22 / 25
愛されるより愛したい
しおりを挟む
「ローズ、ケーキを食べて私は気づいたわ」
「貴女食べ過ぎよ。何20個も食べているの、見ているこっちが気持ち悪いわ」
私はチラッと自分の姿を見たあと、ローズの方を見る。悪役令嬢と呼ばれるだけあって、やはり彼女は綺麗だ。そしてオッパイが大きく形も良い。
ヒロインも愛嬌があり、可愛いらしい。そしてオッパイが大きい。
胸板の私は‥‥どうなる!?
「モブ男様は、やはりオッパイが大きい人が好きなんだわ」
「‥‥‥ある意味リゲルも可哀想ね。この馬鹿は‥‥はあ。ねえ、ちょっと‥‥私の胸を見ない!!話しを聞きなさい!」
ローズはケーキを取りあげ、私の方を見る。
「スカーレット、貴女ね、いいかげん気づきなさいな。好きだという事を」
「いや、それは随分前に気づいてるよ、流石に私は馬鹿じゃないよ?」
そう私がサラッと答えるとローズは少し驚くものの、「じゃあ、なんで」という感じで呆れた顔をしていた。
モブ男様‥‥リゲル様は推しだ。最大の推しだ。ファンではなく、純粋に好きなのだ。
「‥‥‥だけど‥‥自信がないのだよ、友よ」
「‥その気持ちはわからなくはないわね、私もよ。好きという気持ちを伝えていても、自信は無いし‥‥だけど、、、」
「だけど?」
「シオン王子が他の令嬢を好きなのならば!目ん玉をくり抜いてやるわ!おほほほ!」
うわあ、完全にヤバい奴だよ。ローズ‥‥。
まあ、ローズは自分の正直な気持ちをシオン王子にぶつけている、しつこいぐらいに。シオン王子も最初はガン無視していたくせに、きちんと手紙を送っていたり、ローズに向き合っているように見えるんだよねえ。
考えれば考えるほど、私は‥‥
ケーキをもう一個追加しよう。それしかないわ。
次の日、食べ過ぎて、胃もたれしてしまい学園へ向かうと目の前には、ピンクヒロインがモブ男様の腕を組んで話しかけていた。
「どんな方が好みですか?」
「‥‥君みたいな子は論外だけど」
「ふふ、シオン王子様は?」
「お前みたいな奴は嫌いだけど」
「照れちゃって!」
‥‥‥腕、組んでやがる。
なんか‥‥悪役令嬢の気持ちとはこんな感じなのだろうか。誰かにとられちゃいそうな‥‥私を見てくれないような‥‥
「私はー私を愛してくれるひとがいいんです」
「「へー‥‥」」
何かがプツンと切れた。
私はピンクヒロインの腕をチョップして間に入る。
「きゃっ!何よ?!」
私はキッとピンクヒロインを見て叫ぶ。
「わ、私はね!愛されるより愛したい派よ!モブ男様はだめ!ぜーったい駄目!私が死ぬまで愛しちゃうんだからああああ!!!」
皆に知れ渡る。泣きながら愛の告白をするスカーレットだった。
「貴女食べ過ぎよ。何20個も食べているの、見ているこっちが気持ち悪いわ」
私はチラッと自分の姿を見たあと、ローズの方を見る。悪役令嬢と呼ばれるだけあって、やはり彼女は綺麗だ。そしてオッパイが大きく形も良い。
ヒロインも愛嬌があり、可愛いらしい。そしてオッパイが大きい。
胸板の私は‥‥どうなる!?
「モブ男様は、やはりオッパイが大きい人が好きなんだわ」
「‥‥‥ある意味リゲルも可哀想ね。この馬鹿は‥‥はあ。ねえ、ちょっと‥‥私の胸を見ない!!話しを聞きなさい!」
ローズはケーキを取りあげ、私の方を見る。
「スカーレット、貴女ね、いいかげん気づきなさいな。好きだという事を」
「いや、それは随分前に気づいてるよ、流石に私は馬鹿じゃないよ?」
そう私がサラッと答えるとローズは少し驚くものの、「じゃあ、なんで」という感じで呆れた顔をしていた。
モブ男様‥‥リゲル様は推しだ。最大の推しだ。ファンではなく、純粋に好きなのだ。
「‥‥‥だけど‥‥自信がないのだよ、友よ」
「‥その気持ちはわからなくはないわね、私もよ。好きという気持ちを伝えていても、自信は無いし‥‥だけど、、、」
「だけど?」
「シオン王子が他の令嬢を好きなのならば!目ん玉をくり抜いてやるわ!おほほほ!」
うわあ、完全にヤバい奴だよ。ローズ‥‥。
まあ、ローズは自分の正直な気持ちをシオン王子にぶつけている、しつこいぐらいに。シオン王子も最初はガン無視していたくせに、きちんと手紙を送っていたり、ローズに向き合っているように見えるんだよねえ。
考えれば考えるほど、私は‥‥
ケーキをもう一個追加しよう。それしかないわ。
次の日、食べ過ぎて、胃もたれしてしまい学園へ向かうと目の前には、ピンクヒロインがモブ男様の腕を組んで話しかけていた。
「どんな方が好みですか?」
「‥‥君みたいな子は論外だけど」
「ふふ、シオン王子様は?」
「お前みたいな奴は嫌いだけど」
「照れちゃって!」
‥‥‥腕、組んでやがる。
なんか‥‥悪役令嬢の気持ちとはこんな感じなのだろうか。誰かにとられちゃいそうな‥‥私を見てくれないような‥‥
「私はー私を愛してくれるひとがいいんです」
「「へー‥‥」」
何かがプツンと切れた。
私はピンクヒロインの腕をチョップして間に入る。
「きゃっ!何よ?!」
私はキッとピンクヒロインを見て叫ぶ。
「わ、私はね!愛されるより愛したい派よ!モブ男様はだめ!ぜーったい駄目!私が死ぬまで愛しちゃうんだからああああ!!!」
皆に知れ渡る。泣きながら愛の告白をするスカーレットだった。
104
お気に入りに追加
373
あなたにおすすめの小説
逆ハーレムエンド? 現実を見て下さいませ
朝霞 花純@電子書籍化決定
恋愛
エリザベート・ラガルド公爵令嬢は溜息を吐く。
理由はとある男爵令嬢による逆ハーレム。
逆ハーレムのメンバーは彼女の婚約者のアレックス王太子殿下とその側近一同だ。
エリザベートは男爵令嬢に注意する為に逆ハーレムの元へ向かう。
気絶した婚約者を置き去りにする男の踏み台になんてならない!
ひづき
恋愛
ヒロインにタックルされて気絶した。しかも婚約者は気絶した私を放置してヒロインと共に去りやがった。
え、コイツらを幸せにする為に私が悪役令嬢!?やってられるか!!
それより気絶した私を運んでくれた恩人は誰だろう?
悪役令嬢アンジェリカの最後の悪あがき
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
【追放決定の悪役令嬢に転生したので、最後に悪あがきをしてみよう】
乙女ゲームのシナリオライターとして活躍していた私。ハードワークで意識を失い、次に目覚めた場所は自分のシナリオの乙女ゲームの世界の中。しかも悪役令嬢アンジェリカ・デーゼナーとして断罪されている真っ最中だった。そして下された罰は爵位を取られ、へき地への追放。けれど、ここは私の書き上げたシナリオのゲーム世界。なので作者として、最後の悪あがきをしてみることにした――。
※他サイトでも投稿中
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
私が妻です!
ミカン♬
恋愛
幼い頃のトラウマで男性が怖いエルシーは夫のヴァルと結婚して2年、まだ本当の夫婦には成っていない。
王都で一人暮らす夫から連絡が途絶えて2か月、エルシーは弟のような護衛レノを連れて夫の家に向かうと、愛人と赤子と暮らしていた。失意のエルシーを狙う従兄妹のオリバーに王都でも襲われる。その時に助けてくれた侯爵夫人にお世話になってエルシーは生まれ変わろうと決心する。
侯爵家に離婚届けにサインを求めて夫がやってきた。
そこに王宮騎士団の副団長エイダンが追いかけてきて、夫の様子がおかしくなるのだった。
世界観など全てフワっと設定です。サクっと終わります。
5/23 完結に状況の説明を書き足しました。申し訳ありません。
★★★なろう様では最後に閑話をいれています。
脱字報告、応援して下さった皆様本当に有難うございました。
他のサイトにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる