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婚約者になって欲しいと!?
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「ローズお嬢様?ノア王子がご挨拶しにとこちらへ向かってるようです」
「ななななんですって!?ちょ、まっ!」
顔をまっ青にしているローズと現在思考停止中の私…ローズのご両親は嬉しそうにはりきって迎えの準備をしているようだ。
「ゲボ!ゲホゲハゲフォ!!!」
急にローズは倒れこむ(フリ)をした。
「きゃあ!ローズお嬢様が倒れましたわ!久しぶりに!」
「やはりいつも猿のように動きまわっていたのは、無理してたのでは!?」
と、執事とメイド達は話していた。ベッドへと運ばれるローズ、私はあとで時間になったら出るとメイド達に伝え、メイド達は頭を下げて部屋から出た。ようやく二人っきりとなった!
「「………」」
ガバッ!とベッドから元気よく起き上がるローズは私の肩をゆさゆさと揺さぶる。
「一体、どういうこと!?昨日の話しを聞く限り嫌われたわよね?嫌な感じの令嬢っぽいものね!?婚約者候補からハズれたと安心してたのに!強制力!?このゲームの強制力かしら!?」
「ローズ!ととととりあえず落ちついて!」
「いや、モカ。貴女が一番落ちついて!それは私ではないわ。くまのぬいぐるみよ!?」
私達はすうっと息を吸い吐き出した。
「「…なぜ!?」」
ローズは首を傾げて、私の方を見る。
「王子に何かした?…のかな。あの王子は、何か考えが会ってこちらへ来てるはずよ…!そんなキャラだもの!」
「ねえ、私カツラとかメイクしてたから大丈夫だろうけど、この屋敷にいない方がよいよね?隠れてる?」
「そ、そうだね。私は今倒れてるから、あの王子がお見舞いに来るわけがーー」
コンコンとドアが叩く音がした。
「ローズお嬢様?お身体は大丈夫ですか?ノア王子がお見舞いにと少しご挨拶に来てくださいましたよ」
「「ぴぇっ!?」」
ドア越しでノア王子の声が聞こえた。
「ローズ嬢、突然の訪問ご迷惑をおかけいたしました」
『『ほんと、それな!』』※二人の心の声
「昨日の事ですが…お詫びにきました」
そうノア王子が淡々と話してる間私達はバタバタと慌てていた。
「ちょっ!ローズがなんで隠れるの!?私でしょ!?」
「ハッ!そっか!いや、でも昨日会った《ローズ》はモカだから、モカが対応しなきゃならないんじゃない!?」
「ええ!?でも、でも!」
「ハイ!カツラ!パジャマ!」
「ちょっ!まっ!」
ローズはベッドの布団の中へと潜り込み、私はベッドへと寝た。部屋から入ってきたメイド達にバレないように、顔にタオルを巻こう!少しでも、顔バレしないように!
ドアが開くと、そこには昨日会ったノア王子が薔薇の花束を持って入ってきた。
「……タオルを顔の周りに巻くスタイルは流行ってるんですか?」
「……えっ、ええ!そうです!」
屋敷のメイド達は何故か、《お嬢様!がんば!》とそそくさと出ていった。これで屋敷のメイド達に顔バレはしないからいいけど…チラッと私は今目の前にいる王子をどうしようか汗だくになりながらも、考えていた。
布団の中でモゾモゾと、本物のローズが
「生のノア王子の声ね!声だけはイケボイス!」とかなんとかわけわからない事を呟いてるけど、ちょっぴり黙って!?バレるよ!?
モゾモゾと布団が動くのをノア王子は目に映った。
「……誰かいるのですか?」
ほらー!ローズ!バレたじゃん!?どうするのよう!?
「うはい!?いや、ちちがいます!私の猫のーあのーモカちゃんです!ハイ!」
「……ミャ…ミャー!」
そうローズは猫の鳴き声の真似をして、ノア王子は気にもせず、私の方を再度見つめた。
「昨日のお茶会の件ですが、私の失態でした。後でドレスを汚された令嬢に話しを詳しく聞きミレイ嬢の仕業だとわかり…貴女に不愉快な思いをさせてしまい申し訳ありません」
そうノア王子は誤り、薔薇の花束を私にくれた。
「いえ…あのお気になさらず」
「それで、今回急な訪問に来たのは、ローズ嬢。
貴女を私の婚約者になって欲しいと話しにきました」
私は改めて驚きのあまり硬直した。
「ミャー!?!!」
布団の中にいる、猫役のローズは鳴いていた。
「ななななんですって!?ちょ、まっ!」
顔をまっ青にしているローズと現在思考停止中の私…ローズのご両親は嬉しそうにはりきって迎えの準備をしているようだ。
「ゲボ!ゲホゲハゲフォ!!!」
急にローズは倒れこむ(フリ)をした。
「きゃあ!ローズお嬢様が倒れましたわ!久しぶりに!」
「やはりいつも猿のように動きまわっていたのは、無理してたのでは!?」
と、執事とメイド達は話していた。ベッドへと運ばれるローズ、私はあとで時間になったら出るとメイド達に伝え、メイド達は頭を下げて部屋から出た。ようやく二人っきりとなった!
「「………」」
ガバッ!とベッドから元気よく起き上がるローズは私の肩をゆさゆさと揺さぶる。
「一体、どういうこと!?昨日の話しを聞く限り嫌われたわよね?嫌な感じの令嬢っぽいものね!?婚約者候補からハズれたと安心してたのに!強制力!?このゲームの強制力かしら!?」
「ローズ!ととととりあえず落ちついて!」
「いや、モカ。貴女が一番落ちついて!それは私ではないわ。くまのぬいぐるみよ!?」
私達はすうっと息を吸い吐き出した。
「「…なぜ!?」」
ローズは首を傾げて、私の方を見る。
「王子に何かした?…のかな。あの王子は、何か考えが会ってこちらへ来てるはずよ…!そんなキャラだもの!」
「ねえ、私カツラとかメイクしてたから大丈夫だろうけど、この屋敷にいない方がよいよね?隠れてる?」
「そ、そうだね。私は今倒れてるから、あの王子がお見舞いに来るわけがーー」
コンコンとドアが叩く音がした。
「ローズお嬢様?お身体は大丈夫ですか?ノア王子がお見舞いにと少しご挨拶に来てくださいましたよ」
「「ぴぇっ!?」」
ドア越しでノア王子の声が聞こえた。
「ローズ嬢、突然の訪問ご迷惑をおかけいたしました」
『『ほんと、それな!』』※二人の心の声
「昨日の事ですが…お詫びにきました」
そうノア王子が淡々と話してる間私達はバタバタと慌てていた。
「ちょっ!ローズがなんで隠れるの!?私でしょ!?」
「ハッ!そっか!いや、でも昨日会った《ローズ》はモカだから、モカが対応しなきゃならないんじゃない!?」
「ええ!?でも、でも!」
「ハイ!カツラ!パジャマ!」
「ちょっ!まっ!」
ローズはベッドの布団の中へと潜り込み、私はベッドへと寝た。部屋から入ってきたメイド達にバレないように、顔にタオルを巻こう!少しでも、顔バレしないように!
ドアが開くと、そこには昨日会ったノア王子が薔薇の花束を持って入ってきた。
「……タオルを顔の周りに巻くスタイルは流行ってるんですか?」
「……えっ、ええ!そうです!」
屋敷のメイド達は何故か、《お嬢様!がんば!》とそそくさと出ていった。これで屋敷のメイド達に顔バレはしないからいいけど…チラッと私は今目の前にいる王子をどうしようか汗だくになりながらも、考えていた。
布団の中でモゾモゾと、本物のローズが
「生のノア王子の声ね!声だけはイケボイス!」とかなんとかわけわからない事を呟いてるけど、ちょっぴり黙って!?バレるよ!?
モゾモゾと布団が動くのをノア王子は目に映った。
「……誰かいるのですか?」
ほらー!ローズ!バレたじゃん!?どうするのよう!?
「うはい!?いや、ちちがいます!私の猫のーあのーモカちゃんです!ハイ!」
「……ミャ…ミャー!」
そうローズは猫の鳴き声の真似をして、ノア王子は気にもせず、私の方を再度見つめた。
「昨日のお茶会の件ですが、私の失態でした。後でドレスを汚された令嬢に話しを詳しく聞きミレイ嬢の仕業だとわかり…貴女に不愉快な思いをさせてしまい申し訳ありません」
そうノア王子は誤り、薔薇の花束を私にくれた。
「いえ…あのお気になさらず」
「それで、今回急な訪問に来たのは、ローズ嬢。
貴女を私の婚約者になって欲しいと話しにきました」
私は改めて驚きのあまり硬直した。
「ミャー!?!!」
布団の中にいる、猫役のローズは鳴いていた。
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