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夜のお月見団子
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ここ3日間図書館で借りた本をずっと読み漁っていた。
「この日本という国は色々な宗教が混ざっているのね…不思議だわ。魔法も使えるから当然なのかしら」
室町時代、江戸時代など勉強をしていた、大正、昭和、平成、今は令和ね。この国は何故か王が変わるたびに西暦の呼び名変えるのが不思議でたまらない。
ここは身分があまり関係なく、女性も働いているらしいからとても関心しちゃったわ!
朝食の時間となり、カリカリベーコンに目玉焼きとクロワッサン…クロワッサンを美味しくいただきながら、私は手に持っていた紅茶を飲みながら、父と母に話しかけた。
「私はまだ結婚をしなくてよいみたいですが……やはり二人には恩返しをしなくてはいけませんわ」
二人はクスクス笑いながら、私に優しく微笑みかけた。
「娘が元気よく育ててくれれば僕らにとって一番の恩返しさ!とゆーか結婚とか彼氏とかは全然考えないでいいよ!」
「あらあら、お父さんは少しヤキモチ屋さんね。紫苑ちゃん、今は自分のやりたい事や好きな事など見つけてエンジョイしちゃって!」
「…えんじょ?」
「今を楽しんでということさ!」
父に頭を撫でられながらそう言われた。
まだ頭を撫でられるというのは、慣れないわね。慣れないけど…両親にされるのって…こんなにも嬉しい事なのね。
「…ありがとうございます。お父様、お母様」
そうニッコリと微笑み返すと、何故か私達三人は抱きしめ合っていた。
「……何この朝の光景。お前、ちょっと前まで朝ごはん食べないでいたけど、食べるんだ」
「真斗さん、おはようございます。朝はしっかり食べないと体に良くないもの」
「…あ、そ。」
眠たそうに渋々テーブルに座る真斗さんは、クロワッサンではなく、白いお米に茶色いスープに茶色の豆をお米にかけて食べていた。美味しそうだから、私も明日は食べてみようかしら。
それにしても、今世でも義理の弟がいるなんて、なんだか思い出しちゃうわね。
ジーッと真斗さんを見ているとその視線に気づいた真斗さんは私を睨み「なに?なんか文句あるの?」と言っていた。
私は父と母に改めて聞いた。
「やはり恩返しに真斗さんと婚約するべきなのでは?次期如月家を継ぐのは真斗さんですし、婚約ではなく…あ、私は愛人とかぐらいですかね?もしくは、真斗さん専用のメイドかしら?」
そう話すと三人は飲んでいた紅茶とコーヒーを吹き出した。真斗さんはプルプル震えながら、顔が赤くなっていた。怒らせてしまったようね。
「……ばっ!馬鹿じゃねえの!?もう朝ご飯はいらないっ、学校へ行ってくる!」
「父さんの車で送るぞー!?」
「……目立つから乗らない!行ってきます!」
そうバタバタと学校へいきました。
両親はそんなのならなくていいと慌てていた。
また変な事を私言ったのかしら…。難しいわね…。
「えーとだな、勉強も恋愛も自由なんだよ、紫苑。あ、でも恋愛でも変な男に引っかかってはだめだよ!」
そう父は私に説明をしてくれた。恋愛は…自由…自由なのね…ここは。ではどうやって男女達は結婚までいきつくのかしら?婚約者を決めず好きになったら結婚なのね。色々と深いわね…。
こうして、今日も本を読んでいたあっというまに1日が終わった。
夜10時頃、なかなか寝れずに、私は庭へ行き空を見上げた。この世界も月は同じ形…あまり星は見えないようだけど月がとても綺麗だった。月を見ると、彼を思い出す…。
「ルイ様……」
私はかつて、愛していた男性の名を口にする。
貴方は私を愛してくれなかった。私は愛していたわ。貴方に似合う女性になりたかった。
もっと可愛らしくしていればよかったのかしら。
悲しい、好きになってもらえなかった。
悔しくて情けないわね、不甲斐ない自分に…。
知らないうちに涙を流していると、真斗さんが急に現れた。
「………ビックリした!なんでこんなとこに……って…なんで泣いてんだよ…」
「よく……わからないわ。ごめんなさい。見苦しいのを見せてしまって」
真斗さんは自分の頭をガシガシとしながら、ぶっきらぼうに、自分が持っていた白いタオルを私に渡してくれた。
「……あーっ、と。……別に泣くのは我慢、しなくていいと思うけど…とりあえず涙を拭け」
「え…あ、ありがとう」
キョトンと真斗さんを見つめていると、真斗さんは何故か慌てて赤くなる。
「だから…泣くのは恥じゃないし、見苦しくもない、それだけ。早く涙を拭けっ!」
「そ、そうね」
「……それと」
真斗さんはキッと私を見た。
「さん付けはやめろ。普通に真斗と呼べよ」
こくんと頷く私に真斗さんは更に顔赤らめていました。一体どうしたのかしら。
「…今までのお前…すげぇ横暴で生意気だったけど…まあ今のお前嫌いでない。頭はおかしいけど」
「嫌われてないだけで十分嬉しいわっ」
義理とはいえ弟に嫌われるのは嫌だもの。なんだか嬉しいわ。真斗さん…いえ、真斗は私に丸くて3つ串に刺さっている食べ物をくれた。
「……団子…食うか?」
「…美味しそうね。ありがたく頂くわ」
私達はその後特に話しはせず、お団子とやらを食べて月を一緒に眺めた。
「この日本という国は色々な宗教が混ざっているのね…不思議だわ。魔法も使えるから当然なのかしら」
室町時代、江戸時代など勉強をしていた、大正、昭和、平成、今は令和ね。この国は何故か王が変わるたびに西暦の呼び名変えるのが不思議でたまらない。
ここは身分があまり関係なく、女性も働いているらしいからとても関心しちゃったわ!
朝食の時間となり、カリカリベーコンに目玉焼きとクロワッサン…クロワッサンを美味しくいただきながら、私は手に持っていた紅茶を飲みながら、父と母に話しかけた。
「私はまだ結婚をしなくてよいみたいですが……やはり二人には恩返しをしなくてはいけませんわ」
二人はクスクス笑いながら、私に優しく微笑みかけた。
「娘が元気よく育ててくれれば僕らにとって一番の恩返しさ!とゆーか結婚とか彼氏とかは全然考えないでいいよ!」
「あらあら、お父さんは少しヤキモチ屋さんね。紫苑ちゃん、今は自分のやりたい事や好きな事など見つけてエンジョイしちゃって!」
「…えんじょ?」
「今を楽しんでということさ!」
父に頭を撫でられながらそう言われた。
まだ頭を撫でられるというのは、慣れないわね。慣れないけど…両親にされるのって…こんなにも嬉しい事なのね。
「…ありがとうございます。お父様、お母様」
そうニッコリと微笑み返すと、何故か私達三人は抱きしめ合っていた。
「……何この朝の光景。お前、ちょっと前まで朝ごはん食べないでいたけど、食べるんだ」
「真斗さん、おはようございます。朝はしっかり食べないと体に良くないもの」
「…あ、そ。」
眠たそうに渋々テーブルに座る真斗さんは、クロワッサンではなく、白いお米に茶色いスープに茶色の豆をお米にかけて食べていた。美味しそうだから、私も明日は食べてみようかしら。
それにしても、今世でも義理の弟がいるなんて、なんだか思い出しちゃうわね。
ジーッと真斗さんを見ているとその視線に気づいた真斗さんは私を睨み「なに?なんか文句あるの?」と言っていた。
私は父と母に改めて聞いた。
「やはり恩返しに真斗さんと婚約するべきなのでは?次期如月家を継ぐのは真斗さんですし、婚約ではなく…あ、私は愛人とかぐらいですかね?もしくは、真斗さん専用のメイドかしら?」
そう話すと三人は飲んでいた紅茶とコーヒーを吹き出した。真斗さんはプルプル震えながら、顔が赤くなっていた。怒らせてしまったようね。
「……ばっ!馬鹿じゃねえの!?もう朝ご飯はいらないっ、学校へ行ってくる!」
「父さんの車で送るぞー!?」
「……目立つから乗らない!行ってきます!」
そうバタバタと学校へいきました。
両親はそんなのならなくていいと慌てていた。
また変な事を私言ったのかしら…。難しいわね…。
「えーとだな、勉強も恋愛も自由なんだよ、紫苑。あ、でも恋愛でも変な男に引っかかってはだめだよ!」
そう父は私に説明をしてくれた。恋愛は…自由…自由なのね…ここは。ではどうやって男女達は結婚までいきつくのかしら?婚約者を決めず好きになったら結婚なのね。色々と深いわね…。
こうして、今日も本を読んでいたあっというまに1日が終わった。
夜10時頃、なかなか寝れずに、私は庭へ行き空を見上げた。この世界も月は同じ形…あまり星は見えないようだけど月がとても綺麗だった。月を見ると、彼を思い出す…。
「ルイ様……」
私はかつて、愛していた男性の名を口にする。
貴方は私を愛してくれなかった。私は愛していたわ。貴方に似合う女性になりたかった。
もっと可愛らしくしていればよかったのかしら。
悲しい、好きになってもらえなかった。
悔しくて情けないわね、不甲斐ない自分に…。
知らないうちに涙を流していると、真斗さんが急に現れた。
「………ビックリした!なんでこんなとこに……って…なんで泣いてんだよ…」
「よく……わからないわ。ごめんなさい。見苦しいのを見せてしまって」
真斗さんは自分の頭をガシガシとしながら、ぶっきらぼうに、自分が持っていた白いタオルを私に渡してくれた。
「……あーっ、と。……別に泣くのは我慢、しなくていいと思うけど…とりあえず涙を拭け」
「え…あ、ありがとう」
キョトンと真斗さんを見つめていると、真斗さんは何故か慌てて赤くなる。
「だから…泣くのは恥じゃないし、見苦しくもない、それだけ。早く涙を拭けっ!」
「そ、そうね」
「……それと」
真斗さんはキッと私を見た。
「さん付けはやめろ。普通に真斗と呼べよ」
こくんと頷く私に真斗さんは更に顔赤らめていました。一体どうしたのかしら。
「…今までのお前…すげぇ横暴で生意気だったけど…まあ今のお前嫌いでない。頭はおかしいけど」
「嫌われてないだけで十分嬉しいわっ」
義理とはいえ弟に嫌われるのは嫌だもの。なんだか嬉しいわ。真斗さん…いえ、真斗は私に丸くて3つ串に刺さっている食べ物をくれた。
「……団子…食うか?」
「…美味しそうね。ありがたく頂くわ」
私達はその後特に話しはせず、お団子とやらを食べて月を一緒に眺めた。
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