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夏休みが始まった
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夏休みが始まりました。以前いた世界では夏休みは2ヶ月ほどだったけど、日本は約1ヶ月しかないみたいね。
由美と文香と買い物へ行く約束、西園寺さんとお団子を食べに行く約束、サッカー部の合宿参加に夏季講習参加など1ヶ月はあっという間のような気がするわ。
真斗はサッカーの練習で部活へ行き、私は宿題を少し進めていた。やはり一人ではまだわからない事もあり、両親には夏が終わったら家庭教師をつけるようお願いしたものの不安だわ。
本屋さんに行ってこようかしら。何度か真斗と行ったことあるし。
「セバスチャン、私本屋さんへ行ってくるわ」
以前真斗と出かけた時、本屋へ寄り道もわかるもの。
「外は暑いでしょうし、お嬢様はまだ乗り物をお一人で乗られるのは無理かと・・・
何か調べ物がお有りでしたら、ご自宅にあるパソコンなどはいかがでしょうか?」
「セバスチャン、私はバスなら大丈夫よ。何回か真斗に連れていってもらったし。それに、私そのパソコンで調べるより沢山の本を見て調べてるほうが合っているわ」
白いワンピースを着て初めて一人で外をでてバスに乗り本屋へ向かった。
馬車でもなく、誰かメイドや付き人がいるわけでもなく、一人で自由に歩ける。誰からも見られず、
素晴らしいわね。
「おい、あそこに歩いてる女の子めちゃくちゃ可愛いくね?」
「モデルかなんかか?」
「俺声かけちゃおかなーめちゃくちゃエロい体だし顔は可愛いってやべーわ」
・・・何故、歩いてると男性方はこちらを見るのかしら。変な格好して、ないわよね?
もしかして、朝から団子を食べてしまったのがバレたのかしら?口の周りには何もついてないし。
本屋へ行き、参考書と料理の本を買い帰ろうとしたとき細い路地裏から猫の叫び声が聞こえた。
「なあなあこの猫の叫び声めちゃくちゃウケるわ!あー受験のストレス発散発散!」
男性高校生数人が一匹の丸々と太った猫を・・・とても酷い事をしているわ!
「貴方!おやめなさい!」
猫を掴んでいた男子学生達は私を見てニヤニヤしながら近づいてきた。
「え?まぢ?可愛いんだけど、タメ?」
タメってどういう意味かしら・・タメ?ため息のため?
「あー猫より君みたいなこと遊びたくなってきちゃった!今からカラオケいかない?ね!」
「猫を虐めていた方と遊びたくもありません!・・・きゃっ!」
男性高校生の一人が私の手首を強く握って離してこなかった。
「あぁ、そう睨まれてもめちゃくちゃ興奮してきたかもー!」
ゲラゲラ笑う男子学生に離して!と叫んでもここは路地裏のため誰も気づいてくれなかった。
その時
「ん?あれー4代目ー!なんか可愛い女の子が絡まれてるっす!」
壁からヒョコっと金髪で少し幼い男子が私を見つけて誰かを呼んだ。
「おいっ、タクヤ!いつもいってんだろうが!4代目ー!きゃー!みたいな呼び方はやめろって・・あれ?
紫苑ちゃん?」
あらまあ、鬼頭さんだわ。
私が彼らに絡まれている事を察した鬼頭さんは、直ぐに私の手首を掴んでいた学生に蹴りを一発入れた。痛そうね・・・
「お前らさ、紫苑ちゃんに何しようとしてたわけ?」
鬼頭さんは一緒にいた友達のほうへ、振り向き
「ヤレ」
そう低い声で彼らに指示をし、私の手を引っ張りだしたが、怪我をしていた猫を思い出し、
「あっ!猫さん・・!」
私は怪我をした猫を抱きかかえ、その場から離れた。
私達は近くの公園へ行き、猫の様子を見ていた。
「猫、怪我してんのか?どれどれー」
鬼頭さんは、近くのお店で消毒や包帯を買ってきて
なんだか手慣れた手つきで猫を手当てしてくれた。
「動物を扱うの慣れているのね」
「ははっ、まあ動物は大好きだからねえー特に猫ちゃんはね」
「まあ、では将来は動物を助けるお医者様を目指してるのかしら?」
そう、私が聞くと、少しだけ困った顔をしながらも笑顔で彼は否定をした。
「・・昔はそうなりたかったけどね。でも家を継がなきゃならないしなあーカタギにはなれないわ」
猫を優しく撫でてる彼は何処か寂しそうに言っていた。カタギとか意味はわからないけれど・・
「何故かしら?」
「え?」
「家を継ぐのは跡継ぎとしては立派だけど、すぐ諦めるのは良くないわ。二つとも欲しいのなら、なりたいのなら、そうするべきよ。何もまだ努力もせずすぐ諦めるのは勿体ないわ」
まだ何もせず諦めて何もならない事より、沢山努力して知識や経験を得て、もし結局動物のお医者様にならなかったとしても価値はあるもの。
そう話をしていたら、鬼頭さんは笑い出した。
「はははっ!いやあ紫苑ちゃんは欲張りな子だね!」
そう二人で話をしていた時、先程鬼頭さんと一緒だった金髪の少年?と黒髪で背が高い方がこちらに向かって手を振っていた。
「4代目ー!終わったよー!帰りましょうよぉ!」
二人は私の元へ駆け寄り
「ちわっ!俺らも同じ学校の者です!てかアンタが噂の紫苑さんなんすね!俺タクヤ!宜しく!」
金髪で耳に沢山飾りをつけているのがタクヤさん。
「・・同じく加藤だ」
黒髪で背が高く無口な感じの方は加藤さんね。
「いやあーさっきさ、執事姿のおっちゃんが現れてすげぇー強かったんだよ!な!加藤!」
「あぁ、あの人は相当なやり手だ」
私達があの場離れた瞬間、私に絡んできた男子学生をお仕置きしたのはどうやら執事姿のオジ様・・?
ん?セバスチャンかしら?
いつのまに・・・
「ねえ紫苑ちゃん、この猫さー俺貰ってい?」
猫を抱き撫でながら私に声をかけた。
「えぇ、別に私の猫でもないですし・・時々見に行ってもよいですか?」
「え?俺ん家?」
だって猫さん気になるんですもの、これ以上太らせたらこの猫大変よ。。
「4代目の家には俺らもいるんでいつでもどーぞ!どーぞ!」
と、明るく返事をしたのはタクヤさんと無言で頷く加藤さんに鬼頭さんは、
「なんでお前らが先に返事するんだよ」と二人に注意していた。
直ぐに振り返って
「うん、いつでもきてきて。むさくるしい奴らばかりだけど、紫苑ちゃんは大歓迎だし。あ、俺のラインとか教えるねえ~何かあったらすぐ呼んでね」
なんともまあ、軽いノリで自分の連絡先を私に教えてきた。あまり携帯を知らないと言ったら私の携帯に自分の連絡先を登録したみたい。
「それと、さん付けはやめてね」
「えと、なんて呼べば・・あ、4代目かしら?」
「それは嫌だなあー千君とかダーリンとかっ」
「・・鬼頭君にしますね」
鬼頭君達は途中まで送ると屋敷の近くまで送ってくれた。
「あの、今日はありがとうございました」
ペコと頭を下げて三人にお礼を言い、鬼頭君は私の頭をポンと撫でて
「うん、こっちもありがとね」
何もしてないわよ?私。
こうして私は三人に別れの挨拶をし、屋敷へ帰っていくと、玄関のホールには、悪魔…いえ、確か図鑑でみたことがあるわ。ツノの生えた怖い生き物。
鬼のような形相で仁王立ちして私をまっていた真斗がいた。
後ろにはセバスチャンもいたわ。
「セバスチャン今日助けてくれたのよね?ありがとう」
セバスチャンにお礼を言っただけなのに、真斗は
「それ、反則だろ・・」
と、何故か、顔を赤くして怒っていたわ。
この後私は初めてお説教をしてもらった。
真斗には何故か迷子カードとやらを持たされた。
夏休み1日目、色々あったわね。
由美と文香と買い物へ行く約束、西園寺さんとお団子を食べに行く約束、サッカー部の合宿参加に夏季講習参加など1ヶ月はあっという間のような気がするわ。
真斗はサッカーの練習で部活へ行き、私は宿題を少し進めていた。やはり一人ではまだわからない事もあり、両親には夏が終わったら家庭教師をつけるようお願いしたものの不安だわ。
本屋さんに行ってこようかしら。何度か真斗と行ったことあるし。
「セバスチャン、私本屋さんへ行ってくるわ」
以前真斗と出かけた時、本屋へ寄り道もわかるもの。
「外は暑いでしょうし、お嬢様はまだ乗り物をお一人で乗られるのは無理かと・・・
何か調べ物がお有りでしたら、ご自宅にあるパソコンなどはいかがでしょうか?」
「セバスチャン、私はバスなら大丈夫よ。何回か真斗に連れていってもらったし。それに、私そのパソコンで調べるより沢山の本を見て調べてるほうが合っているわ」
白いワンピースを着て初めて一人で外をでてバスに乗り本屋へ向かった。
馬車でもなく、誰かメイドや付き人がいるわけでもなく、一人で自由に歩ける。誰からも見られず、
素晴らしいわね。
「おい、あそこに歩いてる女の子めちゃくちゃ可愛いくね?」
「モデルかなんかか?」
「俺声かけちゃおかなーめちゃくちゃエロい体だし顔は可愛いってやべーわ」
・・・何故、歩いてると男性方はこちらを見るのかしら。変な格好して、ないわよね?
もしかして、朝から団子を食べてしまったのがバレたのかしら?口の周りには何もついてないし。
本屋へ行き、参考書と料理の本を買い帰ろうとしたとき細い路地裏から猫の叫び声が聞こえた。
「なあなあこの猫の叫び声めちゃくちゃウケるわ!あー受験のストレス発散発散!」
男性高校生数人が一匹の丸々と太った猫を・・・とても酷い事をしているわ!
「貴方!おやめなさい!」
猫を掴んでいた男子学生達は私を見てニヤニヤしながら近づいてきた。
「え?まぢ?可愛いんだけど、タメ?」
タメってどういう意味かしら・・タメ?ため息のため?
「あー猫より君みたいなこと遊びたくなってきちゃった!今からカラオケいかない?ね!」
「猫を虐めていた方と遊びたくもありません!・・・きゃっ!」
男性高校生の一人が私の手首を強く握って離してこなかった。
「あぁ、そう睨まれてもめちゃくちゃ興奮してきたかもー!」
ゲラゲラ笑う男子学生に離して!と叫んでもここは路地裏のため誰も気づいてくれなかった。
その時
「ん?あれー4代目ー!なんか可愛い女の子が絡まれてるっす!」
壁からヒョコっと金髪で少し幼い男子が私を見つけて誰かを呼んだ。
「おいっ、タクヤ!いつもいってんだろうが!4代目ー!きゃー!みたいな呼び方はやめろって・・あれ?
紫苑ちゃん?」
あらまあ、鬼頭さんだわ。
私が彼らに絡まれている事を察した鬼頭さんは、直ぐに私の手首を掴んでいた学生に蹴りを一発入れた。痛そうね・・・
「お前らさ、紫苑ちゃんに何しようとしてたわけ?」
鬼頭さんは一緒にいた友達のほうへ、振り向き
「ヤレ」
そう低い声で彼らに指示をし、私の手を引っ張りだしたが、怪我をしていた猫を思い出し、
「あっ!猫さん・・!」
私は怪我をした猫を抱きかかえ、その場から離れた。
私達は近くの公園へ行き、猫の様子を見ていた。
「猫、怪我してんのか?どれどれー」
鬼頭さんは、近くのお店で消毒や包帯を買ってきて
なんだか手慣れた手つきで猫を手当てしてくれた。
「動物を扱うの慣れているのね」
「ははっ、まあ動物は大好きだからねえー特に猫ちゃんはね」
「まあ、では将来は動物を助けるお医者様を目指してるのかしら?」
そう、私が聞くと、少しだけ困った顔をしながらも笑顔で彼は否定をした。
「・・昔はそうなりたかったけどね。でも家を継がなきゃならないしなあーカタギにはなれないわ」
猫を優しく撫でてる彼は何処か寂しそうに言っていた。カタギとか意味はわからないけれど・・
「何故かしら?」
「え?」
「家を継ぐのは跡継ぎとしては立派だけど、すぐ諦めるのは良くないわ。二つとも欲しいのなら、なりたいのなら、そうするべきよ。何もまだ努力もせずすぐ諦めるのは勿体ないわ」
まだ何もせず諦めて何もならない事より、沢山努力して知識や経験を得て、もし結局動物のお医者様にならなかったとしても価値はあるもの。
そう話をしていたら、鬼頭さんは笑い出した。
「はははっ!いやあ紫苑ちゃんは欲張りな子だね!」
そう二人で話をしていた時、先程鬼頭さんと一緒だった金髪の少年?と黒髪で背が高い方がこちらに向かって手を振っていた。
「4代目ー!終わったよー!帰りましょうよぉ!」
二人は私の元へ駆け寄り
「ちわっ!俺らも同じ学校の者です!てかアンタが噂の紫苑さんなんすね!俺タクヤ!宜しく!」
金髪で耳に沢山飾りをつけているのがタクヤさん。
「・・同じく加藤だ」
黒髪で背が高く無口な感じの方は加藤さんね。
「いやあーさっきさ、執事姿のおっちゃんが現れてすげぇー強かったんだよ!な!加藤!」
「あぁ、あの人は相当なやり手だ」
私達があの場離れた瞬間、私に絡んできた男子学生をお仕置きしたのはどうやら執事姿のオジ様・・?
ん?セバスチャンかしら?
いつのまに・・・
「ねえ紫苑ちゃん、この猫さー俺貰ってい?」
猫を抱き撫でながら私に声をかけた。
「えぇ、別に私の猫でもないですし・・時々見に行ってもよいですか?」
「え?俺ん家?」
だって猫さん気になるんですもの、これ以上太らせたらこの猫大変よ。。
「4代目の家には俺らもいるんでいつでもどーぞ!どーぞ!」
と、明るく返事をしたのはタクヤさんと無言で頷く加藤さんに鬼頭さんは、
「なんでお前らが先に返事するんだよ」と二人に注意していた。
直ぐに振り返って
「うん、いつでもきてきて。むさくるしい奴らばかりだけど、紫苑ちゃんは大歓迎だし。あ、俺のラインとか教えるねえ~何かあったらすぐ呼んでね」
なんともまあ、軽いノリで自分の連絡先を私に教えてきた。あまり携帯を知らないと言ったら私の携帯に自分の連絡先を登録したみたい。
「それと、さん付けはやめてね」
「えと、なんて呼べば・・あ、4代目かしら?」
「それは嫌だなあー千君とかダーリンとかっ」
「・・鬼頭君にしますね」
鬼頭君達は途中まで送ると屋敷の近くまで送ってくれた。
「あの、今日はありがとうございました」
ペコと頭を下げて三人にお礼を言い、鬼頭君は私の頭をポンと撫でて
「うん、こっちもありがとね」
何もしてないわよ?私。
こうして私は三人に別れの挨拶をし、屋敷へ帰っていくと、玄関のホールには、悪魔…いえ、確か図鑑でみたことがあるわ。ツノの生えた怖い生き物。
鬼のような形相で仁王立ちして私をまっていた真斗がいた。
後ろにはセバスチャンもいたわ。
「セバスチャン今日助けてくれたのよね?ありがとう」
セバスチャンにお礼を言っただけなのに、真斗は
「それ、反則だろ・・」
と、何故か、顔を赤くして怒っていたわ。
この後私は初めてお説教をしてもらった。
真斗には何故か迷子カードとやらを持たされた。
夏休み1日目、色々あったわね。
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