見捨てられた時限爆弾姫

くま

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嫌な予感

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寒い冬がやってきた。
相変わらず、お母様は私に八つ当たりをしてはろくな食事を与えることもなかった。

私の部屋は、やはり誇りだらけで窓がないからとても寒い!!まだ木のリンゴの下にある穴が暖かい。廃材を集めて良かった!!

私はいつものように、木の方へ向かうと城内はバタバタしていた。飾りつけやら、なんやらとメイド達は忙しそうだった。

‥‥そうか、もう少しでクリスマスだ。
去年とかあまり覚えてないけど、ひとりぼっちだったのは確か。

それにしても、いま原作はどのくらい進んでるんだろう‥あれ以来アラン王子とは会ってないし、向こうも私と会いたくないだろうしね。

それにしても成人したアラン王子は、やはり推しでありカッコいいんだよねぇ。
片手を不自由な設定だったけど、会ったときはまだ両手は使えてたなあ。

「‥‥確か昔、ビビアン皇妃に毒を盛られたとかだっけ?んー設定があまり思い出せなああ」

私はメイド達が忙しそうにしていたので、広いキッチンへと入り、柔らかいパン一つを貰おうとした時、

「姫様!何盗みをしてるんですか!」

「わわ!ばれた!」

「まったく!盗み食いだなんて!今日はアラン王子様がやってくるのに!!」

「へ?なんで??」

「知りません!さあ!姫様は見られてはダメなので、外にでも行って!」

そう私は城に入るなと追い出された。いや、、寒空の下に追い出すだなんて‥‥なんて酷い!

木の下で私は考える。

「‥‥アラン王子がここにやってくる‥」

なぜ?仲が悪い関係なはず。

なんだか気になる‥‥‥お母様もアラン王子を‥‥

私は急いでアラン王子とお母様が会っているはずのテラスへと向かう。

なんだか‥‥嫌な予感がするんだもの!!
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