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記憶のカケラ
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最近不思議な夢をみる。
金髪の小さな少女が俺に優しく手を差し伸べて笑うんだ。
顔は良く見えない。
声も聞こえない。
だけど、とても愛おしくてどうしようもないくらい可愛いらしいんだと心からそう感じる。
少女が指を指す向こう側には沢山の花が咲いていた。彼女が好きなものなんだろうと、俺は花冠を作ってあげた。
少女の顔も声もわからないのに、嬉しそうにしているのがわかる。
もっと彼女を大切にしたい。
もっと笑顔を見たい。
悲しませたくない。
ずっと守りたいと。
パッと目を開けると自分の部屋の天井が見える。
「‥‥なんて夢見てんだよ、俺」
着替え下へ降りると、子犬のようにウロウロとさんはまだかまだかと言わんばかりの様子の紫苑が少しだけ可愛いく感じ‥‥
「るわけねぇなあ。疲れだ」
「おはよう真斗」
‥‥‥ただの疲れだ。
朝食を食べ終え、俺達は出かける。
「本屋に寄りたいんだけどいいか」
「いいわよ、私も行きたいわ」
彼女が歩いていると、すれ違う男達は彼女に見惚れていた。
「真斗?」
「‥‥いや。あんまくっつくなよ。なんで毎度腕を組むんだよ」
「男性が女性をエスコートをするのは当然よ、あ、ほら着いたわ」
本屋へ行き、自分が欲しかった本を買い終えると、立ち読みしている姿が何故か夢でみた金髪の少女に一瞬見えた。
俺に気づいたのか彼女は微笑んでやってきた。
あんみつ屋へ行くと、女ばかりで嫌だったけれど
「美味しいわね!」
「ばあか、口にあんこくっついてるぞ」
今朝みた夢が気にしないことにした。
二人があんみつ屋へ入った瞬間
美男美女カップルだと周りは勘違いしていた。
そんな視線に気づくわけがない、紫苑と真斗は美味しくいただき、後日、さらに店が人気になったという‥。
金髪の小さな少女が俺に優しく手を差し伸べて笑うんだ。
顔は良く見えない。
声も聞こえない。
だけど、とても愛おしくてどうしようもないくらい可愛いらしいんだと心からそう感じる。
少女が指を指す向こう側には沢山の花が咲いていた。彼女が好きなものなんだろうと、俺は花冠を作ってあげた。
少女の顔も声もわからないのに、嬉しそうにしているのがわかる。
もっと彼女を大切にしたい。
もっと笑顔を見たい。
悲しませたくない。
ずっと守りたいと。
パッと目を開けると自分の部屋の天井が見える。
「‥‥なんて夢見てんだよ、俺」
着替え下へ降りると、子犬のようにウロウロとさんはまだかまだかと言わんばかりの様子の紫苑が少しだけ可愛いく感じ‥‥
「るわけねぇなあ。疲れだ」
「おはよう真斗」
‥‥‥ただの疲れだ。
朝食を食べ終え、俺達は出かける。
「本屋に寄りたいんだけどいいか」
「いいわよ、私も行きたいわ」
彼女が歩いていると、すれ違う男達は彼女に見惚れていた。
「真斗?」
「‥‥いや。あんまくっつくなよ。なんで毎度腕を組むんだよ」
「男性が女性をエスコートをするのは当然よ、あ、ほら着いたわ」
本屋へ行き、自分が欲しかった本を買い終えると、立ち読みしている姿が何故か夢でみた金髪の少女に一瞬見えた。
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今朝みた夢が気にしないことにした。
二人があんみつ屋へ入った瞬間
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そんな視線に気づくわけがない、紫苑と真斗は美味しくいただき、後日、さらに店が人気になったという‥。
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