寝取られ令嬢は氷の貴公子様に愛されております?!

くま

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オラの目標の人はすげー人 ※ギルの独り言

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小さな頃は、正義の味方である騎士に憧れていた。
だけど、みんなからは笑われて馬鹿にされていた。

「自分の顔を体型をみてみろ」

「お前には無理」

「すぐに泣く豚野郎」

両親に申し訳ない。情けない息子で‥‥

オラは弱い人間だ。

元々家はど田舎だったが、父親が事業を起こし功績を残し、その恩恵で男爵の位をもらったのだ。学園へ通えるお金もできたが、行くのが怖かった。

何度か学園へ通うものの、揶揄われてばかりで友達もできずひとりぼっちだった。

そんなある日、留学生がやってきた。


レイモンド様だ。容姿端麗で勉強もでき、そしてとても強い。まったく自分とは住む世界が違う人だった。

騎士になりたかった幼い心が、彼を見るとなんだかくすぶる。いつしか、憧れの対象でもあった。

そんな時、とつぜん、婚約者と紹介されたマリア嬢。マリア嬢はとても可愛いらしい、大切にしていこうと決めてたけど‥‥やっぱり嫌われていた。

レイモンド様、エマ様達とお話しができたのもこの頃‥‥憧れのレイモンド様のお姉様であるソフィア師匠は、レイモンド様よりお強い。

最初はオラを見ては豚呼ばわりしていけれど、それでも【優しく】教えてくれた。

「貴方は、レイモンドやマルコ坊やみたいに、反抗せず従順だから教えがいがあるわ」

ニッコリ笑う師匠に、褒められて嬉しかった。

もっともっともっともっと頑張ろう!強くなって、みんなを守れるように!

3日過ぎた頃、レイモンド様や師匠が色々と驚いていた。

「貴方‥‥腕と足かなり速いわね。まだ贅肉だらけだけど、その体でその動き、、なるほど。今日から私と修行ね!」


あっというまに、特訓がおわると、師匠は凄く喜び大満足してくれていた。

親に久しぶりに会うと何故か悲鳴を出されたけれど、後でギュッと抱きしめてくれた。

少しは変わっただろうか。だけど
婚約者のマリア嬢は‥気付かなかったし、自分を嫌っていた。

だんだんとマリア嬢は苦手になってきた。可愛いらしいし、大事にしたいと思っていたけれど‥‥

「オラ、今はレイモンド様のそばで強くなるのがいいです」

「‥‥‥では、一度剣を交えましょうか」

「はい!」

そう憧れのレイモンド様とはじめて剣で闘ってみた。

マルコ王子は何故か、興奮気味だったけど、

やっぱり、レイモンド様には、負けた。負けたけど、かっけぇえんだ。


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