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双子との出会い
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「コメコ村へ視察?レテシア‥‥可愛い妹よ。もう一度聞く。視察に行く?誰が?」
「私がよ」
「おっと、私は耳がおかしくなったかな?」
「アルファスお兄様、冗談じゃないわ。ただ私1人でお父様を説得できないの。お父様を説得して。馬車や護衛が必要だもん」
コメコ村へ行きたい事をアルファスお兄様に伝えるとアルファスお兄様は不思議がっていた。
「んー、何故だい?いや、そもそもレテシアは城から出た事がないし‥外に出たいなら、城下町とかはどう?コメコ村は何もないしーー」
遠い未来の反乱軍リーダーがいるのよ!?先に見つけてなんとかしなきゃならないの!と、叫びたい。
「アルファスお兄様、マリア達がボランティアへ行く前に行きたいの」
「あぁ、あの正教会主催の‥‥」
アルファスお兄様は‥‥以前から疑っていたのかしら。彼らの企みを。
「ねえ、お兄様‥周りは今私達を次の王やらと騒ぎたててるけど‥‥違うわ。それは表向きな事であって、一番の目的はこの国を‥‥なくす事だと思う」
そう私がケーキを食べながら話すと、アルファスお兄様は固まっていた。
「‥なんでそう思うんだい?」
「直感」
そう答えると、クスッと笑うアルファスお兄様は「父上に伝えてみよう」そう答えてくれた。
学園が休みの当日、私はコメコ村へ行こうと馬車へ乗り込む。
馬車は豪華だけど、メイド2人に護衛は数人程度。
うん、完全に馬鹿にしてるわね!?
私が苛々しているのを察してくれたのが見送りにきてくれたアルファスお兄様。
「私所属の騎士達もあとで来るよ、それに、ほらラスタバン公爵家の騎士達もきたよ」
「え?なんでシリウスの家も?‥‥まさか」
私は自分が乗る馬車の中へ入ると何故かシリウスがいた。
「なんでいるの?」
「お前が何をしでかすかわからないから」
「アルファスお兄様!私聞いてないわ!」
「あはは。えーと、私は行けないから、シリウスがそばにいれば安心だろう」
「お兄様、シリウスは剣術に長けてないわよ?万が一私が襲われても弱いもの」
「おい、俺は体を動かす専門じゃないが弱くない」
そう私達が話してると、長髪のそばかす顔の青年が間に入ってきた。
「まあそれは大丈夫ですよー。俺もついてるんで」
「‥‥え、いや誰?シリウスの知り合い?」
なんか見た事のあるような顔だけど‥‥
「あはは!私ですよー?同じクラスのクラリス」
「‥‥あんた‥男だったの?」
「姫様はどちらの私がいいですかー?」
「‥人それぞれの【趣味】に、とやかく言わないけど、ねえ、近いわよ。しっしっ」
「ふーん、姫様の手助けをして欲しいとアルファス王子に言われたからなんですが、メイド役が良かったかな?」
そうからかうけど、オカマなのか、男なのか、よくわからないわね!?私はシリウスの後ろに隠れていると、クラリスはニヤニヤしていた。そのニヤけた顔はなんなの。
「コホン、とりあえず早くあなたも乗って。行くわよ」
「はい?姫様と一緒にですか?‥‥私は平民上がりですけどー」
「‥‥?だからなんなの?おかしい人だって事だけはわかるわ。というかその口調が素なの?」
「あー、なるほどなるほど」
そうクラリスはシリウスを見てニッコリと笑う。そんなクラリスに苛々とした顔をするシリウスにレテシアは全く気づかなかった。
ーーお尻が痛い。
疲れたわ。甘いお菓子を食べたい。
シリウス達はなんで平気なのかしら。
「ねえ、まだコメコ村へは着かないの?」
「もう直ぐだから足を伸ばすな!はしたないだろう!」
「ずっと同じ姿勢で座ってるのよ!褒めなさいよ!」
「こんなんじゃ嫁の貰い手もないぞ!」
「一生結婚なんてしないから大丈夫よ!」
「すごい、賑やかー。姫様ーもう少しですよー。楽にしましょう」
「「あんた(お前)が一番寛いでどうする」」
そう私とシリウスが注意すると、クラリスは何故か笑う。まだか弱いフリしてた女子生徒のクラリスのほうが良かったわ。
「はあ‥もう少しで着くがそこの湖に寄るか?」
「いいの?やった!」
そう私は馬車から降りて湖の方へと歩く。
嬉しそうに歩いてるレテシアを見つめるシリウスに後ろに控えていたクラリスはシリウスに話しかける。
「なんだかんだ甘いですねえー」
「うるさい」
初めて城へと出て不思議な感じだわ。人々の生活を初めて見たからかしら‥‥?みんなのびのびと生活しているものもいれば、そうでないものもいる。
「‥‥なんで今まで気にかけなかったのかしら‥」
今更、どう思っていても遅いわ。今はとにかく反乱軍リーダーになるあの青年がいるかどうか確かめておかないと!
そう思った瞬間、目の前に大きい猪が現れた。
「‥‥え」
「レテシア!」
「姫様!」
シリウスとクラリスや護衛達の声が後ろから聞こえてきたけど、猪がものすごい勢い勢いで突進してきた瞬間
バシッ!!
と猪を一瞬で倒してくれた人が現れた。
青い髪色でポニーテール姿の女の子だった。
「あの、大丈夫ですか?お怪我は?」
青い髪‥‥なんか‥‥見た事があるようなないような‥
私が固まっていると、女の子と同じ顔の少年が現れた。
「ミルモ!また外に出て駄目だよ!まだ体の調子が悪いのに」
「あ、マルコ。私は大丈夫よ、ただ貴族の方が猪に襲われそうになってね、それでーー」
同じ顔‥双子。いや、マルコって呼ばれてる?マルコマルコマルコ‥‥マルコって‥‥
反乱軍リーダーとなる、あのマルコ!!?
「あ、あの貴族様大丈夫ですか?」
「うああああああうああ!!!」
「「あっ!貴族様!」」
気絶してしまったレテシアに、駆け付けたシリウスはすぐに双子を警戒するものの、直ぐに誤解が解けたがレテシアはうなされていた。
「私がよ」
「おっと、私は耳がおかしくなったかな?」
「アルファスお兄様、冗談じゃないわ。ただ私1人でお父様を説得できないの。お父様を説得して。馬車や護衛が必要だもん」
コメコ村へ行きたい事をアルファスお兄様に伝えるとアルファスお兄様は不思議がっていた。
「んー、何故だい?いや、そもそもレテシアは城から出た事がないし‥外に出たいなら、城下町とかはどう?コメコ村は何もないしーー」
遠い未来の反乱軍リーダーがいるのよ!?先に見つけてなんとかしなきゃならないの!と、叫びたい。
「アルファスお兄様、マリア達がボランティアへ行く前に行きたいの」
「あぁ、あの正教会主催の‥‥」
アルファスお兄様は‥‥以前から疑っていたのかしら。彼らの企みを。
「ねえ、お兄様‥周りは今私達を次の王やらと騒ぎたててるけど‥‥違うわ。それは表向きな事であって、一番の目的はこの国を‥‥なくす事だと思う」
そう私がケーキを食べながら話すと、アルファスお兄様は固まっていた。
「‥なんでそう思うんだい?」
「直感」
そう答えると、クスッと笑うアルファスお兄様は「父上に伝えてみよう」そう答えてくれた。
学園が休みの当日、私はコメコ村へ行こうと馬車へ乗り込む。
馬車は豪華だけど、メイド2人に護衛は数人程度。
うん、完全に馬鹿にしてるわね!?
私が苛々しているのを察してくれたのが見送りにきてくれたアルファスお兄様。
「私所属の騎士達もあとで来るよ、それに、ほらラスタバン公爵家の騎士達もきたよ」
「え?なんでシリウスの家も?‥‥まさか」
私は自分が乗る馬車の中へ入ると何故かシリウスがいた。
「なんでいるの?」
「お前が何をしでかすかわからないから」
「アルファスお兄様!私聞いてないわ!」
「あはは。えーと、私は行けないから、シリウスがそばにいれば安心だろう」
「お兄様、シリウスは剣術に長けてないわよ?万が一私が襲われても弱いもの」
「おい、俺は体を動かす専門じゃないが弱くない」
そう私達が話してると、長髪のそばかす顔の青年が間に入ってきた。
「まあそれは大丈夫ですよー。俺もついてるんで」
「‥‥え、いや誰?シリウスの知り合い?」
なんか見た事のあるような顔だけど‥‥
「あはは!私ですよー?同じクラスのクラリス」
「‥‥あんた‥男だったの?」
「姫様はどちらの私がいいですかー?」
「‥人それぞれの【趣味】に、とやかく言わないけど、ねえ、近いわよ。しっしっ」
「ふーん、姫様の手助けをして欲しいとアルファス王子に言われたからなんですが、メイド役が良かったかな?」
そうからかうけど、オカマなのか、男なのか、よくわからないわね!?私はシリウスの後ろに隠れていると、クラリスはニヤニヤしていた。そのニヤけた顔はなんなの。
「コホン、とりあえず早くあなたも乗って。行くわよ」
「はい?姫様と一緒にですか?‥‥私は平民上がりですけどー」
「‥‥?だからなんなの?おかしい人だって事だけはわかるわ。というかその口調が素なの?」
「あー、なるほどなるほど」
そうクラリスはシリウスを見てニッコリと笑う。そんなクラリスに苛々とした顔をするシリウスにレテシアは全く気づかなかった。
ーーお尻が痛い。
疲れたわ。甘いお菓子を食べたい。
シリウス達はなんで平気なのかしら。
「ねえ、まだコメコ村へは着かないの?」
「もう直ぐだから足を伸ばすな!はしたないだろう!」
「ずっと同じ姿勢で座ってるのよ!褒めなさいよ!」
「こんなんじゃ嫁の貰い手もないぞ!」
「一生結婚なんてしないから大丈夫よ!」
「すごい、賑やかー。姫様ーもう少しですよー。楽にしましょう」
「「あんた(お前)が一番寛いでどうする」」
そう私とシリウスが注意すると、クラリスは何故か笑う。まだか弱いフリしてた女子生徒のクラリスのほうが良かったわ。
「はあ‥もう少しで着くがそこの湖に寄るか?」
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そう私は馬車から降りて湖の方へと歩く。
嬉しそうに歩いてるレテシアを見つめるシリウスに後ろに控えていたクラリスはシリウスに話しかける。
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「‥‥なんで今まで気にかけなかったのかしら‥」
今更、どう思っていても遅いわ。今はとにかく反乱軍リーダーになるあの青年がいるかどうか確かめておかないと!
そう思った瞬間、目の前に大きい猪が現れた。
「‥‥え」
「レテシア!」
「姫様!」
シリウスとクラリスや護衛達の声が後ろから聞こえてきたけど、猪がものすごい勢い勢いで突進してきた瞬間
バシッ!!
と猪を一瞬で倒してくれた人が現れた。
青い髪色でポニーテール姿の女の子だった。
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「あ、マルコ。私は大丈夫よ、ただ貴族の方が猪に襲われそうになってね、それでーー」
同じ顔‥双子。いや、マルコって呼ばれてる?マルコマルコマルコ‥‥マルコって‥‥
反乱軍リーダーとなる、あのマルコ!!?
「あ、あの貴族様大丈夫ですか?」
「うああああああうああ!!!」
「「あっ!貴族様!」」
気絶してしまったレテシアに、駆け付けたシリウスはすぐに双子を警戒するものの、直ぐに誤解が解けたがレテシアはうなされていた。
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