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デートが始まる
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今日は憂鬱な日だ。そう…なんやかんと王子とデートをする事となってしまった!とにかくもう気づいたら、「この日で宜しいですか」とか聞いて、返事もしないうちに日程が決まる始末…。
私とローズは馬車へ乗って、待ち合わせの場所へ向かう前に、少し手前辺りの所で洋服屋さん前に降りた。そのお店に入り、そこで私は金髪のカツラを被った。そんな私に、申し訳なさそうな顔をするローズ。
「…モカ大丈夫?…ごめんね、変な事に巻き込んで」
「大丈夫!この女嫌だ作戦だしね」
「おぉ!モカはもう作戦を立ててるのね!私もとりあえず変装して遠くから見守るわね!」
私達は狭い試着室で包容し合った。とにかくこのデートで、嫌われればあの王子も考え直すでしょうね!
ローズは私の姿に首を傾げた。
「ねえ、本当にその格好でいくの?凄くボロいというか、みすぼらしいというか…王都の令嬢はお洒落に敏感なのに」
「馬鹿ね、お洒落してたらデートをはりきってるみたいじゃない。ここはもう、貴方とデートする気ありませーん、みたいな空気を出す!とりあえず行ってくるわね!」
私はローズに手を振り、戦場へと向かった。ローズは首を傾げる。
「あれ?そういえばなんで王子はわざわざこんな身バレするような目立つところで、待ち合わせしたんだろう?」
そう不思議そうに呟いていた。
三つ編み姿で、ちょっとみすぼらしいワンピースの服装。これはデートというより、畑仕事しに行くような感じ!男の子は可愛いらしい格好が好きだもの、こんな空気読めない服装を選ぶ女は嫌なはず!そうニコニコと自信満々にしていたら、肩をトントンとされた。
振り替えると焦茶色の髪色で、服装はあまり良い身なりではない。瞳は青……あれ?王子?
「やっぱりローズ嬢でしたか」
「いや…あの王子またなんでそんな格好…」
王子は私の姿をみてジッと見つめてから話しだす。
「…やはり同じ考えでしたか」
「はい?」
「チョコレート専門店は開店までまだ時間はありますし、今日は貧民街での炊き出しがあるようで、そこの様子を見に紛れ込もうとしていたのでしょう?」
違うぞ。王子よ。チョコレートだけ食べてトンズラをしようとはしていたけど。
私はローズがいるであろうと、探したら麦わら帽子を被っていたローズは驚いて固まっていた。
「…王子ではなく、一般市民のトムと呼んで下さい」
「……あ、ハイ」
何故か私達のデートは、貧民街へ行き炊き出し…見学?!
頭が混乱しながらも、デートスタート!!
私とローズは馬車へ乗って、待ち合わせの場所へ向かう前に、少し手前辺りの所で洋服屋さん前に降りた。そのお店に入り、そこで私は金髪のカツラを被った。そんな私に、申し訳なさそうな顔をするローズ。
「…モカ大丈夫?…ごめんね、変な事に巻き込んで」
「大丈夫!この女嫌だ作戦だしね」
「おぉ!モカはもう作戦を立ててるのね!私もとりあえず変装して遠くから見守るわね!」
私達は狭い試着室で包容し合った。とにかくこのデートで、嫌われればあの王子も考え直すでしょうね!
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「ねえ、本当にその格好でいくの?凄くボロいというか、みすぼらしいというか…王都の令嬢はお洒落に敏感なのに」
「馬鹿ね、お洒落してたらデートをはりきってるみたいじゃない。ここはもう、貴方とデートする気ありませーん、みたいな空気を出す!とりあえず行ってくるわね!」
私はローズに手を振り、戦場へと向かった。ローズは首を傾げる。
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そう不思議そうに呟いていた。
三つ編み姿で、ちょっとみすぼらしいワンピースの服装。これはデートというより、畑仕事しに行くような感じ!男の子は可愛いらしい格好が好きだもの、こんな空気読めない服装を選ぶ女は嫌なはず!そうニコニコと自信満々にしていたら、肩をトントンとされた。
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「やっぱりローズ嬢でしたか」
「いや…あの王子またなんでそんな格好…」
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違うぞ。王子よ。チョコレートだけ食べてトンズラをしようとはしていたけど。
私はローズがいるであろうと、探したら麦わら帽子を被っていたローズは驚いて固まっていた。
「…王子ではなく、一般市民のトムと呼んで下さい」
「……あ、ハイ」
何故か私達のデートは、貧民街へ行き炊き出し…見学?!
頭が混乱しながらも、デートスタート!!
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