてだった。
「体の痺れ、手足が動かなくなる病を緩和する方法‥‥‥作り方‥‥‥これって‥‥!」
私はもう一度食い入るように読み直そうとした時、裏表紙に何か別に挟まれているようだった。二重に紙で被せられ、何かが入っていた。あのアデライト姉様はこれに気づいてなかったのかな?ピリピリと少し破ってみると一枚の手紙がパラッと現れた。
【アディーへ
いつか僕のお嫁さんにきてください。
ルカより】
「‥‥‥今更‥‥涙は、うん。やっぱり出ないな。まったく、よくわからないよ‥アデライト姉様は」
もしこの手紙をアデライト姉様は知っていたら何かが少し変わっていたかもしれない。もしかしたらこのルカという男の子は…私がルチータ王子を想うようにアデライト姉様にとって特別な子だったかもしれない。
それでも貴女は多くの罪を犯した人なのは変わりないよ。
ただ、もし私達家族はもう一度やり直せたらいいのに、なんて少しだけ思ってしまった。
まあ、そんな「もし」なんて考えても前に進まないし、もう忘れてプリンを食べよっと!
次の日、私は王宮へ足を運んでルチータ王子のお見舞いへとやってきた。すんなり入れるようになったのもマカロン家の功績だからなのよね!
廊下を歩いているとルチータ王子の部屋から大きな声が聞こえた。アル兄様の声かな?そっと様子を見るとソフィア姉様もいた。
ルチータ王子はベットにいて、アル兄様はずっとルチータ王子を説得していたようだった。
「‥‥だから!何度言うけど次期国王はルチータ!お前に決まっている!他の貴族達が文句言わないように既に根回しも終わった。国王陛下も、みんなそう望んでるのに何故わからない」
「逆に私は理解できないよ。もう死にかけている私に王になれというのは他国からの目もあり、すぐに舐められるんだけどね。国を想えば最善策として、アルフレッド君がなるべきだ。そもそも君はそういう立場の人間なのだから」
「あのさ‥‥死にかけてるやつがなんでピンピンしてるんだよ?」
「あはは。まだ口の方は元気なだけさ。‥‥アルフレッド。私の右手がもう動かなくなりそうだ。わかるかい?」
「だからっ!今各国の名医を呼んでーー」
パン!と手を叩く音がする方向へ、ルチータ、アルフレッド、ソフィアは向くとアメリーだった。
「ご機嫌よう」
ニッコリと微笑みながら挨拶をするアメリーにルチータ王子はプイッと顔を背けていた。
「少しルチータ王子と二人でお話ししてもよろしいでしょうか?」
「‥‥いいよ。」
アメリーとルチータ王子はお互い微笑み合いながら話ているがどちらも作り笑顔だった。
ルチータ王子は車椅子に移り、アメリーはその車椅子をおしてあげて二人は庭園へとむかっていく。
「アル、大丈夫よ。ルチータ王子なら」
「ん。‥‥そうだな」
アルフレッドとソフィアはぎゅっと手を繋いでアメリーとルチータ王子を見守っていた。
「‥‥一番上の塔まで来て何を話するんだい?」
「うん、ここなら景色が見えるもの。ルチータ王子、手を。少しは立てそうですか?」
「はは、君にエスコートされる日がくるなんてね」
ルチータ王子はクスッと笑いながら立ち上がり、私は手を掴んだ後、城から見える景色を彼と一緒に眺めた。
「どうですか?ここから見る景色は」
「‥‥王都やその向こうにある森や海も見えるね」
「私はこの国が好きです。ルチータ王子もそうですよね?」
「‥‥さあ、どうかな」
少しだけ迷いのある顔でそう答えるルチータ王子‥‥誰よりも気高く、民の暮らしや幸せを良くしようとしているのはずっと前から見ててわかっている。
私はそっと薬草学の本をルチータ王子に渡して見せた。
「‥なんだい?これは。古い書物のようだけれど」
「アデライト姉様のものです、正確にはアデライト姉様の亡くなった友人の物ですけどね」
ルチータ王子もアデライト姉様に友人というものがいたんだと皮肉な事を言いながら本をパラパラと読み始めて手が止まった。
「‥‥これはなんの冗談だい?」
「私も驚きました。フォース国は薬草学が進んでいるのは理解してましたが、ここを読んでみてください。子供の字ですが、医学と薬草に関して間違いなく書かれているんです。この薬を作り、完全に病を治す事はできないかもしれないけれど‥‥少しでも長く生きることができます」
「‥‥うん、子供の戯れみたいだけどね。事実がわからないものだよ。それに私はもういいんだ」
クスッと笑うルチータ王子に私はぎゅっと両手を握った。
「‥‥可能性があるものがなんだろうが‥‥縋ってはいけないの?ルチータ王子は生きていて欲しいもの!なんでもう諦めてるの!なんで笑ってられるの!ふざけないで!
男ならもう少し根性見せて!もっと‥‥もっと‥‥生きてて欲しいのに‥‥っ‥」
あぁ‥泣いちゃダメなのに。昨日の夜薬草について頭の中に全部入れたのに。もっと詳しく本の内容を説明するはずなのに。
情けない。感情的になって子供のように喚く私は素敵なレディじゃないな‥‥。
綺麗にメイクもしたのに、涙のせいでグシャグシャだよ。それでも諦めないで欲しいの。
多分呆れているんだろうなあとチラッとルチータ王子を見つめるとルチータ王子はジッと私を見てから、もう一度景色を見始めた。
「‥‥ぐす‥あの‥ルチータ王子‥‥」
ルチータ王子は景色を見ながら話しはじめた。
「‥‥最初のキッカケはね、アルフレッドの為だったんだよ。良き国にしようと思ってたのは。‥‥今の父のような優しい王はいずれ首をとられる、自分は強く隙のない完璧になろうとしていたよ」
「‥‥1人で完璧は無理よ。因みに私がそばにいたら完璧よ。完全無欠だもの!敵なんていないわ!そして、何より若い!!」
そう自信満々に話すとルチータ王子は笑い出した。え、何。何故笑うの?涙出してメイク崩れちゃったかな。
「あはははっ!小さなレディだと思ってたら‥‥‥気づいたら素敵なレディになってたね」
ルチータ王子はそっと私の頬を優しく触った。そして彼はふらつきながらも、跪ついてこう私に言った。
「‥‥私の負けのようだ。あの時の賭けだが、負けた。‥‥どうやら私は君を愛している」
「‥え」
そう私の手の甲にキスをしてくれた。
私はまた泣いてしまった。
「アメリー、君は意外と泣き虫のようだね」
ずっと片思いをしていた王子様。
歳が離れていて似合わないとも言われていた事もあった。
いつだって私をドキドキさせてくれる大好きな人。
私も腰を下ろしてルチータ王子をめいいっぱい抱きしめる。
「ルチータ王子、大好きです‥‥本当に大好きです」
「私もだよ」
私達は手を握り、もう一度一緒に城から見える景色を眺めた。
一緒にこの国を‥‥守っていこう。
支え合って生きていこうと、そう囁いてくれた。
「‥‥この書き溜めた字‥‥アデライト姉様のものじゃないけれど凄い勉強家の子だったのね」
びっしりと薬草、毒草に関してのメリットとデメリットの部分や効果の事を書かれていた。ビックリしたのはこの薬草に関する事は私や学者でもまだわからない部分が多く記載されている。
アデライト姉様の友人だった男の子‥‥平民だったみたいだけど、とても優秀だったのがわかる。もし生きていれば、医者とか学者‥‥ううん、それ以上になれる可能性があったかもしれない。
「‥‥‥アデライト姉様の友人だから、その子もアデライト姉様のような人だったら納得かなあ。どんな子だったのかな。色々と教えて欲しかったかも」
パラパラと読んでるうちに、なんとなく目に止まったのはフォース国しかない薬草についてだった。
「体の痺れ、手足が動かなくなる病を緩和する方法‥‥‥作り方‥‥‥これって‥‥!」
私はもう一度食い入るように読み直そうとした時、裏表紙に何か別に挟まれているようだった。二重に紙で被せられ、何かが入っていた。あのアデライト姉様はこれに気づいてなかったのかな?ピリピリと少し破ってみると一枚の手紙がパラッと現れた。
【アディーへ
いつか僕のお嫁さんにきてください。
ルカより】
「‥‥‥今更‥‥涙は、うん。やっぱり出ないな。まったく、よくわからないよ‥アデライト姉様は」
もしこの手紙をアデライト姉様は知っていたら何かが少し変わっていたかもしれない。もしかしたらこのルカという男の子は…私がルチータ王子を想うようにアデライト姉様にとって特別な子だったかもしれない。
それでも貴女は多くの罪を犯した人なのは変わりないよ。
ただ、もし私達家族はもう一度やり直せたらいいのに、なんて少しだけ思ってしまった。
まあ、そんな「もし」なんて考えても前に進まないし、もう忘れてプリンを食べよっと!
次の日、私は王宮へ足を運んでルチータ王子のお見舞いへとやってきた。すんなり入れるようになったのもマカロン家の功績だからなのよね!
廊下を歩いているとルチータ王子の部屋から大きな声が聞こえた。アル兄様の声かな?そっと様子を見るとソフィア姉様もいた。
ルチータ王子はベットにいて、アル兄様はずっとルチータ王子を説得していたようだった。
「‥‥だから!何度言うけど次期国王はルチータ!お前に決まっている!他の貴族達が文句言わないように既に根回しも終わった。国王陛下も、みんなそう望んでるのに何故わからない」
「逆に私は理解できないよ。もう死にかけている私に王になれというのは他国からの目もあり、すぐに舐められるんだけどね。国を想えば最善策として、アルフレッド君がなるべきだ。そもそも君はそういう立場の人間なのだから」
「あのさ‥‥死にかけてるやつがなんでピンピンしてるんだよ?」
「あはは。まだ口の方は元気なだけさ。‥‥アルフレッド。私の右手がもう動かなくなりそうだ。わかるかい?」
「だからっ!今各国の名医を呼んでーー」
パン!と手を叩く音がする方向へ、ルチータ、アルフレッド、ソフィアは向くとアメリーだった。
「ご機嫌よう」
ニッコリと微笑みながら挨拶をするアメリーにルチータ王子はプイッと顔を背けていた。
「少しルチータ王子と二人でお話ししてもよろしいでしょうか?」
「‥‥いいよ。」
アメリーとルチータ王子はお互い微笑み合いながら話ているがどちらも作り笑顔だった。
ルチータ王子は車椅子に移り、アメリーはその車椅子をおしてあげて二人は庭園へとむかっていく。
「アル、大丈夫よ。ルチータ王子なら」
「ん。‥‥そうだな」
アルフレッドとソフィアはぎゅっと手を繋いでアメリーとルチータ王子を見守っていた。
「‥‥一番上の塔まで来て何を話するんだい?」
「うん、ここなら景色が見えるもの。ルチータ王子、手を。少しは立てそうですか?」
「はは、君にエスコートされる日がくるなんてね」
ルチータ王子はクスッと笑いながら立ち上がり、私は手を掴んだ後、城から見える景色を彼と一緒に眺めた。
「どうですか?ここから見る景色は」
「‥‥王都やその向こうにある森や海も見えるね」
「私はこの国が好きです。ルチータ王子もそうですよね?」
「‥‥さあ、どうかな」
少しだけ迷いのある顔でそう答えるルチータ王子‥‥誰よりも気高く、民の暮らしや幸せを良くしようとしているのはずっと前から見ててわかっている。
私はそっと薬草学の本をルチータ王子に渡して見せた。
「‥なんだい?これは。古い書物のようだけれど」
「アデライト姉様のものです、正確にはアデライト姉様の亡くなった友人の物ですけどね」
ルチータ王子もアデライト姉様に友人というものがいたんだと皮肉な事を言いながら本をパラパラと読み始めて手が止まった。
「‥‥これはなんの冗談だい?」
「私も驚きました。フォース国は薬草学が進んでいるのは理解してましたが、ここを読んでみてください。子供の字ですが、医学と薬草に関して間違いなく書かれているんです。この薬を作り、完全に病を治す事はできないかもしれないけれど‥‥少しでも長く生きることができます」
「‥‥うん、子供の戯れみたいだけどね。事実がわからないものだよ。それに私はもういいんだ」
クスッと笑うルチータ王子に私はぎゅっと両手を握った。
「‥‥可能性があるものがなんだろうが‥‥縋ってはいけないの?ルチータ王子は生きていて欲しいもの!なんでもう諦めてるの!なんで笑ってられるの!ふざけないで!
男ならもう少し根性見せて!もっと‥‥もっと‥‥生きてて欲しいのに‥‥っ‥」
あぁ‥泣いちゃダメなのに。昨日の夜薬草について頭の中に全部入れたのに。もっと詳しく本の内容を説明するはずなのに。
情けない。感情的になって子供のように喚く私は素敵なレディじゃないな‥‥。
綺麗にメイクもしたのに、涙のせいでグシャグシャだよ。それでも諦めないで欲しいの。
多分呆れているんだろうなあとチラッとルチータ王子を見つめるとルチータ王子はジッと私を見てから、もう一度景色を見始めた。
「‥‥ぐす‥あの‥ルチータ王子‥‥」
ルチータ王子は景色を見ながら話しはじめた。
「‥‥最初のキッカケはね、アルフレッドの為だったんだよ。良き国にしようと思ってたのは。‥‥今の父のような優しい王はいずれ首をとられる、自分は強く隙のない完璧になろうとしていたよ」
「‥‥1人で完璧は無理よ。因みに私がそばにいたら完璧よ。完全無欠だもの!敵なんていないわ!そして、何より若い!!」
そう自信満々に話すとルチータ王子は笑い出した。え、何。何故笑うの?涙出してメイク崩れちゃったかな。
「あはははっ!小さなレディだと思ってたら‥‥‥気づいたら素敵なレディになってたね」
ルチータ王子はそっと私の頬を優しく触った。そして彼はふらつきながらも、跪ついてこう私に言った。
「‥‥私の負けのようだ。あの時の賭けだが、負けた。‥‥どうやら私は君を愛している」
「‥え」
そう私の手の甲にキスをしてくれた。
私はまた泣いてしまった。
「アメリー、君は意外と泣き虫のようだね」
ずっと片思いをしていた王子様。
歳が離れていて似合わないとも言われていた事もあった。
いつだって私をドキドキさせてくれる大好きな人。
私も腰を下ろしてルチータ王子をめいいっぱい抱きしめる。
「ルチータ王子、大好きです‥‥本当に大好きです」
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