寝取られ令嬢は氷の貴公子様に愛されております?!

くま

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ダイエットって大変

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マリアはギルとの、手紙のやり取りなど一切していなかった。手紙がきても無視をしていた事をマリアの父親は知る事なり、マリアを呼び出す。

「マリア!いいかげんに諦めなさい!ギル君を逃したら本当に誰も貰ってくれないんだぞ!」

「そんなことないわ、お友達はみーんな、私の事可愛いから大丈夫っていってるもの」

「‥‥そのお友達とやらの婚約者達の家から苦情がきているんだぞ?‥‥マリア‥‥まさか‥ルノー君のときもそうだったのか?」

「ルノー様?何が?あの方は、初恋で今はレイモンド様が一筋よ」

キョトンとした顔で自分が何をしたのかわかっていなかったマリアに、父親は溜息をだす。そんな父親を無視して、マリアはレイモンドを語る。

「レイモンド様素敵だったなあ。平民に成り下がった罪人のルノーよりレイモンド様が1番私に似合ってるはずだわ!次期公爵として決まっていて、ステラ国では凄くお金持ちなんですって!あ、お父様、私新しいドレスが欲しいわ」

「我が家にそんなお金はもうないぞ‥‥」

「??エマがいなくなったのであれば、エマの分が浮くはずじゃない。ふふ、お父様、変な事をいうのね」

そうマリアはまた出かけけていく。父親は暗い顔顔をしながら、自分の机に飾ってある亡き妻の写真を眺める。
愛しい妻とそっくりなマリア、自分とそっくりなエマ。

エマならば、しっかりしているから大丈夫と安心をしていたツケが、まわってきたのだった。

「‥‥エマが私の仕事を手伝っていたから、成り立っていたものだ‥‥これじゃあ‥我が家は‥私はなんてことを‥」

そう後悔し、嘆いていた。



あれから3日過ぎたところ、ギル様はソフィア様の特訓?とやらのために特別にお城にいる事を許可をいただいて、特訓をしているようだった。

「ギル様は大丈夫かしら」

「あのソフィア様の特訓に逃げも隠れもせず、3日も耐えてるじゃないか!凄いと思わないか?この私の人を見る目!やはり騎士に向いているな」

「「はいはい」」

そうジョアンナと私はマルコ王子の話を流す。

ギル様はとりあえず、ダイエットらしい‥その無駄な肉を削ぎ落としなさいと、ソフィア様に言われたもよう‥‥。私達は和やかにお茶を楽しんでいる間、レイモンドやソフィア様がしごいていた。

明らかに、げっそりとした、顔なのにギル様は嬉しそうに特訓についてきてるみたい。3日しか経っていないのに、少し痩せてるように見えた。

私とジョアンナは、頑張っているギル様を見て、目の前にあるお茶菓子を食べている自分達‥そういえば、私も最近剣術の稽古をしていない!ルノーに合わせて一緒にしていたからというのもあるけれど‥‥。

「ジョアンナ、最近私食べてばかりだわ。お城のお菓子があまりにも美味しくて」

「わたくしも最近誰かさんのせいで、ストレスで‥‥」

ダイエット、、始めたほうがよいかもしれないと考えるけど、手が止まらない!!







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