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女子高生のティータイム
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二人と約束をした放課後のティータイムが、やってきた。この学校には、学校専用のメイドもいないし、誰がお茶を淹れてくれるのだろうか?そう疑問がありつつも由美さんと文香さんについていく事にした。廊下で誰かとすれ違うたびに、みんなこの世の者でない者を見たように、私を見てくる。
そんな彼らに、由美さんは私の顔を再度ジッと見てウンウンと頷く。
「…あの…何か顔についてるのかしら…」
そう質問をすると、隣りにいた文香さんが笑った。
「そりゃ、みんな驚くよー。如月さん、凄く雰囲気が変わったし、まだ一部では如月さんと知らずに即ホの字になってる男子いたもの」
ほのじ…って何かしら…。何かの暗号ね。由美さんが持ってきた白い袋には大量のお菓子が入っていた。階段を登り、屋上へ向かって着いた。
「……ここからの景色はとても素晴らしいわ」
「でしょ!ここあまり人が、来ないし私達たまにここでティータイムをしてまーす!てか如月さん、マジでお嬢様言葉になっててウケる」
テーブルも椅子もない…ここでのティータイム…。由美さんは、大量にあったお菓子をドバッと少し乱暴に出しつつ笑顔で私にお菓子をひとつくれた。
「まあまあ、おじょうさん!座りなさいな!女子高生のティータイムだよん!あ、そのふ菓子めちゃくちゃおいしーよ!」
「由美!地べたのまま座らないでよー。ほら、レジャーシート持ってきたから!如月さん、ここに座って。ごめんね、由美ガサツすぎて」
「…お二人は仲がよろしいのね」
「そりゃ、文香と私らさ、幼稚園の頃から幼なじみだしねー!あ、文香、お茶くだせいませ」
「…まったく、元彼と別れてヤケ食いに付き合わされて私まだ胃もたれ中なのに、よくこんな甘いもの沢山用意して」
そう文香さんは呆れていた。
「……幼なじみ…そう、とても良好な関係で素敵ね」
そう私が話すと、二人は照れていた。…私もルイ様とは幼なじみだったわね…。私がいなくなった時…どう過ごしてたのかしら…。
「「如月さん?」」
「あ、ごめんなさい…すこし考え事をしてて」
「いーよ!いーよ!可愛いから許すぞー!とりあえず、私は彼氏と別れてカンパーイ!&如月さん復活!にカンパーイ!」
「…由美、やけくそだねー」
「ふふ」
飲み物やオヤツが沢山置いてあり、私の知ってるお茶会とは程遠いような雰囲気だけど二人は楽しいお話をしてくれて、とても和やかな気持ちになれた。
私は先程、由美さんから頂いた知らないお菓子を食べるか迷っていたら、由美さんはまた違うお菓子をもってきた。素手で食べるのね。
「如月さん、ポテチたべる?チョコいーい?カップ麺もあるよ?」
「コレをいただくわ」
ポテチとやらを一口食べてみたら、これはジャガイモを揚げたものね。カリカリとしてて香ばしく…素晴らしい!
お菓子を食べてると、二人は改めて私をじっと見つめる。お菓子、食べすぎてはしたなかったかしら。
「あの…?」
「うーん、マジぜんっぜん違う!!雰囲気も何もかも!記憶が無いって本当なの?」
「ちょっ、由美、そういう事ズカズカと」
私はある程度、二人に説明をし二人は驚きながらお菓子を食べてました。
「前の如月さんは近寄りにくいし、関わりたくない雰囲気だったしねえ。ヤンキーとゆうか、とにかく怖かったもんねー。あ、ごめん」
うんうんと、頷く由美さん。
「とにかく問題児さんだったのね…私」
「しかもさ!」
急に立ち上がって話す由美さん。
「白王子と話してる如月さんみて、あれヤバイよね!お似合いだよね!いつから仲良くなったの?」
「あ!あの雰囲気ヤバイよねえ!姫と王子みたいなヤバさだよ」
何がヤバイの?やばいやばいって何か危ないの?彼女達の言語が時々わからないわ。
「白王子…?って誰です?この国の王子がいるの?」
「あはは!違うよー!本物の王子ではなくてあだ名だよ!西園寺君のことだよ!女子に凄い人気なんだから」
あぁ、と頷く私に二人はキョトンとした。
「西園寺君に話しかけられてときめかなかった?たまに眼鏡はずすのが、いやん、エロ!って感じるし」
「勉強好きで良い方、ぐらいではないかしら」
そう答えると二人はプッと吹き出した。
「それ只のガリ勉だわ!」
「あ、白王子なら黒王子もいまっせ!」
由美さんはニヤリと話しだした。
「…黒王子?なんだか皆さん王子とかつけるの好きですね」
王子とか、そんなのもうこりごりかな。私はね…。
「えー、本当知らないんだ?黒王子は如月さんの弟、真斗くんだよー。西園寺君も真斗君も勉強もスポーツもできて人気なの、かなりの!」
「あ、ほら!屋上からみえるよ。真斗くんサッカーしてるし」
「そうなの?」
屋上から私は真斗を探した。確かに運動をしていて、真剣にボールを蹴ってるわね。その周りにはきゃーきゃーと黄色い声援が聞こえてきた。なるほど…我が義弟は女子生徒にモテてるのね。ふふ、自慢な弟で誇らしいわ。
「あとさ由美ってよんでね!私も如月さんのこと紫苑で呼ぶわ!」
「私は、文香とかふーちゃんとか呼ばれてるから好きに呼んでねー」
「はい」
二人共、テンション高めの女の子で前にいた世界の子達とはまた違うけど、とてもいい子達だとわかった。
三人でのお茶会は終わり、私は帰ろうとしたら
真斗が私を待っててくれた。そんな真斗の登場に由美と文香は何故か興奮していた。
「あ!私ら先帰るわ!またねー」
「バイバイ、紫苑」
「えぇ、二人とも。また明日」
私は真斗の方へと近くと、周りにいた女子生徒達は私の存在に気づき、睨んだり、怯えたりしていたわ。
「…遅い、帰るぞ」
そう真斗が私に声をかけると周りはまたザワザワし始める。
「仲わるかったよね…あの二人」
「うそぉーショック!」
真斗は周りにいる人達を睨み、周りに誰もいなくなった。
「真斗、貴方黒王子と呼ばれてるようね。」
少しからかいクスクス笑っていると真斗は少し意地悪な顔をしながら私に話す。
「おい…お前は以前、なんて呼ばれてたか知ってるか?悪役お嬢様、だとよ。もしくは悪役お嬢ヤンキー」
悪役令嬢と呼ばれて、次はそんな呼ばれ方をされていたとは…それは由々しき問題だわ。
そんな彼らに、由美さんは私の顔を再度ジッと見てウンウンと頷く。
「…あの…何か顔についてるのかしら…」
そう質問をすると、隣りにいた文香さんが笑った。
「そりゃ、みんな驚くよー。如月さん、凄く雰囲気が変わったし、まだ一部では如月さんと知らずに即ホの字になってる男子いたもの」
ほのじ…って何かしら…。何かの暗号ね。由美さんが持ってきた白い袋には大量のお菓子が入っていた。階段を登り、屋上へ向かって着いた。
「……ここからの景色はとても素晴らしいわ」
「でしょ!ここあまり人が、来ないし私達たまにここでティータイムをしてまーす!てか如月さん、マジでお嬢様言葉になっててウケる」
テーブルも椅子もない…ここでのティータイム…。由美さんは、大量にあったお菓子をドバッと少し乱暴に出しつつ笑顔で私にお菓子をひとつくれた。
「まあまあ、おじょうさん!座りなさいな!女子高生のティータイムだよん!あ、そのふ菓子めちゃくちゃおいしーよ!」
「由美!地べたのまま座らないでよー。ほら、レジャーシート持ってきたから!如月さん、ここに座って。ごめんね、由美ガサツすぎて」
「…お二人は仲がよろしいのね」
「そりゃ、文香と私らさ、幼稚園の頃から幼なじみだしねー!あ、文香、お茶くだせいませ」
「…まったく、元彼と別れてヤケ食いに付き合わされて私まだ胃もたれ中なのに、よくこんな甘いもの沢山用意して」
そう文香さんは呆れていた。
「……幼なじみ…そう、とても良好な関係で素敵ね」
そう私が話すと、二人は照れていた。…私もルイ様とは幼なじみだったわね…。私がいなくなった時…どう過ごしてたのかしら…。
「「如月さん?」」
「あ、ごめんなさい…すこし考え事をしてて」
「いーよ!いーよ!可愛いから許すぞー!とりあえず、私は彼氏と別れてカンパーイ!&如月さん復活!にカンパーイ!」
「…由美、やけくそだねー」
「ふふ」
飲み物やオヤツが沢山置いてあり、私の知ってるお茶会とは程遠いような雰囲気だけど二人は楽しいお話をしてくれて、とても和やかな気持ちになれた。
私は先程、由美さんから頂いた知らないお菓子を食べるか迷っていたら、由美さんはまた違うお菓子をもってきた。素手で食べるのね。
「如月さん、ポテチたべる?チョコいーい?カップ麺もあるよ?」
「コレをいただくわ」
ポテチとやらを一口食べてみたら、これはジャガイモを揚げたものね。カリカリとしてて香ばしく…素晴らしい!
お菓子を食べてると、二人は改めて私をじっと見つめる。お菓子、食べすぎてはしたなかったかしら。
「あの…?」
「うーん、マジぜんっぜん違う!!雰囲気も何もかも!記憶が無いって本当なの?」
「ちょっ、由美、そういう事ズカズカと」
私はある程度、二人に説明をし二人は驚きながらお菓子を食べてました。
「前の如月さんは近寄りにくいし、関わりたくない雰囲気だったしねえ。ヤンキーとゆうか、とにかく怖かったもんねー。あ、ごめん」
うんうんと、頷く由美さん。
「とにかく問題児さんだったのね…私」
「しかもさ!」
急に立ち上がって話す由美さん。
「白王子と話してる如月さんみて、あれヤバイよね!お似合いだよね!いつから仲良くなったの?」
「あ!あの雰囲気ヤバイよねえ!姫と王子みたいなヤバさだよ」
何がヤバイの?やばいやばいって何か危ないの?彼女達の言語が時々わからないわ。
「白王子…?って誰です?この国の王子がいるの?」
「あはは!違うよー!本物の王子ではなくてあだ名だよ!西園寺君のことだよ!女子に凄い人気なんだから」
あぁ、と頷く私に二人はキョトンとした。
「西園寺君に話しかけられてときめかなかった?たまに眼鏡はずすのが、いやん、エロ!って感じるし」
「勉強好きで良い方、ぐらいではないかしら」
そう答えると二人はプッと吹き出した。
「それ只のガリ勉だわ!」
「あ、白王子なら黒王子もいまっせ!」
由美さんはニヤリと話しだした。
「…黒王子?なんだか皆さん王子とかつけるの好きですね」
王子とか、そんなのもうこりごりかな。私はね…。
「えー、本当知らないんだ?黒王子は如月さんの弟、真斗くんだよー。西園寺君も真斗君も勉強もスポーツもできて人気なの、かなりの!」
「あ、ほら!屋上からみえるよ。真斗くんサッカーしてるし」
「そうなの?」
屋上から私は真斗を探した。確かに運動をしていて、真剣にボールを蹴ってるわね。その周りにはきゃーきゃーと黄色い声援が聞こえてきた。なるほど…我が義弟は女子生徒にモテてるのね。ふふ、自慢な弟で誇らしいわ。
「あとさ由美ってよんでね!私も如月さんのこと紫苑で呼ぶわ!」
「私は、文香とかふーちゃんとか呼ばれてるから好きに呼んでねー」
「はい」
二人共、テンション高めの女の子で前にいた世界の子達とはまた違うけど、とてもいい子達だとわかった。
三人でのお茶会は終わり、私は帰ろうとしたら
真斗が私を待っててくれた。そんな真斗の登場に由美と文香は何故か興奮していた。
「あ!私ら先帰るわ!またねー」
「バイバイ、紫苑」
「えぇ、二人とも。また明日」
私は真斗の方へと近くと、周りにいた女子生徒達は私の存在に気づき、睨んだり、怯えたりしていたわ。
「…遅い、帰るぞ」
そう真斗が私に声をかけると周りはまたザワザワし始める。
「仲わるかったよね…あの二人」
「うそぉーショック!」
真斗は周りにいる人達を睨み、周りに誰もいなくなった。
「真斗、貴方黒王子と呼ばれてるようね。」
少しからかいクスクス笑っていると真斗は少し意地悪な顔をしながら私に話す。
「おい…お前は以前、なんて呼ばれてたか知ってるか?悪役お嬢様、だとよ。もしくは悪役お嬢ヤンキー」
悪役令嬢と呼ばれて、次はそんな呼ばれ方をされていたとは…それは由々しき問題だわ。
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