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回帰前 裏切られた女王
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遠い昔の記憶を思い出す。病に侵された腹違いの兄アルファスお兄様によく言われていた。
『レテシア、よく周りを見て、聞いてみてね』
『は?何をですの?王位継承権をもつ私が邪魔なのでしょう?』
『違うよ、レテシア。私はーー』
何故かお兄様は困っていた顔をしていた。今なら、なんとなくわかる。
わかるわ。
お兄様‥‥今私は民衆達の前で処刑台に立たされています。
『この税金泥棒が!』
『悪魔な女王め!』
『優秀だったアルファス皇子を殺したのもその女だ!!』
いつものように過ごしていたら、私を女王と認めない反乱軍とらやに攻められ捕まってしまった。
ずっと牢にいれられたから、お腹が空いたわ。カビパンではなく、甘い蜂蜜パンが食べたい。
「殺せー!無能な女王など必要ない!」
ボロボロになった私に石を投げつける民と、反乱軍のリーダーと思われる青い髪色の青年が私を睨んでいた。
「ふん、ようやく僕達の恨みを晴らす時がきた」
「恨み?私は貴方なんて知らないわ!なんの恨みをーー」
「‥‥っ、僕はコメコ村の出身さ。あんたに言っても忘れてるんだろうけど、僕達の村が餓鬼で酷く病気で苦しんでいるとわかってて何も対策をしていなかったじゃないか!無能な王子も姫もいらないんだよ!」
「きゃっ!!」
私の頭を鷲掴みにしてから地面に額を強く当てられてしまい、血がぼたぼたと流してしまった。
「なんで泣いてるんだよ!泣きたいのはまわりにいるみんなだぞ!」
そう青年が騒いだ後、誰かがやってきたのか彼はハッと気づき頬を染めてから膝をついた。反乱軍達もザッと膝をついて頭を下げ民衆達はワアと歓声を出していた。
私の目の前には‥‥愛する婚約者ユウリ•ディアデム様。
アルカイド帝国、次期国王になるのではないかと期待されていた優しい兄が亡くなり、勉強も政治もろくに分からない私を支えてくれたのは、いつもそばにいてくれて頼りになり、憧れだった人。
「な、‥‥なんっ‥‥」
「あぁ、ようやくだよ。僕を馬鹿にしていた兄や父上も殺し、ようやく、この国は私達のものになったよ」
僕達?‥‥何を言ってるの?
彼の隣りにいたのは正教会で皆から、聖女と呼ばれ慕われている‥‥マリア嬢だった。
マリアは私の方を見て涙を流がしながら笑う。
『最後に‥女王様に神のご加護をお祈り致します』
何故貴女がユウリ様の隣りに、腕を絡みくっついてるの!?
「「革命だあ!これからは聖女マリア様とユウリ様がこの国の王と王妃だ!新しい国だ!!」」
そう歓声をあげる民衆達。
「ふふ、可哀想な我儘お姫様のまま。あの時私を婚約者に選ばなかった皇太子様がいけないのよ。私と婚約すれば教会は後押しをし、確実に王位継承権を得られたのに、あの男は死ぬまで抵抗してむかつくわ」
「お、お兄様は‥病気で亡くなったのではないの?」
私が震える声で話すと、ユウリ様はクスッと笑うだけだった。あぁ‥‥私のしっているユウリ様じゃない。
「‥ユウリ様‥‥私捕まって、ずっと心配してたのよ‥酷い目にあってたんじゃないかって‥‥私‥‥達は来月結婚をして‥‥幸せになってーー」
「あはは!本当に姫様は愚かな。愚かな貴女は可愛いですが、馬鹿はこちらから願い下げですよ。私にはすでに愛してるかたがいるのですから」
そう私の目の前でキスをする二人に私は涙を流した。兄を殺したのも、邪魔な奴を排除したのも、私を孤立させたのも、全てこの為だと嘲笑う二人‥‥。
あの幸せだったのは全て嘘‥‥嘘だった。
「‥‥我がアルカイド帝国軍!!女王様を助けろ!!!!」
聞き覚えのある声が響く。
反乱軍に対し、アルカイド帝国の旗を掲げてやってきた騎士を引き連れていたのは、幼馴染であり犬猿の仲であるシリウス•ラスタバンだった。
鎧を着て剣を握り次々と反乱軍を倒していき、私の元へと駆け寄ってくる。
「‥‥な、なんで‥‥なんで。私の事嫌いじゃん‥」
女王になった時、いや、それ以前から口うるさく反抗的なアイツが嫌いだった。だから私は嫌がらせのようにシリウスを遠い辺境の地へと追いやったのだ。なのに、必死にもがいて助けようとしている。
「‥こんの馬鹿!!!気をしっかりもて!!このアンポタリンが!!!」
「‥‥シリウ‥‥ッ」
あと一歩といったところで‥‥シリウスは胸を刺された。シリウスを指したのはユウリ様だった。シリウスは必死で私の元へと行こうとする。
なんで‥そこまで‥‥。
「まだ帝国に軍を率いる力があったとは。なるほど‥ずっと我々の邪魔していたようですね。昔から貴方だけでしたよ。僕を疑っていのは。いや、死んだ王子もか」
「‥ガハッ!!」
うつ伏せのシリウスは足蹴りにされ沢山の血を吐き出していた。
「馬鹿!!なんでっ‥きたのよ!アンタいつもわけわからないのよ!文句ばっか言って‥意地悪で!なのに‥‥!」
ボロボロと涙を流す私に意識がなくなりかけてるシリウスは鼻で笑う。
「‥‥‥‥ばーか‥‥」
そう呟いて死んだ。
私のせいで。
そして私は、処刑された。
亡くなったお母様、ごめんなさい。
仲は良くなかったけれどお父様もごめんなさい。
‥‥アルファスお兄様ごめんなさい。
国の騎士や民もごめんなさい。
‥‥シリウス、無駄死にさせてごめんなさい。
全て私のせいだわ。
あぁ‥‥真っ暗だ。私死んだのね。天国って何処かしら?いや、地獄?
昔から勉強もせず、怠けてばかりだったし、お菓子ばかり食べていたわ。宝石やドレスばかり買っていた。
シリウスにいつも怒られてたなあ‥‥
私はそっと目を覚ますと馴染みのある天井が見えた。天井の模様は空色模様‥これは女王になる15歳くらいまでの‥‥
「‥‥使っていた部屋だわ‥‥」
え?え?私生きてる?夢?さっき、私は愛する人に剣を向けられて‥‥それで‥‥
ガチャとドアが開くと、昔私がクビにしたメイドがいた。
「姫様、またグーたらと寝てたのですか!?今日はアルファス皇子様とお茶をする予定ですよ?」
「‥‥お兄、様が‥‥」
お兄様が生きている!!!?
「あ!姫様!」
私は無我夢中で走った。まだ病に侵されていないお兄様‥‥!!
庭園へと着くとそこには、お兄様が紅茶を飲んで座っていた。私の存在に気づいたのか、ニッコリと微笑んでいた。
「ハアハア‥‥ア、アルファスお兄様‥‥!!」
私はぎゅっとお兄様を抱きしめている。
「おや、いつも私を無視してたのに‥‥どうしたんだい?」
「生きてるっ‥うぇ‥‥あ、会いたがっだあぁあああ!ごめんなざいっ!ごめんなさいっ‥‥!」
私がワンワンと泣いて、お兄様に、 抱きつくのが珍しいのか、周りにいる護衛騎士やメイド達は困惑していたのにも関わらずお兄様はそっと頭を撫でてくれていた。
「うん?君から私に抱きついてくれるなんて‥‥‥子供のとき以来だね。いや、まだまだ子供だね」
「ぐずっ‥‥りっばなレディよ‥」
あぁ‥‥私は、
ずっと避けてたのは私だったんだわ。
「うるさいよ、国の姫として恥ずかしくねえのかよ。アンポタリン姫」
「‥‥‥うそ。シリウス‥‥?」
「あ?なんだよ。いちゃわりーのかよ」
「うそ‥‥チビで、陰険メガネの変人シリウスも生きてる!!!」
「はあー!?俺はまだ成長期なんだよ!ちょ、てかなんで泣いてんだよ!?」
何故かわからないけれど、私は15歳の時代に戻っていた。
『レテシア、よく周りを見て、聞いてみてね』
『は?何をですの?王位継承権をもつ私が邪魔なのでしょう?』
『違うよ、レテシア。私はーー』
何故かお兄様は困っていた顔をしていた。今なら、なんとなくわかる。
わかるわ。
お兄様‥‥今私は民衆達の前で処刑台に立たされています。
『この税金泥棒が!』
『悪魔な女王め!』
『優秀だったアルファス皇子を殺したのもその女だ!!』
いつものように過ごしていたら、私を女王と認めない反乱軍とらやに攻められ捕まってしまった。
ずっと牢にいれられたから、お腹が空いたわ。カビパンではなく、甘い蜂蜜パンが食べたい。
「殺せー!無能な女王など必要ない!」
ボロボロになった私に石を投げつける民と、反乱軍のリーダーと思われる青い髪色の青年が私を睨んでいた。
「ふん、ようやく僕達の恨みを晴らす時がきた」
「恨み?私は貴方なんて知らないわ!なんの恨みをーー」
「‥‥っ、僕はコメコ村の出身さ。あんたに言っても忘れてるんだろうけど、僕達の村が餓鬼で酷く病気で苦しんでいるとわかってて何も対策をしていなかったじゃないか!無能な王子も姫もいらないんだよ!」
「きゃっ!!」
私の頭を鷲掴みにしてから地面に額を強く当てられてしまい、血がぼたぼたと流してしまった。
「なんで泣いてるんだよ!泣きたいのはまわりにいるみんなだぞ!」
そう青年が騒いだ後、誰かがやってきたのか彼はハッと気づき頬を染めてから膝をついた。反乱軍達もザッと膝をついて頭を下げ民衆達はワアと歓声を出していた。
私の目の前には‥‥愛する婚約者ユウリ•ディアデム様。
アルカイド帝国、次期国王になるのではないかと期待されていた優しい兄が亡くなり、勉強も政治もろくに分からない私を支えてくれたのは、いつもそばにいてくれて頼りになり、憧れだった人。
「な、‥‥なんっ‥‥」
「あぁ、ようやくだよ。僕を馬鹿にしていた兄や父上も殺し、ようやく、この国は私達のものになったよ」
僕達?‥‥何を言ってるの?
彼の隣りにいたのは正教会で皆から、聖女と呼ばれ慕われている‥‥マリア嬢だった。
マリアは私の方を見て涙を流がしながら笑う。
『最後に‥女王様に神のご加護をお祈り致します』
何故貴女がユウリ様の隣りに、腕を絡みくっついてるの!?
「「革命だあ!これからは聖女マリア様とユウリ様がこの国の王と王妃だ!新しい国だ!!」」
そう歓声をあげる民衆達。
「ふふ、可哀想な我儘お姫様のまま。あの時私を婚約者に選ばなかった皇太子様がいけないのよ。私と婚約すれば教会は後押しをし、確実に王位継承権を得られたのに、あの男は死ぬまで抵抗してむかつくわ」
「お、お兄様は‥病気で亡くなったのではないの?」
私が震える声で話すと、ユウリ様はクスッと笑うだけだった。あぁ‥‥私のしっているユウリ様じゃない。
「‥ユウリ様‥‥私捕まって、ずっと心配してたのよ‥酷い目にあってたんじゃないかって‥‥私‥‥達は来月結婚をして‥‥幸せになってーー」
「あはは!本当に姫様は愚かな。愚かな貴女は可愛いですが、馬鹿はこちらから願い下げですよ。私にはすでに愛してるかたがいるのですから」
そう私の目の前でキスをする二人に私は涙を流した。兄を殺したのも、邪魔な奴を排除したのも、私を孤立させたのも、全てこの為だと嘲笑う二人‥‥。
あの幸せだったのは全て嘘‥‥嘘だった。
「‥‥我がアルカイド帝国軍!!女王様を助けろ!!!!」
聞き覚えのある声が響く。
反乱軍に対し、アルカイド帝国の旗を掲げてやってきた騎士を引き連れていたのは、幼馴染であり犬猿の仲であるシリウス•ラスタバンだった。
鎧を着て剣を握り次々と反乱軍を倒していき、私の元へと駆け寄ってくる。
「‥‥な、なんで‥‥なんで。私の事嫌いじゃん‥」
女王になった時、いや、それ以前から口うるさく反抗的なアイツが嫌いだった。だから私は嫌がらせのようにシリウスを遠い辺境の地へと追いやったのだ。なのに、必死にもがいて助けようとしている。
「‥こんの馬鹿!!!気をしっかりもて!!このアンポタリンが!!!」
「‥‥シリウ‥‥ッ」
あと一歩といったところで‥‥シリウスは胸を刺された。シリウスを指したのはユウリ様だった。シリウスは必死で私の元へと行こうとする。
なんで‥そこまで‥‥。
「まだ帝国に軍を率いる力があったとは。なるほど‥ずっと我々の邪魔していたようですね。昔から貴方だけでしたよ。僕を疑っていのは。いや、死んだ王子もか」
「‥ガハッ!!」
うつ伏せのシリウスは足蹴りにされ沢山の血を吐き出していた。
「馬鹿!!なんでっ‥きたのよ!アンタいつもわけわからないのよ!文句ばっか言って‥意地悪で!なのに‥‥!」
ボロボロと涙を流す私に意識がなくなりかけてるシリウスは鼻で笑う。
「‥‥‥‥ばーか‥‥」
そう呟いて死んだ。
私のせいで。
そして私は、処刑された。
亡くなったお母様、ごめんなさい。
仲は良くなかったけれどお父様もごめんなさい。
‥‥アルファスお兄様ごめんなさい。
国の騎士や民もごめんなさい。
‥‥シリウス、無駄死にさせてごめんなさい。
全て私のせいだわ。
あぁ‥‥真っ暗だ。私死んだのね。天国って何処かしら?いや、地獄?
昔から勉強もせず、怠けてばかりだったし、お菓子ばかり食べていたわ。宝石やドレスばかり買っていた。
シリウスにいつも怒られてたなあ‥‥
私はそっと目を覚ますと馴染みのある天井が見えた。天井の模様は空色模様‥これは女王になる15歳くらいまでの‥‥
「‥‥使っていた部屋だわ‥‥」
え?え?私生きてる?夢?さっき、私は愛する人に剣を向けられて‥‥それで‥‥
ガチャとドアが開くと、昔私がクビにしたメイドがいた。
「姫様、またグーたらと寝てたのですか!?今日はアルファス皇子様とお茶をする予定ですよ?」
「‥‥お兄、様が‥‥」
お兄様が生きている!!!?
「あ!姫様!」
私は無我夢中で走った。まだ病に侵されていないお兄様‥‥!!
庭園へと着くとそこには、お兄様が紅茶を飲んで座っていた。私の存在に気づいたのか、ニッコリと微笑んでいた。
「ハアハア‥‥ア、アルファスお兄様‥‥!!」
私はぎゅっとお兄様を抱きしめている。
「おや、いつも私を無視してたのに‥‥どうしたんだい?」
「生きてるっ‥うぇ‥‥あ、会いたがっだあぁあああ!ごめんなざいっ!ごめんなさいっ‥‥!」
私がワンワンと泣いて、お兄様に、 抱きつくのが珍しいのか、周りにいる護衛騎士やメイド達は困惑していたのにも関わらずお兄様はそっと頭を撫でてくれていた。
「うん?君から私に抱きついてくれるなんて‥‥‥子供のとき以来だね。いや、まだまだ子供だね」
「ぐずっ‥‥りっばなレディよ‥」
あぁ‥‥私は、
ずっと避けてたのは私だったんだわ。
「うるさいよ、国の姫として恥ずかしくねえのかよ。アンポタリン姫」
「‥‥‥うそ。シリウス‥‥?」
「あ?なんだよ。いちゃわりーのかよ」
「うそ‥‥チビで、陰険メガネの変人シリウスも生きてる!!!」
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