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モブオ視点
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「あんたなんか大嫌い!!仲良くなんてなりたくない!」
幼い頃、仲良くしていた初恋の女の子に突然そう言われた。
何故か、周りは僕の存在に気づかない。何処にいるか親でもたまに、見過ごしてしまうぐらいに。
それでも数少ない友人達もいる。
僕の祖母は絵本作家で、いつか僕も絵本作家になりたいと夢を見る。僕の家はしがない男爵家である。家の事は兄二人がいるし、三男の僕は好き勝手にしていいらしい。
男爵家で長男でない僕は平民みたいなものだけど、特に気にしてない。
いつも本を読み漁る日々。図書館へはチェックもなくスルーして入れるけど、一応挨拶をしてもやっぱり気づいてくれない。
それでも大好きな絵本や本に囲まれていれば幸せだなあと思っていたときだ。
お祖母様が描いた『ペガサスの星物語』が何者かが借りていた。
初恋の女の子だったこは、花のように温かいお日様のような子だったけれど、僕の前に突然嵐のような女の子が目の前に現れた。
正直あまり関わりたくないタイプだった。
髪は赤く、遠くから見てもわかる髪型。その女の子はスグに僕を見つけて笑いかける。
時々、よくわかない事を話すとても不思議なこだった。
彼女はどうして僕を見つけてくれるのかな?
絵本‥‥好きなのかな?
また会えたら‥‥笑ってくれるかな?
なんとなく、段々と気になってきた。
嵐のような女の子なのに、雷が苦手なところが少しだけ可愛らしいと感じてしまう。
「‥‥僕の名前?‥それよりモブオって僕のこと?」
彼女は僕の名前を知りたがっていたけれど、何故か勝手に名前をつけられていた。あだ名みたいなものだろう。
彼女は僕の名前を知りたがっている顔をしていた。それがまた可愛い、可愛いけど、少しだけ意地悪したくなってきた。
「なら、モブオで」
「へ?」
「僕の名前。モブオなんでしょう?」
「え、や、ちがーー」
「‥君が付けてくれた名前がいいな」
そうちょっと意地悪して後で教えようとした時彼女は顔を真っ赤にして、鼻血を垂らして笑顔で
「その笑顔!ご飯三杯はいけます!!」
‥‥また意味不明な事を言って、家族の人が彼女を見つけ僕に頭を下げて気絶した彼女は帰っていく。彼女も貴族のこみたいだな。僕より相当位が高い。
だけど‥‥
「‥もう少ししたら学園で会うだろうし‥‥」
その時はきちんと彼女に僕の名前を伝えておこう。
幼い頃、仲良くしていた初恋の女の子に突然そう言われた。
何故か、周りは僕の存在に気づかない。何処にいるか親でもたまに、見過ごしてしまうぐらいに。
それでも数少ない友人達もいる。
僕の祖母は絵本作家で、いつか僕も絵本作家になりたいと夢を見る。僕の家はしがない男爵家である。家の事は兄二人がいるし、三男の僕は好き勝手にしていいらしい。
男爵家で長男でない僕は平民みたいなものだけど、特に気にしてない。
いつも本を読み漁る日々。図書館へはチェックもなくスルーして入れるけど、一応挨拶をしてもやっぱり気づいてくれない。
それでも大好きな絵本や本に囲まれていれば幸せだなあと思っていたときだ。
お祖母様が描いた『ペガサスの星物語』が何者かが借りていた。
初恋の女の子だったこは、花のように温かいお日様のような子だったけれど、僕の前に突然嵐のような女の子が目の前に現れた。
正直あまり関わりたくないタイプだった。
髪は赤く、遠くから見てもわかる髪型。その女の子はスグに僕を見つけて笑いかける。
時々、よくわかない事を話すとても不思議なこだった。
彼女はどうして僕を見つけてくれるのかな?
絵本‥‥好きなのかな?
また会えたら‥‥笑ってくれるかな?
なんとなく、段々と気になってきた。
嵐のような女の子なのに、雷が苦手なところが少しだけ可愛らしいと感じてしまう。
「‥‥僕の名前?‥それよりモブオって僕のこと?」
彼女は僕の名前を知りたがっていたけれど、何故か勝手に名前をつけられていた。あだ名みたいなものだろう。
彼女は僕の名前を知りたがっている顔をしていた。それがまた可愛い、可愛いけど、少しだけ意地悪したくなってきた。
「なら、モブオで」
「へ?」
「僕の名前。モブオなんでしょう?」
「え、や、ちがーー」
「‥君が付けてくれた名前がいいな」
そうちょっと意地悪して後で教えようとした時彼女は顔を真っ赤にして、鼻血を垂らして笑顔で
「その笑顔!ご飯三杯はいけます!!」
‥‥また意味不明な事を言って、家族の人が彼女を見つけ僕に頭を下げて気絶した彼女は帰っていく。彼女も貴族のこみたいだな。僕より相当位が高い。
だけど‥‥
「‥もう少ししたら学園で会うだろうし‥‥」
その時はきちんと彼女に僕の名前を伝えておこう。
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