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キャンディの企み
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「リゼお姉様っ!」
久しぶりに自分の部屋でグータラしていると、突然妹のキャンディがやってきた。
‥‥アッサム様と同様すっっかり存在を忘れていたわ!!いや、セイの事ばかり考えていたわけではない、グータラ計画を考えていたわけで、決してセイの事ばかり考えていたわけではないもの。
「リゼお姉様‥‥なんでまだボサボサの髪なの?」
「え、そりゃ、外に出るわけでもないし」
そう答えるとキャンディは、キョロキョロと誰かを探していた。
「‥‥あの黒髪のあく‥と、男はいないみたいね。リゼお姉様、聞いてる?私あの男が好きじゃないわ」
「うんうん、私も貴女が好きじゃないわ」
「‥‥っお姉様!!酷い!最近私達家族と一緒にご飯を食べてくれないし‥‥アッサム様はリゼお姉様をずっと待ってるのよ?それに、来週は学園の夏パーティーがあるじゃない。アッサム様がお姉様にドレスを送ったのみてないの?」
「見てないわ。というよりパーティーに行かないわよ。面倒くさい」
学園の夏パーティーね。学生達の一年に一度のお祭りのようなもの。祭りといっても結局は、つまらないパーティーなのよねぇ。
まあ、貴族同士の付き合いやらなんやらの挨拶で‥‥ドレスねぇ。どうせ、キャンディとお揃いのドレスなんでしょうよ。
「私とお揃いのドレスなのに‥」
ほら、きた。これだもの。お揃いとか意味がわからないわ。
んな事より、小説読んで、大好きなお菓子を食べながらゴロゴロしたいのよ!!パーティーなんて行ったら、グータラできないじゃないの!
何故か納得のいかないキャンディは、涙目になりながら訴える。
「リゼお姉様‥‥本当におかしくなったのね。それもやっぱりあの悪魔みたいな男のせいなわけ?あの男はね、嘘つきで女をすぐ殺しちゃうやつよ!」
「キャンディ‥‥セイロンは悪魔じゃないわよ。とにかくパーティーはいかない、以上!出て行って!ほら」
「あ、ちょーー」
そう私はキャンディを部屋から追い出して、一人の時間を楽しむ。
部屋から追い出されたキャンディは苛々しながら、廊下を歩いてるとちょうど籠を持っているセイロンがやってきた。籠の中には沢山のチョコレートのお菓子があり、それを見つけたキャンディは手を出す。
「ねえ、それ。リゼお姉様の?」
「はい。リゼお嬢様のです」
「‥‥ふぅん。でもリゼお姉様は甘いものなんて絶対食べないの、決まっているの。私がもらう!」
そうキャンディは無理矢理と奪いセイロンの方を見る。
「‥‥‥リゼお姉様が好きなわけ?」
「‥‥質問の意図がよくわかりません」
「無表情なのね。‥‥なら、私に見せた笑顔は偽物なわけ」
「‥‥?あの‥‥」
パァン!
苛々したキャンディは、セイロンの頬を叩く。セイロンは何も言わず、ただ黙って頭を下げた。
「‥‥‥申し訳ございません」
「下賤な生まれなのだから、ウロウロと歩かないでよね」
そうキャンディは去っていく。3つほど籠から落ちたチョコレート菓子を拾うセイロンは、そのままリゼの元へと行く。
「リゼお嬢様」
「え!?セイ!?なんで今日きたの!!?ま、まって!私頭ボサボサなの!部屋に入らないでちょうだい!」
慌てる声をするリゼに、クスッと笑うセイロンだった。
オレンジペコー家にまたやってきたアッサムは、ぶつぶつと独り言を言っていたキャンディを見かけて話しかけていた。
「キャンディ」
「‥‥アッサム様。また来たんですね。花束なんて持ってきて」
「リゼは喜ぶかな‥‥最近彼女がよくわからないよ、送ったドレスも喜んでくれるといいな。リゼに似合うたった一着のオーダーメイドで作ってあげたんだ」
そうニコニコと嬉しそうに話す、アッサムにキャンディは舌打ちをする。
「‥前回も今も、リゼお姉様ばかりズルいわ」
「ん?何か言ったかい?」
「ふふ、別に?でもリゼお姉様はアッサム様が送られたドレスより、私とお揃いのドレスが良いみたいよ!んー、でもね‥‥リゼお姉様は、ただ照れてるだけなの。そう、そうよ。アッサム様‥‥私とても素晴らしい考え思いついちゃった!リゼお姉様が素直になれる、お薬、あるもの!」
ニッコリと微笑むキャンディは先程セイロンから奪った籠の中に入っているチョコレート菓子を一つ取り出して食べた後、気分がよくなり、残りの物は全て池の中に捨てた。
久しぶりに自分の部屋でグータラしていると、突然妹のキャンディがやってきた。
‥‥アッサム様と同様すっっかり存在を忘れていたわ!!いや、セイの事ばかり考えていたわけではない、グータラ計画を考えていたわけで、決してセイの事ばかり考えていたわけではないもの。
「リゼお姉様‥‥なんでまだボサボサの髪なの?」
「え、そりゃ、外に出るわけでもないし」
そう答えるとキャンディは、キョロキョロと誰かを探していた。
「‥‥あの黒髪のあく‥と、男はいないみたいね。リゼお姉様、聞いてる?私あの男が好きじゃないわ」
「うんうん、私も貴女が好きじゃないわ」
「‥‥っお姉様!!酷い!最近私達家族と一緒にご飯を食べてくれないし‥‥アッサム様はリゼお姉様をずっと待ってるのよ?それに、来週は学園の夏パーティーがあるじゃない。アッサム様がお姉様にドレスを送ったのみてないの?」
「見てないわ。というよりパーティーに行かないわよ。面倒くさい」
学園の夏パーティーね。学生達の一年に一度のお祭りのようなもの。祭りといっても結局は、つまらないパーティーなのよねぇ。
まあ、貴族同士の付き合いやらなんやらの挨拶で‥‥ドレスねぇ。どうせ、キャンディとお揃いのドレスなんでしょうよ。
「私とお揃いのドレスなのに‥」
ほら、きた。これだもの。お揃いとか意味がわからないわ。
んな事より、小説読んで、大好きなお菓子を食べながらゴロゴロしたいのよ!!パーティーなんて行ったら、グータラできないじゃないの!
何故か納得のいかないキャンディは、涙目になりながら訴える。
「リゼお姉様‥‥本当におかしくなったのね。それもやっぱりあの悪魔みたいな男のせいなわけ?あの男はね、嘘つきで女をすぐ殺しちゃうやつよ!」
「キャンディ‥‥セイロンは悪魔じゃないわよ。とにかくパーティーはいかない、以上!出て行って!ほら」
「あ、ちょーー」
そう私はキャンディを部屋から追い出して、一人の時間を楽しむ。
部屋から追い出されたキャンディは苛々しながら、廊下を歩いてるとちょうど籠を持っているセイロンがやってきた。籠の中には沢山のチョコレートのお菓子があり、それを見つけたキャンディは手を出す。
「ねえ、それ。リゼお姉様の?」
「はい。リゼお嬢様のです」
「‥‥ふぅん。でもリゼお姉様は甘いものなんて絶対食べないの、決まっているの。私がもらう!」
そうキャンディは無理矢理と奪いセイロンの方を見る。
「‥‥‥リゼお姉様が好きなわけ?」
「‥‥質問の意図がよくわかりません」
「無表情なのね。‥‥なら、私に見せた笑顔は偽物なわけ」
「‥‥?あの‥‥」
パァン!
苛々したキャンディは、セイロンの頬を叩く。セイロンは何も言わず、ただ黙って頭を下げた。
「‥‥‥申し訳ございません」
「下賤な生まれなのだから、ウロウロと歩かないでよね」
そうキャンディは去っていく。3つほど籠から落ちたチョコレート菓子を拾うセイロンは、そのままリゼの元へと行く。
「リゼお嬢様」
「え!?セイ!?なんで今日きたの!!?ま、まって!私頭ボサボサなの!部屋に入らないでちょうだい!」
慌てる声をするリゼに、クスッと笑うセイロンだった。
オレンジペコー家にまたやってきたアッサムは、ぶつぶつと独り言を言っていたキャンディを見かけて話しかけていた。
「キャンディ」
「‥‥アッサム様。また来たんですね。花束なんて持ってきて」
「リゼは喜ぶかな‥‥最近彼女がよくわからないよ、送ったドレスも喜んでくれるといいな。リゼに似合うたった一着のオーダーメイドで作ってあげたんだ」
そうニコニコと嬉しそうに話す、アッサムにキャンディは舌打ちをする。
「‥前回も今も、リゼお姉様ばかりズルいわ」
「ん?何か言ったかい?」
「ふふ、別に?でもリゼお姉様はアッサム様が送られたドレスより、私とお揃いのドレスが良いみたいよ!んー、でもね‥‥リゼお姉様は、ただ照れてるだけなの。そう、そうよ。アッサム様‥‥私とても素晴らしい考え思いついちゃった!リゼお姉様が素直になれる、お薬、あるもの!」
ニッコリと微笑むキャンディは先程セイロンから奪った籠の中に入っているチョコレート菓子を一つ取り出して食べた後、気分がよくなり、残りの物は全て池の中に捨てた。
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