9 / 9
足ガクブルな状態とはこういうことだ
しおりを挟む
「あれ?ハンカチ落としちゃったかな?」
私はポケットにしまっていたハンカチを何処かで落としてしまった事に気づいたものの、とりあえずローズを探す事に優先した。
キョロキョロと私は走って探していると、公園のベンチで頬を赤らめながらボーと惚けているローズを発見した。
「ローズ!」
「…あ、モカ!はう!ど、どどしよ!」
「ん?何が?」
「……偶然…出会っちゃった!」
「うん?誰に??」
「…お」
「お?」
「推しぃいいいいああ!!!」
そうローズは顔を真っ赤にしながら興奮していた。いや、だからそれは誰なんだろう?そう聞こうとしたけどローズの家の者達が迎えにきて私は慌ててカツラを取り一緒に帰っていった。ローズに婚約をとりやめてくれた話をすると、ローズは信じられない顔をしてビックリしていた。
「…え?本当?本当に本当?」
「うん、好きな人いますーって言ったらしょうがないね、って諦めてくれた!」
「フラグ折れた?折れたの?これ…嘘…良かった…モカ!ありがとう!本当にありがとうー!」
「お礼はチョコレートケーキね!てか、そろそろ私は実家に帰らないといけないや」
ローズは残念そうにしていたけど、来週はまた教会で炊き出しのお手伝いあるしね。
「まあ、ノア王子とはとりあえずもう会う事もないだろうしね!また遊びにいくわ!」
「うん、色々とありがとうね」
そうローズと私は二人で一緒に寝て過ごして別れた。
私はローズが用意してくれた馬車に乗り実家へと帰る。段々と田舎道となり、やっぱり自然の近くに住む方が私は、合っているなあ。
私は実家へ行く前に、いつもお世話になっている教会へと私を運んでシスターに会いにいった。王都へ行ったので子供達にチョコレートのお土産を渡さす為!私だけ美味しい物を食べるよりはやっぱりみんなと少しずつでもよいから一緒にと思ってスキップをしながらシスターの部屋へと向かう。
コンコン
「あら、入ってちょうだい?」
「…シスター!あの、おみやーー」
私は思考が固まってしまった。え?え?今なんでこの人がいるの?ここ田舎よ?何故ここに!?
私が固まっているとシスターはソファーに足を組んで座っている少年を紹介してくれた。
「モカちゃん、初めてお会いするかもしれないわね。この方はこの国の王子のノア王子様よ」
「……モ、モモモカでご、ございまする…」
あ、足がガクブル!!…少しチビってしまったかも!?
ど、どーして王子がここにいるのよお!!!?!
私はポケットにしまっていたハンカチを何処かで落としてしまった事に気づいたものの、とりあえずローズを探す事に優先した。
キョロキョロと私は走って探していると、公園のベンチで頬を赤らめながらボーと惚けているローズを発見した。
「ローズ!」
「…あ、モカ!はう!ど、どどしよ!」
「ん?何が?」
「……偶然…出会っちゃった!」
「うん?誰に??」
「…お」
「お?」
「推しぃいいいいああ!!!」
そうローズは顔を真っ赤にしながら興奮していた。いや、だからそれは誰なんだろう?そう聞こうとしたけどローズの家の者達が迎えにきて私は慌ててカツラを取り一緒に帰っていった。ローズに婚約をとりやめてくれた話をすると、ローズは信じられない顔をしてビックリしていた。
「…え?本当?本当に本当?」
「うん、好きな人いますーって言ったらしょうがないね、って諦めてくれた!」
「フラグ折れた?折れたの?これ…嘘…良かった…モカ!ありがとう!本当にありがとうー!」
「お礼はチョコレートケーキね!てか、そろそろ私は実家に帰らないといけないや」
ローズは残念そうにしていたけど、来週はまた教会で炊き出しのお手伝いあるしね。
「まあ、ノア王子とはとりあえずもう会う事もないだろうしね!また遊びにいくわ!」
「うん、色々とありがとうね」
そうローズと私は二人で一緒に寝て過ごして別れた。
私はローズが用意してくれた馬車に乗り実家へと帰る。段々と田舎道となり、やっぱり自然の近くに住む方が私は、合っているなあ。
私は実家へ行く前に、いつもお世話になっている教会へと私を運んでシスターに会いにいった。王都へ行ったので子供達にチョコレートのお土産を渡さす為!私だけ美味しい物を食べるよりはやっぱりみんなと少しずつでもよいから一緒にと思ってスキップをしながらシスターの部屋へと向かう。
コンコン
「あら、入ってちょうだい?」
「…シスター!あの、おみやーー」
私は思考が固まってしまった。え?え?今なんでこの人がいるの?ここ田舎よ?何故ここに!?
私が固まっているとシスターはソファーに足を組んで座っている少年を紹介してくれた。
「モカちゃん、初めてお会いするかもしれないわね。この方はこの国の王子のノア王子様よ」
「……モ、モモモカでご、ございまする…」
あ、足がガクブル!!…少しチビってしまったかも!?
ど、どーして王子がここにいるのよお!!!?!
0
お気に入りに追加
165
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説

婚約者を奪い返そうとしたらいきなり溺愛されました
宵闇 月
恋愛
異世界に転生したらスマホゲームの悪役令嬢でした。
しかも前世の推し且つ今世の婚約者は既にヒロインに攻略された後でした。
断罪まであと一年と少し。
だったら断罪回避より今から全力で奪い返してみせますわ。
と意気込んだはいいけど
あれ?
婚約者様の様子がおかしいのだけど…
※ 4/26
内容とタイトルが合ってないない気がするのでタイトル変更しました。

【コミカライズ】今夜中に婚約破棄してもらわナイト
待鳥園子
恋愛
気がつけば私、悪役令嬢に転生してしまったらしい。
不幸なことに記憶を取り戻したのが、なんと断罪不可避の婚約破棄される予定の、その日の朝だった!
けど、後日談に書かれていた悪役令嬢の末路は珍しくぬるい。都会好きで派手好きな彼女はヒロインをいじめた罰として、都会を離れて静かな田舎で暮らすことになるだけ。
前世から筋金入りの陰キャな私は、華やかな社交界なんか興味ないし、のんびり田舎暮らしも悪くない。罰でもなく、単なるご褒美。文句など一言も言わずに、潔く婚約破棄されましょう。
……えっ! ヒロインも探しているし、私の婚約者会場に不在なんだけど……私と婚約破棄する予定の王子様、どこに行ったのか、誰か知りませんか?!
♡コミカライズされることになりました。詳細は追って発表いたします。
転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームの世界でした。何ですか?このライトノベル的な展開は。
しかも、転生先の悪役令嬢は公爵家の婚約者に冤罪をかけられて、処刑されてるじゃないですか。
冗談は顔だけにして下さい。元々、好きでもなかった婚約者に、何で殺されなきゃならないんですか!
わかりました。私が転生したのは、この悪役令嬢を「救う」ためなんですね?
それなら、ついでに公爵家との婚約も回避しましょう。おまけで貴方にも仕返しさせていただきますね?
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。

乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました! でもそこはすでに断罪後の世界でした
ひなクラゲ
恋愛
突然ですが私は転生者…
ここは乙女ゲームの世界
そして私は悪役令嬢でした…
出来ればこんな時に思い出したくなかった
だってここは全てが終わった世界…
悪役令嬢が断罪された後の世界なんですもの……

働かなくていいなんて最高!貴族夫人の自由気ままな生活
ゆる
恋愛
前世では、仕事に追われる日々を送り、恋愛とは無縁のまま亡くなった私。
「今度こそ、のんびり優雅に暮らしたい!」
そう願って転生した先は、なんと貴族令嬢!
そして迎えた結婚式――そこで前世の記憶が蘇る。
「ちょっと待って、前世で恋人もできなかった私が結婚!?!??」
しかも相手は名門貴族の旦那様。
「君は何もしなくていい。すべて自由に過ごせばいい」と言われ、夢の“働かなくていい貴族夫人ライフ”を満喫するつもりだったのに――。
◆メイドの待遇改善を提案したら、旦那様が即採用!
◆夫の仕事を手伝ったら、持ち前の簿記と珠算スキルで屋敷の経理が超効率化!
◆商人たちに簿記を教えていたら、商業界で話題になりギルドの顧問に!?
「あれ? なんで私、働いてるの!?!??」
そんな中、旦那様から突然の告白――
「実は、君を妻にしたのは政略結婚のためではない。ずっと、君を想い続けていた」
えっ、旦那様、まさかの溺愛系でした!?
「自由を与えることでそばにいてもらう」つもりだった旦那様と、
「働かない貴族夫人」になりたかったはずの私。
お互いの本当の気持ちに気づいたとき、
気づけば 最強夫婦 になっていました――!
のんびり暮らすつもりが、商業界のキーパーソンになってしまった貴族夫人の、成長と溺愛の物語!

その国外追放、謹んでお受けします。悪役令嬢らしく退場して見せましょう。
ユズ
恋愛
乙女ゲームの世界に転生し、悪役令嬢になってしまったメリンダ。しかもその乙女ゲーム、少し変わっていて?断罪される運命を変えようとするも失敗。卒業パーティーで冤罪を着せられ国外追放を言い渡される。それでも、やっぱり想い人の前では美しくありたい!
…確かにそうは思ったけど、こんな展開は知らないのですが!?
*小説家になろう様でも投稿しています
悪役令嬢は推し活中〜殿下。貴方には興味がございませんのでご自由に〜
みおな
恋愛
公爵家令嬢のルーナ・フィオレンサは、輝く銀色の髪に、夜空に浮かぶ月のような金色を帯びた銀の瞳をした美しい少女だ。
当然のことながら王族との婚約が打診されるが、ルーナは首を縦に振らない。
どうやら彼女には、別に想い人がいるようで・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる